私が指導している成人向けのサッカースクール。
一つの特徴として、クラス分けをキッチリと行い、日々の活動をしています。
年齢や、性別ではなく、プレイヤーのレベルでクラス分けをしているのです。
基本的に、レベルが違うクラス同士は、試合もトレーニングも一緒には行いません。
ただし、年に1度だけ、すべてのクラスが戦う、カップ戦を行います。
カテゴリーの違う者同士が戦う、言わば、天皇杯のようなものでしょうか。
1次リーグから始まり、2次リーグ、3次リーグ(準決勝)、決勝。
一つでも上のステージを目指して、日ごろのトレーニングの成果を競い合います。
もう一つの特徴として、各グループが自主運営で行うということです。
普段は、コーチが指導し、コーチのもとで活動をしています。
この時だけは、自分たちで目標、戦い方、システム、メンバー構成を決めていくのです。
全員均等に、出場するチーム。
一方で、主力となる選手は、出場時間を長くする。
それも、お互いに話し合って決めていきます。
セットプレーの工夫に、システムの変更。
もちろん、WーUPに時間の管理まで。
すでに10年以上、このカップ戦を続けています。
ボトムアップ理論という言葉など、聞いたことがない時ですね。
当時から、選手の自主性を重んじた活動です。
時には、話し合いが上手くいかず、ギクシャクすることもあるようですが、、。
それも含めて、いい経験の場だと思っています。
一つ、面白いことがありました。
3次リーグを勝ち抜き、決勝進出を決めたチームの得点シーンです。
2試合共に、1対0で勝利。
その2ゴールともに、ヘディングが鍵になったのです。
1点目は、右サイドからクロスが上がりました。
そこに飛び込んだ選手が、ゴール上隅にたたきこみました。
DFもクリアをすべく落下点に入っていたのですが、競り勝って、見事なヘディングシュートでした。
2点目は、左サイドからのアーリークロス。
ヘディングでファーサイドに折り返しました。
そこに飛び込んだ選手が、シュートし、ゴール。
ヘディングの落としは、タイミングも場所も、ぴったり。
絵に描いたような、きれいなゴールでした。
実は、このチーム。
週に一度のトレーニングをしています。
w-upの中で、毎回ヘディングを継続的に取り組んでいます。
パートナーが手で投げて返す、いわゆる基礎練形式ではありません。
二人組でヘディングだけでパスをつないで行きます。
フットサルコートの中心から、ゴール目掛けて進みます。
落としたら、やり直し、スタートに戻ります。
ゴールの近くまでいったら、ヘディングでバーにぶつけるのです。
これが、なかなか難しい。
いつも、10分くらいするのですが、一度も当たらないこともあります。
ゴール前まで運べても、12センチの幅は狭いようで。
このトレーニングの特徴は、正確性を求められていること。
そして、ヘディングしやすいパスは、あまり来ないということでしょうか。
動いている味方に、パス。
ボールも、自分の額の前に来るとは限りません。
自らボールの落下点に入り、次の場所にパスをする。
ボールの勢い、高さ、仲間の身長、スペースを認識しながら、とっさに技術を発揮する。
私もあまり口を出しません。
自然に自分たちで、強さや、高さなどを調節しあって、バーを目指しています。
このトレーニングを続けて、半年は超え、1年近くなるでしょうか。
少しずつ、上達しているようで、バーに当たる回数も、増えてきています。
今回の2ゴール両方に、ヘディングが絡んだ。
それは、偶然かもしれません。
でも、取り組んでいなければ、ヘディングのミスが起こったかもしれません。
当然のことですが、ヘディングも技術の一つ。
だとすれば、繰り返すことで、技術は高まります。
ヘディングに対して、ポジティブに取り組めない選手は、実際にいます。
特に、子供や、女性には、多いですね。
子供も、小学生の高学年になれば、ヘディングのトレーニングを始めても問題ないかと思います。
(脳の発育などが気になるのなら、もう少し大きくなってからでもいいのですが、)
浮き球を毎回トラップしていては、やられてしまいます。
守備においても、攻撃においても、ヘディングは必須の技術。
それは、今も、昔も変わりません。
丸く、弾むボールを使うこの競技。
ヘディングは避けては通れない技術です。
以前に一緒にお仕事をさせてもらった、秋田豊さん。
秋田さんは、教えてくれました。
「俺は、ヘディングで、家を2軒建てた。」
最初にお会いしたとき、3時間、センターバックについて話を聞かせてもらいました。
そのうち、2時間がヘディングについての内容です。
ミートポイント、体の使い方、首の使い方、ポジショニング。
そして、大事な、相手との駆け引きの中で、技術を発揮すること。
ヘディングも極めれば、大きな武器になる。
改めて、勉強させてもらった、貴重な時間でした。
足元のボールを扱うことだけが、技術ではない。
リフティングの技を身に着けることが、浮き球の扱いの全てではない。
きれいなことばかり、言っていられませんよね。
これからも、継続的に、ヘディングに取り組まなくては!
2016年09月16日
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