2018年05月11日

3種類のコントロールを

 クラシコ。

リーガエスパニョーラも優勝が決まり、消化試合?

いや、このバルセロナ対レアルマドリードの対決、クラシコがありました。

この対決は、優勝の争いよりも、注目度が高いのではないかと。

様々な注目ポイントがありました。

長年、バルセロナをけん引していた、イニエスタ最後のクラシコ。

慣習である、優勝者を称える花道を、レアルの選手たちが作るのかどうか。

そして、何よりも、世界最高峰のレベルの選手たちが、どのような熱い試合を見せてくれるのか。










 

 彼らの技術は、本当に高いですね。

相手DFがいる中でも、ボールを自在に扱う。

止める、運ぶ、蹴る。

当たり前のプレーを、ハイプレッシャーの中でも、大観衆の前でも、崩さない。

フリーの状況だったら、他のクラブの選手や、Jリーグでも差は少ないかもしれない。

隙あらば、足ごとボールを刈り取ってしまう勢いでプレッシャーをかける守備陣。

そのような獣を前にしても、ぶれない技術。

これぞ、本物の技術ですね。

観ていてため息の連続です。













 その中でも、ボールをコントロールする部分。

トラップ、ストップ、ファーストタッチなどと呼べれるプレーです。

彼らが主に使用するのは、コントロールオリエンタード。

これは、足元にボールをピッタリ止めるのではなく。

ボールを動かしながら止めて、次のプレーをスムーズにするもの。

未来に向かって、コントロールするとでも言えばいいのでしょうか。

誰がこのプレーをする?と言うよりも、全員がたくさん使う、このコントロール。

コントロールオリエンタードのおかげで、プレーのスピードが早まる。

止めると蹴る。

止めると運ぶ。

これが一体化していくから。















 コントロールオリエンタードを成功させるポイントはいくつかあります。

もちろん、狙った場所に、ボールの勢いも意図するように、方向付けしなくてはなりません。

インサイド、アウトサイド、足裏、もも、胸、頭でも。

体の全てを使って、次のプレーにつながるコントロールをしていく。

そして、何より、観ておくこと、的確な判断をすること。

ボールを受けて、顔を上げて、どこにボールを運ぶのか?

このように考えていては、いつまでたっても、このコントロールは出来ません。

ボールに触る前に、予め見て、考えておくこと。

DFはどこにいて、スペースはどこにあって、味方はどこにいるのか。

コントロールの瞬間には、それらが分かっていること。

このコントロールオリエンタードは、現代的なコントロールともスペインの指導者は呼んでいます。















 一方で、昔ながらのコントロールも健在でした。

セミパラーダ、パラーダと呼ばれるものです。

その場にピタッと止めるコントロールです。

足裏で止めれば、パラーダ。

それ以外で、足元に止めればセミパラーダ。

一度止めて、顔を上げてからプレーをするので、クラシックなコントロールだと、彼らは言います。

でも、観ていると、そうではありませんでした。

ノーアイデアで、周りを見ずに、取り合えずボールを止めることは、ほぼ無いのです。

時間を作りたい時、プレーのテンポを落としたい時、相手DFをさらに引き付けたい時。

そこには、はっきりとした意図が感じられます。

時間がゆったりと流れていた、昔のフットボール。

そこで用いられたので、クラシックなコントロールと呼ばれる、パラーダとセミパラーダ。

でも、現在の最高峰で使われているのは、現代向けに進化しているようです。













 この3つのコントロールを的確に使い分けているかどうか。

それが、そのまま選手としてのレベルの高さを表している。

クラシコを楽しませてくれた、両チームの選手たち。

彼らは、当たり前のように、さりげなく使い分けていましたね
posted by プロコーチ at 03:01| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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