2010年12月28日

体力をつける

 サッカーマガジンで、高校選手権の特集を組んでいました。

我々にとっては、何よりの風物詩ではないでしょうか。

あのテーマソングを聴けば、様々な情景が思い浮かんできます。

http://futebol.seesaa.net/article/50172042.html






 その特集の中で、大久保嘉人(国見高校→現ヴィッセル神戸)のインタビュー記事がありました。

彼の所属した国見高校と言えば、高校サッカー界の名門中の名門。

特に、走力には定評があり、試合で走り負ける姿など、想像もつきません。

他県の指導者も、国見の秘密を探しに、視察に訪れるほどです。




 記事によると、やはり大久保選手も、かなり高校時代は走りこんでいたようです。

「とにかく走った。一番走った時で、1日に72キロも走りました。」

「普段は狸山までの上りと下り、6キロを往復していました。」

「一番多かったのがグラウンドでのランニング(罰走付き)、これがマジでキツイんです。」

「あの時の練習を今やれ、と言われても無理だろうな。」





 この走りが、今の大久保選手を多くを形成している。

南アフリカでも、列強に走り負けない体力。

逆境でも折れない心。

仲間との強い連帯意識。

つらい思いをしたようですが、高校時代は戻れるなら、戻りたいそうです。

走りが、自分の役に立っている、自負があるのでしょう。








 一方、このような走るだけのトレーニングはやらない、そのような考え方もあります。

「素走り」と言い、育成年代でも導入しないのが、最近の流れのようです。

ボールを用いないトレーニングは効率が悪い。

ボールを扱うフットボーラーを育てているのであって、陸上選手を育てているのではない。





 例えば、JFAアカデミーでは、この考え方を、全国に向けて発信しています。

中高生のエリート養成を目標とした、このアカデミー。

トレーニングはボールを用いるものがほとんど。

さらには、10秒から15秒に1回は、最低でもボールに触れるようにする。

心拍数を落とさない(150から160だったはずです)ようにする。

こうすれば、技術面にも体力面にも働きかけることが出来る。

この考え方に基づいて、日々のトレーニングを行っています。





 そこで育った選手が、高いレベルでも活躍を始めています。

特に、年代別の女子代表では、中核を担っています。

前にも取り上げた、U−17女子ワールドカップ。

高温多湿のトリニダード・トバゴ。

中盤で、全6試合に出場した選手が2人います。

アカデミー出身の彼女たち。

周りは、体重を落とすなど、コンディション作りに苦労する中でも、足を止めず全試合戦い抜いた。

彼女たちの体力は、素走りで身に付いたものではありません。





 対極ある、この2つの事例。

どちらの環境で育った選手も、国際舞台で、戦い抜きました。

正解はあるのでしょうか?

1つ言えることがあります。

方法はいずれにしても、全身持久力は必要だ、と言うことです。
posted by プロコーチ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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