2018年06月25日

乾のゴールの秘訣

 セネガル戦、熱戦でしたね。

引き分けに持ち込み、勝ち点1を得ました。

グループリーグ突破に向けて、着実に歩みを進めていますね。

両チームともに、勝利に向かってプレーしていました。

失点を恐れるのではなく、得点を奪いにいった。

いわゆる、オープンな展開でした。

第3者が観ていて、楽しめる試合だったと思います。

個人的には、もう少し、落ち着かせてもいいのかなと感じています。










 日本の1点目。

ここに、乾の素晴らしさを感じました。

長友とスイッチするような形、狙ってはいなかったでしょうが、ボールをペナルティエリア内で受けました。

左30度くらいで、前を向くという、本人も得意な形?

右足のインサイドでボールを動かしながらも、優しくコントロール。

この瞬間は、足元ピッタリにボールが入っています。

利き足の前とは言え、これだけ足元にボールが入ると、ショートパスとドリブルしかない。

DFに寄せられて、苦し紛れに、パスか、ドリブルかも。









 と、思った瞬間、ボールを追い越すようなステップ。

このステップで、対峙している相手DFは、縦方向へのドリブル突破が、頭に浮かんだはずです。

警戒したDFは、その場に止まりました。

相手の出足を、ステップ一つで、一瞬止めたのです。

つまりボールが、右足のインサイドの前から、アウトサイドの前に変わった。

それでも、ボールは乾の足元のまま。

シュートも打てるでしょうが、正面か、乾から見て左側のニアサイドにしか打てないはずです。

ボールが足元に入り過ぎているからです。












 乾は、ボールを追い越すステップをするやいなや、右足のアウトでチョン。

優しくボールタッチ。

相手DFには近づかないように、あえてゴールには近づかない角度にチョン。

この繊細さが、彼の技術レベルの高さを、証明しています。

そして、このボールタッチで、乾にシュートを打つという選択肢が生まれました。

しかも、ニアにもファーにも、上にも、下にもシュートを打てる位置。

四隅にシュートを打てるという、お手本のような位置にボールをコントロール。

そして、ファーサイドに低く、外からカーブをかけたボール。

GKからすれば、最も、遠い位置にコントロールされたシュートを放ちました。

ゴール!









 乾がシュートを打つ時に、ボールを置いた位置。

少しだけ、足元からボールを離す位置になります。

この位置にボールを置くのは、怖いかもしれない。

でも、このボールの位置が重要です。

足元、真ん前にボールを置くと、正面にはキックが出来る。

体の内側にもシュートも打てる。

そして、ボールをすいすい運ぶにも適しています。

ところが、欠点もあります。

足の真ん前は、自分の体の外側には、強いキックは出来ないはずです。

人間の体の構造上、股関節は、残念ながらそこまで開かない。

自分の体の外側にもシュートを打ちたいなら、ボールの位置を変えなければならない。














 機会があったら、乾がシュートを打った時のボールの位置を確認してみてください。

普段、彼がボールを運ぶ位置とは、違う位置にあるはずです。

そこに、勇気を持ってボールを置けたことが、あのシュートにつながりました。

ボールを受けて、ステップ、ボールタッチ、そしてもちろんシュートまでの流れ。

お手本にしたい、最高のプレーでしたね。

posted by プロコーチ at 23:52| Comment(0) | 技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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