ボールをサイドに展開する。
サイドをドリブル、コンビネーションで深い位置まで持ち込む。
サイドからクロスを入れ、中央に選手が走りこむ。
中央で合わせてゴール!
攻撃の形として、とても分かりやすいですね。
いわゆる、サイドアタックです。
多くのチームが、取り組んでいるのではないでしょうか。
ただし、残念ながら得点に結びついていないサイドアタックもよく目にします。
DFのレベルが低いと、意外と簡単にゴールになるのですが、、。
守備が組織され、集中力を持っている守備陣。
サイドを諦めても、ゴール前に引きこもる守備陣。
彼らを崩して、ゴールを奪うことは、簡単ではないようです。
例えば、ブラジルワールドカップでの日本対ギリシャ。
日本は、ギリシャのゴールを奪うために、クロスを22本を入れました。
さらに、アジアカップでのUAE戦。
この試合では、実に42本!!ものクロスを入れました。
ところが、いずれの2試合も、クロスがゴールに結びつくことはありませんでした。
問題は、どこにあるのでしょうか?
日本人FWは背が低い。
大柄な海外のDFから、高さで競り勝って、ヘディングシュートを決めるのは難しいのではないか?!
ギリシャ戦で、豊田やハーフナーマイクがいれば・・・。
闘莉王がいれば。
確かに、身長の問題もあるでしょう。
イングランド元代表のクラウチのような2Mもの選手が待ち構えたら、決まる確率は上がるでしょう。
1990年イタリアワールドカップでは、ヘディングだけでハットトリックを決めた選手もいます。
トマス・スクラビー。
決勝トーナメントの1回戦コスタリカ戦で、ヘディングを3発叩きこみました。
ジェノアで三浦カズとプレーしていたので、覚えておられるかたもいるのではないでしょうか。
彼の身長は、193センチ。
やはり、身長が最大のキーファクターなのでしょうか?
UEFAチャンピオンズリーグでの、レアルマドリード対シャルケの試合。
内田が先発するので、注目度の高かった試合です。
レアルマドリードの先制点のシーン。
左サイドから、中央を経由して、右サイドに展開。
右サイドバックのカルヴァハルがボールを、ペナルティエリアの角付近で受けました。
シャルケは7人で中央を固めています。
カルヴァハルにも、DFが寄せてきており、中や縦に切り込むのは厳しそうでした。
するとカルヴァハルは、左足に持ち替えて、クロスボール。
クリスティアーノロナウドが、ヘディングシュートを突き刺しました。
見事なヘディングシュートでしたが、特筆すべきは、クロスボールの質です。
相手DFとGKの間。
そして、GKとDFとDFとの間。
エアポケットのように出来た、僅かな隙間にボールを配球。
クロスを入れる瞬間には、ロナウドは走りこもうとしていました。
タイミングを合わせるため、時間も調節。
縦の軸、横の軸、高さの軸、そして時間の軸。
4つ全ての軸を調整して、クロスボールを入れたのです。
全く崩れていないのに、ゴールを決めてしまいました。
私がB級ライセンスを取得した時に、教えてもらった言葉があります。
クロス(攻撃)の講習を受けている時に、その言葉を耳にしました。
「クロスの質で、7割は決まるぞ!」
中の選手がどれだけいい動きをしてマークを外そうとも。
どれだけ長身の選手がいようとも。
そこにクロスボールが入って来なければ、シュートに結びつけることすらできない。
サイドからどのようなクロスを配球することが出来るのか!?
これが、サイドアタックの成功率を大きく左右するのです。
「クロスを放り込む」
耳にしたことはありませんか?
そのような表現をしている時点で、成功率は疑問ですよね。
レアルマドリードのゴールのように、4つの軸を全てピッタリ合わせる。
ここまでの精度を求めていくことが、ゴールへ近づく道ではないでしょうか。
2015年02月21日
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