先日、私が指導しているクラスで、試合をしました。
そこで、ある事件(現象)が起こったのです。
1点リードして、試合終了間近。
味方CBが、自陣でボールを受けました。
なかなかパスを出せないでいると、相手のFWがプレッシャーをかけてきた。
CBの選手は、プレッシャーを外そうと、切り返しを試みる。
次の瞬間、ボールを奪われ、そのままGKと1対1。
難なくシュートを決められてしまったのです。
試合は、勝利が寸前に手からこぼれ落ち、引き分けに持ち込まれました。
このクラスは、現在、自陣からのビルドアップをテーマに取り組んでいます。
全体のポジショニング。
攻撃の優先順位。
一つでも高い位置を取る。
サポートをする。
強いパスを蹴る、そしてコントロールする。
一つ一つ、これらのことに取り組んできています。
トレーニングでは、少しずつ成果が出てきたかな?
こう思っていた矢先の、出来事でした。
何が悪かったのでしょうか?
自陣ゴール前(ディフェンディングサード)でリスクを背負ってしまったCB?
このような目立つ現象が起こってしまうと、そのCBに全部の責任が行ってしまいがちです。
本当にそうなのでしょうか。
彼は、深く深く落ち込んでしまっていました。
その位置で、ドリブルで相手を抜くプレーを選択したかったのではない。
ここで、リスクを負う必要がないことは、分かっていました。
ドリブルで局面を打開しようとしていたのではなく、苦し紛れのプレーに見えました。
確かに、ボールを奪われたのは彼ですし、これが失点の直接の原因です。
では、どうすれば良かったのでしょうか?
CBがリスクを回避することだけで、良いのでしょうか。
私は、試合後のミーティングで、決してそうではない!と強く伝えました。
・ボールを持っていない周りの選手のポジショニングはどうだったのか?
・周りの選手が、他の関わりは出来なかったか?
・ベンチで見ていた選手が、できることはなかったか?
そのどれか一つでも行動に起こしていれば、回避できた可能性がありますよね。
私がしてあげられることは、彼らに勇気を与えることでした。
「後ろから攻撃を組み立てようとしているのだから、このようなことは起こりうる」
実は、ビルドアップに取り組み始める、最初のミーティングでも同じことを伝えています。
「パスを狙われて失点するかもしれない、もしかすると、連敗するかもしれない」
「それでも、みんなが成長するために、必要な段階」
「だから、ビビらず、恐れず、後ろから組み立てていこう!」
正直、目の前の試合で負けることは悔しいです。
私の心の中にある、負けず嫌いに火がついてしまいます。
それでも、それをグッと我慢して、成長を待ちたい。
目先の勝利のために、ぶれることはしたくない。
その先の、楽しい試合をするための、産みの苦しみだと思えれば!
一歩ずつゆっくりでも、一緒に取り組んで行きたい!
未来のビジョンを共有できていれば、また再び取り組んでいける。
私は、そう信じています。
2013年02月05日
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