2018年07月02日

これか!!

ロシア対スペインの試合、熱かったですね。

個々のボールを扱う能力や、所属するクラブ、それに伴う一人一人の市場価値。

恐ろしいほど差がありました。

でも、その差を埋める奮闘を開催国のロシアが見せてくれました。




 スペイン対策は、かなり練ってきたようです。

DFラインは、5枚にしてサイドのスペースを埋めてしまう。

中盤も、工夫していたように見えました。

前からボールを居っているときは、3枚で中央を分厚く。

深くまで侵入されたら4枚にして、サイドも中央もケアできるように。




 何よりも、スペインの代名詞でもある、エントレリネアスを警戒していました。

ラインとラインとの間でボールを受けるプレー。

「ここ誰が見るの?」と相手に思わせ、対応を後手に回させる。

それでは、相手は崩れないのですが、一歩先手を取ることで、相手が後追いになってしまう。

気がついたら、ドフリーの選手を作ってしまい、ズドン。

スペインの定番であり、得意なプレー。

そんな狭いところでも!間を取るのが、彼らのすごところです。

このエントレリネアスは、縦パスで入るものと、
横から間を取るものとがあります。

 



 ロシアは、とにかくエントレリネアスをさせない努力を続けました。
 
縦パスに対しては、常に責任をハッキリ決める。

縦パスが入った瞬間、身体ごと刈り取ってしまうくらいの激しさ。

そして、中盤の選手もプレスバックで挟む。

まるで、縦パスを待っていて、あえて縦パスを入れさせたのかというくらいの早さです。

横からのエントレリネアスに対しては、スライドを早くして、サイドでもフリーを作らない。

最終ラインが5枚なので、スライドもさらに早い。

中盤は、ボールラインよりも下がる意識が強かったです。

通常、横からは、エントレリネアスしやすいのですが、そのスペースすらないくらいのコンパクト。

これだけ守備を考えると、下がりすぎる危険性もあります。

ファールトラブルや、ミドルシュートが怖い。

そこも、スペインがボールを下げると、頑張ってラインアップ。









 文字に書くと簡単ですが、最後の最後まで、やりきりましたね。

スペインのポゼッションは、75%。

パスの本数は、1000本を超えました。

圧倒的に、攻めたのですが、結局FKでのオウンゴールのみ。

途中から入ったイニエスタが、違いを見せていました。

試合しながら、先生が授業をしていましたね。

ロシアの圧力にビビって、エントレリネアスをしなくなったスペイン。

イニエスタは、ボールの受け方、出し方、さらにはドリブルでの侵入。

プレーで見せ続けました。

途中、ピケに説教するシーンもありましたよね。

「ここは、間に入れろよ!安全に回すだけじゃないだろ!」

そう言ってたように、私には感じました。

その後、エントレリネアスを活用しながら、ゴールに迫り出しました。

ボールロストも増えたと思いますが、なにかを思い出したように見えました。








 それでも、最後は身体を張って、ゴールを死守したロシア。

常に、カウンターも狙いながら。

選手全員が、実直に走っていましたよね。

センターバックと左のウイングバックは、早々に足をつっていましたよね。

それでも監督は、そこは変えずに、前線にフレッシュな選手を入れました。

監督の無言の檄に、選手は応え続けます。

観客の声も後押ししてくれ、最後まで走り抜けたロシア。










 感動的な試合を見せてくれました。

何人もの日本人が思ったはずです。

前回ブラジル大会でのアルジェリアにも、もちろん近い雰囲気を感じましたよね!?

「ハリルホジッチ前監督が作りたかったのは、こういうロシアのようなチームだったに違いない」と。

本当に、いいものを見せてもらいました。

近くにいながら、カフェで観戦したのが、本当に残念でたまりません。
posted by プロコーチ at 04:30| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月30日

チャンスが来た!?

 決勝トーナメントの相手が、ベルギーに決まりました。

FIFAランクだと、優勝してもおかしくない!強豪ですね。

親善試合でも、かなりの強さを見せてくれました。

本大会が始まると、さらにその強さは加速したように思います。

毎試合得点を重ねます。

崩して、カウンター、ヘディングシュート、ドリブルシュート、裏に抜け出して。

バリエーション豊かに、ゴールを決めています。

誰もが知るビッグネームが躍動する、恐ろしい攻撃力ですよね。








 彼らの最大の力。

それは、1人1人の、ボールを扱う能力でしょう。

身長が190センチであっても、大きくて、ヘディングだけと言う選手はいません。

スピード豊かな選手も、スピードだけに頼りません。

全員が、ボールを止める、運ぶ能力が、抜群に高い。

それを大きな力に、ボールを保持し、相手を崩します。

中でも、アザールのボールタッチは、何なのでしょう。

足に吸い付いているとは、あのことですね。

育成世代では、ドリブルをかなり重要視しているとのこと。

とことん、ボールを運び続けることにこだわって、選手を育てあげる。

日本だと乾、香川でしょうね。

ベルギーには、大きて強くて速い、乾や香川が集まっていると思えば、イメージしやすいはずです。












 彼らには、大きな弱点があります。

その弱点を、2年前のユーロの準々決勝で見てきました。

彼らは、仲間のためにフリーランニングが出来ない。

出来ても、最初の10分〜20分。

そこの勢いはすごいのですが、、、。

ゲームが落ち着いたら、足が止まります。

ボール保持者と、ボールを受けようとする選手。

それ以外の選手は、眺めてボーっとしているようにも見えてしまいます。
 
http://futebol.seesaa.net/article/439671890.html






 


 ですので、日本は、前半の最初と、後半の立ち上がりを無失点で耐えること。

この猛攻を、なんとか耐える。

そして、大きい選手を活かした、セットプレーも失点しない。

この2つさえ達成すれば、ベスト8は見えてくる!

いくらでも、カウンターでチャンスは訪れるはずです。

私は、15チームの中でも、ベルギーは、かなり当たりの対戦相手だと思っています。

ベスト8に行く可能性は、低くない!?
posted by プロコーチ at 18:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月29日

トーナメントの文化ゆえ

 我々が大好きな大会があります。

夏の甲子園。

冬の高校選手権。

何十年も続く、日本の季節の風物詩になっていますよね。

もちろん、トーナメント方式で大会は開催されます。

私が学生の頃は、リーグ戦は、ほとんど無かったと思います。

そして、今と違って、学年毎のチーム編成は、年に1・2回。

試合は、一発勝負のトーナメント。

負けたら、お終い。

弱小チームに所属し、自分が最高学年の時だけ試合に出たとしたら?

中学3年間、高校3年間で、公式戦の出場は、ごくごくわずかしかありません。











 今は、ようやくリーグ戦が定着しつつありますね。

小学生でも、全小の予選がリーグ戦になって、4年目でしょうか。

それ以外でも、レベルごとのリーグ戦が開催されつつあります。

中学でも高校でも、大学でも、リーグ戦が多数開催されています。

昔に比べると、真剣勝負の公式戦の場が、本当に増えています。

リーグ戦になると、指導者や、協会、審判、関係者は、間違いなく負担が増えます。

それを全国で支える方がいて、リーグ戦が成り立っているということは、知っておいたほうがいいことです。











 リーグ戦が定着しているならば。

リーグ戦の考え方が、日本全体に定着しているならば。

今回の、ポーランド戦の、後半10分の戦い方について、疑問の声は拡がっていないかもしれません。

試合を0-1のままでの敗戦を選び、パスを後方で回し続けた。

この姿を見て、疑問の声が。

安全にパスをしてるだけ、時間稼ぎをして、ずるい。

パスを回しているだけで、ゴールに向かわない。

何がフェアプレイだ!

グループリーグは突破したけど、本当にそれでいいのか!?

などなど、多くの不満の声が聞こえてきます。

女子のアジアカップでも、つい最近、同じようなことがありました。










 リーグ戦では、各チームに、年間目標があるはずです。

リーグを制して、優勝する。

何とか上位(2位や、3位)に入って、昇格を目指す。

降格だけは避けるために、大量失点を避け、引き分けでもいいから勝ち点を拾いたい。

その目標は、チームによって異なりますよね。

そして、その年間目標を達成するために、目の前の試合を行います。

短期の目標がそこにはあります。

アウェイで、格上の相手。

それなら、勝ち点1が取れれば、最高!

リーグ内の絶対王者との対戦なら、最小失点での敗戦が目標になることすらあるでしょう。

この相手には、是が非でも、勝利して勝ち点3を取りたい!

これらの短期目標を達成するために、その日のゲームプランを立てていきます。











 では、ロシアワールドカップ、今回のグループリーグ!

日本代表の目標は、なんでしょうか?

2位以内に入り、決勝トーナメントに進出することだったはず。

1位になり、決勝トーナメントを楽に進めること、という目標ではなかったでしょう。

コロンビアに勝ち、セネガルに引き分けた。

ポーランドにも勝たなければ、評価されない?

批判する人は、日本代表の目標を忘れているのか、考えていないのか。

全ての試合で、ベストメンバーを出して、勝利だけを目指して戦う。

90分を通して、全力で走り続けなけらばならない。

それを求めているのでしょうか?

おそらく脳内が、トーナメント文化で構成されているのでしょう。













 今回の日本代表は、何となく、上手くいっているところも感じられます。

でもそれらは、最高の準備や努力をしているから、運を拾い上げて、幸運に恵まれている。

運が良くても、準備をしていないところに、素晴らしい結果はもたらされない。

とにもかくにも、次のステージに進むことが出来た。

これは、日本人にとって、喜ばしいことではないですか。

今、この瞬間、自国の次の試合の事を考えることができている。

それは、イタリア、オランダ、ドイツ、韓国など、195の国や地域の人々は、この幸せを持っていないのです。

完全同意することは出来ないのですが、あのパス回しも、リーグ戦を勝ち抜くための一つの戦略です。
posted by プロコーチ at 23:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月28日

策士

 グループリーグ突破をかけたポーランド戦の、メンバーが発表されました。

戦前の予想通り?大幅なメンバー変更がありました。

センターバック、ボランチ、両サイドハーフ、そしてツートップの2人。

計6人のフレッシュな選手が入りました。

勝っているチームは、変えない!

昔からの鉄則を無視。

この変更が、何をもたらすのでしょうか?







 私は、想像しました。

日本人のことを深く理解している、西野監督。

おそらく、最低でも、前半は引き分け以上で終えることが出来る。

その自信があったのではないでしょうか。

そして、勝負所は、後半。

後半の交代のカードが豊富にあります。

今までは、有効なカードは、本田しかありませんでした。

でも、このポーランド戦は、乾、原口、大迫、香川、攻撃的な切り札を抱えています。

状況によって、これだ!と言うカードを切ろうとしている。

これが、西野監督の策。

もちろん、イエローカードのファールトラブルも気にしているとは思いますが。











 どの選手を送り出すのかは、監督だけが決めることが出来ます。

それを信じて!!応援しましょう。


posted by プロコーチ at 23:28| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月27日

メッシは歩く

 苦しみながらも、アルゼンチンがグループリーグを突破しました。

最後の10分まで、敗退の危機。

厳しい戦いでしたが、勝負強さを見せました。

対戦したナイジェリアは、引き分けでもよかったのですが、痛恨の失点。

守備の組織は、あまり体を成していなかった。

人が、後方にいるだけのブロック。

ブロックと言うには、穴だらけの塊でした。

彼らにとっては、自分たちの時間帯で、追加点を奪えなかったのが、敗因でしょうね。











 この試合、メッシが先取点を決めました。

相手の裏に飛び出して、マークを外す。

ミドルパスを走りながら、太ももでコントロール。

落ち際をインステップで優しく触り、DFの足が届かない場所に置く。

苦手な右足で、逆サイドに突き刺しました。

トラップしてから、一度も、ゴールを見なかったメッシ。

感覚的に、ゴールの位置が分かっているのでしょうね。

その分、ボールをインパクトすることに集中。

利き足ではないのに、素晴らしいシュートでした。









 メッシの足元にボールが入ると、時間が生まれ、相手DFは集結。

周りの選手が楽になりますね。

この試合でも、メッシは変わらず、歩いていました。

走ったのは、ボールが欲しい瞬間。

そして、ボールが奪えそうな瞬間。

もう一つは、数少ないのですが、ボールを奪われた時。

ほとんど、歩いていました。

それでも、先取点を決めました。











 このスタイルが、非難されています。

「メッシが走らない分、ほかの選手の負担が大きい」

「メッシが走らないから、パスが出てこない」

などなど。

アルゼンチンが2試合終わっても、勝てていなかったせいでしょうね。

かなりの非難が集まっていました。

メッシにしてみれば、何をいまさら、と言う感じでしょうか。

メッシは、いつも歩いています。

何年も前から、変わっていません。

代表でも、所属クラブのバルセロナでも歩いています。






 私が小学生を指導していて、FWの選手に聞いたことがあります。

5年ほど前のことです。

「君は、あまり走らないね。」「今、何を考えていたの?」

問いかけました。

すると、面白い答えが返ってきました。

「メッシの真似をしているの、メッシもずっと歩いているから」

なるほど、その少年が歩いていたのは、サボっていたのでも、ノーアイデアだったのでもなく。

メッシの真似をしていたのです。

「メッシはボールが来そうになると、走ってるよ。」「そこもメッシの真似をしてごらん。」

私は答えました。

このやり取りは、何年たっても忘れられません。












 メッシが歩くことは、みんな知っています。

もちろん、チームメイトも監督も。

それでも彼を使うのは、彼が出ている方が、チームにとってプラスになるから。

他の選手と同じ動きを求めるなら、メッシを使う必要性はない。

メッシが、メッシであるためには、周りの選手がメッシのためにぷれーしなければならない。

それが嫌なら、チームを抜けること。

バルセロナでのネイマールのように。

メッシはこれからも歩き続けるでしょう。

チームが勝つためには、メッシ以外の選手の組織をいかに向上させるか?

この一点に尽きると思います。
posted by プロコーチ at 18:52| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月25日

乾のゴールの秘訣

 セネガル戦、熱戦でしたね。

引き分けに持ち込み、勝ち点1を得ました。

グループリーグ突破に向けて、着実に歩みを進めていますね。

両チームともに、勝利に向かってプレーしていました。

失点を恐れるのではなく、得点を奪いにいった。

いわゆる、オープンな展開でした。

第3者が観ていて、楽しめる試合だったと思います。

個人的には、もう少し、落ち着かせてもいいのかなと感じています。










 日本の1点目。

ここに、乾の素晴らしさを感じました。

長友とスイッチするような形、狙ってはいなかったでしょうが、ボールをペナルティエリア内で受けました。

左30度くらいで、前を向くという、本人も得意な形?

右足のインサイドでボールを動かしながらも、優しくコントロール。

この瞬間は、足元ピッタリにボールが入っています。

利き足の前とは言え、これだけ足元にボールが入ると、ショートパスとドリブルしかない。

DFに寄せられて、苦し紛れに、パスか、ドリブルかも。









 と、思った瞬間、ボールを追い越すようなステップ。

このステップで、対峙している相手DFは、縦方向へのドリブル突破が、頭に浮かんだはずです。

警戒したDFは、その場に止まりました。

相手の出足を、ステップ一つで、一瞬止めたのです。

つまりボールが、右足のインサイドの前から、アウトサイドの前に変わった。

それでも、ボールは乾の足元のまま。

シュートも打てるでしょうが、正面か、乾から見て左側のニアサイドにしか打てないはずです。

ボールが足元に入り過ぎているからです。












 乾は、ボールを追い越すステップをするやいなや、右足のアウトでチョン。

優しくボールタッチ。

相手DFには近づかないように、あえてゴールには近づかない角度にチョン。

この繊細さが、彼の技術レベルの高さを、証明しています。

そして、このボールタッチで、乾にシュートを打つという選択肢が生まれました。

しかも、ニアにもファーにも、上にも、下にもシュートを打てる位置。

四隅にシュートを打てるという、お手本のような位置にボールをコントロール。

そして、ファーサイドに低く、外からカーブをかけたボール。

GKからすれば、最も、遠い位置にコントロールされたシュートを放ちました。

ゴール!









 乾がシュートを打つ時に、ボールを置いた位置。

少しだけ、足元からボールを離す位置になります。

この位置にボールを置くのは、怖いかもしれない。

でも、このボールの位置が重要です。

足元、真ん前にボールを置くと、正面にはキックが出来る。

体の内側にもシュートも打てる。

そして、ボールをすいすい運ぶにも適しています。

ところが、欠点もあります。

足の真ん前は、自分の体の外側には、強いキックは出来ないはずです。

人間の体の構造上、股関節は、残念ながらそこまで開かない。

自分の体の外側にもシュートを打ちたいなら、ボールの位置を変えなければならない。














 機会があったら、乾がシュートを打った時のボールの位置を確認してみてください。

普段、彼がボールを運ぶ位置とは、違う位置にあるはずです。

そこに、勇気を持ってボールを置けたことが、あのシュートにつながりました。

ボールを受けて、ステップ、ボールタッチ、そしてもちろんシュートまでの流れ。

お手本にしたい、最高のプレーでしたね。

posted by プロコーチ at 23:52| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月23日

不用意なミスを減らしたい

 日本がコロンビアに勝利した試合。

本当に結果は、素晴らしいものでした。

先制点を奪って、追いつかれたものの、追加点は許さない。

セットプレーから決勝点。

日本らしい、細かい展開や、主導権を握るためにパスを回す。

攻撃の選手も、チームのために犠牲心を強く持って、走り続ける。

しかも、交代で入った本田が、決勝ゴールのアシスト。

監督の采配もハマり、次の試合にもいい形で入って行けそうです。








 ただし、忘れてはならないこと。

コロンビアは、開始早々に1人退場して、10人になっていること。

そして、コロンビアが日本を格下に見て、なめてくれていたこと。

前回のベスト8以上を狙うコロンビアのコンディションが、ピークではなかったこと。

決勝トーナメント以降に、ピークが来るように、チームとして設定していたのではないか。

後半の途中から、驚くほどに、足が止まっていました。

本気のコロンビアに比べると、何割か、落ちていた状態だったでしょうね。

そのコロンビアに、ギリギリで勝利した日本代表。

元々のベースの違いに加えて、自滅とも言える、プレーが散見されました。












 日本は、先取点を奪いました。

そして、2点目となる決勝点を奪いました。

試合を観戦していて、落ち着いて観ることは出来ましたか?

常に、ハラハラドキドキしていたのではないでしょうか。

少なくとも私は、心境穏やかではありませんでした。

だからこそ、タイムアップのホイッスルの瞬間に、歓喜が訪れたと言えるのですが。

もしかすると、やられるのではないか?

1点勝っていて、しかも1人多いチームのはずなのに。











 試合をどのように終わらせるのか?

試合を殺してしまう。

試合のテンポを落としてしまう。

お手本は、コスタリカ戦のブラジルです。

1点を取るまでは、ナバスを中心としたコスタリカの守備陣を崩せずにいました。

後半に入ったら、かなりペースを上げて、ゴールに迫り続けました。

このテンポアップは、迫力満点。

ところが、先取点を奪った瞬間に、一気にペースダウン。

ボールは握り続けるものの、明らかにスピードを落としました。

そして、サイドから攻める様子を見せ、縦パスを入れるも、後ろに下げ、サイドチェンジ。

入れては、落として、片方に寄せて、サイドチェンジ。




ちなみにコスタリカは、早くボールを奪って攻めたいのですが、触ることすら出来ません。

焦ってボールを奪いに行った瞬間、ワンツーなどでサイドを突破し、ゴール前まで侵入するブラジル。
 
自分たちでギアをチェンジして、試合のテンポを操る姿は、勉強になりますね。

日本は、ピュアに攻めてしまい、ボールを奪い返され、カウンターのピンチを迎える。

慌てて、ボールを回収するために、切り替えて、不必要に走っていました。

ブラジルの攻めるふりだけをして、時間を稼ぐようなポゼッションは、日本にとっては難しいものなのか。

日本の時間を稼ぐようなポゼッションは、拙いものでした。

行けるから、攻める!というのは、ちょっと、、。








 失点シーンも、何とかしたいですね。

ゴール前からのフリーキックを直接決められて、失点。

シュートは素晴らしかったのでしょうが、本当に何ともならなかったのでしょうか?

セーブできそうで出来なかった、川島の反応が鈍い?のでしょうか?

ポジショニングが悪かったのでしょうか?

ちなみに、壁の作り方はおかしくないでしょう。

左足でカーブをかけて決められないように、配列させてます。

川島も、妥当な位置に立ってますし、プレジャンプも大げさでなく、動き過ぎていませんでした。

川島の責任を問うべきではないと、私は考えます。










 このシーン、ジーコ元監督が見ていたら、激怒していたと思います。

彼自身が、現役時代は、素晴らしいフリーキッカーでした。

現代、ブラジル国民が投票したのですが、歴代最高のフリーキッカーに選ばれるほどの選手でした。

日本でも、美しい放物線のシュートを見せてくれましたよね。

そのジーコは、常々、選手に指導していました。

「ゴール前で不用意なファールをしないこと」「相手にFKのチャンスを与えないこと」

コロンビアの選手は、コロコロと何度もコケていました。

反則を欲しがる動きは、気持ちのいいものではありません。

このシーンも、長谷部は何もしていません。

が、ファールをもらったファルカオは、意図的でした。

長友のクリアミスが、ポーンと空中にボールが浮いた。

長谷部がボールだけを見て、処理しようとする目線を観察。

気づかれないように近づいてストップ、長谷部にぶつからせて、ゴロン。

見事、FKをゲットしました。

南米人の持つ、ずる賢さに、まんまとやられてしまったのでしょうか。












 そして、ジャンプした壁の下をすり抜けたフリーキック。

これも、ジーコ監督の教えは、違います。

「壁はジャンプするな!」

壁側は、壁を信じろ。

GKは、壁が無いサイドを守れ。

こうすれば、壁側からゴールに向かってくるボールは、GKが間に合う可能性が出てくる。

壁を越えて、ゴールに向かうので、高さが必要。

ボールが高く上がる分、GKが間に合うかもしれない。

ただし、壁が壊れたり、間を抜けたり、今回のようにジャンプした足元を抜ける。

これは、GKは、ノーチャンス。

ジーコの前のブラジルの10番リベリーノ。

彼がワールドカップで決めたゴールは、伝説です。

ブラジルがゴール前でフリーキック。

壁の中に、ブラジルの選手が入り込んでいる。

キックの瞬間、その選手が、バタンと倒れる。

壁の間に、一人分の隙間を作ると、そこに強烈で正確なシュートが通り、見事なゴール。

ジーコ元監督は、このようなイメージを持っているからこそ、壁は、壁として仕事をさせたのでしょうね。












 ワールドカップで上に行くチームは、このようなミスを犯さない。

まだ未勝利のアルゼンチンは、驚くようなミスをしてしまっていますよね。

敗れるべくして、敗れたと言えるでしょう。

上に行くチームは、もしミスを犯しても、必ず修正してくる。

日本がセネガル、ポーランドから、勝ち点を取るのなら、同じミスをしないこと。

84%のアドバンテージを活かして欲しい!!
posted by プロコーチ at 20:06| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月21日

ホームのメリットはあったのか?

 グループリーグ初戦を終え、

日本が84%という高い確率で突破することが分かりました。

過去3大会の統計を取った事実です。
http://futebol.seesaa.net/article/460095686.html

日本の過去の大会でもそうですよね。

一方、ドイツがグループリーグで消えてしまう確率も、これまた87%と高い確率。

前回も、スペイン、ポルトガルという強豪が、初戦に敗れ、グループリーグで消えてしまいまいした。

2010年大会では、初戦に敗れたスペインがワールドカップを制覇したので、

13%と言えども分かりませんが、、。








 同じ初戦の結果を、ヨーロッパ対南米で考えてみました。

南米には、北中米カリブ海の枠も入れています。

知りたかったのは、ホームとしてのメリットがあるのかどうかです。

多くの選手がヨーロッパでプレーしている現在、まだ存在するのか?

世界のトレンドをけん引している、ヨーロッパの優勢が露わになるのか?

ここからも、面白い数字が見えてきました。

一つの大会だけを見ても、ピンとこない部分はあるのですが、並べてみると、面白いものです。








 2006年ドイツ大会。

優勝国はイタリアでしたね。

グループリーグ初戦の結果。

ヨーロッパ勢、7勝3分け4敗。
(勝ち点獲得率57%、つまり全勝なら42点の勝ち点を取っていたが24点だったので。)

南米勢、4勝1分け3敗。(勝ち点獲得率54%、以下同じように考えます。)

ヨーロッパの国は、14チーム中10チームがグループリーグ突破。

南米は、8チーム中4チームがグループリーグ突破。




 2010年南アフリカ大会。

優勝国はスペイン。

グループリーグ初戦の結果。

ヨーロッパ勢、4勝5分け4敗。(勝ち点獲得率43%)

南米勢、3勝4分け1敗。(勝ち点獲得率54%)

ヨーロッパは、13チーム中7チームがグループリーグ突破。

南米は、8チーム中7チームがグループリーグ突破。




 2014年ブラジル大会。

優勝はドイツ。

ヨーロッパ勢、6勝1分け6敗。(勝ち点獲得率48%)

南米勢、7勝0分け3敗。(勝ち点獲得率70%)

ヨーロッパは、13チーム中6チームのグループリーグ突破。

南米は、10チーム中8チームがグループリーグ突破。
 




 ここまでの3大会を見ると、はっきり出ました。

ヨーロッパの国々が力を発揮できるのは、ヨーロッパ開催の時である。

南米、中南米カリブ海の国々は、環境が悪くても、力を出せる。

ヨーロッパ以外の国なら、南米開催でも、アフリカ開催でも結果を出せる。

2002年大会も、フランス、ポルトガルなど、優勝候補のヨーロッパ勢が崩れていきました。

そして、優勝はブラジルでしたよね。

2010年、2014年大会のヨーロッパの脆さ、弱さは驚くほど。

優勝国がスペイン、ドイツでしたので、もっと、活躍しているイメージがありました。

全ての国を並べると、びっくりするほどに、結果を出せていませんよね。












 では、今回、ロシア大会はどうだったでしょうか。

端っこではありますが、ヨーロッパである、ロシアでの開催です。

グループリーグ初戦。

ヨーロッパ勢、8勝4分け2敗。(勝ち点獲得率66%)

南米勢は、2勝2分け4敗。(勝ち点獲得率33%)


これまた、はっきりと、数字が表れていますね。

グループリーグ突破を予想してみます。

ヨーロッパ勢10〜12、南米2〜3、その他の地域から3、と言う感じです。

圧倒的にヨーロッパ勢が、ホームのメリットを享受しています。












 この数字には、かなり驚いています。

南米の代表選手は、多くがヨーロッパでプレーしている。

情報化が進み、お互いの戦力や状況は、把握し合っている。

今回で言うと、南米のデメリットも、ヨーロッパのメリットも少ないのでは?!

それが、私の立てた仮定でした。

統計的事実は、全く異なりました。

2018年の現在であっても、どこで開催するのか?!

これによって、大きく結果が左右されるのです。

さて、まだまだワールドカップは続きます。

楽しみましょう。
posted by プロコーチ at 23:28| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月20日

現在、84%。

 日本が、見事にコロンビアに勝利しました!

あの退場が無ければ、どうなっていたのか?

それくらい、コロンビアは力のあるチームでした。

ただ、コンディションがあまり良くないように見えました。

60分を過ぎたあたりから、ピタッと足が止まりました。

おそらく、決勝トーナメント以降に、コンディションのピークを持っていこうとしてた?!

特に、ハメス・ロドリゲスはその傾向が顕著でした。












 ここ3大会でのグループリーグ初戦の星取表を確認してみました。

2006年ドイツ大会。

初戦、勝利したチームが決勝トーナメントに進出する確率は、85%
(13チーム中11チーム)

初戦、引き分けだったチームが決勝トーナメントに進出する確率は、50%
(6チーム中3チーム)

初戦、敗れたチームが決勝トーナメントに進出する確率は、15%。
(13チーム中2チーム)

一方、

初戦、勝利したチームがグループリーグ敗退する確率は、15%
(13チーム中2チーム)

初戦、引き分けだったチームがグループリーグ敗退する確率は、50%
(6チーム中3チーム)

初戦、敗れたチームがグループリーグ敗退する確率は、85%。
(13チーム中11チーム)





2010年南アフリカ大会。

初戦、勝利したチームが決勝トーナメントに進出する確率は、80%。
(10チーム中8チーム)

初戦、引き分けだったチームが決勝トーナメントに進出する確率は、58%。
(12チーム中7チーム)

初戦、敗れたチームが決勝トーナメントに進出する確率は、10%。
(10チーム中1チーム)

一方、

初戦、勝利したチームがグループリーグ敗退する確率は、20%。
(10チーム中2チーム)

初戦、引き分けだったチームがグループリーグ敗退する確率は、41%。
(12チーム中5チーム)

初戦、敗れたチームがグループリーグ敗退する確率は、90%。
(10チーム中9チーム)





2014年ブラジル大会。

初戦、勝利したチームが決勝トーナメントに進出する確率は、86%。
(14チーム中12チーム)

初戦、引き分けだったチームが決勝トーナメントに進出する確率は、25%。
(4チーム中1チーム)

初戦、敗れたチームが決勝トーナメントに進出する確率は、21%。
(14チーム中3チーム)

一方、

初戦、勝利したチームがグループリーグ敗退する確率は、14%。
(14チーム中2チーム)

初戦、引き分けだったチームがグループリーグ敗退する確率は、75%。
(4チーム中3チーム)

初戦、敗れたチームがグループリーグ敗退する確率は、79%。
(14チーム中11チーム)









 つまり、初戦、勝利した日本代表が、決勝トーナメントに進出する確率は、84%。
(37チーム中31チーム)

逆に、グループリーグ敗退する確率は、16%。
(37チーム中6チーム)


今まで、日本代表はどうだったでしょうか。

ドイツ大会では、初戦敗退で、グループリーグ敗退。

南アフリカ大会では、初戦勝利で、決勝トーナメント進出。

ブラジル大会では、初戦敗退で、グループリーグ敗退。

傾向通りの結果となっています。

さた、今大会の日本代表は?!


posted by プロコーチ at 18:51| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

コロンビア戦での勝ち点を手にするために

 もう、数時間で初戦コロンビア戦が始まります。

選手のコンディションなど、様々な情報が飛び交ってますね。

ワールドカップは情報戦ですので、聞こえてくることは話半分にしておくべきです。









 コロンビアは、自陣の最終ラインから、丁寧にパスをつないで組み立ててきます。

最終ラインに中盤の選手が入って、数的有利を作る。

相手FWをパスか、運ぶドリブルで超えて、ビルドアップをするのが得意。

長い縦パスに頼るような攻撃は、メインにはならないはず。

そして、中盤を超えて、アタッキングサードに入ると、怖い。

様々なコンビネーションやドリブル。

マークをしていても、気にせずに、アタックしてきます。

ファルカオやハメス・ロドリゲスが注目されますが、ほかの選手もレベルの高い選手が揃います。












 つまり、日本代表が、自陣ゴール前に引いて、耐える。

我慢して、我慢して、カウンターでゴールを目指す。

この戦いを選ぶべきではないと思います。

そもそも、アタッキングサードに侵入させない。

中盤を分厚くし、ハーフウェーライン付近で試合を続けるイメージが良いと思います。

そのためには、前線からボールを追いかけて、ビルドアップを自由にさせない。

日本の攻撃陣、積極的に守備を出来ない選手は使うべきではないですね。

岡崎などは、ぜひ、起用してもらいたいですが、コンディションはどうなのでしょうか。

本田は、今回は、スタメンで使うべきではないのではないでしょうか。

そして、ボールを中盤で奪いたいので、守備力の高い選手が、ここにも欲しいですね。

特に中央のボランチは、大島、長谷部コンビだと、不安しか残りません。

おすすめは、山口と柴崎。

この二人なら、奪う、カウンターの流れが、スムーズに生まれそうですが、どうでしょうか。


 そして、攻撃のセットとして、ドイツ2部で大活躍した、左に宇佐美、右に原口を試していました。

全く、機能しませんでしたね。

攻撃は停滞し、守備も破綻。

ちょっと、本番では見たくない組み合わせでした。

一方、乾、香川の組み合わせは、可能性を感じましたね。

香川が入ることで、他の中盤の選手も、スムーズに動けていました。

本田が、真ん中にドーンといるよりも、こちらの方が面白い展開が見えました。

香川のキックが不安定なのが、少し気になりましたが、、。











 最終ラインのセンターバックコンビ。

パラグアイ戦の、昌子、植田コンビは良かったですね。

お互い、カバーしてくれるという安心感があるので、ボールにチャレンジ出来てました。

そして、背後も、その信頼にこたえてカバーし合う。

クラブチームで、コンビを組んでいるスムーズさです。

でも、この二人の組み合わせはないでしょうし、どちらかだけ出ることも、無いのでしょうね。

今までの流れなら、吉田、槙野コンビでしょうね。

もっと、吉田、昌子。もしくは、吉田、植田の組み合わせを試しておけば、、、。










 さて、勝ち点1でも奪えるのでしょうか。

ポイントは、ハーフウェー付近で試合を運べるかどうか。

自陣ゴール前で試合をする時間が長いと、厳しいでしょう。

そこをポイントに、観戦を。
posted by プロコーチ at 19:48| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする