2010年02月12日

スキルの1つ

 アメリカンフットボールは、身体のぶつかり合いが、当然認められています。

相手を「グシャアッ」とつぶさんばかりに、ぶつかって行きます。

がっちりとした装具があるから、身体を守れているのか。

首や身体を鍛え上げて、筋肉のよろいをまとっているから、守れているのか。




 試合を観ていると、横からでも、正面からでも、後ろからでも。

まるで、交通事故にでもあったかのような、衝撃です。

単なる強さだけでは守れないはずです。

専門ではないので、サッカーからの観点にはなりますが、いくつかポイントがあるようでした。


--------------------------------------------------------------------------------


 身体のぶつかり合い(コンタクトプレー)は、二つに大別されています。

一つは、ボールを持っている選手をつぶしに行くプレー。

タックル・・ボール保持者に身体やジャージをつかむ

もう一つは、ボールを持っていないところでのぶつかり合いです。

ブロック・・・相手選手をつかむことなく自らの手を使って相手の進路を妨害する。

それぞれ、どんな当たり方でも許されているわけではなく、厳しくルールが運用されている。

特に、ボールを持って走っている選手がコンタクトプレーを行う。

この際の動きが、我々にとっても、とても参考になるのです。





 パスを受けて、走る。

主にランニングバック、タイトエンド、ワイドレシーバーと呼ばれる選手たちのプレーです。

彼らをつぶすために、何人もの相手選手が進路に立ちふさがり、ぶつかってきます。

それをかわすために、華麗なステップを踏んだり、急激な方向転換をきります。

一人をかわしても、何人もの相手選手が次々とせまります。






 アメリカンフットボールでは、身体を守るものがあります。

フェイスガードのついたヘルメットに、仰々しい装具。

これらを身に付けると、8キロを超える重さだそうです。

さらに、厳しいウェイトトレーニングで、全身に筋肉のよろいを身に付けています。

アメリカンフットボールの世界は、世界でも最先端のトレーニングが実践されているのでは。

それでも、激しいあたりを受けて、倒れこむ選手、タンカで運び出される選手は後を絶ちません。

装具や、筋肉のよろいだけでは、身体守れないのです。








--------------------------------------------------------------------------------


 選手を見ていると、工夫があるようです。

走りながら相手の位置を確認して、自分からコンタクトに行っているのです。

ぶつかってくるであろう、相手を外しきれない。

そう判断した瞬間、自分から相手にぶつかる。

ぶつかられるのではなく、ぶつかって行く。



 両者の違いは、自分の体勢にあります。

自分からコンタクトに行くのなら、身構え、体勢を整え、ステップを合わせることが出来る。

すると、ぶつかった後でも、バランスを崩しにくい。

これは、サッカー・フットサルの世界でも、同じ考え方があります。

「アリーヒット…early hit」

自ら、相手の機先を制してぶつかることで、いい体勢を確保しようとする。

ぶつかられてからでは無く、自らぶつかりに行く。




 蛇足ですが、・・・。

アメリカンフットボールなら、持っているボールをこぼしてしまうと、攻撃権を奪われる恐れがあります。

それを防ぐために、ボールを両腕で包み込むような体勢を、コンタクトの寸前にとっています。

これも、いい体勢をあらかじめ確保する動作なのでしょう。







--------------------------------------------------------------------------------


 さらに、ぶつかられた時の身体の使い方も注目です。

そうは言っても、予期せぬ方向から、もしくは相手から先にぶつかられることも多々あります。

すると、地面に身体をたたきつけられるかもしれない。

いくら、地面が芝だといっても、ケガのおそれもある。

そしてやはり、ボールをこぼしてしまうかもしれない。





 彼らは、コンタクトを受けたその瞬間、動作を変化させます。

ボールを守りながら、身体を小さく縮めて倒れて行きます。

時には、身体を回転させながら、倒れて行く。

いわゆる、受身を取っている。





 この動きは、特に子供のうちに身に付けさせたいものです。

ケガをしない転び方。

ケガをして、痛い思いをしてしまうと、そのスポーツをやめてしまうかもしれない。

スキーや、スノーボードをする時に、転び方を教えてあげるように。

我々も、ケガを防ぐ、痛くない転び方を身に付けさせたい。

(柔道の有段者が見せてくれる、後ろ受身や、前回り受身は抜群です!)





--------------------------------------------------------------------------------



 アメリカンフットボールでは、コンタクトプレーが当たり前にある。

サッカー・フットサルでも、コンタクトプレーは、避けては通れない。

特に、レベルが上がれば上がるほど、海外の選手を相手にすれば、その頻度は高まります。





 だとすれば、ファールにならないコンタクトの方法、得するコンタクト、ケガをしない転び方。

これらは、身に付けておくべきではないか。

ぶつかられて、痛い思いをしてからでは、遅い。

コンタクトスキルは、我々も必須のスキルです。
posted by プロコーチ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

フィジカルコンタクト
Excerpt:  サッカーは格闘技だとよく耳にします。  Jリーガーの体を見れば筋肉マッチョなのがよくわかりますよね。  実際、サッカーにおいては、フィジカルコンタクト(身体の接触)と言う非常に厄介な技術..
Weblog: 少年サッカーを見守るブログ
Tracked: 2013-11-10 23:55