2013年02月05日

目指すものがあれば。

 先日、私が指導しているクラスで、試合をしました。

そこで、ある事件(現象)が起こったのです。

1点リードして、試合終了間近。

味方CBが、自陣でボールを受けました。

なかなかパスを出せないでいると、相手のFWがプレッシャーをかけてきた。

CBの選手は、プレッシャーを外そうと、切り返しを試みる。

次の瞬間、ボールを奪われ、そのままGKと1対1。

難なくシュートを決められてしまったのです。

試合は、勝利が寸前に手からこぼれ落ち、引き分けに持ち込まれました。









 このクラスは、現在、自陣からのビルドアップをテーマに取り組んでいます。

全体のポジショニング。

攻撃の優先順位。

一つでも高い位置を取る。

サポートをする。

強いパスを蹴る、そしてコントロールする。

一つ一つ、これらのことに取り組んできています。

トレーニングでは、少しずつ成果が出てきたかな?

こう思っていた矢先の、出来事でした。







 何が悪かったのでしょうか?

自陣ゴール前(ディフェンディングサード)でリスクを背負ってしまったCB?

このような目立つ現象が起こってしまうと、そのCBに全部の責任が行ってしまいがちです。

本当にそうなのでしょうか。

彼は、深く深く落ち込んでしまっていました。

その位置で、ドリブルで相手を抜くプレーを選択したかったのではない。

ここで、リスクを負う必要がないことは、分かっていました。

ドリブルで局面を打開しようとしていたのではなく、苦し紛れのプレーに見えました。

確かに、ボールを奪われたのは彼ですし、これが失点の直接の原因です。








 では、どうすれば良かったのでしょうか?

CBがリスクを回避することだけで、良いのでしょうか。

私は、試合後のミーティングで、決してそうではない!と強く伝えました。

・ボールを持っていない周りの選手のポジショニングはどうだったのか?

・周りの選手が、他の関わりは出来なかったか?

・ベンチで見ていた選手が、できることはなかったか?

そのどれか一つでも行動に起こしていれば、回避できた可能性がありますよね。








 私がしてあげられることは、彼らに勇気を与えることでした。

「後ろから攻撃を組み立てようとしているのだから、このようなことは起こりうる」

実は、ビルドアップに取り組み始める、最初のミーティングでも同じことを伝えています。

「パスを狙われて失点するかもしれない、もしかすると、連敗するかもしれない」

「それでも、みんなが成長するために、必要な段階」

「だから、ビビらず、恐れず、後ろから組み立てていこう!」









 正直、目の前の試合で負けることは悔しいです。

私の心の中にある、負けず嫌いに火がついてしまいます。

それでも、それをグッと我慢して、成長を待ちたい。

目先の勝利のために、ぶれることはしたくない。

その先の、楽しい試合をするための、産みの苦しみだと思えれば!

一歩ずつゆっくりでも、一緒に取り組んで行きたい!

未来のビジョンを共有できていれば、また再び取り組んでいける。

私は、そう信じています。
posted by プロコーチ at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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