最近、南米のフットボールを見る機会が多々あります。
前にもご紹介した、テレビ解説。
次のお仕事も頂き、その準備も兼ねて、観る機会を増やしています。
さらには、フットサルのブラジルワールドカップも開催していますしね。
最近観慣れていた、ヨーロッパの試合、Jリーグの試合。
これらが、私の頭の中での基準になっているようです。
その基準からすると、南米、ブラジルの試合は明らかに異質のものですね。
画面に、グイグイと引きつけてくるものがあります。
もちろん、凡戦もあるのですが。
その違いは、何なのか?
検証し、見比べてみました。
UEFAチャンピオンズリーグや、08ユーロの試合を引っ張り出しました。
特に、南米の選手が多数を占めないチームの試合をチェックです。
スタジアムの雰囲気、ピッチの芝、審判の基準。
試合を取り巻くものも、違っています。
試合内容でいうと、ヨーロッパが明らかに長けているものもありました。
サイドの使い方、DFの組織。
これらは、準備段階から、特に高めている部分なのでしょう。
チーム全体としての高い意識を感じました。
オフザボールの動き・・・ボールを持っていない選手の動き。
一方、ブラジルが持っていて、ヨーロッパが持っていないもの。
ボールを持った時に発揮されます。
なぜか、DFが寄せきることが出来ない。
ボールを奪おうと、果敢にチャレンジすることが出来ないのです。
よく観ると、細かいフェイントを、チョコチョコと入れています。
上半身を軽く揺する。
細かいステップを入れる。
ボールのタッチを微妙に変えて、ボールを出し入れする。
目を違う方向に向ける。
一目瞭然の、大きなフェイントを繰り返すわけではないのです。
この細かいフェイントを入れながら、相手DFの出方をうかがっているのです。
DFが寄って来なければ、縦方向に鋭いパスやドリブル突破。
意外な距離から、ミドルシュート。
DFが食いついてくれば、無理をせずに後にスッと下げる。
横にさばく。
くいついて来た勢いを利用して、裏を狙う。
ボールをコントロールしながら、相手DFの出方を観察しているのですよね。
そして、たくさんの引出しの中から、その場その場に合った適切なプレーを取り出す。
取りあえず、仕掛ける、行け行けではないのです。
守備側にしてみれば、たまったものではないですよね。
行けば、外され。
待っていれば、決められ。
下手をすれば、攻撃側に完全に主導権を握られてしまうのです。
攻撃側が主導権を握った試合。
その試合を観戦していると、おそらくこんな印象を持つはずです。
リラックスしてボールを、気持ちよく回しているな。
または、守備側が走り回らされているな。
こういったプレーを観ていれば、あることを思い知らされます。
ボールを持っている選手は、王様。
絶対の自信を持って、ボールを扱う。
相手DFが来たからといって、びくびくしない。
だからこそ、周りのしもべ達も、王様を信じて走ることが出来るのです。
ヨーロッパの選手たちも、自信を持ってプレーはしているはずです。
速いパス回しに、サイドを深くえぐるプレー。
ドリブルしながら、DFを変化させる。
これらは、間違い無く、王様達のなし得るプレー。
ただし、そこには細かいフェイントは観られない。
大きいボールタッチの変化に、スピードの変化。
キレと勢いで勝負している印象が強いものです。
その細かいフェイントが凝縮されているのが、フットサルのブラジル代表。
コートが小さく、試合時間が短かく走りきることができる。
その中で1対1の場面の繰り返し。
ここでお互いの駆け引きが勝負を分ける。
そこでの大きな武器が、細かいフェイント。
相手の足を止め、ボールに食い付かせる。
そのやり取りが南米フットボールの一番の見所と言っていいでしょう。
ボーっと観ていては、見過ごしてしまう。
大きなフェイントに目を奪われてしまう。
ボールを受ける前から始まっているこの駆け引き、細かい様々なフェイント。
それを探し出すのも観戦の楽しみかもしれません。
2008年10月07日
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