2017年12月16日

元バルサのコーチがレアルマドリーを研究した結果

 浦和レッズはクラブワールドカップで、世界に挑戦する。

準決勝に進出し、レアルマドリーと対決だ!

戦前は、盛り上がっていたと思います。

ところが、あっさりと、準々決勝で敗退。

アルジャジーラに敗れてしまいました。








 テレビ観戦していた私は、アルジャジーラのベンチを見て、怖くなりました。

指揮官が、驚きの人物だったからです。

その人物は、ヘンク・テンカテ。

ライカールトと共に、バルサを復活させた、あの人です。

プジョルにマルケス、ロナウジーニョ、エトーにデコ、チャビにイニエスタ。

そして、若きメッシ。

テクニックと、タレントと、戦術とが融合した、素晴らしいチームでしたね。

その時の監督は、ライカールトでした。

彼の仕事は、カリスマ性を発揮すること。

現場の戦術や、トレーニングは、テンカテに一任されていたそうです。

テンカテが他クラブに引き抜かれると、2シーズン優勝から遠ざかる。

それほどの、影響力を、バルサに及ぼしていた、名コーチです。







 そのテンカテが、相手ベンチにいる。

何をしてくるのか?

選手の能力は、そこまでずば抜けて良いとは思えませんでした。

浦和が、ACLで戦ってきたクラブの方が、上だったかもしれません。

いったい、何が?

私が感じたのは、まず、浦和のペースを乱したこと。

浦和レッズは、ACLを勝ち抜く過程で、あるリズムを手に入れました。

守備から入って、カウンターを狙う。

相手の鋭い攻撃を、粘り強く守りながら、チャンスをうかがう。

スペースを埋めて、体を張って、ボールに食らいつく。

高い集中力を保つことで、このリズムで試合を進めること。

ところが、この日の浦和レッズは、ボールを保持しながら、相手を押し込んでいた。

ように見えていました。

でもこれが、テンカテの罠。

守備でリズムを作れないように、ボールを持たされていた。

実際、浦和レッズの攻撃は、怖さの無いものでした。

ボールは回しているが、ゴールに近づけない。

無理をしないのか、勝負できないのか?










 そして、浦和の守備が、人を中心に成り立っていることを分析。

厳しく、相手にプレッシャーをかけたい!

その気持ちが強くなりすぎる。

ボールを持っていない、オフのマークの時から、人に付いていく。

人に付き過ぎて、大切なスペースを空けてしまうことがある。

その習性を利用されたのが、決勝ゴールですね。

相手の動きについていき、センターバックとセンターバックの間を空けてしまった。

そして、そこに質の高いスルーパス。

あれは、偶然でなく、狙ったものだと思います。










 この相手にボールをわざと渡し、ポゼッションを放棄する戦い。

レアルマドリーが、見せてくれます。

同じ街のライバル、アトレチコマドリーとの対決の時です。

奪って、カウンターが得意なシメオネ率いる、アトレチコマドリー。

その良さを削るために、ボールをアトレチコにプレゼント。

わざとポゼッションをさせ、相手の最大の武器であるカウンターをさせない。

当たり前ですが、カウンターアタックは、相手のボールを奪うところから始まる。

それならば、ボールを持たせておけば、カウンターアタックは出来ない。









 元バルサのコーチ、テンカテが、レアルマドリーの戦いを学び、浦和レッズを倒す。

フットボールは、常に世界とつながっている。

本当に、面白いです。
posted by プロコーチ at 01:20| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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