2006年07月14日

逆サイドを有効に

サイドチェンジ。
ボールをセンターから左サイドに展開。
ボールを縦や、横でもらおうと、左サイドに選手が寄ってきます。
もちろん、相手DFもそれに対応すべく、このサイドに集まってきます。
その瞬間、両チーム合わせて左サイドに10何名もポジショニング。
それだけ、密集した所を突破していくのは、容易ではありません。

ここで有効になってくるのが、サイドチェンジです。
一本の横パスを逆サイドに出す。
この逆サイドには、プレーヤーがいないことがほとんどです。
(同サイドにプレーヤーが密集しているからです。)
このスペースをスピーディーに突破し、決定的な形を作る。
加えて、50M先から飛んできた威力のあるボールをピタッとトラップ。
…少し前の記事ですが、参考になるはずです。
http://futebol.seesaa.net/article/17710098.html

世界のトップクラスは、一本のパスでサイドチェンジを行ないます。
最低でも50M先に、ピンポイントのパス。
しかも、山なりのボールではダメです。
答えは簡単ですよね。
相手DFに対応する時間を与えてしまうからです。

世界は、このサイドチェンジをチーム戦略として多用していました。
わざと、どちらかのサイドに寄せておいて、サイドチェンジ。
サイドアタッカー(ウイング・ハーフ・サイドバック)がスピード溢れる突破。
組織されたDFを破る手段として。
速攻を止められ、ゆっくり攻めざるを得なくなった打開策として。

こんな、やり方もありました。
パラグアイ対トリニダード・トバゴという渋い組み合わせを観戦しました。
パラグアイの戦略は、興味深い物でした。
右サイドのサイドアタッカー。
背番号8バレット選手、前半のポジショニングです。
パラグアイがボールを持って、組み立てようとする時、彼は常に開いていました。
ボールがセンターにあっても、左サイドにあっても、タッチラインいっぱいに開いているのです。
ボールがセンターから左サイドにゆっくり展開。
それでもバレット選手は、センターに寄って来ません。
開いたままなのです。
トリニダード・トバゴのDF陣。
DF陣も全体的に左にずれていきます。
左サイドで攻防が始まったその瞬間!
右サイドのバレット選手に一気のサイドチェンジ。
この作戦は何度もはまり、DF陣は混乱し続けました。
結果、前半35分過ぎには、トリニダードトバゴの左サイドバックは交代。
怪我も無いのに、不調でもないDFラインの選手を、前半の内に交代。
これは、かなりイレギュラーな事です。
この攻撃をなんとか止めなくては、勝負にならないと思ったのでしょう。

パラグアイの戦略は、特殊なものといえるでしょう。
ただ、サイドチェンジを有効に使おうというのは、世界の常識となっていました。
日本には、一発でのサイドチェンジを可能にする技術が足りないのでは?
低く・ストレートの弾道の正確なキック。
足元、もしくはスペースにピタッと止めるトラップ。
これが出来ないと、サイドチェンジは武器になりません。

一般のレベルで考えたら、2回に分けてもいと思います。
50Mが無理なら、25Mを2回という事です。
ただ、手間が増える分、更なるスピードが求められるのは言うまでもありません。
特に、動き出し、トラップからキックへの動作、もちろん判断。
ここのスピードです。



posted by プロコーチ at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック