2016年11月11日

グッ、だらん。

 ボールを自由自在に扱うことは、とても大切です。

でも我々は、フットボールプレーヤーである前に、アスリートであるはずです。

1990年頃から、フィジカルの能力が、強く求められるようになってきています。

志向する試合が、ポゼッションだろうが、カウンターだろうが、同じことです。

長い距離を走る、スプリントを繰り返す。

狭いスペースでプレーするので、フィジカルコンタクトも増えて行きます。

つまり、体を自在に扱うことが求められるのです。








 リオオリンピックで、たくさんのアスリートが活躍していました。

普段、あまり目にすることができない、マイナースポーツと呼ばれる種目。

一つ一つが、本当に面白かった。

繊細な技術、大胆な駆け引き。

それら全ては、体を自在に動かせれることが前提です。

例えば、体操競技。

日本選手が大活躍しましたね。

空中での動作。

あれだけ回って、ひねっても、体が全くぶれない。

まさに体を自在に扱っています。











 彼らは、体を締めている。

しめる。

空中の動作が崩れないように。

倒立を美しくするために。

着地をピタッと止めるために。

体の中心に力を入れ、グッと体を締める。

瞬間的に、素早く、体を締めなくてはならない。

四肢は自由に動かせれるが、体の軸はぶれない。

体が締まっていないと、動作は乱れ、着地は決まらない。

美しい日本の体操は、成り立たないのです。











 この動作を、甲府の谷フィジカルコーチが、違う形で伝えていました。

「パック」

瞬間的に体に力を入れる。

その動作を、パックと呼び、トレーニングさせていました。

ラダーをジャンプで超えながら、パック。

ジャンプの動作に合わせて、力を入れる。

自分が力を入れたい、その瞬間にグッとパック。

先ほどの体操競技と同じく、グッと力を入れる。

キック、ショルダーチャージ、ジャンプ。

多くの動作に、活用できる、体の使い方です。










 先日、お世話になっているトレーナーの元に行きました。

月に一度、体をメンテナンスしてもらいます。

体の使い方をチェックしてもらうこともあります。

今回、面白いアドバイスをもらいました。

鏡の前に立って、グッと太ももに力を入れます。

これは、簡単です。

いつも、意図的に行っている動作ですし、トレーニングにも取り入れています。

ところが、今回は、続きがありました。

「力を抜いて、太ももの筋肉がダランと下に落ちるようにしてください。」

これが、なかなか難しい。

最初は、うまく力を抜くことが出来ない。

何度か繰り返すと出来てくるのですが、今度は時間がかかってしまう。










 力を入れるためには、瞬間的に力を入れるだけ。

ところが、力を抜くのは、その何倍も時間がかかっているのです。

理想は、グッ、だらん、グッ、だらん。

太ももの前が緊張しすぎると、膝の障害につながるそうです。

難しいですね。

キックの動作の時にも、活用できそうです。

力を抜いているほうが、スイングスピードを高めることができます。

でも、インパクトの瞬間には、グッと固めたい。

このグッ、だらんは、まさにそのままです。

自分の体なのですが、なかなか自在には扱えません。

これも繰り返しトレーニングすることで、出来るようになってくるとのこと。

自分を進化させる、良いヒントをもらいました。
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2016年11月04日

鹿島アントラーズに続け

 クラブの名前を聞いて、どのようなチームかが思い浮かぶ。

20年前も、今も。

そのようなクラブは、日本にただ一つ。

鹿島アントラーズです。

ジーコスピリットの名のもとに、チームが一つの方向へ向かっている。

「チームに献身であれ」

「自分に誠実であれ」

「仲間をファミリーと思い尊重せよ」

 この言葉は今でも鹿島のクラブハウスに飾られている。

ユニフォームの裏にも印字されている。








 そのスピリットは、20年以上の歳月を積み重ね、伝統となってチームに息づいている。

チームのために戦い、タイトルを目指し、勝負強い。

そのスピリットが、戦いにも表れている。

4バックで、サイドバックがタイミングよく攻撃に絡んでいく。

センターバックは人に強く、ボールを跳ね返す。

ボランチは2枚で、バランスを取りながら、試合を組み立てていく。

相手に嫌がられる球際の強さ、泥臭さ。

セットプレー、相手のミスを得点に結びつけていく。

そこにブラジル人助っ人が、力を倍増させる。

彼らが当たりならば、タイトルを狙えるチームに。











 このような、はっきりした方向性の見えるクラブは、アントラーズだけです。

彼らがすごいのは、選手が入れ替わっても変わらない。

監督が代わっても、変わらない。

ベルディも、マリノスも、ジュビロも、レイソルも良かった時の面影はありません。

監督が退任すると、チームが戦い方そのものを変えてしまう。

選手に頼ったベルディやジュビロは、世代交代に失敗し、別のチームになってしまいました。

ジェフは、10年前の輝きは、オシム監督とともに、消えてしまいました。

サンフレッチェや、レッズも、フロンターレも、この先はどうなるのか?

この3チームは、監督の素晴らしい仕事で、チームの力は高まっています。

では、監督がいなくなり、選手が入れ替わったら、どうなるのでしょうか。

この答えは、10年後にならないと分かりません。









 

 それは、世界的に見ても、同じような傾向にあります。

ある程度は仕方のないことかもしれません。

そのクラブの信念、哲学といったものまで昇華させているのは、ごくわずか。

だからこそ、伝統を持ち、立ち返る場所があるクラブには、価値があるのです。

2016年のJリーグ。

チャンピオンシップに残った3クラブは、いずれもはっきりとしたカラーを持っています。

こだわりを持って、丹念に積み上げたクラブが残っている。

どのクラブも、勝利をするに相応しい。

フロンターレも、レッズも、ここ5シーズンの積み上げは、目を見張るものがあります。

名将に率いられ、力を蓄えた。

クラブも、タイトルをとれていないのに、我慢して信じ続けた。

レッズやフロンターレが伝統を作るためには、この5年間を基にして、積み上げなければならない。










 11月23日から始まるチャンピオンシップ。

この舞台にふさわしい3つのクラブが揃いました。

野球的な香りがしてしまう、このシステムです。

来年以降は、無くなるので、最後のチャンピオンシップ?!

無くなるといっても、やっと、通常の状態に戻るだけです。

世界の常識からみても、ポストシーズンが無いのが、一般的。

とは言え、せっかくのですので、楽しんでみます。
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2016年10月27日

ご冥福をお祈り申し上げます。

 スーパースターが、この世を去りました。

平尾誠二さん。

50代での早すぎる死。

サッカーにも詳しく、その著書の中でも、しばしば登場します。

グラウンドの上でも、現役を退いても、スマートな印象がありました。

私は、ラグビーは詳しくありません。

テレビで観戦する程度。

ようやくルールが分かるかな?くらいの関わりしかありません。

それでも、平尾誠二さんの偉大さは、感じていました。








 私の少年時代、世の中は、ラグビーが熱く盛り上がっていました。

寒い時期になると、テレビでは、ラグビーがしばしば放映されていました。

当時は、サッカーよりも、ラグビーの方が、メジャースポーツだったと記憶しています。

ここ数年、ワールドカップでの日本代表の活躍もあり、また注目されています。

今だと、五郎丸選手でしょうか。

私の世代だと、圧倒的に、平尾誠二さんでしたね。

タックルはもちろん、スクラムや、ラックなど、見るからに痛そう。

相撲取りのような人たちが、体をぶつけ合う競技。

勝手に、思い込んでいました。

でも、神戸製鋼の試合は違いました。

パスがつながり、知識が浅い人間が観戦しても楽しい、神戸製鋼の試合。

その中心にいたのが、平尾誠二さん、その人。

華麗なステップを踏み、相手陣内を切り裂いていくプレー。

30人の中で、誰よりも、キラキラしていました。












 高校、大学、社会人と、あらゆるカテゴリーで全国優勝をし続けた。

そして、チームの中心として、グラウンド上の監督のようにプレーし続けていました。

引退後、指導者の道を歩まれたのは、当然の流れでしょう。

そして、現場の指導に留まらず、多くの発信もされていました。

その内容から、素晴らしい人柄が感じ取れます。

そして、ラグビー関係者だけでなく、種目の違う我々も、大いに学ぶことがあります。

私も、何冊かの書籍を読み、勉強させてもらいました。

その中から、いくつかの言葉を紹介させていただきます。






「パスは借金するみたいなものだ。」

借金を返せないやつは、借金してはならない。

ちゃんと返せるというイメージがないとだめ。

パスを受けた選手が、(前に)抜けるという可能性があれば、パスをすればいい。

パスは一種の投資である。

儲かる見込みがあるから、投資する。

単純にAからBにボールを渡すことがパスの目的ではない。

AからBにボールが渡ることによって、現在より有利な状況を作る。

その行為がパスの本質である。







「メンタルタフネス。」

日本人に足らないもの。

世界のトップと、日本人選手の一番の違いであり、日本人に足らないもの。

ここぞ!という時に、頑張れるか否か。

きつくなると、なんだかんだ言い訳をして逃げてしまっている。

自分探しなどと言って逃げ回らず、困難に立ち向かう意思の強さ。









「コーチの立ち位置」

トレーニング中は、選手の視界に入るか入らないか微妙なところに立つのが、

選手にとって、いい緊張感を生むのではないか?

パス練習の時は、意識して選手の前に立つようにしていた。

腕組みでもしながら見ていると、選手はイヤでもコーチの視線を気にする。

でも、選手の視線は、ボールと、パスの受け手に行っていなくてはならない。

この状況は、ゲームの状況そのままじゃないですか。

ラグビーでは、どんな時も、意識を前に置いてプレーするのが基本。

選手はそれを習慣にしなくてはならない。

パス練習の時、監督が前に立つだけで、この習慣が身につくのです。






「情報収集能力」

試合中、目から入ってくる情報が、圧倒的に多い。

試合中の体の向きを見れば、その選手が優れているかが、すぐ分かる。

近いところしか見ていない選手は、容易に判断を間違える。

逆に、常にグラウンド全体に視野を広げていると、たくさんの情報を持っている。

ですから、瞬時に的確な判断をできる可能性が高くなる。









「情報を集め判断する力」

子供のころから、そういう訓練をしていたかどうかで、ずいぶん違う。

例えば、家族みんなで食べるショートケーキを買うときに、

なるべくバラエティに富んだ組み合わせにしておく。

まず子供に、好きなものを選ばせる。

もし、子供の口には合わないものであっても、「お前が選んだのだから食べなさい。」

すると、次からはもう少し注意するようになる。

それから食べ終わった後に、このケーキが幾らしたという値段の情報を与える。

そうすると、子供なりに「小さくて値が張るケーキはおいしいのではないか」

と予測を立てるようになる。

たかがケーキ選びですが、瞬時に判断しているのは、ラグビーのプレーと同じ。






「イメージ」

イメージをマネージメントし、マネージをイメージする。

イメージとマネージとをつなげる。

ラグビーには、静的なものと動的なものがある。

静的なマネージメントをしておき、それとは別にイメージは試合中に動き回る。

各プレーヤーがイマジネーションの中で、イメージを持つこと。

イメージは、マネージされた時に、加速する。







 経験と、深い洞察力とを積み重ねての、様々な知見。

改めて本を読み返すと、学ぶことばかりです。

まだまだ、日本のスポーツ界全体に、その能力を発揮してもらいたかったです。

平尾誠二さんのご冥福をお祈り申し上げます。



参考文献
型破りのコーチング、PHP新書

人は誰もがリーダーである、PHP新書

勝者のシステム、講談社

イメージとマネージ、集英社

いずれも平尾誠二著
posted by プロコーチ at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

空中戦の勝者

 オーストラリア戦で、無類の空中戦の強さを誇った選手がいました。

小林悠選手です。

身長177センチと、特別高いわけではありません。

ちなみに、オーストラリアの選手の平均身長が、183センチ。

最も低い選手が、176センチでした。

つまり、身長だけを比べると、最下層に位置する選手。

それなのに、ことごとく、エアバトルを制した。

そして、ビッグセーブされてしまいましたが、惜しいヘディングシュートもありましたね。








 気になったので、彼の記録を調べてみました。

空中戦は、得意ともいえるし、不得意とも言えるデータが残っています。

今年、2016年シーズン、フロンターレでの試合データによると、、、。

自陣での空中戦での競り合いは、競り負けることが多い。

残念ながら、平均以下の強さ。

例えば、鳥栖の豊田選手や、ジュビロのジェイ選手。

彼らは、身長も高いですし、空中戦の強さを売りにしています。

小林は、動き出しの良さや、技術の高さで勝負している選手。

少なくとも私は、そういった印象でした。








 ところが、データによると、相手陣地に入った途端に、エアバトルを制する。

どれくらい強いか、例を挙げてみます。

横浜マリノスの中澤選手。

空中戦の強さで、のし上がって来たともいえる、センターバックですよね。

ちなみに身長は187センチ。

エアバトルを制し、ボールを跳ね返し続けている選手。

その中澤が、自陣で空中戦を制するのと、

ほぼ等しいくらい、小林選手も空中戦を制し、相手に競り勝っているのです。

10センチも低いのにも関わらずです。









 彼の空中戦の特徴は、落下地点に入らないことです。

矛盾するようですが、落下地点をとらえるのは、とても速いようです。

でも、ボールが落ちてくる場所、落下地点が分かっても、あえて、その真下には入らない。

空中の届くであろうポイントが分かったら、数M離れた場所で待機。

この、あえて、少しだけ離れた位置で待機しているのが、一番のポイントですね。

そこから、助走し、空中のポイント目掛けて、飛んでいきます。

競り合う相手は、ほぼその場からのジャンプ。

小林は、その相手がいても、恐れずに、飛び掛かるかのように、挑みかかります。

数M先から助走して、勢いをつけて、高くジャンプ。

腕の振り上げも、上手ですね。

うまく、全身のばねを、ジャンプ力に変換させています。

垂直飛び VS 走り高跳び、どちらが高く飛べますか?

小林は、常に走り高跳びをしていました。










 彼は、空中戦を制するための、大切な3つの要素を持っています。

・落下地点を見極める目。

・走り高跳びの感覚。

そして、何よりも大切なこと。

・競り合いを恐れない勇気。

自分よりも大きく、分厚い相手に挑みかかるのは、簡単なことではありません。

痛そうだ、ケガをしてしまうかもしれない。

恐怖心を持ってしまうと、空中戦を制することは出来ません。












 エアバトルに自信がない選手は、一度、彼の空中戦を観察してはどうでしょうか?

背が低いことを言い訳にする前に、やるべきことがある。

彼のプレーは、それを教えてくれていますよ。
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2016年10月13日

アルジェリア代表チームの戦い。

 ホームでのイラク戦。

アウェイでのオーストラリア戦。

2試合を戦って、勝ち点4。

ハリルホジッチ監督としては、合格点のはずです。

彼のタスクは、ワールドカップに出場すること。

そして、ベスト16以上に進出すること。

この結果に対しては、誰よりも肝に銘じているでしょう。

競争の厳しい、ヨーロッパで戦い続けたハリルホジッチ監督。

だからこそ、いかにして勝ち点を積み重ねていくのか!に重きをおいている。

言葉の端々から、その価値観は感じられますね。





 一方、監督、彼自身が、求められていないと思っているタスクもあります。

もしかすると、明文化され、契約されているかもしれませんが、、。

日本サッカー界の、将来に向けて、選手を育てていく。

JFAの発信している「JAPAN'S WAY」に則った戦いをすること。

これらは、ファンや、マスコミは、求めています。

「どうして、あの選手を使わないんだ。」

「なぜ、勝利を放棄してまで、守備的な戦い方をするんだ。」

人気があるのは、ニュースターであり、彼らが躍動する攻撃重視な試合。

これは、日本だけでなく、世界的な傾向だと思われます。

ベテランが、老獪に戦い、しぶとく勝ち点を重ねる戦い方も、ある一定の評価もありますけどね。









 ハリルホジッチ監督には、信念を感じられます。

頑固者といっても、良いのかもしれません。

自分が信じる戦いを、やり抜く。

自分がこの世界で生き抜くために、結果を残し続ける。

まさに、プロの指導者と言えるのでしょう。

南野、中島翔哉などを用い、どんどん攻めていけば、一気に人気が高まるでしょう。

イメージは、トルシエ監督時代。

ワールドユースで活躍し、オリンピックで戦った選手たちが、フル代表に起用される。

若い選手たちが、ピッチ上で躍動し、格上の相手に立ち向かう。

でも、ハリルホジッチ監督は、そのようなことを、今はしないでしょうね。

選手を育てることや、日本サッカーの未来を描くのは、彼の仕事ではないですから。













 ホームで勝ち点を稼ぐ。

アウェイでは、負けを回避する。

勝ち点を計算できる、格下相手には、積極的な試合し勝利を目指す。

格上相手には、慎重に戦いながら、最低限の勝ち点を手にする。

そして、リーグ戦が終わった時には、チームの目標を達成させる。

ヨーロッパや、南米の試合を見ていれば、当たり前にありますよね。

何一つ、不思議でもない。

すべての試合で、攻撃的に、勝ち点3を目指す。

常に、自分たちの戦いをする。

そんなチームは、世界のトップ中のトップのみ。

レアルマドリーでさえも、ポゼッションを放棄する。

ブラジル代表も、守備を固めてカウンターが大きな武器になっている。












 それなのに、日本代表は、攻め続けなくては、評価されないのか?

そもそも、ハリルホジッチ監督は、何が得意なのか?

2014年のブラジルワールドカップ。

アルジェリア代表を躍進させました。

あの時の、戦い方は、どうだったでしょうか。

粘り強く、勇敢な選手たちが、戦う好チームでした。

パスを回して、相手の穴を探し、作りながら、ゴール前をこじ開けていく。

日本人が好むような、いわゆる攻撃的な戦い方ではなかったはずです。

鮮明に覚えているのが、決勝トーナメント1回戦での、ドイツ代表との対決。

優勝チームを延長まで追い詰めました。

1対2で敗れはしましたが、まさに死闘。

観るものを、感動させる戦いでしたよね。













 彼らの戦いは、データを見ると、はっきりしています。

アルジェリア代表は、1勝1分け1敗で、見事グループリーグを突破しています。

ところが、グループリーグ3試合を終え、ボールポゼッション率は42.6%に過ぎない。

全32チーム中、なんと30位。

グループリーグを勝ち抜けたチームとしては、USAに続いて、下から2番目。

ボールポゼッションは、されて当たり前のチームでした。

ちなみに、ブラジルワールドカップでは、ある傾向がありました。

ポゼッションタイプのチームの優位性が薄まったのです。

前回、南アフリカ大会では、スペインが優勝を飾りました。

ポゼッションこそが、優れている。

実際に、ポゼッション率の高いチーム、ベスト5は、そのままグループリーグを突破しています。

(ちなみに、アルゼンチン、ブラジル、スペイン、メキシコ、オランダの順。)

一方の、ブラジルワールドカップでは、変化が見られました。

ポゼッション率の上位5チームのうち、2チームが、グループリーグで敗退しているのです。

(スペイン、イタリアが敗退。アルゼンチン、ドイツ、チリは勝ち抜けました。)

ポゼッション率下位10チームの内、何チームがグループリーグを勝ち抜けたのか?

2010年大会は、たったの2チーム。

ところが、2014年大会は、アルジェリアを含む、6チームが勝ち抜けているのです。














 イラク戦と、オーストラリア戦を思い出してください。

最後の最後まで諦めずに、戦い続ける姿。

ボールポゼッションを明け渡す代わりに、強固な守備陣形を作る。

今回、オーストラリア戦のボールポゼッション率は、40%を下回りました。

それに、何のデメリットがあるのか?くらいに、監督は思っているでしょうね。

全員が体を張って、スペースを埋め、相手の自由を奪う。

いい形でボールを奪ったら、長い距離をいとわずに走り抜ける。

カウンターで、グサッと一刺し。

スピードに乗った、カウンターアタックはダイナミック。

パスを回す華麗な攻撃よりも、勝ち点を計算しながら戦う。

引き分けにすることで、次につなげる。

まさに、アルジェリア代表の戦いそのもの。

日本代表の監督に、彼を選んで任せている時点で、この状況は予想できたはずです。














 私は、現在の日本の立ち位置からして、妥当な選択だと考えています。

今まで、何度も指摘しましたが、日本は2種類の戦い方を、求められてきました。

一つは、強豪としての立ち位置から、主導権を握り、相手を圧倒する戦い方。

これは、アジアでの戦いでのみ、求められる戦い方です。

もう一つは、格上の相手と、いかにして戦うのか?

相手の良さを消しながら、何とか、勝機を探る戦い方。

この戦い方を、行ったり来たりしながら、チーム力を上げていくのが、今の日本代表の立ち位置。

もちろん、さらに強化していき、常に主導権を握りたいのですが、それは、しばらくは難しいでしょう。

自分たちのやりたいことを前面に出して戦うと、ジーコ、ザッケローニ監督時代のように、悲しい結果が待っている、、。

それならば、アジア予選の今から、準備をしていてもいいでしょう。

アルジェリア代表が見せた、ハリルホジッチ監督の得意な戦い方を成熟させるのは、ありではないか。










 優れた指導者は、選手を動かすことが出来ます。

モウリーニョ監督、オシム監督、サンパオリ監督。

彼らは、選手を走らせていました。

走ることを選手たちも、自ら選んでいるかのように見えます。

今回の、本田、香川、清武、原口、小林。

彼らも、チームのために走っていました。

様々な批判の声は聞こえてきますが、選手が走っているのが、何よりの証拠。

チームは、壊れていません。

それどころか、ハリルホジッチ監督の求めるように、チームが変わって来ています。

何とか、成績も出しながら、このまま、本大会を迎えてほしい。

その時の日本代表には、期待してもいいはずですよ。
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2016年10月06日

河川敷のグラウンドはどうですか?

U16日本代表が、アジアの予選を勝ち抜けました。

来年開かれる、U17ワールドカップに出場です。

この年代にとって、国際的な経験を繰り返すことは、何よりも重要。

しかも、ワールドカップという真剣舞台を踏めるかどうか。

このことは、彼らだけでなく、日本フットボール界全体の将来にとっても重要です。








 このチームを率いるのは、森山佳郎監督。

貴重な、育成のスペシャリストです。

特に、Jクラブにおいては、育成のスペシャリストと呼べるコーチは貴重です。

数年のサイクルで、コーチが変わってしまう。

育成のコーチを、通過点、ステップアップのための踏み台程度にとらえている!

そう言われても仕方がないのではないでしょうか。

高体連の名門校には、名将と呼ばれる監督さんがいますよね。

何十年もその世代を見続けている名物先生です。

その経験、生徒の人間を育てる情熱、生徒の心まで目を配る指導力。

その力は、代えがたい宝と言えます。

まさに、育成のスペシャリストです。












 森山監督は、その系譜を受け継ぐ、育成の最前線で戦い続けているコーチなのです。

だからこそ、選手に何を伝え、何を伝えないのか。

どのような振る舞いが、選手に影響を与えるのかを分かっている。

そして、その世代の子供たちにとって、何が必要か?

何が出来ていて、何が足りないのかも、身をもって知り尽くしている。

広島ユースでは、何人もの選手を育てていますよね。

柏木、高萩、槙野、森脇、野津田、等々。

「気持ちには引力がある。」

森山監督の名言です。

言葉の力も持っておられるのですね。









 彼は、子供達が、どこでつまづいてしまいそうなのか?

前もって、計算していたでしょうね。

だから、今大会の前に、開催地であるインドに遠征を行っています。

見たことのない環境に、選手たちが戸惑わないように。

トルシエ監督時代にも、同じことがありました。

アフリカ遠征で、ありえない体験をさせた。

その体験が、ワールドユースの躍進の力の一端になっているでしょう。

世代のエリートですから、対応能力も高いはず。

一度知っていると、さらに、その適応も上手く行きますよ。

今回、宿舎の環境が悪いことも分かっていた。

ピッチが悪いことも分かっていた。

天候が変わりやすいことも分かっていた。

もし、そのことを知らなければ、ベスト8の壁を突破することも出来なかったかも知れません。









 アジアでの戦い。

私がいつも気になっていることがあります。

大会が開催されるたびに、

「ピッチコンディションが悪く、コントロールが難しい」

「パスが走らず、自分たちの力を発揮することが出来なかった。」

定型文でもあるかのように、選手が口にします。

現在のA代表の中心である北京オリンピック世代。

西川、吉田、長友、森重、香川、本田、岡崎が、この世代ですね。

期待された彼らも、ピッチコンディションに苦しめられ、グループリーグ3連敗。

日本のスタイルを考えれば、きれいなピッチで試合をした方が、力を発揮しやすいのでしょう。











 でも、日本のように、短く、カーペットのように、きれいに揃った芝ばかりではありません。

見た目はきれいでも、下の土が粘着質で重たい。

または、ぼこぼこして、フラットではない。

芝が長く、あまり水をまいていないので、パスが走らない。

草なのか、芝なのか?

そんなピッチすらあります。

対戦相手も同じ芝の上で、同じ条件で戦うのですから、本来言い訳にはならないはずなのに。

子供のころから、人工芝のフラットなピッチで育っていると、ひ弱になるのでしょうかね。

対応能力の欠如?








 それならば、いっそのこと、河川敷のグラウンドでトレーニングをすればどうでしょうか。

「広島ユースを指導していた時は、わざと週に2回、土のピッチで練習していた」

と森山監督は話していたことがあります。

河川敷のピッチは土と草と、石とが混ざったような、最悪なコンデション。

雨が降ると、さらに、コンディション不良はひどくなります。

ピッチのサイズも、正規の105×68も無いかもしれない。

もちろん、更衣室などありませんよね。

そのような環境で、トレーニングやトレーニングマッチを重ねれば、いい経験を積めますよ。

たくましく、図太い選手が育ちそうです。

わざわざ整った環境で合宿しなくても、世界に近いのは、河川敷なのかもしれない。
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2016年10月01日

くせを見抜く。

 キックの調子が、よくない。

ボールを繰り返し、蹴っていました。

すると、体の反応が良くないことに気づきました。

特に、一つの動きが出来ても、連続して動けていない。

方向を変える、ステップワーク。

スライディングをした後の、立ち上がり。

そして、キックの動作。

踏み込んでボールを蹴り、前に抜けていく動作ができない。

ボールを蹴り込むだけでは、ダメなのではないか。










 普段お世話になっているトレーナーさんに、相談してみました。

「体の反応が良くない。」

「連続した動きに、違和感がある。」

自分の症状を伝えました。

すると、いくつかの動きをするように、指示されました。

棒をもって、体を捻る。

体をねじり、倒す。

横に寝そべり、負荷を受けながら、足を動かしていく。

すると、トレーナーは、私の体を観察して、ある結論に至りました。

「股関節の使い方に問題がある。」

「特に、左右で使い方に差がある。」









 トレーナーが言うには、

「右利きの人間は、左足が軸足になることが多い。」

「キックの動作はもちろん、ジャンプや、他の動きでも。」

「だから、左と右とで、体の使い方に差ができる。結果、からだに癖がついている。」

「それが、特に股関節に表れている。」

極端に言うと、常に、左足一本で立っているかのようである、だそうです。

うーん、そんな意識はないのですが、、。

その後、いくつかのトレーニングをしました。

見たこともないような、トレーニングが続きます。

動き自体は、とても地味なものでした。

動作は楽なのですが、やってみるとツライ。

左右で股関節の動かし方を変えて、動作を繰り返します。

そして、呼吸も気をつけながら。










 トレーニングを終え、全身をチェックします。

そして、軽くキックの動作をしました。

すると、今まで感じていた違和感を感じない。

踏み込んだ後、スムーズに体が抜けていく。

重心移動がなめらかになりました。

今まで苦しんでいたのが、ウソみたいに、体が動き始めてくれました。

プロの目、そして改善させるメニューのチョイスはすごいですね。

あとは、蹴り込んでいき、必要な筋力やフィーリングを戻せれば!









 今回、プロのトレーナーの凄腕を体感しました。

フットボールのコーチも、同じですね。

目の前で起こる状況、問題を抱えている選手。

的確に問題を捉える目。

そして、その問題を解決するためには、どのようにアプローチすればいいのか。

選手やグループを、よりより場所に導いていく。

「さすが!プロフェッショナル!」

そう思わせるような、指導を目指して。






  
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2016年09月23日

コーヒーとキック

 この夏、3週間、ブラジルに行かせてもらいました。

コーチの研修と、小中学生の引率を兼ねて。

契約しているクラブ、クルゼイロECの育成組織にお世話になりました。

刺激の多い毎日を過ごしました。

30数時間先にある、地球の裏側。
 
ただ行くだけでは、観光と同じ。

何を得るのか?






 新たな発見も多くありました。

一つ例を挙げるなら、ブラジルの進化でしょうか。

おそらく危機感を持っているのでしょう。

ヨーロッパの状況から学び、良い部分を取り入れようとしているのです。

例えば、腕にGPSを装着して、活動量、運動の強度を計測。

日々のトレーニングにフィードバックさせていました。

そして、ピッチサイドに、10M以上の高台を組んでいました。

ここから、全てのトレーニングを撮影。

選手のパフォーマンスを記録し、今後のトレーニングプランに活かしていく。

これらは、感覚に頼っていた部分の甘さを無くすため。

選手工場であり続けるための努力は、並大抵ではありませんでした。









 濃密な3週間を過ごすことが出来ました。

帰国後、翌日からすぐに仕事に戻ります。

1週間もすれば、日常に戻れるはずでした。

ところが、違和感を感じるのです。

一つは、コーヒー。

毎朝、ペーパードリップでコーヒーを淹れるのが日課です。

数年続けている日課なので、コーヒーを淹れる腕も上がりました。

はずでした。

朝、いつものように、コーヒーを淹れると美味しくない。

膨らみもなく、香りも弱い。

いい時間を過ごすはずのコーヒーブレイクが、残念な時間に変わってしまった、、。









 もう一つは、キック。

特に、ロングフィード。

シュパン、と蹴れないのです。

何となく、狙ったところには飛ぶ?

いや、キックに一伸びがありません。

インパクトの瞬間に、力が抜けていくような、妙な感覚すらあるのです。









 コーヒーとキック。

いずれも、約1か月、離れていました。

その間、技術のメンテナンスが出来ていなかったのです。

一度身に着けた技術は、忘れない。

忘れていないのでしょうが、何かが違う。

感覚を取り戻せない。

常に、トレーニングを続けなければならないのは、こういうことか!

自分自身を実験台にして、実証してしまいました。

早く、取り戻さなければ!!


posted by プロコーチ at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月16日

これも技術。

私が指導している成人向けのサッカースクール。

一つの特徴として、クラス分けをキッチリと行い、日々の活動をしています。

年齢や、性別ではなく、プレイヤーのレベルでクラス分けをしているのです。

基本的に、レベルが違うクラス同士は、試合もトレーニングも一緒には行いません。

ただし、年に1度だけ、すべてのクラスが戦う、カップ戦を行います。

カテゴリーの違う者同士が戦う、言わば、天皇杯のようなものでしょうか。

1次リーグから始まり、2次リーグ、3次リーグ(準決勝)、決勝。

一つでも上のステージを目指して、日ごろのトレーニングの成果を競い合います。










 もう一つの特徴として、各グループが自主運営で行うということです。

普段は、コーチが指導し、コーチのもとで活動をしています。

この時だけは、自分たちで目標、戦い方、システム、メンバー構成を決めていくのです。

全員均等に、出場するチーム。

一方で、主力となる選手は、出場時間を長くする。

それも、お互いに話し合って決めていきます。

セットプレーの工夫に、システムの変更。

もちろん、WーUPに時間の管理まで。

すでに10年以上、このカップ戦を続けています。

ボトムアップ理論という言葉など、聞いたことがない時ですね。

当時から、選手の自主性を重んじた活動です。

時には、話し合いが上手くいかず、ギクシャクすることもあるようですが、、。

それも含めて、いい経験の場だと思っています。












 一つ、面白いことがありました。

3次リーグを勝ち抜き、決勝進出を決めたチームの得点シーンです。

2試合共に、1対0で勝利。

その2ゴールともに、ヘディングが鍵になったのです。

1点目は、右サイドからクロスが上がりました。

そこに飛び込んだ選手が、ゴール上隅にたたきこみました。

DFもクリアをすべく落下点に入っていたのですが、競り勝って、見事なヘディングシュートでした。

2点目は、左サイドからのアーリークロス。

ヘディングでファーサイドに折り返しました。

そこに飛び込んだ選手が、シュートし、ゴール。

ヘディングの落としは、タイミングも場所も、ぴったり。

絵に描いたような、きれいなゴールでした。












 実は、このチーム。

週に一度のトレーニングをしています。

w-upの中で、毎回ヘディングを継続的に取り組んでいます。

パートナーが手で投げて返す、いわゆる基礎練形式ではありません。

二人組でヘディングだけでパスをつないで行きます。

フットサルコートの中心から、ゴール目掛けて進みます。

落としたら、やり直し、スタートに戻ります。

ゴールの近くまでいったら、ヘディングでバーにぶつけるのです。

これが、なかなか難しい。

いつも、10分くらいするのですが、一度も当たらないこともあります。

ゴール前まで運べても、12センチの幅は狭いようで。











 このトレーニングの特徴は、正確性を求められていること。

そして、ヘディングしやすいパスは、あまり来ないということでしょうか。

動いている味方に、パス。

ボールも、自分の額の前に来るとは限りません。

自らボールの落下点に入り、次の場所にパスをする。

ボールの勢い、高さ、仲間の身長、スペースを認識しながら、とっさに技術を発揮する。

私もあまり口を出しません。

自然に自分たちで、強さや、高さなどを調節しあって、バーを目指しています。

このトレーニングを続けて、半年は超え、1年近くなるでしょうか。

少しずつ、上達しているようで、バーに当たる回数も、増えてきています。













 今回の2ゴール両方に、ヘディングが絡んだ。

それは、偶然かもしれません。

でも、取り組んでいなければ、ヘディングのミスが起こったかもしれません。

当然のことですが、ヘディングも技術の一つ。

だとすれば、繰り返すことで、技術は高まります。

ヘディングに対して、ポジティブに取り組めない選手は、実際にいます。

特に、子供や、女性には、多いですね。

子供も、小学生の高学年になれば、ヘディングのトレーニングを始めても問題ないかと思います。

(脳の発育などが気になるのなら、もう少し大きくなってからでもいいのですが、)

浮き球を毎回トラップしていては、やられてしまいます。

守備においても、攻撃においても、ヘディングは必須の技術。

それは、今も、昔も変わりません。












 丸く、弾むボールを使うこの競技。

ヘディングは避けては通れない技術です。

以前に一緒にお仕事をさせてもらった、秋田豊さん。

秋田さんは、教えてくれました。

「俺は、ヘディングで、家を2軒建てた。」

最初にお会いしたとき、3時間、センターバックについて話を聞かせてもらいました。

そのうち、2時間がヘディングについての内容です。

ミートポイント、体の使い方、首の使い方、ポジショニング。

そして、大事な、相手との駆け引きの中で、技術を発揮すること。

ヘディングも極めれば、大きな武器になる。

改めて、勉強させてもらった、貴重な時間でした。






 足元のボールを扱うことだけが、技術ではない。

リフティングの技を身に着けることが、浮き球の扱いの全てではない。

きれいなことばかり、言っていられませんよね。

これからも、継続的に、ヘディングに取り組まなくては!
posted by プロコーチ at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

時期を考えると

UAE戦が2人。

タイ戦が2人、プラス1人。

何の数だと思いますか?

これは、スタメンにおける国内組の人数です。

UAE戦は、森重、大島の2人。

タイ戦のスタメンFWは、浅野。

彼は、日本でシーズンを送っていたので、国内組に数えてもいいかもしれない。

だから、プラス1人。

タイ戦は、森重、山口、浅野の3人。










 Jリーグは、春に開幕し、秋にシーズンが終わります。

いわゆる春秋制。

ヨーロッパは、晩夏から秋に開幕し、翌春にシーズンが終わる。

秋春制です。

いままさに、シーズンが始まったばかり。

清武がスペインに挑戦、岡崎がチャンピオンズリーグに。

など、これからどうなる?というのがヨーロッパですよね。










 つまり、シーズン真っただ中で、完全に戦う体になっているのが、Jリーガー。

国内組です。

頭の中も、体も、そしてメンタルも、戦うモードですよね。

一方の、ヨーロッパ組は、全く違います。

オフで、疲れた体やメンタルをリフレッシュ。

そして、シーズン前のキャンプで体をいじめた。

少しずつ連携を高めていき、実戦を通して、さらに高めていく。

実戦から遠ざかっていたので、ズレが生じているはず。

そのズレを修正しながら、コンディションを高めていくでしょう。

100%の力を発揮したくても、発揮できないのがヨーロッパ組。










 しかも、長い長い移動をして、日本に着きました。

10時間以上のフライト。

そして、時差。

遅い選手は、UAE戦の2日前の合流。

これで、90分を戦い抜けれるのか?

持っている力の100%を、ピッチ上で落とすことができるのか?

いくらその気持ちがあっても、出来ないでしょうね。











 敗れたUAE戦と、勝利したタイ戦。

チームは、数日で改善したのでしょうか?

改善したというよりも、コンディションが良くなった。

アジアについて、日数が経って、温度湿度に慣れた。

時差ボケが戻ってきた。

そして、何よりも、国内組の人数が増えた。

前線に運動量があり、100%で動ける浅野が入った。

もちろん、初戦UAE戦の敗戦を受け、目が覚めたのもあるでしょう。

それよりも、走れる選手が増えたのが、実状ではないでしょうか。











 この時期の戦いは、もっと国内組を増やすべきだったのではないか?

実績や、元々持つ力を信じすぎたのではないか?

国内組の選手の力を、信じ切れなかったのか?

走れない選手、戦えない選手は、ピッチ上にいらない。

数か月後は、違うでしょう。

でも、この時期は、国内組を増やすべきだった
posted by プロコーチ at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする