監督は、隅々まで、目を配り、気を配らなければならない。
ピッチの中だけでなく、ベンチに対しても、ピッチ周囲に対しても。
少しでも多くのことが見えていなければ!
時間、気温、天候、選手のコンディション、審判、もちろん対戦相手。
完璧に出来る日などは来ないのでしょうが、それに近づける努力を。
私が座るベンチは、ピッチの脇、中央近くに設置されることがほとんどです。
選手の近くにいる分、選手の顔はよく見えます。
今、伸び伸び出来ている、落ち込んでいる、イライラしている、バテてきた、奮起している。。
顔つきや、仕草から、選手の心に触れたい。
それが、いい采配につながっていくでしょう。
この位置には、大きな欠点があります。
水平レベルで見ているため、全体を見ることが難しいのです。
少し高い位置から、全体を俯瞰することができれば!
どれだけ楽でしょう。
細かいボールタッチや、1対1などの局面は目に飛び込んできます。
ところが、全体を見るには、全く適していないのです。
ついつい、目の前の選手が、強く目に入ってきます。
すると自然に、目の前の選手に対する、コーチングが増えてしまうでしょう。
本当は、それ以外で、重要なことが起きているかもしれないのに・・・。
これを防ぐために、私が気を遣っていることがあります。
逆サイドの選手に対して、目を配ろうとすることです。
50〜70M先にいる選手が、何をしようとしているのか?
相手選手との駆け引きを制することが出来ているのか?
意識的に、逆サイドを強く見ようとします。
それで、ようやく、バランスが取れてくる。
近くを見て、遠くを見る、そこから全体図を想像していく。
先日、ある試合を、指揮しました。
昨年は、大敗してしまった相手に対して、引き分け。
守り一辺倒ではなく、得点のチャンスも大いにあった。
もしかすると、勝ち点2を逃してしまった?!
それでも、暑い中ですが、選手は力を出し切りました。
そして、数週間後、試合を撮影した、DVDを受け取りました。
選手の友人が撮影してくれたものを、好意で譲ってもらいました。
カメラは、ベンチの逆サイドに設置され、撮影されたものでした。
早速、テレビで見てみました。
全体的には、理解していた内容と、お大きな違いはありませんでした。
なのですが、やはり見えていなかった現象が、画面に出てきます。
自分が見ていたものとは、違う景色が広がっていました。
把握できていた部分、気付けていなかった部分。
自分の見えていた世界と、見えていなかった世界とを見ることができたのです。
それは、とても勉強になるものでした。
逆サイドに対して、意識的に視野を持って行っても、まだ足りていない。
そのことを、気づかせてくれました。
たくさんの情報を仕入れて、全体図をイメージしていく作業を繰り返す。
試合中、鳥の目で、全体を俯瞰したい。
そのための努力をしよう。
この視点は、スタジアム観戦でも役立つものです。
是非、試してください。
2012年09月04日
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