打順があり、必ず自分の出番があるスポーツではない。
サッカー・フットサルでは、自分の存在や価値を、認識してもらわないと!
そうでなくては、ボール(順番)が来ない。
さらに、自分が何をしたいか!を周りにしってもらう必要がある。
自分が活躍するためには、得意なプレーをしってもらわなくては。
ウィークポイントで勝負をしてしまい、価値を下げるのか?
それとも、ストロングポイントを見せつけて、認めさせるのか?
これが、フットボールというスポーツで求められる資質。
この春も、子供向けの面白いクリニックが開催されています。
ボカジャパンが開催する、スキルアップクリニックです。
これは、日本にボカジュニオルズの育成コーチを招き、指導を行うというもの。
スクールコーチなどではなく、育成のプロとして実績を残しているコーチです。
昨夏も、見学させてもらいましたが、とても興味深いものでした。
コンセプトが、「日本人の子供が特に不足している点を取り上げて指導する」
日本の子供たちに足りない部分を、アルゼンチンの指導者がピックアップする。
我々とは、違った切り取り方をするのが、また面白いところです。
今回、2日目のテーマが、「イニシアチブをとれ!」
状況に合わせるだけではなく、自分に有利な状況を作り出すのも大切、とのこと。
ボールコントロール、体の使い方、ボールの蹴り方。
カリキュラムは、どんどん進んでいきます。
日本でもおなじみのメニューもあれば、そうでないものも。
やはり、根っこになる部分が違えば、モノの見方も違うようです。
それが、私が見学に行く大きな理由でもあります。
クリニック中に、小さな事件がありました。
ファーストタッチのトレーニング。
コーチが説明し、デモンストレーションをしました。
そのデモは、アシスタントの日本人コーチが行ないました。
相手DFのプレッシャーによって、様々なコントロールがある。
4種類に分けて、説明がありました。
そして、コーチが質問します。
「今の分かった人?!、手を挙げてごらん。」
20人を超える人数の子供たちが参加しています。
誰一人、手が挙がりません。
さらには、全員が、うつむいてしまいました。
アルゼンチンのコーチが、目を合わせようとしても目をそむけてしまいます。
それどころか、当てられないように、影に隠れる子供すらいました。
他のスタッフが、冗談交じりに言いました。
「ほら手を挙げて、イニシアチブをとらないと!、主導権を握らないと!」
(当日のテーマが、イニシアチブを取れ!です・・・。)
それでも、誰一人、手を挙げようとはしませんでした。
スタッフの冗談も伝わらず、変な間が生まれてしまう始末です。
そのボールコントロールは、難しいものではありませんでした。
証拠に、直後のトレーニングでは、ほとんどの子供たちが出来ていたからです。
つまり子供たちは、分かっていても手を挙げなかった。
仮に、分かっていないなら、分かっていない、と言えたはずです。
お互いあまり知らない間柄だったので、けん制しあったのでしょうか。
目立つことを恐れたのでしょうか。
これが、自分の学校、自分のチーム、家だったらどうなのでしょう。
同じ結果だった?!とは思えません。
子供たちは、誰も手を挙げないので、空気を読んだのでしょう。
空気を読む。
日本人の良いところでもあります。
人の気持ちを慮らず、気持ちを踏みにじる人間は、尊敬できません。
その一方で、日本人の短所にもなり得る部分ではないでしょうか。
少なくとも、ピッチの上では、空気を読んで意見を控える余裕はない。
状況が、刻一刻と変わり続けるスポーツ。
順番待ちをしていても、順番が回ってこない。
それどころか、順番を飛ばされてしまうこともあるでしょう。
空気を読むのは、相手の意思を想像することに使うべきだと、私は考えます。
日本人選手が、イニシアチブを取れる日は、来るのでしょうか?
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