2018年07月11日

なんとなくミシャが

 ロシアワールドカップも、準決勝に入ります。

この幸せなお祭りも、残り4試合。

もっともっと、観ていたいです。

これだけ連日、フットボールの試合を放映している。

そして、テレビや新聞でたっぷりと取り上げている。

ハイライト番組に、ニュースでの特集など、子供や一般な人の目に触れる。

大きなことです。

ここまでとは言わなくても、日常のリーグ戦も、もっと目に触れるようになれば。

日本のフットボールに対する価値や意識も変わるでしょうね。











 残った4チームで最も力があるのは、フランスだと考えています。

ヨリス、バラン、カンテ、グリーズマンにジルー。

センターラインが、バシッと決まっている。

これが大きいです。

その軸があるから、ポグバ、エムバペが活きてくる。

センターラインが崩れたチームは、敗退しています。

いくら世界トップトップのタレントを擁していてもです。

アルゼンチン、ブラジル、ポルトガル。

メッシ、ネイマール、ロナウドに頼って試合を進めるだけでは勝てない。

フランスは、センターラインが背骨のように、堅い。

エムバペが、今大会、大ブレイクしたのは、チーム状況の良さに助けられています。

すごい力も、チームがあってこそ。

個人の組織のバランスを高い位置で保っているのが、フランス。

優勝に一番近いチームなのでしょうね。












 でも、私が気になるのは、イングランドです。

これが、攻撃時の基本的な配置です。

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モスクワのスタジアムで、イングランドの試合を観ました。

興味深い戦術を採用していました。

日本の皆さんには、こう言えば伝わると思います。

「ミシャ、ペトロビッチ監督の戦い方に似ているよ。」

広島、浦和、そして札幌と結果を出し続けている、ミシャ。

オシムさんの元アシスタントコーチであることも、知られています。

彼は、守備時は5バック(3センターバックと両サイド)プラス、中盤4枚の9枚でブロックを形成。

攻撃時は、ボランチが1人最終ラインに落ちて、DFラインを4枚に。

中盤は1枚だけで、前線に5枚の選手を並べる。

こうやって、攻守でシステムを変えるように見えるので、可変式のシステムと呼ばれていますよね。












 イングランド、ちなみに登録上は、GK1−DF3−MF5−FW2。

最終ラインにセンターバックが3枚いるのは同じです。

が似ているのは、この可変式システムの部分ではありません。

枚数の問題でもありません。



似ているのは、前後をあえて分断させているところです。

GKのピックフォードと3枚のセンターバックで最終ラインを形成。

センターバックも大きく開いて、ビルドアップに積極的に関わります。

中盤は、ヘンダーソン一人だけ。

残る6枚は最前線に入ります。
(FW2、中央のMF2、サイドのMF2)

これは、上から観ると、本当によく分かります。

こんなに中盤の中央に人を配していないチームは、珍しいです。

日本なら最低でも2枚、3枚4枚と中盤の中央に、人が入ってきますよね。











 そして、イングランドの対戦チームは、毎回混乱しています。

最前線の選手をフリーにすることは出来ない。

ゾーンで守備システムを敷いて、試合をしていたとしても。

自陣ゴール前近くの中央で、放置しておくわけにはいかない。

ゾーンを崩して、最終ラインに人がたくさんいる状態になってしまう。

イングランドに合わせてしまっているのです。

後ろに人が多いということは、中盤に人がいないということ。

イングランドは、わざと中盤に人がいないように、選手を動かしている。











 この状況を作っておいて、前線の選手が中盤に下がって、ボールを受ける。

ケインが受けた時は、周りが信頼して動いているのも、良く伝わりました。

中盤で比較的楽に、ボールを受けて、展開している。

さらには、最終ラインの3枚が積極的にボールを前に持ち出す。

我慢できない相手選手が、プレッシャーに来ると、バシッと縦パス。

どこから組み立てるにしても、やりたいようにやっている。

イングランドが常に、先手先手で、ゲームを運んでいました。










 
 中盤を1人で任されているヘンダーソン。

カンテやカゼミロのようにボールを刈り取り続けるわけではない。

モドリッチのように、組み立ての中心に君臨しているわけでもない。

黙々と、バランスを取り続け、穴を埋め続けている。

最高の労働者と言えますね。

まさにイングランド躍進の陰の立役者と言えるでしょう。












 このイングランドのスタイルが、どうなるのか?

あえて前後分断させた、ミシャと似ています。

優勝できるかどうかは別にして、気になるチームです。


posted by プロコーチ at 00:35| Comment(0) | 戦術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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