例えば、携帯電話で話しながら、クルマの運転をする。
テレビを観ながら、ご飯を食べる。
このような、2つの課題を同時にこなすことをデュアルタスクと呼ぶそうです。
すると、思った以上に、簡単なことでも失敗をしてしまう。
まるで、フットボールにおけるミスに酷似しています。
周りを観ようとしすぎて、ボールコントロールのミスをする。
相手をブロックしようとして、ボールのコントロールをミスする。
試合中は、様々なことが起きる。
同時に何かをしようとして、失敗する。
特に、相手DFに強く寄せられた瞬間に、思いがけないミスが起きる。
この原因に、デュアルタスクへの対応が出来ていないと、考えることが出来ないか。
スキルの高い選手は、幾つものタスクを当たり前のように、こなしている。
予め周囲を見渡して、シンプルにプレーをする。
次に行きたい方向や、DFを外すために、気の利いたファーストタッチ。
観ること、ボールを扱うこと、相手を感じることなどを同時に対応している。
その一方、ボールコントロールに自信が無い選手。
相手との駆け引きが得意でない選手。
そんな選手は、1つのことに精一杯になってしまう。
彼らにとっては、デュアルタスクへの対応は、簡単ではありません。
そして、特に歳を重ね、高齢化が進むと、デュアルタスクに対応する能力が低下していく。
道を歩いていて転ぶ、1つの原因にもなっているようなのです。
歩いているときに、他所に注意を向ける余裕が無い。
ちょっとしたくぼみ等で、転んだりしてしまう。
歩きながら、周囲の状況、少し先の状況を観る余裕がなくなってしまう。
目の前の移動場所しかイメージが出来ず、判断ミスが多い。
ほんの、足元の50センチ先しか観ていないのだそうです。
転倒を防止する訓練方法が紹介されています。
赤・青・黄の3色のポイントがマークされた、10mの道を歩く。
その時に、色を指定され、決められた色だけを踏んで歩く。
歩くことと、マークを見ながら判断することとのデュアルタスクになっている。
この簡単に思える訓練を半年間すると、劇的な向上が望めるそうです。
(訓練しないグループに比べ、1年間で転倒する割合が3分の1に減少)
転ばないために、デュアルタスクを与える。
この訓練をサッカー・フットサルに応用することは出来ないか?
3種類のマーカー(色分け、数字をふる)をランダムに並べる。
3色のビブスを並べても代用できるでしょう。
色を指定して、決められた色だけをジグザグドリブルをする。
観ながら、判断を下し、ドリブルのコースを進んでいく。
ボールコントロールのトレーニングならば、どうだろう。
自分の周りに、3色のビブスやマーカーを並べておく。
指定された色に向かって、ボールコントロールをする。
意図のあるファーストタッチ。
次に行きたい場所に方向付ける、コントロールのトレーニングの1つ。
私が良くやる定番メニューがあります。
気に入っているメニューで、必ずどこかの段階で導入するものです。
三角パスのアレンジメニューで、設定自体はシンプルです。
それは、ボールコントロールの方向と、タッチ数とを、指定しあう。
次のパートナーの行動を観て、判断して、実行する。
たった3人、ボール1つで出来るメニューなのですが、なかなか難しい。
何度も何度も繰り返さないと、プレーの精度が落ちてしまう。
今考えると、デュアルタスクを求めていました。
複数の事象への対応能力が備わっていなかったのですね。
転んでしまうのは、足元だけしか見ていない。
先が見えていないから、状況判断のミスを犯してしまう。
コントロールミスをするのは、足元だけしか見ていない。
遠くまで視線を向け、先読みをしていく訓練をするとミスが減少する。
デュアルタスクへの対応能力を高める。
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