2014年01月23日

いい選手

「あの選手、うまいね」

日本では、しばしば、こう表現します。

「うまい」は日本における、最高の褒め言葉の一つではないでしょうか。

では、レベルの高いDFや、決定力のあるFWは?

矛盾や疑問はありますが、「うまい」という形容詞は、最高レベルの褒め言葉になっています。









 昨日、面白い体験をしました。

ここ1年、毎週のように通っている草サッカーがあります。

平日の朝から、2時間。

フットボールジャンキーとも言える、ボールを蹴るのが大好き人間が集まっています。

その中には、元、現役のプロ選手もちらほら。

昨日も、元プロ選手が3人ほど。

そのほかの多くの選手も、自信を持ってボールを扱う。

いい刺激を毎回もらえる、貴重な空間です。








 そこに、遅れて登場した若者?がいました。

20代半ばでしょうか。

鮮やかな金髪に、白い肌。

黄色と青のジャージを身につけた、外国人選手でした。

ジャージの背中には、ウクライナ!と書かれています。

(多くの仲間が、瞬時に彼のあだ名をつけました、もちろん「シェフチェンコ」)

彼は、堅実なプレーを繰り返します。

ボールを受ける位置に立ち、ボールを呼び込む、簡単にさばいて、走る。

守備につけば、自分のエリアに入ってきた選手を、責任もってチェックし、プレッシャー。

目立ちませんが、信頼おける選手に見えました。









 時間が経つにつれて、体が動き出したのか、雰囲気に慣れてきたのか。

少しずつ、彼の動きが変わってきました。

体を投げ出し、ボールをインターセプト。

ボールを持って簡単にさばくだけでなく、ボールをグッと持ち出すシーンも。

そして、ボールを積極的に受けるようになりました。

何か声を発しています。

「ホップ!」「ホップ!」

バルサの選手がボールを受ける時に発する、あの声です。

ウクライナの彼も、パスを要求するたびに、発していました。

私はこの言葉を、「チャビのクローンは作れるか?」の書籍で、このことを知りました。

生で「ホップ!」の声を聞いたのは初めてでした。

試合後、彼に確認すると「Give Me Pass」という意味だと答えてくれました。

やはり、本に書いてあった通り!!

(ちなみに、私以外は知らなかったので、周りはよく分からず首をかしげるばかりでした)









 ウクライナの彼は、本当に堅実なプレーヤーでした。

ボールを受けるためのサポートの距離、角度が本当に適切。

ボールを出しやすい場所、自分が受けてからプレーしやすい場所に立ち続けていました。

「ホップ」の声の意味はわ伝わらなくとも、自然にパスが集まるようになりました。

ボールを次のプレーに向けてコントロールし、スムーズにパスやドリブルにつながっていきます。

そして、守備における自分のタスクを守ります。

自分の責任において、自分のエリアでは、相手の自由を許しません。

一瞬見せる激しさは、草サッカーでは異質のものでした。










 「いい選手」

彼は本当に信頼おけるプレーヤーでした。

華麗なフェイントや、繊細なボールタッチは見せませんが、レベルの高さを感じました。

フェイントなどは、日本の小学生に劣るかもしれません。

彼にはそれを補って余りある、頭の良さがありました。

試合後に聞けば、ウクライナでプロとしてプレーしていた。

そして、何のツテもないのに、Jリーグでのプレーを願って来日したとのことです。








 彼のプレーを見て、改めて気づかされます。

ボール扱いがフットボールという競技の全てではない。

持っている技術をどのように活かすのかが大事であるということ。

何が見えて、何を感じれているのか?

そして、どんなプレーを選択し、正確に実行していくのか。

水曜日の朝に現れた、我らがシェフチェンコの今後に、明るい道があることを願ってます。















 
posted by プロコーチ at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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