ヨーロッパ各国リーグも終わり、今シーズンも佳境を迎えています。
いよいよ、UEFAチャンピオンズリーグの決勝戦。
FCバルセロナ対ユベントス。
スペイン対イタリアの試合は、盛り上がります。
対極ともいえる、フットボール文化を持つ両国の対戦。
勝負に徹するイタリア、スタイルにこだわるスペイン。
一概に決めつけるのも良くないのですが、彼らの体に染みついたものは簡単には抜けないはずです。
イタリア・ローマでの監督も経験した、バルサ監督ルイスエンリケ。
イタリアの強さも、脆さも理解しているのでしょうか?
スペイン人のメンタリティはもちろん、イタリア人との仕事の経験。
両方を持ち合わせている、希有な存在。
スペイン・イタリア両国でのプレー経験がある、元監督グアルディオラの成功が思い出されます。
リスクマネジメントをしながら、攻撃していく。
近い距離間でのパスを回しながら、ボールを保持していく。
相手のスキを見つけては、DFの間に入り込んでいく。
今年のバルセロナは、このようなプレーが減っています。
ボールポゼッションよりも、ゴールへの最短距離を前線の3人が目指す。
メッシ、スアレス、ネイマール。
南米最高峰のタレントに気持ちよくプレーさせている。
バルサらしいというよりも、効率的な試合運びの意思を感じます。
やはり、前評判はバルサに傾いているようです。
あれだけのタレントを揃えているチーム。
一方、優勝から長く遠ざかっている、イタリア、そしてユベントス。
彼らがバルサを倒すには、どうすればよいのでしょうか?
まずは失点を最小限にすること。
何よりも、前線の3人と、1対1の状況を作らない。
ボールを奪って、中盤がルーズになった瞬間。
バルサは常に、縦パスを狙っています。
中盤でプレッシャーをかけ続けることが可能なら、縦パスは通りづらいでしょう。
鬼プレス。
これが可能なのは、せいぜい、試合開始25分くらいまででしょう。
30分にもなれば、守備の出足が一瞬遅れてきます。
その一瞬のゆるみが、バルサの3人が輝かせてしまうでしょう。
では、どうすればいいのか?
サイドバックと、中盤の選手とで、常に1対2の形を作る準備をしておくこと。
一枚抜かれても、もう一枚がカバーリングをする。
常に二人ペアで動けるなら、わざと抜かれるくらい、一気に寄せる守備も有効でしょう。
サイドのスペースを明け渡してしまうことがあってはならない。
中盤のサイドに、守備意識の高い(ボランチ系の)選手を並べる。
この形は、レアルとの準決勝でユベントスが見せてくれました。
レアルマドリードのサイドアタックを防いだ、あのやり方です。
準決勝での戦いが、いいシミュレーションになっているはずです。
ゴールの奪い合いになれば、バルセロナが勝利に近づくでしょう。
ユベントスとしては、少しでも長く、ロースコアで試合を進めて行く。
では、どのように点を取るのか?
ここでもポイントは、サイドになるのではないでしょうか。
ユベントスがサイドの守備を固める。
サイドバックに加えて、中盤もサイドの深い位置を助けに行く。
すると、中盤にスペースが生まれる。
ここを狙って、バルサのサイドバックがオーバーラップしてくるでしょう。
ダニエウアウベス、ジョルディアルバが積極的に攻撃に。
まるで、ウイングのような振る舞いも見せる。
バルサの武器の一つですよね。
昔から、攻撃的なサイドバックのいるチームの弱点は決まっています。
サイドバックが上がった後に出来るスペース。
サイドバックの裏のスペースを素早く突かれるカウンターに、脆さがあります。
ブラジル代表も、よくこのパターンでやられます。
いかに、マスケラーノといえども、一人で広大なスペースを埋めることは不可能。
このスペースにボールを入れさせない、攻から守の素早い切り替わり。
グアルディオラ監督時代のバルサは、本当にこれが素晴らしかった。
攻守が一体となった、お手本のようなチームでした。
現在のチームは、これがあまりに緩い。
前線の3人に攻撃力のある選択をしている、その引き換えに、攻守の切り替わりを失っています。
点を取っているから、文句を言えないのでしょうか?
それとも、諦めてしまっているのでしょうか?
ハッキリ言うと、甘さがあります。
ペドロ、イニエスタ、ブスケッツなど、当時の選手は速い!
でも、全員が切り替わりを早くするから、攻守一体となった試合展開が可能なのです。
ペドロが出ていると、その違いが本当に分かりやすい。
ペドロは、100%のダッシュで、切り替え0秒1秒で守備に入ります。
ところが、その他二人は、ジョッグ程度のチェイス。
これでは、簡単に裏にボールを入れられてしまいます。
そこを素早く、ユベントスがつけ入ることが出来れば、勝利の可能性は高まります。
私は、ユベントスを応援しているわけではありません。
実際は、どのような試合になるのか、予想は難しい。
一つだけ言えるのは、最高レベルの試合を観たい!
このような予想を立てながら試合を観るのも、楽しいものです。
2015年06月05日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

