予選グループ最大のライバルであるシリアには、勝ちたかった試合でした。
アウェイ、シーズン前のコンディション、劣悪なピッチコンディション。
言い訳はたくさんあるでしょう。
日の丸を付けている限り、口に出してはならないこと。
結果も、内容も、残念な試合でありました。
試合は、1対2と、2失点したのですが、GKの権田のプレーが批判されています。
2失点共に、虚をつかれた感じではあります。
1失点目は、味方の大迫が頭で触って、コースが変わってしまった。
2失点目は、40Mほど離れた場所から、ドライブ回転がかかったロングシュート。
相手の動きから、シュートの瞬間を予測し、いいポジションをとりながら、応対する。
シュートの瞬間に、GKは両足を地面に着け、どこにでも反応できる良い構えをとる。
この鉄則通りのプレーをしづらいシーンではありました。
ただ、2失点ともGKにとって、ノーチャンスの失点では無いはずです。
1点目は、つかむ、弾くの判断を正しく下せていない。
ボールをキャッチ(つかんで)し、体で抑えようとするプレー。
キッカーから蹴られたボールが、誰も触らずに飛んでくると思ったのか?
つかむ気満々のプレーでした。
味方の大迫が、頭で触ってコースが少し変わった瞬間に、この判断を変えることが出来れば!
ボールには間に合っているのですから、弾くことは難しくないでしょう。
実行のエラーではなく、判断のエラーのはずです。
2失点目は、権田が外野ノックをたくさん受けていれば、防げていたのではないか?
バーの高さを越えて飛んできた、ロングシュート。
頭を超え、自分の後方に飛んでいくボールです。
スローで何度か見て見ると、彼の足が固まっている瞬間があります。
ほんの僅かの時間、おそらく1秒くらいでしょうか。
この固まる時間がなく、後方にステップを踏んでいれば、止めれていたのではないか。
もし、プロ野球の外野の選手なら、どうするのか?
打った瞬間、落下地点に向けて、走り出します。
間に合わないと判断したら、ボールを全く見ないことすらあります。
ボールが飛んでいく軌道を、止まって目で追いかけないと落下地点が分からない。
そのレベルでは、プロ野球の選手(外野)には成れていないはずです。
落下地点に素早く入るステップ、そして方向を変えるように片手で弾くセーブ。
この2つが出来なかった、実行のエラーが、この2失点目でしょう。
この2つのミスで、日本代表は、勝ち点を失ってしまいました。
でも、そのようなことを言われてしまうのは、ポジションの特性ですよね。
GKやDFの選手が、いいプレーをしても、たいして賞賛されない。
ミスをしたら、叩かれてしまう。
このミスが、今回のように失点につながると、悲惨です。
罪を犯した、犯人かのような扱いを受けてしまいます。
それと同じ数、それ以上に、攻撃の選手もミスをしているはずなのに。
その部分を見ると、守備の選手は、損な役回りです。
94年ワールドカップの、コロンビア代表エスコバルの悲劇は、DFならではですね。
たとえ、大きなミスをしても、フットボール人生は続きます。
おそらく権田は、今回と同じミスをしないために、トレーニングを重ねるでしょう。
DFやGKの選手は、一度犯した、大きなミスは忘れません。
そのミスを繰り返さないために、トレーニングを積み重ねます。
試合前んは、イメージトレーニングをするでしょう。
その時に、ミスをしたシーンが思い浮かぶはずです。
「失敗に学び、同じ愚を繰り返さないようにするにはどうすればいいかを考える。」
失敗学・・・ウィキペディアより。
攻撃の選手は、違った考え方が多いようです。
自分が成功したシーンを思い浮かべる。
外してしまったシュートなど、振り返るのではなく。
2本、3本、10本とシュートやトライを重ね、成功を目指していく。
失敗学の考え方に、あまり囚われると、動きが縮こまってしまう。
のびのびと成功を目指してプレーしている方が、いいプレーにつながる。
10回トライしてダメなら、11回目。
シュートは打たなければ、プレーはトライしなければ、成功は無い。
これがアタッカーに求められる、一つの形なのではないでしょうか。
攻撃の選手、守備の選手、共に目指すはチームの勝利であり、自分の好プレー。
それに対する、心構えや、アプローチが異なる傾向にあるようです。
共通するのは、過去に立ち止まってはならないということ。
成功にしても、失敗にしてもです。
「試合終了のホイッスルは、次の試合への準備の合図である」
デットマール・クラマーさんの、あまりにも有名な言葉にもあります。
若きU-23代表の彼らは、試合直後のインタビューで悔しさを滲ましていました。
おそらく、いい準備を始めているはずです。
彼らの、今後の成長を見守りたいです。
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