日本対ブルガリアの親善試合で、参考になるシーンが何度もありました。
ブルガリアの選手といえば、ストイチコフ、コスタディノフ、バラコフ。
彼らが活躍した、94年のワールドカップが懐かしい思い出です。
その後は、プレミアリーグで活躍する、ベルバトフ。
何人か選手は思い浮かびますが、代表チームの成績は、最近低迷気味。
94年のベスト4を頂点に下降しています。
98年のワールドカップや、1996・2000のユーロではグループリーグで敗退。
その後は、本大会にも参加できず、ヨーロッパ予選で敗退を繰り返しています。
華々しい活躍が近年聞こえて来ないため、簡単に考えていた部分もあるのではないでしょうか。
ブルガリア代表チームは、好チームでした。
真面目に、試合に取り組んでいました。
海外からくるチームは、代表とは名前ばかりの、代表歴の浅い選手の集まり。
はたまた、観光気分で試合に来て、コンディションが低い。
後半に入ったら、バッタリと足が止まって、ゆるい試合をして帰国していく。
そんな、志の低いチームとは対極にある。
高いモチベーションを持って、試合に臨んでくれたことが感じられます。
親善試合の相手としては、数年前のチリ代表に匹敵する、好チームでした。
しかも、一人一人の基礎技術、個人戦術の能力が高さがあります。
攻撃の選手のボールの受け方が素晴らしい。
縦パスを受けるときの体の使い方が、抜群でした。
縦パスの受け方として、人と人との間で受ける方法が、多く見られています。
バルサの選手が、その典型です。
ゾーンの切れ目を探しながら、間に入り込んでボールを受ける。
狭くても、足元に強いパスを要求し、ボールを受けるのです。
これは一つ、素晴らしい受け方です。
ブルガリアの選手が見せたのは、これではありません。
ボールを受ける寸前に、日本のDFを背負って、ボールを要求する。
それまでは、少しだけずれた位置にいて、受けるその寸前に、体を入れます。
この時、自分からガシッと背中をぶつけて、相手の出足を防ぎます。
両手を拡げ、腰を落として、背中やお尻で相手を受け止めます。
自分から!というのが、ミソですね。
体をぶつける方法、コンタクトスキルが、非常に高いのです。
2M近い大柄な選手がしているのではありません。
170センチ台の選手が、このコンタクトプレーをいとわないのです。
背中でガッシリ受け止めて、味方にボールを落とす。
高い位置に基点を作って、チャンスにつなげている。
古典的とも言える、ターゲットマンのプレーです。
古典的ではあるが有効なプレー。
実際に、このプレーから何度か、シュートシーンを演出しています。
日本の選手は、ポジショニングや、フリーランニングを駆使して、ボールを受けています。
考えながら、ポジションが取れる。
中強度のランニングを、長い時間続けられる。
日本人の武器と言えるでしょう。
でも、本当に狭い局面では、人との間も、走り回るスペースも減少していきます。
そうなったら、ボールを受けることすら厳しくなってしまう。
タイミングを合わせ、瞬間的に走り込んでボールを受け、それを繰り返す。
日本人のよさかも知れませんが、これだけではない、ボールの受ける方法。
間で受けようとしても、間が小さく小さくなってしまう。
すると、ボールの動きはノッキングを起こし、相手の守備陣形は崩れない。
背中で相手を受け止めて、ボールを受ける。
腰を落とし、腕を広げる。
背中やお尻を、相手にグイグイ押し付け、コンタクトしていく。
このように体を張って、縦パスを受ける。
古典的かもしれませんが、かなり有効だということを再認識しました。
2013年05月31日
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