2018年01月27日

小股を使いこなす

 大雪に、やられましたね。

当日は、駅に人が溢れ、道路は凍結する。

多くの人が立ち往生してしまいました。

雪かきをした道路の端や、日陰ではたくさんの雪が残っています。

多くのグラウンドも、未だに雪の影響で使えないとのこと。

特に都心部は、雪に弱いですね。










 毎年、1月・2月は、転倒事故が多い月です。

東京消防庁によると、12月の20倍もの転倒事故が起こっています。

その中でも、6時〜9時くらいの時間帯、50代〜70代での発生が多いようです。

年配のサラリーマンが、通勤時に、ツルっというのが、目に浮かびますね。

革靴では、凍った道は歩きづらいですよね。

東北や北信越、北海道地域の方は、雪に慣れていますよね。

都市部の人間、システムは、雪に対して弱いようです。

北海道では、靴の裏にスパイクのような爪を付けて、備えていますよね。









 では、どうすれば転ばないようになるのか?

色々調べると、大切なポイントがあるようですが、特に大切なのが小さな歩幅で、ゆっくりと歩くこと。

逆に、転んでしまうのは、大股で歩くこと。

大きな歩幅で歩こうとすると、足を高く上げる形になりやすいです。

そこでは、重心の移動が大きくなります。

バランスを崩して、転倒する原因になるのです。

それを防ぐためには、歩幅を出来るだけ小さくする。

そうすると、重心の揺れが減ります。

ゆっくり、小さくそろそろと歩けば、転びにくくなるのだそうです。











 これは、我々が、普段プレーするときにも、大切な考え方です。

いつも、大股で走っていると、どうなるでしょうか?

真っすぐ移動するのは、速いですよね。

スピードは、ストライド×ピッチで表されます。

歩幅を大きくすることが、スピードアップにつながります。

ところが、陸上競技と、フットボールは異なります。

方向転換、ストップ、ボールコントロールが出てきます。

バランスを崩して、ボールを扱おうとすると、どうなりますか?

タッチミスをしてしまうことは、容易に想像がつきますね。

小股に変えて、バランスを整える。

さらにミスを減らしたいなら、スピードも落とす。

そうすれば、バランスを崩すことが原因の、コントロールミスは減るでしょう。











 大股での移動と、小股での移動。

ステップを小さくし、バランスを整える。

大股にして、スピードを上げる。

この2つの特性を理解し、使いこなすことは、とても重要です。

posted by プロコーチ at 00:57| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

どこで折り合いをつけるのか

 今年も、高校選手権が終わりました。

まだ10数年しか見ていないのですが、それでもかなりの進化を感じます。

特に、準決勝、決勝に出てくるチームの選手に、下手くそはいませんね。

気持ちと走力だけでプレーして、ボール扱いはまるで、、、。

そのような選手の居場所は、失われてしまいました。

日本のレベルも、毎年上がってきています。








 特に、全体のレベルが上がっていると感じます。

以前は、怪物レベルの選手が、チームを引っ張っているケースが多く見られました。

そして、そのたった数人の怪物が、全国大会でも勝利に導いていました。

周りの選手は、その選手のために、汗を流し、ユニフォームを汚していく。

完全に、役割分担がされていました。

一番わかりやすい例が、今回のポスターにも選ばれていた、大迫でしょう。

あの時の鹿児島城西は、大迫に引っ張られて、周りが精いっぱい支えてましたね。

ここ数年は、そう甘くはないですね。

プロ入りが決まっている、大注目選手がいても、チームを勝利に導けていない。

今回も、そうでした。

一人、二人の力で勝ち抜けるようなレベルでは無くなっているのでしょう。










 選手権を観戦していて、分かります。

それは高体連出身の選手が、存在感を出し続けている理由です。

Jクラブや、日本代表で重宝され続けています。

今、海外で活躍している選手。

本田、岡崎、乾、柴崎、長友、長谷部、川島、、、。

彼ら全員、高体連出身です。

ワールドカップに出場した、日本代表歴代のメンバーも、そうですよね。

選手権のピッチに立つ選手の大きな特徴が、それを支えています。








 育成にとっては、マイナスに作用すると言われている、一発勝負のトーナメント。

それがキーワードになります。

負けると、3年間の全てが終わってしまう。

その緊張感の中で、どのように力を発揮するのか?

とんでもないプレッシャーの中で、戦い続ける選手。

それだけでも、強い選手を育ててくれています。

リーグ戦と違って、負けた瞬間、お終い。

考えてみれば、ワールドカップも、一発勝負のトーナメントですね。





 そして、負けたくない試合を戦うために、指揮官が工夫をします。

選手に負けないためのプレーを選択させます。

シンプルで、失敗の少ないプレー。

自分の出したいプレーではなく、チームのためのプレー。

守備のために、全力で走り回り、体を張る。

これらのプレーを、どんなテクニカルであろう選手であっても、行っている。

面白くないかもしれませんが、最高の兵隊が並んでいます。

ジュニアユース年代では、テクニックあふれるプレーをしていた選手。

J下部で、ボールを保持して、テクニックを大切にして戦っていたであろう選手。

それでも、高校年代では、兵隊になっている。

自分を消して、チームのためにプレーしているのです。

技術の高い選手が、シンプルに戦うと強いです。

そのためには、走り込みに、連戦といった、猛練習を積み重ねているでしょう。

昔ながらの理不尽で、非効率とも思えるトレーニングで、体も、心も鍛えている。

監督からすれば、使いたくなる選手たちとも言えるのか。

だから、さらに上のステージに行っても、重宝されているのでしょう。











 でも、ただの兵隊では、高いレベルでは使われない。

監督の言うことを聞くだけの選手は、使い捨てのようになってしまうかもしれない。

次のステージでは、監督が変わり、求められることも変わるでしょう。

新しい要求に、応えれなければ?

その選手は、出番は無くなってしまう。






 監督の要求に応えながらも、自分の良いプレー、持ち味を出していく選手。

選手が使われ、残っていくための条件。

ところが、自分を出し過ぎると、わがままで、使いづらい選手の評価がついてしまう。

自分を消し過ぎると、どこにでもいる平凡な選手。

自分を出すのか、監督の要求に応えるのか?

ギリギリのところで折り合いをつけれるかどうか。

そのバランス感覚が、彼らの最大の武器だと思います。

来年は、どのような選手が出てきて、どのような戦いを見せてくれるのか?

楽しみは続きます。
posted by プロコーチ at 02:16| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月13日

燃えていいのか?!

 現役時代は、燃える男として、真っ向から勝負。

巨人に振られた反骨心から、巨人戦になるとさらに燃え上がる。

当時の大スターである、ONを相手にも全く引かない。

それどころか、厳しいコースでグイグイ攻める。

巨人戦、阪神戦を中心に勝利を積み重ねて行きました。

まさに、燃える男。

故星野仙一氏です。




 監督時代、特に中日の監督時代。

闘将と呼ばれていたようです。

ミスを許さず、甘い考えや、ぬるい判断を許さない。

鉄拳制裁、選手を殴る・蹴ると、指導のためには暴力を用いていました。

選手を怒鳴りまくり、暴力で支配しする。

星野曰く「俺のプレッシャーに負けるような奴が、ここぞの時に踏ん張れるか、そんな奴は要らねぇ」

さらに、「私が怒る時は、常に本気で怒る。叱るときは全身で叱る。自らの本心を隠したり抑えたりできないのは、私の長所であり、また、短所でもあるが、少なくともスポーツマンの世界で発揚する理想だと考えている。時には怒鳴り上げ、壁を蹴り、灰皿を投げ付けて怒る。私くらい怒っていることが周囲に丸分かりの監督もいないだろう」

セパ両リーグでリーグ優勝。

中日、阪神、楽天と、買いに低迷している時に、監督を引き受ける。

そして、全てのチームで優勝に導いています。

弱小チームであった楽天を、初の日本一に導いたのは、記憶に新しいところ。








 選手を暴力で支配し、自分の言うことを聞かせる。

体罰を用いるコーチは、どうなのでしょうか?

プロ選手を相手にしているから許される?

もし、これが、育成世代なら許されていない?

昔のことだから許されていた?

いや、楽天が優勝したのは2013年。

彼を、どのように評価すれば、いいのでしょうか?









 もし、暴力だけで、選手を動かそうとしていたならば、長くは続かないはずです。

17年も監督を続けています。

そして、1000勝を超える勝利を積み重ねました。

代表を合わせ、4チームで指揮をふるっています。

選手や、フロントの評価がある程度高くないと、これはあり得ないはず。

伝え聞く話だと、選手の心をつかむ人心掌握術には定評があったようです。

若手を育て、主軸を活躍させました。

もちろん、彼の振る舞いを恐れていた選手も、たくさんいたとは思います。 

それ以上に、愛され、信頼されていたのでしょう。










 指導者として、最も求められる能力の一つ。

私は、人間的な魅力だと思います。

その人が醸し出す、オーラのようなものと言ってもいいかもしれません。

星野監督には、その魅力が溢れていたのではないか。

細やかな配慮を欠かさなかったエピソードも、聞こえてきます。

あの一気に笑う笑顔も魅力的です。







 もう一つ、私が大切にしている能力。

それは、そのスポーツを、心から愛していること。

野球なら野球。

フットボールなら、フットボール。

「ずっと野球と恋愛してきて良かった。もっともっと野球に恋をしたい。」

70歳で野球殿堂入りした時の、スピーチです。

そのスポーツを心から愛しているから、真剣に向き合える。

誰よりも、野球が好きだ!と胸を張って言える。

指導者として、必ず求められる資質だと、私は考えています。









 星野監督は、尊敬する指導者の一人です。

そうは言っても、私自身は、暴力を肯定できません。

そのプレーが許せないといっても、殴る、蹴ることは、今後もしないと思います。

ですが、殴られても、蹴られても、監督共に歩み、力を発揮した選手やコーチたち。

彼らは、星野監督の魅力に、引き込まれていたのでしょう。

今、暴力、鉄拳制裁を用いて、指導することは、許されない時代です。

もし、星野さんが、今!若手として監督に就いたら、どのような指導をするのでしょうか?

全身全霊で、選手と、向き合うことは間違いないでしょうね。





星野監督への想いが強くて、まとまらない文章になってしまいました、すみません。



故人のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。




 
posted by プロコーチ at 02:08| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月06日

大きな武器に

 今年も高校選手権が盛り上がっていますね。

この「選手権」という響きは、日本人の感性に訴えかけるものがあるのでしょうか。

私も、毎年スタジアムに足を運びます。

アマチュアの試合にも関わらず、数千人の人が詰めかけています。

準決勝、決勝となれば、数万人。

本当に、すごいことだと思います。








 選手権の風物詩。

ベンチ外になった選手、同級生を中心とした応援。

オリジナルの歌詞で、応援歌が響き渡ります。

そこに、ブラスバンドや、チアリーダーが花を添えます。

プロの真似ではない、独自の応援スタイル。

父兄や、OB。

先輩を応援に来た、小中学生の姿も見られます。

一つの文化として根付いているようですね。









 選手権でよく目にするもの。

その一つにロングスローがあります。

昔は、ハンドスプリングスローなる、大技もよく目にしました。

最近は、普通に投げるのがほとんど。

でも、その飛距離は、すごいです。

30m以上、40mも飛んで、一気にゴール前にボールが投げ込まれます。

ハーフライン付近から投げ込まれることすらありますよね。

ロングスローアーがいるチームは、大きな武器になっています。










 スローインも一つの技術ですから、取り組めば、上達しますよね。

私のイメージでは、遠くに飛ばせる選手には共通項があります。

やみくもに、力を入れて投げても、飛ばないものは、飛びません。

それは、ロングキックと同じです。

遠くに飛ばせる選手の共通項。

・肩の可動域が大きいこと。

・手首の使い方が上手なこと。

・背筋が強いこと。










 バイオメカニクス。

動作を、科学的に探求したり応用する学問です。

技術を感覚ではなく、科学で探求し、言葉にしていくのです。

スローインも、バイオメカニクスで調査した論文を見てみました。

すると、さらに興味深いことが書かれていました。

・体幹の大きくかつ効果的なタイミングでの動き
弓のように体を大きく反らし、溜めてから一気に前に縮める。

・前方でボールをリリースすること
動作終盤までボールを保持し、頭より前でボールを離すこと

・肘を開かずに脇を閉めて投げること。
肩を大きく水平方向に引き、脇を閉めて、肘を前に出すような姿勢

・前足は体よりも前にあること。
助走のスピードを受け止めるため、大きく前に踏み出し、一気にスピードを止める。

これらの工夫により、ボールの初速が速くなり、飛距離が伸びるとのことです。

ちなみにボールの投げだす角度は、30°程度がいいようです。

上半身の動きで考えると、体幹と肩関節の動きが、とても重要になってくる。








 これらのフォームを身に付けること。

そして、筋力もUPさせたい。

おすすめは、重たいメディシンボールを用いて、スローインすること。

前述のフォームを崩さず、メディシンボールでスローインする。

高校生以上の大人なら、3kgが目安。

体の発育に合わせて、軽くしていけばいいかと思います。

それを繰り返せば、スローインに必要な筋力が身についていきます。

もう一つのおすすめは、ジャンプしながらスローインすること。

助走の力も、下半身の踏ん張りも使えません。

とにかく、上半身の使い方が重要になってきます。

ジャンプして投げることで、これまた、スローインに必要な筋力が身に付きます。

(蛇足ですが、もちろんファールスローなので、お忘れなく。)









 スローインを身に付け、大きな武器にしてみてください。

特に、サイドプレーヤーにとっては、必須技術です。

もちろん、チームにとっても大きな武器になるでしょう。
posted by プロコーチ at 01:47| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月01日

本年もよろしくお願いします。

 明けましておめでとうございます。

2018年もよろしくお願いします。






 本年も、日々、指導にあたることができそうです。

当たり前のことではなく、ありがたいこと。

フットボールの指導をする仕事をしたい!

20年前は、熱望していました。

それも、かなわぬ、遠い夢のように感じながら。

もっと、こうすれば、出来るようになるのではないか?

向上心を強く持って、指導にあたっていたはずです。









 新たな年を迎える。

世界中の人が、思うことでしょう。

今年こそ!と目標を立て、より良い充実した一年にするんだ!

この気持ちは、数週間もすれば、忘れてしまう。

仕事や、人間関係、様々なことが、待ったなし、次々に来ると。

そして、年の終わりに、後悔してしまう。

もっと、こうしておけば、、、。









 今年、新たな試みを個人的にしてみます。

手帳を使ってです。

毎週、週の頭に、1週間の行動目標を書き出していく。

そして、毎日、出来た、出来ないをチェックしていく。

これを、52回、365回していけば。

小さな積み重ねです。

ちっぽけな試みですが、実践してみたいと思います。

自分の指導についての取り組みを、振り返る。

そして、改善を加えていけるのではないかと、期待しています。

今年の年末に、その成果をご報告したいと思います。








 今年も一年、よろしくお願いします。

その目標の中に、ブログの更新も書き加えるようにしておきます!
posted by プロコーチ at 23:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

12年目の定点観測

 定点観測

…変化のある事象について、一定期間、観察や調査を続けること

            出典…大辞泉(小学館)





 私が定点観測を意識して続けていることが、幾つかあります。

その一つが、ナショナルトレセン女子U-14(2014年まではU15)

同時開催される指導者講習会。

こちらに、初年度から欠かさずに参加させていただいています。

当時の資料を見ると、懐かしいですね。

フル代表の監督は、大橋監督。

なでしこジャパンと名付けられて、まだ2年目!

澤、宮間、永里、大野、丸山といった、7年後に世界一になるメンバーがいますね。










 そして、何より、開催場所が、Jヴィレッジだということ。

広野町に、車で行ってたなぁ。

日が暮れた後、急に気温が下がり、震えながら研修を受けていた。

本当に懐かしく感じます。

東日本、西日本とがまとめられ、1か所で開催されていました。

選手、コーチ、父兄と、多くの人間が集まり、盛大に開催されていました。

今は、地震、原発事故の影響で使えなくなっているのが、本当に寂しいです。

福島の心優しい方々に、優しくもてなして頂いたのが、いい思い出です。

もちろん、現在の鹿島ハイツも素晴らしい環境ですよ。









 女子の活動の大きな特徴は、上から下までがつながっていること。

例えば、初回の2005年度。

現場には、当時の上田女子委員長、フル代表の大橋監督、U20の今泉監督、U15の佐々木監督。

一堂に会して、実技講習をしてくださいました。

「今、我々は、こういうことに取り組んでいる!」

この取り組みを、日本中に広げて欲しい。

見ているだけでなく、熱く指導に、デモンストレーション。

女子サッカーを向上させるんだ!という熱い思いが、感じられる。

スライディングのデモンストレーションを、何度も何度も見せてくれました。

もちろんピッチ上は、とても盛り上がっていました。

初回だから、特別でしょ!?そんなツッコミが聞こえて来そうです。

そんなことは、ありません。

昨年は、高倉監督が、講義に見えられていました。

取り組みは、今も脈々と続いています。











 私が当時感じた、取り組みがつながっているな、という感想。

それは、間違っていませんでした。

その証拠が、幾つかあります。

当時の参加した選手の名簿を見ると、驚きます。

熊谷、高瀬、菅澤、中島依美、山根、国澤と、代表選手だけでこれだけいます。

2005年度のたった1回のナショトレU15が、これだけの選手を輩出しているのです。

なでしこリーグに入った選手は、さらに何人も。

本当に、驚きです。

目の前で見ていた選手が、10年後には、フル代表で活躍している。

コーチたちも、指導のモチベーションが、さらに高まるでしょうね。











 男子のナショトレメンバーは、ここまで、代表入りは出来ていませんよね。

残念なことです。

何よりも、トップの監督の人選が、男子と女子とでは、大きく異なります。

佐々木前監督も、高倉監督も、世代別の代表監督を経験し、フル代表の監督へ。

男子の監督は、オフト監督、加茂監督、岡田監督、ファルカン監督、トルシエ監督、ジーコ監督、オシム監督、岡田監督、ザッケローニ監督、アギーレ監督に、今のハリルホジッチ監督。

横のつながりも、上下のつながりも、ありません。

せっかく、育成に力をいれて、未来を明るくしようとしているのに。

女子に比べると、男子はそのベクトルが、合わさっていないですね。
posted by プロコーチ at 22:21| Comment(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月16日

元バルサのコーチがレアルマドリーを研究した結果

 浦和レッズはクラブワールドカップで、世界に挑戦する。

準決勝に進出し、レアルマドリーと対決だ!

戦前は、盛り上がっていたと思います。

ところが、あっさりと、準々決勝で敗退。

アルジャジーラに敗れてしまいました。








 テレビ観戦していた私は、アルジャジーラのベンチを見て、怖くなりました。

指揮官が、驚きの人物だったからです。

その人物は、ヘンク・テンカテ。

ライカールトと共に、バルサを復活させた、あの人です。

プジョルにマルケス、ロナウジーニョ、エトーにデコ、チャビにイニエスタ。

そして、若きメッシ。

テクニックと、タレントと、戦術とが融合した、素晴らしいチームでしたね。

その時の監督は、ライカールトでした。

彼の仕事は、カリスマ性を発揮すること。

現場の戦術や、トレーニングは、テンカテに一任されていたそうです。

テンカテが他クラブに引き抜かれると、2シーズン優勝から遠ざかる。

それほどの、影響力を、バルサに及ぼしていた、名コーチです。







 そのテンカテが、相手ベンチにいる。

何をしてくるのか?

選手の能力は、そこまでずば抜けて良いとは思えませんでした。

浦和が、ACLで戦ってきたクラブの方が、上だったかもしれません。

いったい、何が?

私が感じたのは、まず、浦和のペースを乱したこと。

浦和レッズは、ACLを勝ち抜く過程で、あるリズムを手に入れました。

守備から入って、カウンターを狙う。

相手の鋭い攻撃を、粘り強く守りながら、チャンスをうかがう。

スペースを埋めて、体を張って、ボールに食らいつく。

高い集中力を保つことで、このリズムで試合を進めること。

ところが、この日の浦和レッズは、ボールを保持しながら、相手を押し込んでいた。

ように見えていました。

でもこれが、テンカテの罠。

守備でリズムを作れないように、ボールを持たされていた。

実際、浦和レッズの攻撃は、怖さの無いものでした。

ボールは回しているが、ゴールに近づけない。

無理をしないのか、勝負できないのか?










 そして、浦和の守備が、人を中心に成り立っていることを分析。

厳しく、相手にプレッシャーをかけたい!

その気持ちが強くなりすぎる。

ボールを持っていない、オフのマークの時から、人に付いていく。

人に付き過ぎて、大切なスペースを空けてしまうことがある。

その習性を利用されたのが、決勝ゴールですね。

相手の動きについていき、センターバックとセンターバックの間を空けてしまった。

そして、そこに質の高いスルーパス。

あれは、偶然でなく、狙ったものだと思います。










 この相手にボールをわざと渡し、ポゼッションを放棄する戦い。

レアルマドリーが、見せてくれます。

同じ街のライバル、アトレチコマドリーとの対決の時です。

奪って、カウンターが得意なシメオネ率いる、アトレチコマドリー。

その良さを削るために、ボールをアトレチコにプレゼント。

わざとポゼッションをさせ、相手の最大の武器であるカウンターをさせない。

当たり前ですが、カウンターアタックは、相手のボールを奪うところから始まる。

それならば、ボールを持たせておけば、カウンターアタックは出来ない。









 元バルサのコーチ、テンカテが、レアルマドリーの戦いを学び、浦和レッズを倒す。

フットボールは、常に世界とつながっている。

本当に、面白いです。
posted by プロコーチ at 01:20| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

フットボールの国に

 日本が、少しフットボールの国に成れたのではないでしょうか。

我々の国では、No.1スポーツとは言い難い。

それは、古くは相撲であり、近年は野球でしょう。

この二つのスポーツは、本当に多くの方が、語ることが出来る。

そして、深くまで根付いているので、話している内容も深い。

歴史を踏まえながら、現状を分析し、未来を展望する。

残念ながら、その深さ、横の拡がり、共に太刀打ち出来ない。











 今回、J1で初優勝した、川崎フロンターレ。

J2で最後に昇格を決めた、名古屋グランパス。

そして、ACLで優勝を決めた、浦和レッズ。

加えるならば、有利であったはずの鹿島アントラーズが優勝を逃した。

この3チーム+1チームの戦いを見ると、ストンと納得出来るものがありました。

そして、やはりそうだよな、と改めて感じました。

それは、試合によって、戦い方が変化させることが出来るチームが強いということです。










 これと逆の考え方も、当然あります。

自分たちの戦い方が一番だ!それを突き詰めると勝利は手に入る。

近年は、いかにボールを保持して、攻撃権を握り続けて、試合を運ぶのか?がカギになる戦い。

これは、2010年くらいからの、バルサがもたらしてくれたものではないか。

多くのクラブが、多かれ少なかれ、影響を受けたと思います。

その結果、バルサになりきれない、多くのクラブが生まれてしまいまいした。

バルサに近づくことは出来ても、バルサになることは出来ない。

守備を固めて、カウンターを狙うチームに、敗れてしまう。

そして、同じようなコメントを試合後に出すのです。

「俺たちの方がいい試合をしていた。」

「あいつらなんか、守ってるだけ。」

「もっと、自分らしい試合を突き詰めることが出来れば、勝てたのに。」









 相手が強ければ、守備から入る試合を。

相手が守備を固めるならば、あえてボールを放棄して、攻めさえることも。

これが、ホームなら、アウェイなら。

点数が同点なら、先制点を取ったら。

試合は生き物で、状況は、刻刻と変化する。

元々は、下がって守備をするはずだった相手が、前から当たりに来るかもしれない。

試合の途中でも、前持ったプランの変更を求められることもあります。

こんなこと、書いていて恥ずかしいくらい、当然のことですよね。










 でも、この当たり前のことを、当たり前のこととして、語られるかどうか。

目の前のチームが、戦い方を変化させることが出来ているかどうか。

守備を固めるだけのチーム。

今までのやり方に固執するチーム。

変化に対応しようとして、上手く行かなかったチーム。

そう言ったチームは、名前があっても、勝つことが出来ていない。

イタリア、オランダ、チリに米国。

こんな強豪で出場常連国であっても、ワールドカップに出れないのです。









 今回、浦和も川崎も名古屋も、相手に合わせて、試合状況に合わせて変化させた。

自分たちの戦いを追求すると同時に、状況を読み取ろうとしていた。

自分たちのではなく。

フットボールを追求していた。

それが、今回の栄光につながった要因でしょう。

一方、鹿島は、自分たちに少し固執していたのかもしれない。

来年以降は、どうなるのでしょうね。







 このような体験を、我々が繰り返すことが、フットボールの国になる歩みです。

深く、広く、本当のフットボールが浸透していくこと。

それって、楽しいことですよ





posted by プロコーチ at 15:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

ボールを持つ時間=守らなくてよい時間

 ACL決勝戦、1stレグ。

浦和レッズからして見れば、相手の得点を最小限に抑えることができた。

さらに、アウェイゴールまで奪った。

ほぼ希望通りの結果と言えるでしょう。

タイトル奪取が、現実的なものとして語られ始めています。

そんなに簡単なものではないことは、皆、分かっているはずなのに。










 浦和レッズがチャンピオンになるためには、どのような試合をすればいいのか。

私は、1stレグの戦前予想で、浦和レッズが不利であると書きました。

結果を見れば、外れでしょう。

でも、内容的には、予想通り。

GK西川が大当たりしていなければ、大差で負けた可能性もありました。

相手の用意してきた、組織的な崩しのオプションに、振り回され、崩された。

特に、左サイドバックの宇賀神。

この裏のスペース、そして高いボールで、崩すためのポイントとして設定した。

何度も、ここにボールを送り込まれ、決定機を作られていました。

それでも、1対1で試合を終えたのは、彼らの頑張りのたまもの。

集中した、良い試合でした。










 誰もが、思っているはずです。

浦和レッズは貴重なアウェイゴールを持っている。

2ndレグは、0対0なら、チャンピオンになれる。

この試合は、このメンタルが、曲者です。










 浦和レッズがチャンピオンになるためのポイントは2つ。

・ボールポゼッション率が40%を下回らないこと。

・鹿島アントラーズ化することができること


・ボールポゼッションについて

ボールポゼッションそのものに意味がない。

ハリルホジッチ監督が、最近、ずっとメッセージを出し続けています。

日本も、一時のバルセロナのサッカーこそが最高である、という考えが薄まってきている。

それもあって、ボールポゼッションしながら、試合を進めなくてもいいのではないか?

という考えを持つ人も、増えているでしょう。

でも、この試合においては、ボールを持つことが求められる。

なぜなら、ボールを持っている時間は、守備をしない時間であるから。

アルヒラルに、ずーっとボールを握られて、試合を進められると、ピンチの回数が増える。

それは、敗北へのカウントダウンが始まっていると言えるでしょう。

1stレグでは、1点に抑えることが出来ましたが、その再現は、本当に難しい。

粘り強い守備は、もちろん必須です。

それよりも、そもそも、守る時間そのものを短くする必要があります。

ボールポゼッション率が5割もあれば、浦和に歓喜の瞬間が近づくのではないでしょうか。








・鹿島アントラーズ化について


ペトロビッチ監督の時代は、最後方からのビルドアップに、強いこだわりがありました。

それが度を過ぎて、GK西川のところが狙われて、ピンチを招くシーンもありました。

このプレーだけでないのですが、チャンピオンチームは、この種のミスが少ない。

自分たちは、余計なミスをしない。

相手のミスは、シュートまで持っていく。

試合のペースを上げる、ペースを下げる。

パスの出し入れ、それに伴うフリーランニングで、試合のテンポを調整できる。

鹿島と言えば、勝っている試合では、コーナー付近でボールキープします。

全く躊躇することなく。

ピンチになりそうなら、臆面なく、相手を削ってファールをして、プレーを止める。

試合に勝つために、その場、その場で必要な行動、駆け引きに、恐ろしく長けている。

自分たちのサポーター以外には、あまり好かれるタイプのチームでは無いのかもしれません。

本当に勝負にこだわり、勝負に必要なことを全てする、ブラジルの地方クラブのようです。

ケガをしていない選手が、少しの接触で寝っ転がって、時間を稼ぐシーンすらあります。

相手は、イライラするでしょうね。

その瞬間、その瞬間に、相手との駆け引きで上回ることが出来るのか。

このような、勝負に全員が、本当にこだわることが出来るのが、鹿島アントラーズ。

浦和レッズが、このような振る舞いがを、どこまで出来るのかどうか?

決勝戦は、いい試合をしても、敗れては、何も残らない。

タイトルを獲得するためには、何が必要なのか?

本意ではなくても、この試合では求められるはずです。






 


 浦和レッズのサポーターではありませんが、この試合では勝ってほしい。

Jリーグ、日本サッカーここにあり!という姿を、アジアに示してほしいですよね!
posted by プロコーチ at 23:20| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

おそらく、厳しい

 おそらく、厳しい戦いになる。

それが、私の予想です。






 10年ぶりの、ACL決勝を戦う、浦和レッズ。

彼らの決勝進出を支えたのは、攻撃よりも、堅く集中した守備。

ボールホルダーを自由にさせず、激しく、粘り強い。

マークをはっきりと決め、目の前の選手をマーク。

ゾーンと言うよりも、人に対する意識が強い。

マークの役割を一人一人がはっきりと決め、ボールが入る前から、マークを始める。








 準決勝では、これがハマる。

なぜ、ブラジル代表のオスカル、フッキを擁する攻撃を止めれたのか。

その理由は、上海の攻撃の特徴。

彼らの攻撃は、1人称、2人称の単純なもの。

破壊力は抜群でも、次の展開は読みやすい。

ボールを持った選手を自由にさせなければ、大丈夫。

3人目、4人目が関わるコンビネーションが皆無。

浦和の守備のやり方は、上海の攻撃を止めるのに、向いていたのです。










 では、決勝の相手は?

個の能力は、上海の方が、上でしょう。

特に、スペシャルな選手が、上海にはいましたからね。

でも、コンビネーションは、決勝の、アルヒラルが勝る。

サウジアラビア代表とも言える、攻撃陣は、連携面で勝ると思います。

となると、浦和レッズは、振り回される可能性が高まってしまう。

より、後手に回される戦いが予想されます。

1Stレグで、何とか、最少失点で終える。

アウェイゴールも、出来れば欲しい。






 1STレグで勝てる可能性は、準決勝よりも、低いと、私は見ています。

外れて欲しい、この予想。

外れたら、笑ってください。
posted by プロコーチ at 00:16| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする