今の高校生は、本当に上手い。
特に、ボール扱いは抜群です。
選手権を観戦して、改めて感じました。
狭いスペースでも恐れずに「ちょこちょこ」とボールを動かす。
相手の足を外したり、プレッシャーをいなす。
プロ顔負けののプレーを平然と見せてくれます。
その一方で、彼らからのプレーに物足りなさも感じました。
それは、最近耳にする、「駆け引き出来ない」、「戦えない」ということではありません。
本来、既に身に付けておかなければならないはずのプレー。
全てのベースとなる、大切なプレーが出来ていなかったのです。
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それは、横パスを受けた時です。
中央で、左からボールを受けた。
次に、出すパスの方向が、偏っていたのです。
←↑↓の3方向にしかパスが出ない。
これがもし右からパスを受けたら、→↑↓の3方向です。
右から受けて、左に出す。
左から受けて、右に出す。
このシンプルなパス回しが、出来ないのです。
この現象は、プレッシャーの低い、最終ラインのパス回しでも見られました。
右サイドバックから横パスを受けた右センターバック。
彼が、左のセンターバック、サイドバックにパスを出せないのです。
これでは、ピッチの横幅68Mをいっぱいに使った攻撃など出来ません。
右からボールを受けた時は、左側を使えない。
左からボールを受けた時は、同じように右側を使えない。
その結果、相手DFの網の目に、ボールが絡めとられていきました。
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なぜ、こんなことが起こるのか?
あえて狭い局面を作り出そうとして、意図的にしているわけではありませんでした。
単純に、観えていないのです。
スタンドから、次にボールを受ける選手を注視していました。
すると、飛んでくるボールに身体を向けてしまっている。
顔も、ボールが飛んでくるサイドしか観ていない。
ボールの移動中に、逆サイドを観れないのか?
これでは、怖くて逆を振り向くことが出来ない。
ボールを逆側に流して止めることなど、とうてい出来ない。
逆サイドにもボールを出せる状態を、あらかじめ作っておく。
ボールから勇気を持って、目を離し、逆サイドを含めた周囲を観る。
意識で、身体の向きで、身体の使い方で、観ることを助ける方法はいくつもあるのに。
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観ることで、試合の情報を収集することが出来る。
その情報で、プレーの選択肢は増えて行く。
クリエイティブなプレーは、サーカスのようなテクニックから生まれるのではないはず。
たくさんの選択肢から素早く効果的な決断が出来るかどうか。
そして、その決断を正確なテクニックで実行出来るかどうか。
このペースとなるはずの観ることが欠けてしまっていては、クリエイティブなプレーは生まれない。
右から来たボールを左に。
左から来たボールを右に。
たったそれだけのプレーなのですが、出来ていないことが多かった。
足元が上手い選手たちだからこそ、観ることの重要性を追求して欲しかった。
←↑→↓、360度の方向にプレーをする。
そのために、ボールの移動中に、ボールを目を離し、「観る」
2010年01月15日
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