2012年07月10日

2つのことを同時に。

 何かをしながら、同時に行動をする。

例えば、携帯電話で話しながら、クルマの運転をする。

テレビを観ながら、ご飯を食べる。

このような、2つの課題を同時にこなすことをデュアルタスクと呼ぶそうです。

すると、思った以上に、簡単なことでも失敗をしてしまう。









 まるで、フットボールにおけるミスに酷似しています。

周りを観ようとしすぎて、ボールコントロールのミスをする。

相手をブロックしようとして、ボールのコントロールをミスする。

試合中は、様々なことが起きる。

同時に何かをしようとして、失敗する。

特に、相手DFに強く寄せられた瞬間に、思いがけないミスが起きる。

この原因に、デュアルタスクへの対応が出来ていないと、考えることが出来ないか。
 







 スキルの高い選手は、幾つものタスクを当たり前のように、こなしている。

予め周囲を見渡して、シンプルにプレーをする。

次に行きたい方向や、DFを外すために、気の利いたファーストタッチ。

観ること、ボールを扱うこと、相手を感じることなどを同時に対応している。

その一方、ボールコントロールに自信が無い選手。

相手との駆け引きが得意でない選手。

そんな選手は、1つのことに精一杯になってしまう。

彼らにとっては、デュアルタスクへの対応は、簡単ではありません。
 








 そして、特に歳を重ね、高齢化が進むと、デュアルタスクに対応する能力が低下していく。

道を歩いていて転ぶ、1つの原因にもなっているようなのです。

歩いているときに、他所に注意を向ける余裕が無い。

ちょっとしたくぼみ等で、転んだりしてしまう。

歩きながら、周囲の状況、少し先の状況を観る余裕がなくなってしまう。

目の前の移動場所しかイメージが出来ず、判断ミスが多い。

ほんの、足元の50センチ先しか観ていないのだそうです。









 転倒を防止する訓練方法が紹介されています。

赤・青・黄の3色のポイントがマークされた、10mの道を歩く。

その時に、色を指定され、決められた色だけを踏んで歩く。

歩くことと、マークを見ながら判断することとのデュアルタスクになっている。

この簡単に思える訓練を半年間すると、劇的な向上が望めるそうです。

(訓練しないグループに比べ、1年間で転倒する割合が3分の1に減少)








 転ばないために、デュアルタスクを与える。

この訓練をサッカー・フットサルに応用することは出来ないか?

3種類のマーカー(色分け、数字をふる)をランダムに並べる。

3色のビブスを並べても代用できるでしょう。

色を指定して、決められた色だけをジグザグドリブルをする。

観ながら、判断を下し、ドリブルのコースを進んでいく。








 ボールコントロールのトレーニングならば、どうだろう。

自分の周りに、3色のビブスやマーカーを並べておく。

指定された色に向かって、ボールコントロールをする。

意図のあるファーストタッチ。

次に行きたい場所に方向付ける、コントロールのトレーニングの1つ。








 私が良くやる定番メニューがあります。

気に入っているメニューで、必ずどこかの段階で導入するものです。

三角パスのアレンジメニューで、設定自体はシンプルです。

それは、ボールコントロールの方向と、タッチ数とを、指定しあう。

次のパートナーの行動を観て、判断して、実行する。

たった3人、ボール1つで出来るメニューなのですが、なかなか難しい。

何度も何度も繰り返さないと、プレーの精度が落ちてしまう。

今考えると、デュアルタスクを求めていました。

複数の事象への対応能力が備わっていなかったのですね。






 
 転んでしまうのは、足元だけしか見ていない。

先が見えていないから、状況判断のミスを犯してしまう。

コントロールミスをするのは、足元だけしか見ていない。

遠くまで視線を向け、先読みをしていく訓練をするとミスが減少する。

デュアルタスクへの対応能力を高める。
posted by プロコーチ at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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