2011年09月27日

難易度の高いキック…インステップキック

 フットボールにおいて、基本となるキックの1つである、インステップキック。

技術を紹介する本でも、キックの最初、もしくは2番目あたりで紹介されています。

フォームの概略については書かれています。

では実際にどうすれば、その動きが出来るようになるのか?

これを詳細にわたって記載している本は、少数派ではないでしょうか。

蹴れる人にとっては、その説明で分かるのかもしれません。 

実際私も、インステップキックを蹴れるようになるまで、相当苦労したのを憶えています。









 インステップキックは、素直に、体の力をボールに伝えることが出来るキックです。

窮屈なインサイドなどに比べると、スムーズに体をうごかせるはず。

太ももや、全身の大きな力を、ロス無くボールに伝えれれば、強い弾道が生まれます。

ロングシュート、ロングパス、グラウンダーでのミドルパスなどにも有効でしょう。

ただしそれは、ロス無く力を伝える、という前提条件が入ります。








 インステップキックを蹴るためには、大切なポイントが幾つもあります。

キックの指導を繰り返すうちに、私自身も、大切なことに気づかされます。

これも、大切、あれも大切。

そして、体の構造や、頭の中身が、人によって大きく異なります。

あの選手には、この伝え方がはまった。

でも、同じ伝え方をしても、それでは要領を得ない・・。

そして、インステップを蹴れない理由・ポイントが選手一人一人によって異なる。

常に同じ伝え方をするのでは、選手のキックは変わらない。

コーチである私が、フォルダ内にたくさんのファイルを用意する必要があります。

1つの伝え方を押し付けている場合ではないのです。

1人1人をよく観察し、どの方法が、どの選手に当てはまるのか?

ピッタリ当てはまる処方箋を差し出さればいいのですが。







 先日の3連休、合宿を開催しました。

そこで、インステップキックにも取り組みました。

私も、新しい工夫をフォルダに入れて、合宿に臨んだのです。









 今回取り組んだのは、インステップの中心と、ボールの中心とを合わせる作業です。

腕の使い方や、軸足を中心とした体のバランス、全身のリズム、体重移動、ひざ下の振り。

この辺りのことは、軽く個別に触れる程度に止めました。

とにかく、インステップでボールをミートさせることが出来ない。

ボールが飛ばない、不要な回転が掛かるという現象が起きています。

そのために何が必要なのか?何が出来ていないのか?

その原因は何なのか?

これを突き詰めて考えて行きました。









 ポイントは、

・インステップの面を、作ること
(キックの途中で失ってしまう)

・インステップの中心とボールを合わせること
(地面が怖くて、深いところ・足首に近いところで合わせれず、浅い当たりに)
(片足で立てず、蹴り足も立ててしまい、これまた浅い当たりに)



それぞれを身につけるために、幾つものドリルに取り組みました。

・インステップを固定し続けるための足の使い方

・インステップを当てるために、親指の外の横側を地面に付けること

・蹴り足の角度を作るために、軸足の体重のかけ方を変える。

・蹴り足をスムーズに振るために、体のアーチを作ること

・地面を蹴る恐怖感を無くすための方法





たった、2回のセッションでしたが、手ごたえを掴んだ選手もいました。

特に、以前からキックのトレーニングに取り組んでいる選手ほど、飲み込みは速かったようです。

おそらく、手の使い方や、リズムが身に付きつつあるからでしょう。

今まで、インステップに当たっていなかった選手が、何人も当たりだした。

これらのドリルに、私自身が、改めて確証が持てた瞬間でもありました。










 やはり、蹴り足を改善するだけでは、キックは上達しない。

全身の体の使い方が欠かせない。

ただ、インステップが蹴れなくて困ってる選手に、差し出せるファイルは増えました。

修正しながら、キックのトレーニングを繰り返し、繰り返し行う。

そして、悪い現象が出たら、また修正して、トレーニング。

キックの習得には、最初も、最後も、これしかありません。

私の中で武器が増えたのは、私にとっても大きな成果でした。
posted by プロコーチ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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