壁の上を、高速のカーブで抜き、ゴール。
GKはノーチャンスでしたね。
素晴らしいキックを見せた、ディ・マリアを褒めるしかないといったところでしょうか。
先週行われたUEFAチャンピオンズリーグ、パリサンジェルマン対バルサ。
ここで、バルサを粉砕したパリサンジェルマン。
そのきっかけとなった、先制点が、このフリーキックです。
やや右サイド、ゴールまでの距離は20M。
左足のディ・マリアが最も狙いやすい位置ですね。
この位置。
普段から、トレーニングしているポイントです。
彼が、フリーキックのトレーニングをしている映像を目にしました。
まさに、今回決めた位置にボールをセット。
ほんの少しずつ、ボールの位置をずらしながら、何本も蹴っています。
全て、壁の上を巻いて、落とす。
しかも、高速のスピードで。
何度蹴っても、ボールは同じような右上隅に向かっていきます。
それを見守っていたチームメイトも、感嘆の声をあげています。
そのトレーニングを見て、あることに気づきました。
常に、同じ行動を、同じリズムで繰り返しているのです。
それは、キックの動作だけではありません。
ボールをセットするところから始まっています。
クラブスタッフが、ディ・マリアにボールを優しく転がして、渡します。
そのまま、足で止めて、セットできるくらいの優しいボールです。
それなのに、彼は、必ず、両手でボールを置きなおします。
ほぼ真横に助走をとり、ゴール方向を見て、構える。
そのままボールに近づき、キック。
シュートは、同じ位置に吸い込まれます。
ラグビーの五郎丸選手のキックの前の動作。
野球のイチロー選手の、打席に立つまでの歩数、ストレッチ、バットの立て方。
クリスチャーノロナウドの、5歩下がって、両足を開いて構える。
これらは、全て、ルーティーンと呼ばれるものですよね。
同じ動作を繰り返して行うことで、技術のブレを減らす。
それは試合の時だけでなく、トレーニングの時から始まっている。
ゲン担ぎではありません。
毎回、同じ動作を、同じタイミングでしておく。
プレッシャーのかかる、大事な場面でも、それは変わらない。
平常心で、普段の技術を、存分に発揮できる。
PK,FKのトレーニング。
必ず、試合で力を発揮できるようにしなくてはならない。
そうは言っても、個人の自主トレで、試合の状況を作ることは出来ません。
対戦相手を揃え、観客が入り、スポットライトを浴びる。
そのような大がかりなトレーニングは、プロ選手でも難しい。
だからこそ、「試合は最良の師である」とクラマーさんが仰るのです。
我々ができることは、少しでも、試合の状況を想定しながらトレーニングすること。
まずは、必ず両手でボールを置いて、同じ助走(歩数、角度)で下がる。
そうすることで、質の高いトレーニングになる。
質の高いトレーニングを繰り返し、試合で技術を発揮できる選手。
ディ・マリアが、よい見本を示してくれました。
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