UEFAチャンピオンズリーグが再開されました。
決勝ラウンドに進んだ16チームのレベルは、高い。
世界最高峰のカップ戦とされるだけの、水準でした。
そうなると、自分たちのやりたい方法を押し付けるだけではすまないようです。
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相手の長所(ストロングポイント)を消していく、試合運びがあります。
マークを徹底的にするか、スペースをつぶし続ける。
自分たちの良さ(ストロングポイント)を出すことは、二の次にしてです。
「作り上げることよりも、壊すことは簡単」
攻撃を組織するよりも、守備は簡単。
家を建てるのは難しいが、壊すのは一瞬。
オシムさんの言葉です。
他にも、何人もの指導者やプレーヤーが、同じような言葉を残しています。
裏を返せば、守備的に試合を進めてリスクを排除していく。
一瞬のカウンターやフリーキックに掛けて行く。
0対0、もしくは1対0での勝利を目指す。
リアリストと呼ばれる人々の志向する、戦い方です。
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ところが、最近はこういった考え方だけ!で試合を進めるチームが、減少傾向にあります。
攻撃側優位のルール変更が、何度も行われています。
そして、用具の進歩によって、GKやDFは対応が難しくなっています。
昔は、無回転のブレ球なんて、無かったですよ。
ミドルシュートのレンジも、明らかに広がっています。
南米系、アフリカ系の選手の「個の力」は圧倒的ですらあります。
ボスマン判決以降、その人数は増すばかり。
11人中、自国選手は1人、2人というのも珍しくありません。
守ろうと思っても、守りきれないのが現状なのではないでしょうか。
イタリア勢に、ドイツ勢が優勝できていません。
セミファイナルに残るチーム数も少ないですよね。
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改めて、何が起こっているのか?
これを確認するために、8試合全てをテレビ観戦しました。
次のような傾向があったように思います。
ゲーム序盤の立ち上がりは、ガンガンにプレッシャーを掛け合う。
これが、前半の15分から30分あたりまでは続くのです。
その時間帯の傾向として、選手がヘタに見えてしまいます。
トラップミスや、パスミス、適当なロングフォワードパスが増えているからです。
おそらく、テレビで観るよりも、速く強烈なプレッシングがあるのでしょう。
特に、攻撃から守備への切り替え(トランジション)は速い!
誰もが、奪われた瞬間に、守備を開始します。
下がらずに、その場から。
甘えの許されないフットボールとは、このことなのか。
思い知らされる時間帯であります。
この時間帯のコンセプトは、相手の良さをつぶす、壊すことでしょう。
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その時間帯を過ぎると、ようやく試合が落ち着いてきます。
意図のある展開や崩しが、数多く見えるようになってくるのです。
スピードに乗った、サイドの崩し。
中盤の選手がボールに触りながらの展開。
3人目、4人目がボールに係わってくる。
オッ、オッと画面に引き込まれる回数が増えるのもこの時間帯です。
攻守共に、バランスの取れている、安定している時間帯ともいえるのでしょうか。
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そして、後半も15分20分を過ぎると、お互いの疲れがピークになる。
全体的に間延びしてくる。
前半から飛ばしたツケが回ってくる時間帯です。
ここで、各選手の個人技が輝いてきます。
選手同士のコンビネーションも、さらに見られます。
彼らは、プレッシャーがゆるくなると、本当に巧い、すごい。
これを出させたくない、気持ちがよく分かります。
監督が、交代のカードを積極的に切る時間帯でもあります。
大きく試合が動く、もしくは動かしたい。
調子の出ない、足の止まった選手を外に出す。
取っておいた、攻撃的な選手を投入する。
もしくは、守備的に進めるための、新たなプレッシャー役の選手の投入。
勝ってるチームは、徐々に試合を終わらせようと、テンポを落とすこともあるでしょう。
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その幾つもある、時間帯に合わせた戦い方を、平然と行う。
我慢すべきは、我慢する。
ガンガン行く時は、遠慮なく行く。
時間をゆっくり使う時は、ゆっくり行く。
一つのチームなのに、複数の戦い方を試合の中で変化させていく。
これが、トップトップのチームの、最大の特徴に感じました。
もちろん、様々な展開はあります。
今回挙げたのは、一例にしか過ぎないでしょう。
ポイントは、自分たちで戦い方を変化させることが出来る!そのことです。
一つの戦い方しか出来ないチームは、これ以上の進出は、厳しいとも言えます。
良くあるのは、ホームとアウェイとで、戦い方を変える。
試合の中で変えるとしたら、前後半のところ。
せいぜい、選手交代をきっかけにするやり方。
フォーメーションを変え、戦い方もシフトチェンジする。
それが、全く違うチームに見えるほど、戦い方を変化させていく。
フォーメーションも変わっていないのにもかかわらず、システムを変更させていく。
チームの熟成度もあるでしょう。
私はそれに加えて、一人一人の試合を読む目。
この能力の素晴らしさを感じました。
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フットボールが巧い、レベルが高いとは、この部分かもしれない。
我々には、大局的にゲームを読む力が足りていないのではないか。
ではどうすれば、その能力を育てることが出来るのか?
自分がそれをつかめたところで、それをどのように伝えることが出来るのか?
自分のチームの試合を観ていて「嫌な感じがする」
その逆に、「今、いい流れが来そう」
長年指導していると、それは感じれるようになってくるのです。
毎回感じれれば、勝負師と呼ばれる名将なのでしょう。
自分が感じれれるのと、伝えるのは、話が大きく違ってきます。
答えは、霧の中でボンヤリとしか見えません。
新たな課題を、抱えてしまいました。
2009年02月27日
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