2010年12月24日

答えを探す

 ナショナルトレセンU−15女子と同時に開催された、指導者講習会。

この講習では、様々な角度から刺激が入ってきます。

目で観て、カラダで感じて、耳から入れて。

主催者側の色々な工夫が、凝らされています。

普段、自分から指導するだけでは気づけないようなポイントも、改めて感じることがあります。

やはり、我々コーチも、常に勉強を続けないとなりませんからね。

このような機会は、本当にありがたいことです。





 

 1つ、気になることがありました。

それは、実技講習でのことです。

前回くらいから、この実技講習の内容が変更されました。

以前は、ナショナルトレセンコーチ(代表監督だったことも!)が、担当されます。

選手に指導する内容と同じものを、我々も指導を受けるのです。

実際に体験することで、難しさや、本来の意味をつかんでいくのです。

実は私は、この実技講習を受けるのを、講習会の楽しみの一つに思っていました。








 最近は、一方的に指導される内容ではなくなりました。

「我々受講生も、コーチ陣と共に実技講習会を作り上げる」、方向になりました。

具体的には、グループに分け試合をします。

次に、試合を問題点を挙げ分析。

さらに、その課題を解決するためのトレーニングを、我々で考える。

そして、どこかのグループが指名され、トレーニングを実際に指導していく。

最後には、トレーニングを発展するためには?とアイデアをさらに出し合うのです。






 進行も、主催のコーチ陣が一方的には、進めて行きません。

常に「今、どうでしたか?」と問いかけ、意見を引き出し、ディスカッションを促してくれます。

まさに、皆で作り上げる、実技講習と言った具合なのです。








 気になったのは、このディスカッションです。

意見は出るのですが、違和感を感じました。

何となく誰もが、答えを探しながら、ディスカッションを行っているように感じたからです。





 これは、最初の分析のところから感じたことでした。

話すテーマは、もちろん与えられます。

それに沿って、ディスカッションを行うのは、もちろん大前提です。

そうではなく、コーチが求めているような答えを探している。

考えすぎかもしれませんが、私はそのように感じてしまいました。






 本来、一人一人、感じることは違うはずです。

そして、感じたものを発する内容も、皆それぞれ違うはずです。

お互いに意見を出し合い、議論を深めていく。

仮に、間違ったとしても、悪いことは無いはず。

間違ったとしても、自分の意見を持ち、人の意見に耳を傾けれれば。




「沈黙は金」

「空気を察する」

「腹芸」

日本には、相手を思いやり、顔をつぶさないために、と言う文化があります。

相手を尊重することは、素晴らしい文化だと思います。

常に、俺が俺がと、ぶつかり合う社会は、しんどいかもしれません。






 この背景があるから、答えを探すような、ディスカッションになるのでは?

フットボールのピッチではどうでしょうか?

初対面の相手には、それは通用しません。

時間が無いときも、同じでしょう。

その瞬間に、判断、行動、連携が求められるなら、どうでしょう。









 実技講習でのディスカッションそのものは、実は成り立っていました。

この辺りは、さすが指導者の集団で、意見を出し、聞く耳を持っておられました。

だからこそ、ディスカッションがさらに建設的に深まればいいのになあ。

帰りのクルマの中で、考えをめぐらせていました。
posted by プロコーチ at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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