なんとか、全日程を終わらせることができましたね。
関係者の皆さんの英断と頑張りに、心から感謝したいです。
20年ほど、毎年のようにスタンドで観戦していたので、少し寂しい気持ちもあります。
来年こそ、当たり前のように、スタンドから観たいものです。
今回、なぜかロングスローが、敵視されていました。
今に始まった事ではないのに。
あれは、サッカーではないのではないか?
観ていてつまらない、好きではないと言う意見を述べるのは自由です。
でも、ルールによって定められた範囲内で、正々堂々と行っているプレーですからね。
文句を言われる筋合いは、ないはずです。
中田英寿や財前がいた時のU17ワールドカップ。
30年近く前の、世代別の世界大会。
あの時、キックインが導入されました。
スムーズな展開を期待して、試験的に運用されたようです。
結局、その後、正式には採用されませんでしたね。
日本代表もそうでしたが、時間をとって、ロングボールを放り込むチームがいた。
その結果、リスタートに余計に時間はかかるわ、展開はつまらなくなるわで不採用。
そんな流れだったかと思います。
このキックインからのロングボールにしても、ルールに準じて実行しています。
その中で工夫をして、勝率を高めるために何をすべきか?しているだけなのですがね。
ロングボールはしばしば、槍玉に上がります。
ボールの蹴り合いになると、展開が大雑把になり、面白くない。
選手の技術、判断する力の向上を阻害するという観点も、育成年代では問題に挙がります。
バーモントカップと呼ばれる、小学生年代のフットサル全国大会。
ここでは、GKのキックやスローに制限がかかります。
ノーバウンドで、ハーフウェーラインを超えたら、反則。
相手ボールの間接フリーキックで再開となるルールは、かなり浸透していますね。
リスクを恐れたチームが、ボールを前方に蹴飛ばすことを繰り返す。
それでは、ボールを受ける動きや、パス、ドリブルの判断、相手のプレッシャーを見極める力などが育たない。
だから、運任せとも言える、ロングボールを減らす意味合いで、このルールが導入されている。
ただし、このルールの範囲内で、ロングボールを蹴るチームが出てきます。
GKのそばでトスを受けたフィールドプレーヤーが、ボレーキックで相手陣地に蹴り込むのです。
これなら、GKから直接超えていないので、当然反則にはなりません。
ルールを採用した意図など関係ないのでしょう。
タイトルのかかった一発勝負のトーナメントですから、負けたくない気持ちが勝っているのでしょう。
高校年代までは、ロングスローは、選手の成長を阻害する。
だから、ロングスローを投げられないように、特別ルールを適用する!
と、仮になっても、その裏をかいて、ルールの抜け道を探すプレーが生まれるでしょう。
結局のところ、ロングスローが問題なのではなく、高校年代の注目されすぎるトーナメント戦が問題なのではないか。
まだまだ高校選手権での宣伝効果は、相当大きいものがあるでしょう。
ここで好成績を収め、注目を集めれば、学校経営にもプラスになる。
特に私学にとっては、死活問題でしょうから、キレイゴトだけでは済ませられない。
しばらく、毎回、ロングスローは無くならないでしょう。
今回も、上位進出校は、ロングスローを投げられる選手を起用し、試合の中で活用していました。
それならば、ロングスローをピンチにさせないように、GKやDFの能力を高めること。
自らも、ロングスローを織り交ぜながら、攻撃を組み立てる。
ロングスローはあるものとして、チームを構成して行く必要に迫られている。