ザッケローニ監督の率いる日本代表が、チェコ代表との試合を迎えます。
メディアの注目は、1−3−4−3のフォーメーションを、いかに導入するのか?
そのシステムは、監督のオリジナリティが強く、選手が消化しきれていないのでは?
試合で、選手が上手く踊るのか?
一番の注目ポイントは、ここのようです。
ザッケローニ監督は、複数のシステムを使い分けていく希望をもっているようです。
会見でも、
「あくまでAプランは、これまでやってきた4−2−3−1。
このシステムについては、まあまあよくできている。
それに加えて、Bプランの3−4−3を練習した。」
このように、答えています。
そして、日本代表の現状、つまり複数のシステム理解度には、不満足のようです。
「こうしたフレンドリーマッチでは成長することが大切だと思うので、
トライしないといけないと思う。
ミランで勝利できたのは、いい選手が手元にいたことと、
そのシステムをよく理解して、きちんと活用できたことだと思う。
日本にもいい選手が手元にいるが、まだ理解して活用し切れていないのが現状だ。」
代表チームとクラブチームの活動できる日にちの少なさにも言及しています。
今までの、試合や、コメント、トレーニングの内容から、あることが推察されます。
それは、試合によって、3つくらいのシステムを使い分けたい。
さらに、1試合の中でも、システムを使い分け、状況に合わせて手を打って行きたい。
システムを使い分けることを、チームの武器として、戦略的に進めていっている。
「カメレオンのように、戦い方を変化させる」
といった表現も聞こえてきました。
このやり方は、日本人選手との相性は、いいはずです。
1つ、1つの、システムのやり方を習得する。
そして、監督の指示に従い、そのシステムの下で、試合を遂行する。
悪い言い方かもしれませんが、システムの奴隷になり続ければいいのですから。
もちろん最終的に、ピッチの上で決断し、実際に戦うのは、選手です。
その彼らが行動すべき、基本ルールを渡している。
まずは、2種類。
このように例えることが出来るでしょう。
選手に、2種類の道路交通法を書いた紙を渡して、2種類の交通ルールを守らせようとしている。
青は渡れ、と書いてあった。
もし、青信号で暴走車が突っ込んできていたら、どうしますか?
紙に書かれてあるとおり、渡るのでしょうか。
普通は、渡らずにやり過ごします。
それはもちろん、誰もが普通は、死にたくないですから。
これが、選手個々の、その場の判断・決断です。
ただし、緊急時以外は、皆が同じルールに則って、行動することを求める。
そうでなくては、スムーズにクルマが運行されていかないからです。
普段、試合の状況を観ていると、気づくことがあります。
相手チームは、ここが強い、ここが弱い。
他にも、相手チームが、我々をスカウンティングしてきている。
人数的に足りないところを、狙っている。
それは、こちら側からも、相手チーム側からも、同じことがあり続けます。
そして、戦略を練って、試合の中で修正をかけていくのです。
この反対のやり方にあるのが、お互いが丸腰で、全力でぶつかり合う。
正々堂々の言葉が似合う戦い方。
日本人は、ここに美徳を感じそうですが、・・・。
試合中に、相手の特徴、つまり長所・短所を見極めるのに、どれくらいかかるのか?
味方の、コンデョションも同じように、見極めたいのです。
数分で見極めることが出来るのか?
それとも、30分掛かるのか?
試合終了まで、気づけないのか?
個々の選手にも、スカウティング能力が求められるのです。
多くのことが見えていれば、それを試合に活かしていくことが可能になってきます。
元日本代表ジーコ監督は、この能力が極端に優れていたそうです。
監督時代に、次に対戦する相手の、試合を観ていても、ほんの少しで観るのをやめてしまう。
僅かの時間で、チームや個人の特徴、そして試合の流れまで、分かってしまう。
最後まで観なくても、試合を予想すると、ほとんどの場合その通りになっていたそうです。
そのレベルまで達するのは、相当難しいことでしょう。
ましてや、実際にプレーしている選手は、目に入ってこないものも多いかもしれません。
それでも、少しでもスカウティングをし、相手を観ることをしていきたい。
そして、相手の長所を消し、相手の弱点を突くことを、その瞬間にしていきたい。
選手個人のレベルでしていく、これも駆け引きの1つ。
自分たちだけを観ていては、駆け引きは出来ない。
監督としては、いくつかのカードを持って試合に臨みたいものです。
では、いつ、戦い方を変えるのか?
対戦相手の力量、その試合で勝ち点が幾つ必要なのか、。
味方チームのコンディション、出場停止の有無。
試合中のアクシデントに対する対応など。
これらに合わせて、戦い方をを変化させる。
その分かりやすい方法が2つ。
1つは、システムの変更。
もう1つは、選手の交代。
監督の分かりやすいアクションに合わせて、選手全体が、戦い方を変化させる。
時間で区切ることもあれば、点数の推移で変化させることもあります。
味方がケガやレッドカードの退場で、変化させるのは、好ましくありませんがありうることですね。
今の、ザッケローニ監督は、カードを増やそうとしている段階です。
つまり、手札は、まだ1枚とちょっとしかないのです。
相手を惑わす、戦い方の変化。
その姿になるのは、数年先のことか、それとも数試合先なのか。
監督の目指している姿が見れるのは、まだまだ先になりそうです。
2011年06月07日
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