ホンジュラス、オーストラリアを相手に2連勝。
2試合で得点を8点積み上げた。
ようやく結果が出て、ほっとした空気になっているような気がします。
果たしてそれで、本当に良いのでしょうか?
アギーレ監督は、競争の激しい世界でキャリアを積み重ねてきました。
連敗が続けば、自分の立場が怪しくなる。
いくらクラブや代表の危機を救った救世主であったとしても。
そんな栄光は、あっという間に風化してしまう。
手の平を返したように、お払い箱の世界です。
リーガエスパニョーラで指揮を執りたいコーチは、吐いて捨てるほどいるでしょうから。
さて、ここまでのアギーレ監督の4試合で、1勝1分け2敗。
結果が明らかに出ていない。
でも彼は、試していましたよね。
4年後に戦力に成りうる、新しい人材を。
今この瞬間の結果ではなく、4年後のワールドカップを見据えていたはずです。
それが、坂井達弥、松原健、皆川佑介、武藤嘉紀、森岡亮太といった選出だったはずです。
ブラジル戦では、7人の選手が、代表キャップ数一桁の選手のチームでした。
0対4での敗戦。
ネイマールに活躍され過ぎたかもしれませんが、結果は想定内だった?と予想されます。
ところが、突然の方針転換が起こります。
彼は、自分の立場の危うさを感じたのでしょうか?
長谷部、遠藤、今野、内田。
経験と実績がある選手に活路を見出します。
そして、就任以来取り組んできた1-4-3-3と1-3-4-3の併用システム。
ボールを保持しながら、スピードに乗ったサイドアタック。
守備のバランスも同時に取っていく戦いを志向していました。
それもあっさりと放棄。
選手が慣れ親しんだ、1-4-2-3-1を採用。
まるで、就任以来の取り組みを放棄し、5ヶ月前に時間を戻したかのような錯覚すら覚えます。
ちなみにオーストラリアは、我々と違い、4年後のための戦いをしていましたよね。
私が予想するに、今回の戦いは、数ヶ月間の期間限定布陣だと思います。
アジアカップで優勝し、コンフェデ杯の出場権を獲得する。
このタスクを達成するために、可能性の高い方法を弾き出した。
コンフェデの出場権を逃す、アジアカップで惨敗する。
そのような事態になれば、自らの進退が危うくなる。
アギーレ監督のアンテナが、ピピっと反応したのではないか。
かれは、勝負師としての嗅覚を持っていると、私は考えています。
勝負師として、この勝負は負けてはならないと感じた。
だから、現時点のベストメンバーで戦う。
そして、ベストメンバーが気持ちよくプレー出来、勝率の高い戦い方を選択した。
アジアカップが終われば、この布陣は少しずつ解消されるでしょう。
これが、私の予想です。
この試合で、残念で、悔しいシーンがありました。
このシーンを考えると、不快で、寂しく、思わず声を出したい。
後半2対0で迎えた、アディショナルタイム。
オーストラリアの攻撃。
右サイドからクロスボールを上げられます。
あのケーヒルにヘディングシュートを決められてしまいました。
試合はそのまま2対1で終了。
まるで無かったことかのように、この失点が語られません。
私には、理解に苦しみます。
あまり、何も感じていないのが、世論なのでしょうか?
問題は2点。
・試合をそのまま0失点で終わらせることの重要性について
成熟したチームならば、時間を進めさせるプレーを選択したでしょう。
得意で大好きな細かい崩しを、香川・本田で試みて、失敗。
ボールを奪われます。
そのイージーなボールロストが、失点につながりました。
前に進まないポゼッションで、時間を進ませることは出来なかったのでしょうか?
・ゴール近くでの緩慢な守備が、失点につながること
ゴールまで約30〜35M付近。
オーストラリアの13番は、フリーでクロスを上げさせてしまった。
この位置でプレッシャーが無ければ、精度の高いボールが来る。
そして、失点の危険に直結する。
コートジボワール戦での悔しい思いは、もう忘れてしまったのでしょうか。
あの時も、同じような距離から(逆サイドですが)クロスを上げられ、立て続けに失点。
ワールドカップグループリーグ敗退の、直接の原因となった、あの瞬間です!
ワールドカップでベスト16、ベスト8に進んだ国は、ここでのプレーを許していませんでした。
相手に襲いかかるくらいのプレッシャーをかけなければ、相手はミスすらしてくれない。
あの教訓はどこに行ったのでしょうか。
救いは、試合に出ていた守備陣が、失点を悔しがっていることです。
我々も、あの失点について、糾弾するくらいになりたい。
目の前の勝利に、目がくらんではならない。
求める結果は、ここでの勝利ではないからです。
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