2006年09月01日

指導者のスタイル

 現在、日本サッカーの目指しているスタイルは、ボールも人も動いていくスタイル。
「ムービングフットボール」
日本人の特性を生かすためには?、たどり着いたのがこのスタイルなのです。
背も高くなく、身体も分厚くない。
圧倒的なドリブルの突破力があるわけでも、守備のメンタリティを持っているわけでもありません。
では、日本人の身体的特性、メンタル的特性とは?
背はあまり大きくないものの、俊敏に動くことが出来る。
さらには、グループで動くことが得意という特性もあります。
ピッチの選手全員が、ベンチの指示に従い、勤勉に戦う。
同じようなボールタッチ、同じようなキックのフォーム。
我々日本人は当たり前に思うことでも、外国人からしてみれば、特異なことに映るのです。
「選手全員が同じようなプレーができる。」
悪口とも取れるかもしれませんが、堂々としていればいいのです。
ムービングフットボールは、このメリットを生かすためのスタイルなのです。

 ただ、行き着く方向、目指す方向は同じであっても、進めていく手法は様々。
どういった計画を立てて、チームを育てていくのか?
実際に現場のコーチがどういったメニューを選ぶのか?
ここまでは、理論上なんとかなるでしょう。
ただ、そこから先。
現場、ピッチでどれだけの仕事ができるのか?
つまり、コーチの引き出しがどれだけあるのか?
まさにコーチを始めとした指導者の腕にかかってきます。

例えば、全く同じトレーニングをしたとします。
そこで起こった現象に対して、コーチがどういった働きかけをするのか?
プレイヤーがミスをした、思い違いをしている。
そこで、いい働きかけができれば、悪い習慣は改善されるでしょう。
起こってしまった現象(つまりミス)をそのままにしてしまう。
そのグループ、個人には悪い習慣が、身についてしまうのです。
コーチの現場での責任は、非常に大きくなります。

 選手に対して、誰が一番二番と優劣がつけるのが難しいですよね。
選手には、それぞれの個性があって、それぞれの良さがありますよね。
同じように、コーチにも個性があるはずなのです。
JFAの求めるスタイルだけが、一番では無いはずです。
コーチ一人一人が個性を持っています。
自分の指導スタイル、指導信念に自身を持っているのです。
それを、ブラジルで強く感じました。


posted by プロコーチ at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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