2018年03月30日

いい見本

 ウクライナ代表、いいチームでしたね。

超有名選手がいるわけではない。

顔と名前と、プレーが一致する選手が、何人いたことか?







 好チームであったウクライナ代表。

彼らのベースとなるのが、個々の高い能力。

派手なプレーは少ないのですが、とにかく技術が高い。

まるでシュートのようなパススピード。

これは、欧州では当たり前の基準ですね。

速いパスが、仲間をフリーにしてあげることが出来る。

この速いパスが、仲間をフリーにしてあげることが出来る。










 ここに、あえての緩いパスを織り交ぜていけば、もっと、組み立ては面白くなる。

でも、速いパスを通すためのキックが出来ないなら、緩いパスは、ただの殺人パス。

昔、教えてもらった言葉に、ホスピタルパスと言うものがありました。

出しどころが分かっている緩いパス。

このパスは、ボールを受けた味方のところには、相手DFが奪いに来ている。

下手をすれば、乱暴なタックルを受けて、大けがをして、病院送りになってしまうかもしれない。

だから、ホスピタルパス。

ウクライナ代表のパスは、この真逆。

敗れたとは言え、チャンピオンズリーグのベスト16に出ていたシャフタール・ドネツクの選手たち。

世界基準のパスを、身に付けていました。











 そして、その速く強いパスを、ピタッピタッとコントロール。

本当に、止める蹴るが素晴らしい。

ボールをピタッと止められるから、速いパスを出せる。

速いパスを出すから、ボールを止める時間が生まれる。

良い循環です。









 

 だからと言って、パスに逃げる訳ではない。

寄せられても、むやみに蹴らない。

体や腕を上手く使いながら、ボールをキープ。

スペースに上手くボールを運び、持ち出す。

数的優位を作りながら、相手守備組織にほころびを作っていく。

アタッキングサードでは、相手の背後に向かって仕掛けていく。

突破のドリブル、ボール運び、ボールキープ。

これらは、場所、局面に合わせ、間違いのない判断をベースとしています。

柔らかさや、繊細さは、あまり感じられない。

どちらかというと、ボールタッチに硬さすら感じてしまう選手もいました。

ボール扱いだけで言うと、日本人選手の方が、相対的には上ではないでしょうか。

でも、どちらが試合で有効だったかというと、ウクライナ代表ですね。









 サーカスのようなボールコントロールや、見世物のようなリフティング。

そう言ったボール遊びも、出来たら楽しいですよね。

でも、まずは、ウクライナ代表が見せてくれた技術を高めたいものです。

彼らは、フットボールをプレーしていました。

世界で戦うためには何が必要なのかを、身をもって知っている集団。

この集団に、一人の怪物、一人のスーパースターが出てくれば?!

グンと突き抜けて、ワールドカップや、他の国際大会で結果を残すでしょうね。

イブラヒモビッチのいるスウェーデンや、ベイルのいるウェールズを想像してください。

今回、ウクライナがワールドカップに出れなかった。

でも、監督シェフチェンコが選手として活躍していたら、違った結果だったでしょう。

本大会でも決勝トーナメントに出るかもしれません。









 我々は、まず、ウクライナのようなレベルになることが、目標ではないか。

ベースを、コツコツと、育成から積み上げて行く。

そのベースが無い今は、しんどいですね。

ワールドカップで、ベスト16の壁を破り、さらに上に行く可能性は低い。

まずは、あのレベルでの、止める、蹴る、運ぶを身に付けたい。

posted by プロコーチ at 23:07| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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