2010年04月06日

芝生でのプレー

 恵まれたピッチで、試合を行うことが出来ました。

JFLの試合を行うスタジアムを借りることが出来たのです。

スタンドが付いて、照明塔も付いている。

何よりも、整備された芝生のピッチ!!

まだまだ、整備された天然芝でプレーする機会は、少ないものです。





 芝生でプレーすると、気持ちいい。

ボールを蹴るのが楽しくなる。

テンションが上がりますよね。

なぜ日本は、芝生のピッチが少ないんだろう?

もっと、芝生のピッチの上で、のびのびとフットボールを楽しめたら。

それだけで、競技人口の増加につながりそうです。

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 芝生でプレーするたびに、頭や体、目が違いを感じます。

この違いは、テンションが高いだけでは無いのです。




 ボールが思ったよりも、飛んでいきます。

ボールが芝生により、ティーアップされている。

スパン、と脚を振り抜くことが容易になります。

ボールに力が伝わり、何割増しかで、ボールが飛んで行きます。

これは、ロング・ミドルキックが苦手な人ほど顕著です。



 ボールが飛べば、試合内容が変わる。

普段なら、1人経由していたパス。

1人飛ばして、パスを出すことが出来る。

普段なら、DFラインの背後を狙いたくてもあきらめていた。

背後のスペースまで、パスを通すことが出来る。

このことに気づいた選手は、明らかにプレーの選択肢が増えていました。



 その一方で、グラウンダーのパスでは、注意が必要でした。

少し、芝が長い(深い)ため、ボールの力を吸収してしまうからです。

足先だけでのキックでは、失速してしまう。

ボールをなでるような、キックでは、DFの餌食でした。






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 ファーストタッチ(トラップ・ボールコントロール)も違います。

芝生では、ボールのイレギュラーが少ない。

ぼこぼこのピッチ、土のピッチでは、バウンドが変わることがありますよね。

突然はねたり、突然バウンドが伸びたり。

最後の最後まで、ボールを見ていなければなりません。

ボールが足に当たる、その瞬間までボールを注視。

そうでなければ、トラップミスを引き起こすかもしれません。





 芝生だと、その心配が格段に下がります。

ボールは、真っ直ぐ素直に飛んできます。

土のような、突然のイレギュラーは少ないのです。

結果、コントロールする瞬間でも、ボールから目を離すことすら可能なのです。





 さらに、芝生が、ボールの勢いを吸収してくれる。

カラダや、足で面を作る。

適当とまでは言わないものの、細心の注意は求められない。

方向付けさえしてしまえば、後は面に当てるだけです。

ちょっと大きくなったかな、と思っても、ボールはカラダの近くで止まってくれます。




 つまり、ファーストタッチに傾ける労力が減るのです。

そのために、神経を注ぎ、ボールを注視する。

この必要性が低くなるのです。

その分、労力を周りを観ることに注げる。

相手はどこまで来ているのか?

味方のアクションは?ゴールは?





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 観れるということは、クリエイティブなプレーが増えるということ。

ボールが飛んで、選択肢も増える。

行われた試合でも、クリエイティブなプレーが実際に増えていました。

それらに少しは芝生のピッチが貢献しているはずです。




 それなら、毎回整備されたピッチの上で、トレーニングも試合も行えばいいではないか?

いくつか、デメリットが考えられます。

北京オリンピック。

試合会場として、ぼこぼこのピッチしか用意されませんでした。

そこで、ボールコントロールに気をとられ、いつもの力を発揮できなかった。

こんな話を、伝え聞いています。




 少し古いのですが、こんなことも思い出されます。

トルシエ監督時代の対フランス戦。

土砂降りで、ピッチはずぶぬれでした。

その雨のサンドニで、つるつる滑っていたのは、日本人選手が多かった。

そう言えば、中田英寿選手だけが、いつものプレーが出来たとして、賞賛されていましたね。








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 全ての試合が、カーペットのような芝生の上でプレーが出来るわけではない。

人工芝もあれば、芝生がはげてしまっているようなピッチもある。

晴れていれば、雪や雨でどろどろなところもある。

乾いて固いピッチもあれば、粘土質でスパイクの間に、土が入って踏ん張りが利かないことも。

それら、全てがフットボールです。

様々なピッチに対応することが、求められている。




 欧州の名門クラブの話です。

育成のために、土のグラウンドを保有しているそうです。

しかも、整備をほとんどせずに、ぼこぼこのピッチコンディションで。

何を求めているのか、すぐに分かりますよね。

どんなピッチでも対応できる、たくましい選手が欲しいのでしょう。

失われたストリートの環境は、プレーヤーをたくましくしてくれていたのです。

土のピッチも、捨てたものではありませんね。
posted by プロコーチ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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