2012年03月02日

ステップワーク・・・守備

 

 こんなステップを踏んでしまうのか。。

育成年代で、身に付けておくべきステップワークが身に付いていない。

代表レベルの試合を観ていて、驚くほどのミスを目にしてしまいました。

ポルトガルで戦う、なでしこジャパンの試合です。








 アルガルベカップ初戦、ノルウェー戦でのことです。

前半17分、9番ヘルロフセンが、ペナルティエリア左手前で縦パスを受けた。

右足のドリブルで、カットインしてDF熊谷を外す。

右足のインステップを振りぬき、ミドルシュート。

ファーのサイドネットに、見事に突き刺されてしまいました・・・。

一連のプレーは、素晴らしいもので、思わず見とれてしまうほど。









 このプレーに応対していたのは、レギュラーのCBであろう熊谷選手。

彼女が1対1で正対していたのですが、完璧にぶっちぎられてしまう。

抜き去られたわけではない。

しかし、シュートコースが完全に広がってしまった。

なぜか?!

熊谷選手は、相手を外に追いやろうと応対していました。

中から外に、相手を追いやる、そういう体の向きで構えます。

ところが、相手ヘルロフセンは、その逆を取りました。

外から、中にカットイン!









 この時、熊谷選手は、体の向きを外向きから、内向きに替えれば良かった。

相手のドリブルのコースに応対して、体の向きを替える。

ただ、それだけです。

それなのに、熊谷選手は、ステップを踏み間違えてしまいました。

体の向きを替えずに、ボールに背を向けて、ターンしてしまいました。

結果、大回りしながら、中に走っていってしまったのです。

そのまま、懸命にボールに追いすがりますが、間に合いません。






 ここでの原則は、もちろん、ボールに背を向けてはならない。

へそ・胸を相手に向けたまま、体の向きを替えて応対する。

この基本どおりのステップを踏めば、どうだったか?

おそらく、ボールにチャレンジするチャンスは、残っていたはずです。









 しかも、スライディングでブロックをすることなく。

最終ラインの選手だったら、最後の最後まで、ボールに喰らいついて欲しい。

シュートコースを少しでも制限しておけば、何かがあったかもしれない。

ヘルロフセンがプレッシャーを感じてミスをしたかもしれない。

GK海堀が、限定してくれたコースに、いち早く反応していたかもしれない。

ただ、並走して終わらせるのではなく。

この部分も含めて、残念なシーンでした。









 日本女子代表なでしこは、集団の力を最大限に高める取り組みをしてきました。

この努力が実って、ワールドカップを制し、世界一に登りつめました。

また、それと同時に、個の能力を高める取り組みもしてきたはずです。

まだまだ、改善の余地があるようです。

このDFのステップは、小中学生の間に、身につけておきたいものでしょう。

代表のレギュラーのCBなら、身に付けておいて当然のステップでした。






 付け加えておきたいことがあります。

それは、テレビの実況・解説、その後の報道でも一切取り上げられていない。

私の調べた限りではありますが。

あのステップをミスとして発信することの重要性。

テレビを観ていても、記事を読んでいても、あれがミスであることを気付かない。

もしかすると、そちらが大多数なのでしょうか?!

試合に負けるより、こちらの方が恐ろしいことかもしれません。

posted by プロコーチ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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