準決勝に進出し、レアルマドリーと対決だ!
戦前は、盛り上がっていたと思います。
ところが、あっさりと、準々決勝で敗退。
アルジャジーラに敗れてしまいました。
テレビ観戦していた私は、アルジャジーラのベンチを見て、怖くなりました。
指揮官が、驚きの人物だったからです。
その人物は、ヘンク・テンカテ。
ライカールトと共に、バルサを復活させた、あの人です。
プジョルにマルケス、ロナウジーニョ、エトーにデコ、チャビにイニエスタ。
そして、若きメッシ。
テクニックと、タレントと、戦術とが融合した、素晴らしいチームでしたね。
その時の監督は、ライカールトでした。
彼の仕事は、カリスマ性を発揮すること。
現場の戦術や、トレーニングは、テンカテに一任されていたそうです。
テンカテが他クラブに引き抜かれると、2シーズン優勝から遠ざかる。
それほどの、影響力を、バルサに及ぼしていた、名コーチです。
そのテンカテが、相手ベンチにいる。
何をしてくるのか?
選手の能力は、そこまでずば抜けて良いとは思えませんでした。
浦和が、ACLで戦ってきたクラブの方が、上だったかもしれません。
いったい、何が?
私が感じたのは、まず、浦和のペースを乱したこと。
浦和レッズは、ACLを勝ち抜く過程で、あるリズムを手に入れました。
守備から入って、カウンターを狙う。
相手の鋭い攻撃を、粘り強く守りながら、チャンスをうかがう。
スペースを埋めて、体を張って、ボールに食らいつく。
高い集中力を保つことで、このリズムで試合を進めること。
ところが、この日の浦和レッズは、ボールを保持しながら、相手を押し込んでいた。
ように見えていました。
でもこれが、テンカテの罠。
守備でリズムを作れないように、ボールを持たされていた。
実際、浦和レッズの攻撃は、怖さの無いものでした。
ボールは回しているが、ゴールに近づけない。
無理をしないのか、勝負できないのか?
そして、浦和の守備が、人を中心に成り立っていることを分析。
厳しく、相手にプレッシャーをかけたい!
その気持ちが強くなりすぎる。
ボールを持っていない、オフのマークの時から、人に付いていく。
人に付き過ぎて、大切なスペースを空けてしまうことがある。
その習性を利用されたのが、決勝ゴールですね。
相手の動きについていき、センターバックとセンターバックの間を空けてしまった。
そして、そこに質の高いスルーパス。
あれは、偶然でなく、狙ったものだと思います。
この相手にボールをわざと渡し、ポゼッションを放棄する戦い。
レアルマドリーが、見せてくれます。
同じ街のライバル、アトレチコマドリーとの対決の時です。
奪って、カウンターが得意なシメオネ率いる、アトレチコマドリー。
その良さを削るために、ボールをアトレチコにプレゼント。
わざとポゼッションをさせ、相手の最大の武器であるカウンターをさせない。
当たり前ですが、カウンターアタックは、相手のボールを奪うところから始まる。
それならば、ボールを持たせておけば、カウンターアタックは出来ない。
元バルサのコーチ、テンカテが、レアルマドリーの戦いを学び、浦和レッズを倒す。
フットボールは、常に世界とつながっている。
本当に、面白いです。
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