恵まれたピッチで、試合を行うことが出来ました。
JFLの試合を行うスタジアムを借りることが出来たのです。
スタンドが付いて、照明塔も付いている。
何よりも、整備された芝生のピッチ!!
まだまだ、整備された天然芝でプレーする機会は、少ないものです。
芝生でプレーすると、気持ちいい。
ボールを蹴るのが楽しくなる。
テンションが上がりますよね。
なぜ日本は、芝生のピッチが少ないんだろう?
もっと、芝生のピッチの上で、のびのびとフットボールを楽しめたら。
それだけで、競技人口の増加につながりそうです。
--------------------------------------------------------------------------------
芝生でプレーするたびに、頭や体、目が違いを感じます。
この違いは、テンションが高いだけでは無いのです。
ボールが思ったよりも、飛んでいきます。
ボールが芝生により、ティーアップされている。
スパン、と脚を振り抜くことが容易になります。
ボールに力が伝わり、何割増しかで、ボールが飛んで行きます。
これは、ロング・ミドルキックが苦手な人ほど顕著です。
ボールが飛べば、試合内容が変わる。
普段なら、1人経由していたパス。
1人飛ばして、パスを出すことが出来る。
普段なら、DFラインの背後を狙いたくてもあきらめていた。
背後のスペースまで、パスを通すことが出来る。
このことに気づいた選手は、明らかにプレーの選択肢が増えていました。
その一方で、グラウンダーのパスでは、注意が必要でした。
少し、芝が長い(深い)ため、ボールの力を吸収してしまうからです。
足先だけでのキックでは、失速してしまう。
ボールをなでるような、キックでは、DFの餌食でした。
--------------------------------------------------------------------------------
ファーストタッチ(トラップ・ボールコントロール)も違います。
芝生では、ボールのイレギュラーが少ない。
ぼこぼこのピッチ、土のピッチでは、バウンドが変わることがありますよね。
突然はねたり、突然バウンドが伸びたり。
最後の最後まで、ボールを見ていなければなりません。
ボールが足に当たる、その瞬間までボールを注視。
そうでなければ、トラップミスを引き起こすかもしれません。
芝生だと、その心配が格段に下がります。
ボールは、真っ直ぐ素直に飛んできます。
土のような、突然のイレギュラーは少ないのです。
結果、コントロールする瞬間でも、ボールから目を離すことすら可能なのです。
さらに、芝生が、ボールの勢いを吸収してくれる。
カラダや、足で面を作る。
適当とまでは言わないものの、細心の注意は求められない。
方向付けさえしてしまえば、後は面に当てるだけです。
ちょっと大きくなったかな、と思っても、ボールはカラダの近くで止まってくれます。
つまり、ファーストタッチに傾ける労力が減るのです。
そのために、神経を注ぎ、ボールを注視する。
この必要性が低くなるのです。
その分、労力を周りを観ることに注げる。
相手はどこまで来ているのか?
味方のアクションは?ゴールは?
--------------------------------------------------------------------------------
観れるということは、クリエイティブなプレーが増えるということ。
ボールが飛んで、選択肢も増える。
行われた試合でも、クリエイティブなプレーが実際に増えていました。
それらに少しは芝生のピッチが貢献しているはずです。
それなら、毎回整備されたピッチの上で、トレーニングも試合も行えばいいではないか?
いくつか、デメリットが考えられます。
北京オリンピック。
試合会場として、ぼこぼこのピッチしか用意されませんでした。
そこで、ボールコントロールに気をとられ、いつもの力を発揮できなかった。
こんな話を、伝え聞いています。
少し古いのですが、こんなことも思い出されます。
トルシエ監督時代の対フランス戦。
土砂降りで、ピッチはずぶぬれでした。
その雨のサンドニで、つるつる滑っていたのは、日本人選手が多かった。
そう言えば、中田英寿選手だけが、いつものプレーが出来たとして、賞賛されていましたね。
--------------------------------------------------------------------------------
全ての試合が、カーペットのような芝生の上でプレーが出来るわけではない。
人工芝もあれば、芝生がはげてしまっているようなピッチもある。
晴れていれば、雪や雨でどろどろなところもある。
乾いて固いピッチもあれば、粘土質でスパイクの間に、土が入って踏ん張りが利かないことも。
それら、全てがフットボールです。
様々なピッチに対応することが、求められている。
欧州の名門クラブの話です。
育成のために、土のグラウンドを保有しているそうです。
しかも、整備をほとんどせずに、ぼこぼこのピッチコンディションで。
何を求めているのか、すぐに分かりますよね。
どんなピッチでも対応できる、たくましい選手が欲しいのでしょう。
失われたストリートの環境は、プレーヤーをたくましくしてくれていたのです。
土のピッチも、捨てたものではありませんね。
2010年04月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

