2013年08月28日

U−12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ 2013を観戦して。

 初めて、バルサのカンテラを目の当たりにすることが出来ました。

様々な本や雑誌、テレビなどで、バルサの育成の素晴らしさは語られていました。

昨年は、ピッチ上の11人全員が、カンテラ育ちの選手が並ぶ。

そんな、夢のような状況を実現しているのが、バルサの育成組織です。

子供たちが、どのような試合を見せてくれるのか?







 初日の第一試合から、バルサ対ベルディという好カード。

楽しみにして、よみうりランドに向かいました。

同じような気持ちを持っていた方が、本当に多くいたようです。

平日の朝から、よみうりランドのグラウンドには、多くの観客が詰めかけていました。

そんなに話題になっていなかったので、甘く見ていたのですが、失敗でした。

1000人単位で、グラウンドを囲んでいました。

ようやく見れそうな場所に潜り込み、観戦しました。

上のグラウンドからは、トレーニング中のベルディのトップチームの選手たちも覗き込みます。

ちなみに、一番熱心に観戦していたのが、三浦泰年監督です。

この試合の最後まで、見守っていました。









 この年代の世界トップレベルがどのようなプレーをするのか?

今の流れで行くと、ピッチ上の何人かが、10年後にはカンプノウに立っている?!

ビデオを回しながらも、ピッチ上のあらゆる場所に目を向けようとしました。

面白いですね。

12歳なのに、完全に大人のバルサと、同じ試合運びをします。

もちろん、子供ゆえの甘さはありますが、トップチームと同じコンセプトです。

まるで、ある種の宗教かのように、強い信念をもって取り組んでいるのです。









 1つ、技術面で気がついたことがあります。

それは、体の使い方と、ボールコントロールとが、上手く連動していることです。

バルサの選手に縦パスが入ります。

前を向こうとする意志が、強烈に強い。

特に中盤ゾーンでは、無理をせずにもっと簡単に落とすのかな、と想像していました。

ところが、多少DFがついていても、前を向くのです。

ここで、前を向くと、相手はかなり困ります。

前を向く、サポートが入る、数的有利になる、さらにボールを前に運ぶ。

前を向くことが、攻撃のいい循環を生み出していました。









 相手DFがついていても、前を向こうとしていました。

この時のボールの置き所、体の使い方が、とても参考になるものです。

バルサの選手は、必ず、先に体を入れます。

それから、ボールを扱おうとします。

体を入れる、ボールを触る。

相手DFが出てこれない状況を先に作ります。

相手を外すのは、一番最後でした。

(日本の子供たちは、その順番が逆のことが多いです。

 ボールを触り、相手を外して、体を入れる。)









 その違いは、なんなのでしょう。

おそらく、普段のDFのプレッシャーの強度にあるのでしょう。

グッと、ガツっと、ボールに寄せてくるDF。

手前で止まって、様子を見ながら守備をするのではなく。

強いフィジカルコンタクトが、日常的にある環境でプレーしている。

その証拠でしょうか、今回の大会で、バルサのDFが多少戸惑っていました。

いつも通りにプレッシャーに行って、ボールを奪った。

それなのに、反則の笛を吹かれてしまう。

明らかに不満そうな態度を示してしまうことすらありました。

ボールをその場に叩きつけて、抗議をするシーンすらあったのです。

今回の大会で審判を務めていたのが、日本人。

普段通り相手にプレッシャーをかけると、ファールを取られてしまっていた。

スペインとは、笛の基準が違ったのでしょうね。









 ボールを触って、相手を外してから、ターンしようとすると潰されてしまう。

足元でチョコチョコとしたボールタッチは、脚ごと刈られてしまうこともあるのでしょう。

それが、日常相手にしている、プレーの環境なのでしょう。

だから、先に体を入れて、ブロックをする。

体を入れ、腕を使い、肩を使って、相手を前に出れないようにする。

その状態を作っておいて、ボールの方向を変えてターンをする。

ターンの種類は豊富なのですが、順序は変わりません。

もちろん、相手の動きを肩ごしに見ることは忘れません。










 相手DFが触れられるほど近くにいたとしても、前を向く技術。

この技術に、様々な要素が含まれているようです。

リフティングが上手い、ジグザグドリブルが上手いとは違う技術を持っていました。

上手いだけでなく、相手選手がいる中で発揮できる技術が身についている。

一人一人が、自信を持ってボールを扱っている。

その選手たちが、プレーの理解をしている。

日本の子供たちも、本当によくトレーニングしていることを感じます。

だからこそ、とてつもない差を感じた、観戦でした。
posted by プロコーチ at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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