体操の世界選手権、日本代表内村航平選手が、偉業を達成しました。
個人総合で史上初の3連覇を達成!!
テレビを観ながら、思わず握りこぶしを作るくらい、興奮していました。
最後の鉄棒での着地が「ビタッ」と決まった瞬間、さらに強くコブシを握り締めていました。
世界一に一度なるのも大変なのに、3連覇ですから。
彼のすごさ、さらには、日本体操のすごさを感じさせられました。
彼らの武器は、何なのでしょうか?
最も成功している取り組みが、美しさだそうです。
難易度の高い技術に走る。
パワーに任せて、ダイナミックな体操をする。
一時期は、世界的にそのような流れがあったようです。
特に、多少着地で失敗してでも、姿勢が崩れても、難易度の高い技を演技に組み込む。
言わば、技術偏重の傾向。
そんな中、日本が取り組んでいたのが、美しさ。
特徴である「美しい体操」は、アテネや北京の五輪で冨田洋之や鹿島丈博が見せてくれました。
アテネでの米田功もそうです。
彼らは、明らかに他国の選手とは違う格段の美しさで、団体金メダルを獲得しました。
その彼ら全員、同じ指導者の下で育ちました。
城間晃コーチです。
幼稚園から、中学までの体操を指導するコーチで、言わば育成年代のプロフェッショナルでしょう。
大阪の清風中学を20年連続!!全国一に導いています。
特筆すべきは、メダリストを含むオリンピック選手を、9人も育てていることです。
今だけでなく、将来にも責任を持ち、育成コーチとしての高い実績を積みあげている。
彼の本を読むと、確固たる信念が伝わってきます。
信念とは、基本の習得を、何よりも重んじると言うこと。
そして、基本を追求し、基本を固めれば、才能は自然と開花する。
この考えの下、子供たちの指導に30年以上、携わっています。
彼の著作を読んでいると、種目は違うものの、コーチとして学ぶべきものが多い。
城間コーチは、破天荒な人物像であるらしく、自分でもその部分に言及しています。
外見や外面だけを想像すると、おおよそコーチらしくないようにも感じてしまうのです。
ところが、本を読んでいると、育成コーチとして必要なものを持っています。
子供への愛情、体操への情熱。
そして、未来を見据えて指導していること。
「オリンピックへ行かせる」と思って指導をしてはいない。
何人ものメダリストを育ててもなお、そうではないのです。
「将来、オリンピックへ行けるような選手に育てよう」という発想だそうです。
その発想が、育成年代に基本を徹底することにつながるのでしょう。
そしてもう1つ。
「基本」を磨くと言えば聞こえはいいのですが、「基本」とはなんなのでしょうか?
土台を大きく育てるから、将来花開く。
では、土台とは、どの部分をさすのでしょう。
城間コーチは、このように考えています。
『オリンピックという目標を見据えて、今、何をしなければいけないのかということを
追求してきた結果、体操競技の基本というものを私なりにつかんできました』
城間コーチの言う基本とは、
美しい基本姿勢。
ゆかの「倒立」鉄棒の「大車輪」あん馬の「旋回」のように、それぞれの種目の基礎となる基本技。
…引用 「基本力」 城間晃 ダイヤモンド社より
城間コーチは、難しい技術を身に付けさせるよりも、基本を追求する。
『城間先生には体操米田功の基礎の部分を作ってもらいました。
「美しい体操」
ひざ・つま先・肩・胸・お腹・・・とあらゆる所を指摘されながら、
技をすることではなく、「美しく捌く」
今のルールで一番大切なことが身体に染み付いてます。』
教え子である米田功も、このようにコメントしています。
そして、基本ができていると、スランプの時に戻れる場所にもなってくれるとのこと。
選手の将来像を、イメージできているから、固めるべき「基本」が分かる。
将来の目標が明確だから、子供の時に身に付けさせる必要がある「基本」が見えてくる。
「基本」と呼ばれるものは、土台であり、立ち返る場所であり、選手の幹でもあるのです。
我々フットボールのコーチが、身に付けさせなければならない基本とは、いったい何なのか?
これを徹底的に追求することで、将来、自分の手を離れた時、いつか選手の才能が花開く。
テクニック?
フットボールを深く理解すること?
それとも、折れない心、負けず嫌いな心?
フットボールを好きにさせること?
その答えは、コーチ1人1人が、それぞれ確固たるものを心に持つ。
それを選手の今と、将来に責任を持って、追求すればいいのでしょう。
私の場合は、・・・・。
2011年10月14日
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