クルゼイロの指導。
今年も、間近で体験しました。
ブラジル人コーチの指導と、日本人コーチの指導を比べる。
もちろん人それぞれなので、一概には言い切れません。
私のつたないながらも、20年を過ぎた指導キャリアの中での比較を書かせてもらいます。
日本人コーチの方が、丁寧です。
1から10まで、丁寧に伝えていきます。
答えを先に言ってしまうコーチ、答えを伝えずに待っているコーチ、そのミックスタイプ。
いずれにしても、予定したトレーニングを、1から10まで伝えていく。
予定したものを指導できなければ、後悔し失敗だと思うのかもしれません。
この情熱は、素晴らしいと思います。
その指導を受けて育つ日本の選手たち。
細かいボール扱いや、グループで行動する力の平均値は、とても高いものがあります。
ぎこちないプレーヤー。
明らかにさぼって、自分のことしかしないプレーヤー。
ブラジルと比べると、圧倒的に少ないと思います。
ブラジル人コーチも、もちろん準備をしてトレーニングに臨みます。
クルゼイロのコーチ陣は、エリート集団なので、その準備は周到です。
ところが、どれだけ準備をしても、準備通りにトレーニングが進まないことが、多々あります。
その日の選手の反応、パフォーマンス、コンディションによって、トレーニングが変わります。
準備していないトレーニングが出てくることも、珍しくありません。
臨機応変。
その言葉が似あう指導です。
思い付きや、適当ではなく、選手をじっくり観察。
そして、コーチの引き出しの中身が豊富だから、変化も的確です。
クリエイティブな選手な下では、クリエイティブな選手が育ちますね。
もう一つは、ブラジル人コーチの方が、我慢強い印象です。
意外でしょうか?
トレーニングに上手く入れていない選手がいても、待つ。
選手がトレーニングを理解できているのか微妙でも、待つ。
ヒントや、応援の声は出すも、基本、待つ。
何を?
選手が「ピン!」と成功する瞬間をです。
この夏、成功する瞬間を、目の当たりにしました。
鬼ごっこのようなメニュー。
ドリブルをしながら、鬼がいる場所をかいくぐって、次の場所に移動する。
関所破りのイメージでしょうか。
参加していた選手の中でも、一番背が低く、年齢も下の選手。
何度もすぐに捕まって、失敗していました。
それでも応援してもらえるので、繰り返しチャレンジしていました。
これだけでも、素晴らしいことですよね。
「ピン!」と来たのは、その次のチャレンジ時でした。
鬼に追い詰められて、ヤバイかな〜と思いながら、私も観ていました。
すると、突然、ボールを浮かして、鬼の頭を超えて突破していったのです。
ブラジル人の大好きなシャペウ。
これを、今まで捕まり続けた、小さい選手が成功させたのです。
しかも、その場で、自分で即興で考えて、実行させました。
みんな、歓声を上げて、コーチは拍手。
ひらめきを待つ。
成功の瞬間を待つ。
準備をしながら、待つ。
いい勉強をさせてもらいました。
2018年10月06日
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