2017年01月02日

国内レベルを超えるために

 鹿島アントラーズが、今期2冠に輝きました。

正月恒例の天皇杯。

川崎フロンターレを延長で、順当に?倒しました。

試合を観ていて、誰もが鹿島が勝ちそうだな、と思ったのではないでしょうか。

もちろん、フロンターレサポーターを除きますが、、、。








 タイトルが掛かった試合は、鹿島が勝つよね。

競った試合、緊張感のある展開は、鹿島有利である。

先取点を取ったら、鹿島が来る。

この空気を作り出せる。

それこそが、鹿島の伝統。

勝ち続けたクラブだけが、醸し出せるこの空気感。

一方、川崎は、この空気が無い。

伝統とは、クラブの哲学の積み重ねであり、勝利の積み重ね。

ビッグマッチで鹿島は、常に、アドバンテージを持っている。









 ただしそれは、国内に限る。

アジアに出れば、このアドバンテージは存在しない。

なぜならば、アジアでは勝っていないから。

積み重ねた伝統が無い。

対戦相手からすれば、日本のクラブの一つに過ぎない。

今回のクラブワールドカップの善戦は、有名でしょう。

と言っても、恐れを抱かせるほどの存在ではない。










 来シーズン、アジアでの戦い、ACLが始まります。

鹿島アントラーズは、どこまで進めるのか?

大勝負になったとしても、アジアにおいて、アドバンテージは存在しない。

シンプルにクラブとしての総合力が問われる戦いが始まります。

この苦戦が予想される戦いを乗り越えた時、鹿島のアジアでの伝統が積み重ねられていきますね。
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2017年01月01日

本年もよろしくお願いします。

 明けましておめでとうございます。

おかげさまで、新年を迎えることができました。

当たり前のことを、当たり前に出来る。

それだけで、ありがたいことですね。

昨年は、それを思い知らされた一年でもありました。

「おかげさま」の気持ちを忘れずに、日々、物事に取り組んでいきたいものです。






 私のスクールに、新年のあいさつをするにあたり、どうしても紹介したい事柄がありました。

それは、黒田先生のことです。

私の尊敬する指導者のお一人に、黒田和生先生がおられます。

元滝川第二高校サッカー部の設立、運営に携わった。

顧問であり、岡崎、金崎、波戸、加地ら多くの名選手を育てあげています。

そしてもちろん、高校サッカー界でも指ありの名称に数えられています。

黒田先生は67歳。

日本にいれば、悠々自適の時間を過ごされるのでしょうが、歩みを止めないのです。

60歳を過ぎて、突然、台湾に渡り、台湾サッカーの育成の中枢に入り、奮闘されています。

さらには、このたび台湾A代表の監督に就任し、さらなる挑戦を続けておられます。

黒田先生は私の高校の先輩でもおられるのですが、

おいくつになっても、その情熱が衰えることがないようです。

私は、まだまだ41歳。

まったく老け込む年齢ではありませんよね。

フットボールに対する熱い情熱を胸に、2017年も指導にあたらせてもらいます。










 そのベースとなるのは、自分自身が、誰よりもフットボールが好き!

この気持ちがすべてのベース。

選手としても、指導者としても、運営者としても。

目の前のことに、全力で、溌剌と、やり抜くこと。

そうすれば、20数年後になった時、黒田先生に一歩でも近づけるはずですよね!

今年も一年、よろしくお願いします。
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2016年12月31日

違う環境で生きる人と

 高校サッカー部時代の仲間と話。

今は、某県の高校サッカーの指導者として活躍している。

なにか、行き詰っていることがある、とのこと。

深夜のファミレスで、コーチ同士のトーク。

すると、ストンと胸のつかえが、落ちたようで。









 帰り間際に、

「普段、同じ人、同じ環境でだけ話をしていては、考えが行き詰まるね。」

「話せて良かった。」

と、満足の表情で帰っていきました。

なるほど、その通り。

こちらも、同じです。

様々な角度から、インプットとアウトプットを繰り返す。

大事ですね。
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2016年12月26日

本物と可能性。

 クラブワールドカップでは、貴重な数十分がありました。

世界王者である、レアルマドリーが、リードされる。

先制点を取ったものの、同点にされ、逆転される。

それまでは、観客も、レアルのスーパープレーを見に来ていた。

早々に鹿島が失点すると、増々、その傾向は強くなったように感じました。

ロナウドが小技を披露し、余裕を見せる。

ボールポゼッションをしながら、時間を進めていく。

まさに横綱相撲を取っていたはずのレアルマドリー。

ゲームプランが狂ったのでしょうね。








 前半を終えた段階で、リードしていない時点で、目算は大崩れだったでしょう。

そして、柴崎のスーパーゴール。

あれで、レアルの選手が目を覚ましました。

それまでは、正確無比なプレー。

少ないタッチで、落ち着いてボールを回しながら、ゲームを支配していた。

ところが、1対2になった瞬間、試合が変わりました。

サイドバックの位置がさらに高くなり、ほぼウイングの位置。

スピードを上げてゴールに迫る。

ボールタッチやパスが、少しだけ粗くなりました。

それ以上に、どう猛な、ゴールに向かう力に驚きです。

ゴールに向かうランニング、ゴールに向かうボールタッチ。










 そして、鹿島ボールになると、ボールへの寄せが、一歩厳しくなった。 

フィジカルコンタクトも増え、真剣にボールを奪いにきました。

イエローカードも辞さない、厳しさを見せつけます。

ボールを持っていても、ボールを持っていなくても、プレッシャーをかけてきます。

同点に追いつき、延長で逆転するまでの数十分間。

レアルがビッグクラブとの試合でしか見せない、本当の姿に近かったのではないでしょうか。









 私は幸運にも、この姿をスタジアムで目にしました。

テレビ画面を通じても、レアルの本気は伝わったのではないでしょうか?

我々は、ここから何を感じるべきなのか?

レアルが余裕を持ってプレーをしていた時に、スタジアムでの盛り上がったシーン。

それは、各選手が小技を見せた瞬間です。

分かりやすい、シザースや、ボールタッチ。

数十年前のトヨタカップで最も盛り上がったシーンが、オーバーヘッドキック。

それと、あまり、変わっていないのかもしれません。

日本では、技術を勘違いしてとらえている傾向があります。

サーカスのようなボールタッチは、試合では使えない。

ボールを止める、ボールを蹴る、仲間のために走る。

それをハイプレッシャーの中でも、スピードを上げて、繰り返すことができる。

それこそが、本物の技術のはずです。








 クリスティアーノロナウドが見せてくれましたよね。

彼のドリブル、フェイントのテクニックは、すごさを全く感じませんでした。

日本にいるブラジル人のほうが、完全に上ですね。

日本人選手でも、ロナウドより、足元のボール扱いの巧みな選手はいます。

そこではありません。

4点目。

ロナウドがハットトリックを決めた瞬間です。

トニクロースが、こぼれ球をミドルシュート。

100キロ近くあるスピードのボールが、ロナウドの足元に飛んできました。

それを足元に一発で止め、しかも前を向いてゴールに向かう。

次のタッチでゴールに向かい、左足でシュート。










 何気ない3タッチですが、本当にすごい。

あのボールを止めるだけでも大変なのに、一発で前を向き、ゴールに向かえる1タッチ目。

そして、DFから遠い側の逆足に向けボールを運んだ、2タッチ目。

GKの動きを見極め、ニア上に正確なキックで叩き込んだ、3タッチ目。

ただ止めるだけだと、シュートは打てなかった。

右足でシュートを打つためにボールを運んだら、DFに引っかっていたでしょう。

セオリー通り、ファーに打っていたら、GKにセーブされていたかもしれない。

相手選手、スペースを感じながら、自分のプレーを選択していく。

そして、それを実行していく力。

判断と技術とが、高いレベルで融合しているからこそ、生まれたシュート。

これこそが、本物の技術!

我々日本人に、レッスンしてくれたかのようです。









 JFAは、目標を持って行動しています。

2005年宣言。

それによると、2050年までに、サッカーファミリーが1000万人になる。

もう一つが、日本でワールドカップを開催し、日本代表が優勝する。

決勝戦の横浜では、熱狂的な盛り上がりは、ありませんでした。

安全に、時間通りに、イベントが進行していきました。

そして、開催国・ホームチームである、鹿島アントラーズが大躍進しました。

日本人が思う以上に、南米・ヨーロッパの人間は、アウェイを気にしているのかもしれない。

元々持っている力を、最大限に発揮できた鹿島。

この姿に、将来の日本代表を見た気がしました。
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2016年12月15日

モップ貸しください。

 なでしこVISIONを知ってますか?

日本サッカー協会は、大きく3つの目標を持って活動しています。

・サッカーを女性の身近なスポーツにする。

・世界のトップクラスであり続ける。

・世界基準の「個」を育成する。

この3つを目標に掲げ、日本女子サッカーを盛り上げようとしています。

なでしこVISIONは、まだまだ知られていない。

実際に、女子の指導者講習会であっても、知っているコーチは、少数派。

まだまだ、マイナー感がぬぐえない?!








 現場で指導、運営にあたっている方々は、本当に苦労されながらも、取り組んでおられます。

私も女子サッカーに携わっていますが、たかだか16年。

まだまだ、修業が足りません。

インストラクターの方が、昔話をしてくださいました。

30年前に、千葉の検見川で、日本女子代表の合宿があったそうです。

当時は、女子サッカーは、それどころか、サッカー自体がマイナースポーツ。

この時の、女子代表の選手たち。

受付で、参加費を支払わなければならなかった。

代表合宿で呼ばれたにもかかわらず、参加費、宿泊費、食事代を徴収される。

仕事を休んできたメンバーは、会社を休まなければならない。

代表に呼ばれることは、かなりの負担だったようです。

よほどの覚悟がないと、やっていけません。

それに比べると、相当、女子サッカーの環境は良くなってきていますね。

まだまだ取り組むべき課題は多いのでしょうが、30年の歩みは、すごいですね。










 日本サッカーは、育成にも力を入れています。

若年層の育成、代表の強化、指導者養成。

三位一体となって、前に進んでいっているのは、有名な話です。

それは、男子も、女子も変わりません。

その中で、女子特有の問題にも取り組んでいます。

なかなか、すべきことが多くて、大変ですね。

その一つの成果として、2011年にワールドカップを制した。

そして、五輪でもファイナリストになった。

世界のトップクラスにあり続けるのは大変ですが、大いなる成果ですよね。










 私は、今年も、ナショナルトレセン女子の指導者講習会に参加させてもらいました。

10年以上前から、毎年毎年、参加させてもらっていると、様々な発見があります。

今回も、トレーニング見学、実技講習、指導実践、教室での講義など、盛りだくさん。

インストラクター役のコーチからの指導、そして発見、再確認、仲間との議論。

一つ一つが、自分を高めてくれます。

特に、二日目に開催された指導実践。

普段、自分の指導を、見て、講評をもらうことはあまりありません。

耳に痛い講評もあるかもしれません。

それも含めて、よい学びの場なのです。











 今回の講習会で、とても素晴らしいエピソードを教えてもらいました。

ヨルダンで開催された、ワールドカップ女子U17でのことです。

日本は、前回大会のチャンピオン。

この世代の世界王者として、大会に臨みました。

なでしこは、順調に勝ち進みました。

グループリーグでは、米国も倒し、3連勝。

ノックアウトステージに入っても、イングランド、スペインと難敵を倒していきます。

試合の映像も見せてもらいましたが、気持ちのよい戦いでした。

全員が攻撃し、全員が守備をする。

本当に全員がハードワークを続けています。

その中でも、ただ走るだけでなく、動きながら技術を発揮する。

足元でこねる技術でなく、ボールを動かすコントロール(トラップ)からパス。

ゴール前で複数人が関わり、コンビネーションを用いて、相手を崩していく。

見ていて気持ちの良い試合を展開していきます。

6試合で19得点、2失点。

試合を重ねるごとに、なでしこに対する応援の声が増えていったそうです。

ヨルダンの国旗を振りながら、なでしこを応援してくれたとのこと。

決勝では、北朝鮮に残念ながらPKで敗れてしまいましたが、一番人気のチームだったそうです。

試合で反則が少なかったのは、もちろん。

試合後、対戦相手の一人一人と握手をして、健闘をたたえあう。

こういった姿が、共感を呼んだ。












 ヨルダンは、中東に位置します。

ヨルダンで、女性の世界大会を開催するのは、初めて。

女性が人前でスポーツするのは、一般的ではない地域。

その中で、なぜ、なでしこジャパンが人気になったのでしょうか。

彼女たちの人気が増していったのは、ピッチ内のパフォーマンスだけではなかった。

ヨルダンには、シリアからの難民が、たくさん流入している。

その難民との交流を、大会中でありながら、3回も行った。

彼女たちは、それだけではなかった。

さらには、試合後、運営スタッフに、お願いに行ったそうです。

「モップを貸してください、ほうきを貸してください」

自分たちが使った控室を、自分たちで掃除をした。

自分たちが入った時よりも美しくして、帰ることを繰り返したのです。

ヨルダンでは、自分たちで掃除をしないのが、習慣。

使う人と、掃除するのが分かれているのが、常識だそうです。

その中で、自分たちでモップを借りて掃除をするなでしこジャパン。

当然のようにしているその姿。

小さいながらも、尊敬を集めた。

その結果として、フェアプレー賞を受賞しました。

ピッチの中、周り、外。

その全てにおいて、フェアプレー賞に相応しい、それがなでしこジャパンだったのです。










 この話を聞いて、とても誇らしい気持ちになりました。

自分が何かをしたわけではないですが、同じ日本人として、本当に誇らしい。

U17の彼女たちが、当たり前のように、尊敬を集める行動がとれる。

日々接している、指導者や、親御さんの努力のおかげなのでしょうね。

先ほど紹介したなでしこVISIONは、次の言葉で締めくくられています。

「なでしこ」らしく「ひたむき、芯が強い、明るい、礼儀正しい」

「なでしこ」らしい選手になろう!

「なでしこ」らしい選手を育てよう!
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2016年12月10日

激しく、フェアに。

  森山佳郎U16日本代表監督。

サンフレッチェのユースを、日本有数の組織にした立役者の一人です。

彼は、技術で勝負する、洗練された戦術で勝利する。

という指導者ではないようです。

部活動(中体連、高体連)の持っていた良さを、ユース組織に持ち込みたい。

熱さ、激しさ、お互いを思いやる心を持つ集団にすべく、奮闘されていました。

「相手の足を削る音がしないと、プレスとは呼べない。」










 サンフレッチェ広島がフェアプレー賞高円宮杯を受賞しました。

最も、警告、退場が少ないチームです。

しかも、5年連続6度目は、まさに快挙。

森保監督の就任から5年間で、毎年毎年、フェアプレー賞を受賞しているのです。

5年で3度のJ1優勝も素晴らしいのですが、その5年全てで、フェアプレー賞!

森保監督は、次のようにコメントを出しています。

「選手が試合の中、勝利を追求する姿勢を持ち、その中で激しく厳しくプレーし、
その中でも相手選手、審判をリスペクトするフェアプレー精神を持ち続けたからだと思います。
選手たちを誇りに思います」

さらに、
「過去2年間は優勝とともに、この賞を頂きました。これからもフェアプレー精神を忘れず、結果を追求して頑張ります」


フェアプレー賞(高円宮杯)
年間の反則ポイントが1試合平均1ポイントを下回った全クラブにフェアプレー賞が授与され、
J1ではその中で最も反則ポイントが少なかったクラブに高円宮杯が授与される。
J1からJ3まで全てのクラブがフェアプレー賞の対象となるが、高円宮杯が与えられるのはJ1のクラブのみ。賞金は2013年までJ1のみだったが、2014年よりJ2・J3も授与対象となった。
フェアプレー賞表彰の対象となる反則ポイントの上限数
J1 34ポイント
J2 42ポイント
J3 33ポイント
(即ち、年間の各ディビジョンの総試合数以下が表彰の対象となる。反則ポイントは警告1回につき1点
(遅延行為・異議を唱えたものなどについてはさらに1回1点を加算)、
退場<同じ試合における警告2回による退場も含む>1回につき3点、出場停止試合数1試合につき3点を加算する。また警告・退場・退席処分がなかった試合は1試合につき3点を減点する

引用…Wikipedia






フェアプレー賞の要件を見ると、警告、退場をすると、マイナスのポイントがたまってしまう。

そして、時間の浪費や、異議申し立てに対しては、さらにマイナスポイントが付く。

つまりサンフレッチェは、熱く、厳しく、そしてフェアに戦っている。

当然、ファールはあるでしょう。

ぶつかり合いはあるものの、余計なファールや、不必要な抗議はしない。

対戦相手、レフェリーをリスペクトしながらも、無謀なプレー、暴力的なプレーはしない。

それが、クラブの隅々まで、浸透しているのではないでしょうか。

森保監督は、今年の優勝を逃したことを残念に思っている。

フェアプレーと成績とを両立させてこそ!との決意を語っています。

私が個人的に感じるのは、成績が悪く、チーム状態が良くない時には、不必要なファールがかさみがちです。

そのような状態でも、フェアプレー賞を逃さずに受賞したことこそ、評価されるに相応しいのではないでしょうか。













 蛇足ですが、浦和レッズのセンターバックであり、日本代表である槙野。

彼は、ここ数年、余計なファール、カードが多いですね。

槙野のプレーを見た、私の教え子が質問してきました。

「ユニフォーム、引っ張っても、転ばなければファールじゃないの?」

小学生が、日本代表のプレーを見て、間違ったことを憶えてしまう。

今回のチャンピオンシップでも、PKを与え、イエローカードを出されてしまいました。

結果として、あのファールが、チームを敗北に向かわせてしまいました。

全く、必要の無い反則でした。

後ろから必死に走り、相手FWの鈴木に、足音を聞かせる。

そうすれば、相手FWも自分のタイミングでは、シュートも打てないですし、余裕を持つことは出来ない。

味方GKの西川と2人でゴールを死守するイメージを持てれば良かったのです。

槙野選手は、もう一度、サンフレッチェの教えを思い出してほしい。

フェアで、激しく、クレバーで熱いDFとして、飛躍して欲しいです。
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2016年12月02日

好かれる必要はないけども。

 私のチームメイトに仕事を聞いたことがありました。

まだ出会って、日が経っていない時でした。

「公務員で、、、。」

なぜか、もごもごと口ごもり、言いにくそうなのです。

このご時世、安定した公務員ならば、胸を張って言えばいいのですがね。

他の誰かが、彼の仕事内容を掘り下げて聞きました。

「実は、警官です。」

「警官というと、いやな顔をされることが多いので、あまり言いたくない。」

そうか〜?!フォローするように、声を出すと。

「取り締まりされた時に、不快な思いをされたのか、嫌われ者です。」

自虐的に話す姿が、印象的でした。

そのチームメイトは、ナイスガイで、嫌われるようなタイプではない。

そのような説明をしなければならないのは、残念な話です。









 なぜ、嫌われてしまうのか?

国民である、我々のために、働いてくれているはずなのに。

悪いことをするのを待っている。

運転をしていて、違反をした瞬間を待ち構えている。

そして、切符を切り、説教をしていく。

顔は笑っていても、目は笑っていない。

未然に防ぐようにしてくれれば良いのに、。

嫌われている要因は、この辺りではないでしょうか。










 思い当たる節がありませんか?

私たちが嫌いなタイプなレフェリーと、全く同じ。

まるで、自分がピッチ内で一番偉い!とでも言いたいのでしょうか。

パトロール中の警官のような、取り締まりを続けるレフェリー。

笛やカードで、我々を威圧する。

選手は、反則をしたいわけではないのに、、。

自分が正義!自分のジャッジが正しい!

ルールの理解すら怪しい選手たちよ、大人しく言うことを聞け!!

笑った顔で近づいて来ますが、目は笑っていない。

レフェリー。

あなたは、選手と一緒に、試合を作っていく仲間ですよね?









 J2のプレーオフ準決勝は、本当に、面白い試合でした。

お互いがすべてをかけて、ぶつかり合う。

熱く、最後まで展開が読めない、見ごたえのある試合でした。

レフェリー、選手、サポーターが共に、熱い試合を作ってくれていました。

一方のチャンピオンズシップの第1戦は、あまり面白くない試合になってしまいました。

決勝戦にありがちな、お互いが腰を引けて、守備的にリスクを負わない戦いをした訳ではありません。

レフェリーが、あまりにも笛を吹きすぎて、試合が続かない。

統計によると、今年のリーグ戦の2倍の反則数だそうです。

しかも、決勝点のPKにつながる、あの笛。

反則の被害者である興梠は、PKを狙ってもらいにいったことを告白しています。

なんとも、レフェリーが悪目立ちした試合でした。

ルールを正式に解釈すると、反則だったのでしょうね。

でも、、、、、。

抗議に行ったアントラーズの選手たちも、呆れて笑ってしまってましたよね。

怒るのではなく、呆れてしまう。

あの表情が、物語っていますよね。







 

 レフェリーも、警官も、好かれる必要はないのでしょう。

でも、共に、社会を試合を形成する仲間であって欲しい。

明日の第2戦。

選手が主役の試合を見たいものです。



追記

ブラジル全国選手権を戦う、シャペコエンセに、悲劇的な事故が起きてしまいました。

何も出来ず、自分の無力さを感じます。

心からのお悔やみを申し上げます。
posted by プロコーチ at 08:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月28日

ようやく。

 サウジアラビア戦。

久しぶりに強豪相手に、勝利を収めることができました。

ハリルホジッチ監督の手腕がいかんなく発揮されたとも言えます。

私自身、ずっと擁護していたので、少しホッとしました。

選手を批判する、監督を批判する。

またその逆に、褒めたたえる。

いずれにしても、本当にピッチの中で起きていることが見えているのか?

イメージに固定されてはいないか?

妙なバイアスは取り払って、試合を見てみる。

そうすれば、ハリルホジッチ監督の仕事が理解できるでしょう。










 今回のサウジアラビア戦。

予想通り、2種類の戦いを使い分けて試合を進めて行きました。

積極的に攻撃する部分。

ゴールを目指し、相手陣地で試合を行う。

守備でも攻撃でも、相手にプレッシャーをかけ続ける。

もう一つは、自陣深くに閉じこもり、リスクを避ける戦い。

ボールポゼッションを放棄したかのような、専守防衛。

つまらない!と言われかねない、守備に重きを置いた時間。

後半の途中からは、この戦いにシフトしましたね。

割り切ってボールを回させている。

最後の部分で、ボールに寄せる。

そこまでは、問題なかったのですが、、、。








 課題は、失点してしまったこと。

この戦い方をしている時は、失点してはならないはずなのに。

今回は、勝ち点3を手にするために、後半途中から守備的布陣に変えました。

おそらくワールドカップの本戦では、この戦い方をする時間が増えるはずです。

(本選出場が決まり、かつ、その時までハリルホジッチ監督が指揮していればですが、)

強豪相手に、先に失点はしたくない。

0対0の時間を少しでも長く続けて、相手の足が止まる時間まで持ちこたえる。

足が止まってきたら、カウンターの機会をうかがう。

失点をしてしまえば、このプランが崩れてしまう。

自分たちよりも力が上のチームを相手にする時には、先取点が大きくものを言います。

だからこそ、失点をしないという戦い方を選んだ時には、失点をしてはならないのです。









 ボランチの選手は、山口選手が中心になっていきそうですね。

あれだけ、体を張って、守備に攻撃に走り回る。

ボールを奪取する能力、危険を回避する能力。

長い距離を走って、攻撃に加わる走力。

なんとも、近代的な選手です。

攻撃の組み立てを考えると、遠藤、柴崎選手が、上なのでしょうか。

でも、ハリルホジッチ監督は、そこをあまり求めていないように感じます。

もっと強い相手、さらにはアウェイとなれば、長谷部選手すら外してしまいそうです。

山口、永木コンビで、とにかく走り、守り、潰し、仲間を助ける。

エレガントな選手が、低い位置で組み立てをするのは、一昔前の話になっていく。

例えば、イタリアのピルロ選手のような存在。

それは、今後のトレンドはないですね。












 では、どのような課題が考えられるのでしょうか?

最も考えられるのは、中東でのアウェイでの戦いですね。

独特な空気、対戦相手。

それを前にして、どのように準備して、戦っていくのか。

ここで重要なキーファクターになると思われるのが、手倉森コーチです。

JFAが今まで蓄積した、アジア向けの戦いを実践するための、現場とのつなぎ役。

手倉森コーチの仕事のパフォーマンスが、予選を突破するキーになるでしょうね。
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2016年11月15日

サウジ戦=オマーン戦+オーストラリア戦

 ハリルホジッチ監督は、能力の高い監督さんですね。

競争の厳しい、欧州で戦い続けた経験。

ワールドカップで、決勝トーナメントに導いた実績。

落ち着いて試合を観ると、彼の仕事ぶりがよく分かります。

なぜ、指導力に問題が、解任だ、などと騒いでいるのか?

理解に苦しみます。










 前回のアジア最終予選。

アウェイのオーストラリア戦では、勝ち点1を取りに行く。

引き分けで、次につなげる。

このような戦いを選びました。

ガチガチに引いて、守備の規律を守らせる。

そして、カウンターでチャンスを窺う。

そして、プラン通りに勝ち点1を得た。

さらには、アウェイで得点も奪った。

予定通りの戦いを見せました。

素晴らしいのは、攻撃が大好きな人間を起用していたこと。

その彼らが、守備をするために奔走し、戦い続けた。

試合を見る限り、チーム内に規律がある証拠だと思います。










 先週の親善試合、オマーン戦。

ここでは、全く違う戦いを見せてくれました。

とにかく攻撃的に、ゴールを目指し、勝ち点3を奪取するための試合運びです。

オマーン守備陣が5枚+4枚の9枚でスペースを埋める。

引いてきた守備陣を崩せないのが、いつもの日本。

ボールが横にだけ回っていた?

ボールは保持するものの、相手ゴールには迫れない。

終わってみれば、消化不良のゲーム。



 今回見せたのは、相手陣地で長く戦う。

両サイドのアタッカーを中央付近に入らせる。

両サイドバックを高い位置に配置する。

そこに、トップ下の清武、ボランチの永木、山口が絡んでくる。

7人もの選手が、ボールよりも前でプレーする。

何とも、攻撃的な戦いでした。

しかも足元だけで回すだけでなかった。

ワンツーやオーバーラップラン、2列目、3列目からの飛び出し。

ボールを追い越す動きが、数多く見られました。

ダイナミックな、勢いのある攻撃でした。









 この戦いを選ぶと、相手チームのカウンターが怖い。

両サイドバックの裏のスペース。

中盤の大きなスペース。

ボールを奪われた瞬間、ここを使われて、一気のカウンターアタック。

実際に、何度か、危ういシーンがありました。

その回数を少しでも減らすために、攻撃から守備の切り替わりを早くしていましたね。

奪われた瞬間、近くにいた選手がつぶしにいっていました。

後ろに下がるのではなく、その場で相手に向かっていく。

本田は、攻撃面での貢献は少なかったですが、この切り替わりの部分は走っていました。

そして、大迫の先取点。

奪われたその時、永木が相手から奪い返し、分厚い攻撃につなげました。

指揮官のイメージ通りのゴールだったはずです。










 サウジアラビア戦。

ここでは、このオマーン戦と、オーストラリア戦を融合させた戦いを目指すのではないか。

積極的にゴールを目指す時間帯。

割り切って、相手にボール保持を許す時間帯。

この二つを有効に使い分けるのが、ハリルホジッチ監督の目標だと思われます。

今は、試合によって使い分けですが、

本来は、一つの試合の中で、使い分けて行きたいはずです。

選手が、どちらかの戦いに偏るのではなく、試合の流れによって使い分ける。

その姿を、サウジ戦では見れるのでしょうか。

それが完成に近付く時が楽しみです。

どちらかに偏ってしまえば、勝ち点3は難しいでしょう。

オマーン戦+オーストラリア戦が出来ているかどうか?!

試合を見る、一つのチェックポイント。
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2016年11月11日

グッ、だらん。

 ボールを自由自在に扱うことは、とても大切です。

でも我々は、フットボールプレーヤーである前に、アスリートであるはずです。

1990年頃から、フィジカルの能力が、強く求められるようになってきています。

志向する試合が、ポゼッションだろうが、カウンターだろうが、同じことです。

長い距離を走る、スプリントを繰り返す。

狭いスペースでプレーするので、フィジカルコンタクトも増えて行きます。

つまり、体を自在に扱うことが求められるのです。








 リオオリンピックで、たくさんのアスリートが活躍していました。

普段、あまり目にすることができない、マイナースポーツと呼ばれる種目。

一つ一つが、本当に面白かった。

繊細な技術、大胆な駆け引き。

それら全ては、体を自在に動かせれることが前提です。

例えば、体操競技。

日本選手が大活躍しましたね。

空中での動作。

あれだけ回って、ひねっても、体が全くぶれない。

まさに体を自在に扱っています。











 彼らは、体を締めている。

しめる。

空中の動作が崩れないように。

倒立を美しくするために。

着地をピタッと止めるために。

体の中心に力を入れ、グッと体を締める。

瞬間的に、素早く、体を締めなくてはならない。

四肢は自由に動かせれるが、体の軸はぶれない。

体が締まっていないと、動作は乱れ、着地は決まらない。

美しい日本の体操は、成り立たないのです。











 この動作を、甲府の谷フィジカルコーチが、違う形で伝えていました。

「パック」

瞬間的に体に力を入れる。

その動作を、パックと呼び、トレーニングさせていました。

ラダーをジャンプで超えながら、パック。

ジャンプの動作に合わせて、力を入れる。

自分が力を入れたい、その瞬間にグッとパック。

先ほどの体操競技と同じく、グッと力を入れる。

キック、ショルダーチャージ、ジャンプ。

多くの動作に、活用できる、体の使い方です。










 先日、お世話になっているトレーナーの元に行きました。

月に一度、体をメンテナンスしてもらいます。

体の使い方をチェックしてもらうこともあります。

今回、面白いアドバイスをもらいました。

鏡の前に立って、グッと太ももに力を入れます。

これは、簡単です。

いつも、意図的に行っている動作ですし、トレーニングにも取り入れています。

ところが、今回は、続きがありました。

「力を抜いて、太ももの筋肉がダランと下に落ちるようにしてください。」

これが、なかなか難しい。

最初は、うまく力を抜くことが出来ない。

何度か繰り返すと出来てくるのですが、今度は時間がかかってしまう。










 力を入れるためには、瞬間的に力を入れるだけ。

ところが、力を抜くのは、その何倍も時間がかかっているのです。

理想は、グッ、だらん、グッ、だらん。

太ももの前が緊張しすぎると、膝の障害につながるそうです。

難しいですね。

キックの動作の時にも、活用できそうです。

力を抜いているほうが、スイングスピードを高めることができます。

でも、インパクトの瞬間には、グッと固めたい。

このグッ、だらんは、まさにそのままです。

自分の体なのですが、なかなか自在には扱えません。

これも繰り返しトレーニングすることで、出来るようになってくるとのこと。

自分を進化させる、良いヒントをもらいました。
posted by プロコーチ at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする