2012年09月04日

逆サイドの視点。

 監督は、隅々まで、目を配り、気を配らなければならない。

ピッチの中だけでなく、ベンチに対しても、ピッチ周囲に対しても。

少しでも多くのことが見えていなければ!

時間、気温、天候、選手のコンディション、審判、もちろん対戦相手。

完璧に出来る日などは来ないのでしょうが、それに近づける努力を。










 私が座るベンチは、ピッチの脇、中央近くに設置されることがほとんどです。

選手の近くにいる分、選手の顔はよく見えます。

今、伸び伸び出来ている、落ち込んでいる、イライラしている、バテてきた、奮起している。。

顔つきや、仕草から、選手の心に触れたい。

それが、いい采配につながっていくでしょう。








 この位置には、大きな欠点があります。

水平レベルで見ているため、全体を見ることが難しいのです。

少し高い位置から、全体を俯瞰することができれば!

どれだけ楽でしょう。

細かいボールタッチや、1対1などの局面は目に飛び込んできます。

ところが、全体を見るには、全く適していないのです。

ついつい、目の前の選手が、強く目に入ってきます。

すると自然に、目の前の選手に対する、コーチングが増えてしまうでしょう。

本当は、それ以外で、重要なことが起きているかもしれないのに・・・。








 これを防ぐために、私が気を遣っていることがあります。

逆サイドの選手に対して、目を配ろうとすることです。

50〜70M先にいる選手が、何をしようとしているのか?

相手選手との駆け引きを制することが出来ているのか?

意識的に、逆サイドを強く見ようとします。

それで、ようやく、バランスが取れてくる。

近くを見て、遠くを見る、そこから全体図を想像していく。









 先日、ある試合を、指揮しました。

昨年は、大敗してしまった相手に対して、引き分け。

守り一辺倒ではなく、得点のチャンスも大いにあった。

もしかすると、勝ち点2を逃してしまった?!

それでも、暑い中ですが、選手は力を出し切りました。








 そして、数週間後、試合を撮影した、DVDを受け取りました。

選手の友人が撮影してくれたものを、好意で譲ってもらいました。

カメラは、ベンチの逆サイドに設置され、撮影されたものでした。

早速、テレビで見てみました。

全体的には、理解していた内容と、お大きな違いはありませんでした。

なのですが、やはり見えていなかった現象が、画面に出てきます。

自分が見ていたものとは、違う景色が広がっていました。

把握できていた部分、気付けていなかった部分。

自分の見えていた世界と、見えていなかった世界とを見ることができたのです。

それは、とても勉強になるものでした。








 逆サイドに対して、意識的に視野を持って行っても、まだ足りていない。

そのことを、気づかせてくれました。

たくさんの情報を仕入れて、全体図をイメージしていく作業を繰り返す。

試合中、鳥の目で、全体を俯瞰したい。

そのための努力をしよう。

この視点は、スタジアム観戦でも役立つものです。

是非、試してください。
posted by プロコーチ at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック