2006年07月04日

良さを出すのか、消すのか。

ドイツワールドカップも、明日から準決勝を迎えます。
波瀾の少ない今大会。
唯一、ポルトガルのみが優勝経験のない国ですが。
チームとして、抜群の出来を見せていたアルゼンチン。
最高のタレントをそろえてきたブラジル。
彼らも優勝できない宿命?ジンクス?にありました。
ベスト4に残った国々は、順当と言ってもいいのでしょう。

1ファンとして望む事は1つだけ。
自分達の良さを発揮する試合をして欲しい。
逆に言うと、相手の良さを消す。
それだけに力点をおいて試合の戦略を立てて欲しくない。
これに尽きます。
ただ、ここまで来ると、なかなか冒険は出来ないようです。

まずは、相手の良さ(ストロングポイント)を消す事から、試合を組み立てがちです。
例えば、相手の10番がポイントになるから、専門のDFをつけよう。
また、相手はサイドを突破してくるから、サイドバックは後ろに残ろう。
相手は、中盤の守備が厳しいから、中盤で横パスはあまりつながないように。
などが良くある戦略です。
こうしていけば、確かにミス絡みの失点は減っていくでしょう。
言い換えれば、勝つチャンスを増やす発想ではない。
負けるピンチを減らそう。

ピッチの上で表現される戦略を感じる喜び。
将棋の棋士が駒を指していく。
ピッチ上では、最高の技術力・戦術眼を持った選手達が役割を果たす為に走り回る姿。
それは、1つの醍醐味ではあります。
ただし、リスクを抑えるだけの戦い方には、見るものは魅了されません。
攻守に渡り、個人としてチームとしてチャレンジしていく姿を待っているのです。

明日からの準決勝、決勝3試合でここを見てください。
・流れの中で、サイドバックが相手陣地深くまで、何回上がっていくのか?
・センターの中盤(特に守備的な役割を持った選手)が、何回最前線まで飛び出すのか?
・相手陣地(ハーフウェーラインよりも前)から守備を開始することが、何分間あるのか?
この3つのプレーは、リスクを秤にかけて、チャレンジしている。
そんなプレーです。
こういったプレーが繰り返し出て来る試合は、観ている物を引きつけてくれます。
posted by プロコーチ at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック