本をめくっていると、目を引く部分がありました。
目を引いた内容は、「GKがどのようにキャッチングに入っていくのか?」の部分です。
私の勉強不足でしょうが、考えたこともない部分でした。
その本は、ザッケローニ監督が、どのようなことを日本代表に伝えているのかを、紹介するもの。
守備の文化がある、とされているイタリアならではの、こだわりを感じました。
現日本代表マウリツィオ・グイードGKコーチが、FC東京・権田選手に指導した内容です。
構え、キャッチングについては、たくさんの文献や映像、講習会などでも紹介されています。
では、構えから、キャッチングまで、どのように手を動かすのか?
それが書かれていることは、今まで目にしたことがありませんでした。
セービング(体を投げ出したり、横っ飛び)の際、どのように手を出していくのか。
これについての記載は、今までもあります。
正面のボールを掴む時の、手の軌道については、皆無でした。
ちなみに、私の手元には、GK関連の専門書が10冊ほどあります。
日本、ドイツ、イングランド、ブラジル、イタリアと、各国のGKの専門書です。
もう一度調べなおしましたが、やはり記載はありませんでした。
ミドルレンジからのシュートに対して、GKが構えます。
足を肩幅に開き、ひざを軽く曲げる。
上半身は前傾姿勢を保つ。
そうして、前後左右に動けるようにしておきます。
手をどこで構えるのか?
これは、全ての本で、微妙な違いがあります。
胸の前で構えるもの。
おへその前で構えるもの。
腰の横、ベルトの高さで、軽く広げて構えるもの。
上のボールにも、下のボールにも素直に手を出すため!
という大原則は変わらないのですが、写真や図を見比べると、少しずつ違いがあります。
自分が一番、素直に手を出せる位置を見つけるのが大事なのでしょうか。
さあ、ボールがGKの正面に飛んできます。
飛んできたボールの高さは、GKの顔の前や、胸辺りです。
この高さのボールをキャッチする時には、オーバーハンドキャッチで、ボールをつかみます。
両手を前に出して面を作り、肘を伸ばしきらずに、ボールを迎えに行きます。
中指が空を向いている状態です。
この時、ボールを挟むようにつかんでは、ならない。
指の間から、ボールが抜けてしまうのを防ぐためです。
では、構え、からキャッチングまで、どのように手を持っていくのか?
正直私は、このことについて、考えたこともありませんでした。
構えた位置から、最短距離に持って行けばいいのかな?くらいに思っていたからです。
そうなったら、両手の軌跡は、逆のVの字で動いていますよね。
ところが、マウリツィオ・グイードGKコーチの理論だと、間違っているらしいのです。
そのように手を動かすと、ボールをファンブルしてしまう。
外からでなく、まず体の中心に両手を合流させ、パッとひらく。
手がより一体化し、ファンブルを防げるのだとか。
手の動きは、逆のY字で動いていることになります。
もしかすると、Xに動かすくらいイメージした方が、最初はいいのかもしれない。
権田選手のキャッチングのトレーニングを映像で見てみました。
そうすると、両手を一回合わせている姿を確認することが出来ました。
彼は、この動きを習得するように、意識しているのでしょう。
この動きが自然に出来たら、より、キャッチングの精度が上がるのでしょうか。
手の軌跡は、逆UやVではありませんでした。
コーチの教えどおり、逆のY字で動いていました。
今までは、意識されていなかった、部分。
ヨーロッパでは、標準的になってきている、と権田選手は語っています。
少しずつ、日本に浸透していくのでしょうか。
そうなれば、ザッケローニ監督が就任した、いい波及効果になるのですが。
このようなことをきっかけに、GKにもっと、光が当たればいいですよね。
「偉大なチームには、偉大なGKが君臨している。」
このような考えを、共通にしていきたいですね。
2011年06月14日
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