フットボールにおいて、基本となるキックの1つである、インステップキック。
技術を紹介する本でも、キックの最初、もしくは2番目あたりで紹介されています。
フォームの概略については書かれています。
では実際にどうすれば、その動きが出来るようになるのか?
これを詳細にわたって記載している本は、少数派ではないでしょうか。
蹴れる人にとっては、その説明で分かるのかもしれません。
実際私も、インステップキックを蹴れるようになるまで、相当苦労したのを憶えています。
インステップキックは、素直に、体の力をボールに伝えることが出来るキックです。
窮屈なインサイドなどに比べると、スムーズに体をうごかせるはず。
太ももや、全身の大きな力を、ロス無くボールに伝えれれば、強い弾道が生まれます。
ロングシュート、ロングパス、グラウンダーでのミドルパスなどにも有効でしょう。
ただしそれは、ロス無く力を伝える、という前提条件が入ります。
インステップキックを蹴るためには、大切なポイントが幾つもあります。
キックの指導を繰り返すうちに、私自身も、大切なことに気づかされます。
これも、大切、あれも大切。
そして、体の構造や、頭の中身が、人によって大きく異なります。
あの選手には、この伝え方がはまった。
でも、同じ伝え方をしても、それでは要領を得ない・・。
そして、インステップを蹴れない理由・ポイントが選手一人一人によって異なる。
常に同じ伝え方をするのでは、選手のキックは変わらない。
コーチである私が、フォルダ内にたくさんのファイルを用意する必要があります。
1つの伝え方を押し付けている場合ではないのです。
1人1人をよく観察し、どの方法が、どの選手に当てはまるのか?
ピッタリ当てはまる処方箋を差し出さればいいのですが。
先日の3連休、合宿を開催しました。
そこで、インステップキックにも取り組みました。
私も、新しい工夫をフォルダに入れて、合宿に臨んだのです。
今回取り組んだのは、インステップの中心と、ボールの中心とを合わせる作業です。
腕の使い方や、軸足を中心とした体のバランス、全身のリズム、体重移動、ひざ下の振り。
この辺りのことは、軽く個別に触れる程度に止めました。
とにかく、インステップでボールをミートさせることが出来ない。
ボールが飛ばない、不要な回転が掛かるという現象が起きています。
そのために何が必要なのか?何が出来ていないのか?
その原因は何なのか?
これを突き詰めて考えて行きました。
ポイントは、
・インステップの面を、作ること
(キックの途中で失ってしまう)
・インステップの中心とボールを合わせること
(地面が怖くて、深いところ・足首に近いところで合わせれず、浅い当たりに)
(片足で立てず、蹴り足も立ててしまい、これまた浅い当たりに)
それぞれを身につけるために、幾つものドリルに取り組みました。
・インステップを固定し続けるための足の使い方
・インステップを当てるために、親指の外の横側を地面に付けること
・蹴り足の角度を作るために、軸足の体重のかけ方を変える。
・蹴り足をスムーズに振るために、体のアーチを作ること
・地面を蹴る恐怖感を無くすための方法
たった、2回のセッションでしたが、手ごたえを掴んだ選手もいました。
特に、以前からキックのトレーニングに取り組んでいる選手ほど、飲み込みは速かったようです。
おそらく、手の使い方や、リズムが身に付きつつあるからでしょう。
今まで、インステップに当たっていなかった選手が、何人も当たりだした。
これらのドリルに、私自身が、改めて確証が持てた瞬間でもありました。
やはり、蹴り足を改善するだけでは、キックは上達しない。
全身の体の使い方が欠かせない。
ただ、インステップが蹴れなくて困ってる選手に、差し出せるファイルは増えました。
修正しながら、キックのトレーニングを繰り返し、繰り返し行う。
そして、悪い現象が出たら、また修正して、トレーニング。
キックの習得には、最初も、最後も、これしかありません。
私の中で武器が増えたのは、私にとっても大きな成果でした。
2011年09月27日
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