指導者が、選手に向かって働きかける。
「コーチング」
その目的は、何なのでしょうか。
声をかける。
話を聞く。
体を使ったアクション。
体罰は、もちろん含まない。
どのような働きかけをするのか。
常に選手の状態を見なければならない。
難しいです。
こちらが、一方的に、情熱をぶつけるだけでは上手く行かない。
コーチが何もしなくても、選手が自ら動いてくれるのが、一つの理想かもしれない。
そのためには、仕掛け、仕組み作りが求められる。
どのような声かけをするのか?
そのためには、コーチングの目的をいつも頭に入れておくこと。
「コーチングすることによって、対象の選手の行動を変化させること。」
その結果、目標を達成したり、成りたかった自分に近づいていく。
チームで言えば、勝利をすることであり、自分たちのスタイルを作り上げていくこと。
だからこそ、行動そのものを変化させなくては、これらは達成されない。
フットボールの現場で、どのような声が出ているのか?
コーチが、思い付きで声をかける。
家でケンカをしてきて、虫の居所が悪いのか、汚い声かけをする。
失敗する度に、ダメ出しをする。
そして、人格を否定する。
「だからお前は、ダメなんだ。」
もしくは、目の前の現象とは関係ない声かけ。
それでは、言われた選手は混乱してしまいます。
先日、幼児(2歳〜3歳の未就園児)向けの、運動教室を見学しました。
いつもお世話になっているフットサル場で開催されていたのです。
そこで、面白い声かけがありました。
親と、幼児がパートナーでストレッチを始めました。
コーチが言いました。
「コーチと同じように座ってね。」
足を投げ出して、お尻を地面につけます。
「手で、ひざをトントン叩いて」
「行けるなら、そのまま、靴までトントン叩こう」
ひざをトントン叩くことで、ひざを伸ばさせる。
そして、そのまま靴に向かって叩くことで、腿裏からお尻にかけてのストレッチ。
これが、自然に出来ているのです。
「次は、お母さん、お父さんの背中に回って。」
「そのまま、背中にピッタリ引っ付いて〜。」
「そうしたら、乗っかっちゃおう。」
パートナーを後ろから押して、さらに前屈させるための声かけです。
自然に子供たちは、親御さんの背中に乗っかって行きます。
次は、子供たちが伸ばされる番です。
「じゃあ、今度はお母さんが、後ろに行こう。」
一連の声かけは、おそらく、マニュアルだと思われます。
よく考えられていますよね。
子供たちが、自然に、動き出せるようになっている。
しかも、強制ではなく、楽しい気持ちを持ちながら。
直接的な声かけばかりでは、選手が理解できないかもしれない。
理解は出来ても、動く気持ちを持てないかもしれない。
これは、選手同士の声かけをする時にこそ、有効だと思います。
コーチから選手なら、前提条件が異なってきます。
信頼関係に基づいている。
多少、キツイ言い方であっても、選手側も理解しようと頑張るはずです。
でも、選手同士なら、違います。
「なんで、お前に言われなくてはならないの?」
そうなった途端、その声かけは、むなしく響くだけです。
せっかく、チームのために、仲間のために、声を出しているのに、、、。
コーチングの目的を、考えていれば、声かけが変わってくるでしょう。
目の前の相手に、どのような行動を取って欲しいのですか?
声を出すのは目的ではなく、手段のはずですよ。
ひざをトントンです。
2018年02月03日
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