高校選手権の決勝戦を、スクールのメンバー20名と観戦しました。
当日券も売り切れになるほど、注目度が高い試合でした。
ぎっしり詰まったスタジアムは、特別な空気を醸し出していました。
北陸対決ですから、関東圏のファンは見に来るのか?といった予想は杞憂に終わりました。
高校サッカーファンは、根強くいるようです。
ボールに強くプレッシャーをかけて、高い位置でボールを奪おうとする星稜。
富山第一が中盤を使って、ショートパスで組み立てようとすると、星稜守備陣の餌食。
ボールサイドの足元につないでしまうと、星稜の守備陣は、激しい出足でボールを奪い取ります
加えて、トップとトップ下の9・10にマンマークを付けて、起点も潰そうとしました。
準決勝で、京都橘を倒した、あのやり方です。
成功体験を胸に、決勝でもそれを狙っていたのですが、、、。
試合が始まると、富山第一の戦略がはまります。
星稜の出方を予想していたのでしょう。
出鼻をくじくようなプレーが続きます。
ボールを持ったら、DFラインの裏にボールをドンドン入れてきます。
特に、サイドバックの裏を狙っているようでした。
星稜のDFラインは大きく弾き返すことが出来ず、ズルズルと下がります。
ところが、先制したのは、星稜。
そして、追加点。
試合は2対0、星稜リードで進みます。
その大きな理由は、富山第一にありました。
富山第一は、チームの規律を高いレベルで守ります。
チーム全体が常にバランスを取りながら、試合を進めます。
ポジションを守り、選手の勝手な動きはありません。
それどころか、ポジションチェンジもほとんどありません。
相手陣地に攻め込んでも、バランスを取り続けます。
GK,CBの2人、ボールとは逆サイドのSB、ボランチの2人。
GKを含めた6人が、ボールより後ろで待機しています。
こぼれ球に対応できるポジションを取ることで、分厚い攻撃を目指します。
何よりも、攻めていてもボールを取られたことを警戒しています。
富山第一からすると、0対2でリードされた後半残り20分、そして残り10分。
それでも、ポジションを崩すことがありません。
この流れをスタンドから観ていて、私は思いました。
このまま、星稜が勝ちきるのかな。
リスクをおかして攻め入ること、ポジションを離れ斜めに走ること。
そう言ったダイナミックな動きがない。
カウンターアタックになっても、ボールを追い越す動きが皆無。
まるで、2対0で勝っているチームが、バランスを崩したくないような試合運び。
だから、試合がこのまま終わると予想しました。
ご存知のように、星稜の選手交代をきっかけに流れが変わりました。
ダイナミックなカウンターで1点。
そして、初めて、両サイドのサイドバックが同時にアタッキングサードの進出。
その勇気が、流れを変えました。
逆サイドのサイドバックである、3番の左サイドバックがPKを獲得して、同点に追いつきました。
国立は、異様な空気に包まれました。
PK戦にもならず、富山第一が劇的な決勝ゴールを挙げ、初優勝を飾りました。
国立には魔物が住む?
高校生は試合運びが安定しない?
2対0は危険な点差?
言い訳は、たくさん出来るかもしれない。
高校生のひたむきな、最後まで諦めない熱い気持ちが、逆転劇を呼んだのでしょうか。
私は、試合の流れを読み切ることが出来なかった。
まだまだ未熟ですね。
一つ言えるのは、さらにフットボールの魅力に気づかされました。
いい瞬間に立ち会うことが出来て、本当に幸せです。
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