2018年10月13日

体育の日でした。

「最近の子供は...。」

「ちょっと転んだだけで、骨を折ったり、大けがに。」

よく耳にしますよね。

実際のところは、どうなのでしょうか?

ここ20年、子供の体力テストの平均点は上がり続けているのです。

走るのも、柔軟性も、反復横跳びも。

一方、ボール投げと、握力は苦手のようです。

野球離れの影響が、はっきりと出ていますが、体力全体は向上傾向にあるのです。

つまり、最近の子供は!と言うのは、体力テストの点数を見ると、妄想と言わざるを得ません。












 では、なぜ、「最近の子供は、、。」と嘆く大人が多いのでしょうか。

一つ考えられるのは、実際に事故が起きていること。

ただし、これは件数では測れないと思われます。

なぜならば、昔の親の方が寛容で、多少のケガは当たり前。

男の子なら、ひざや、ひじにカサブタの一つや二つは、常に。

いちいち、親も気にしないし、子供も報告していなかったケースも多いでしょう。

私や、私の周りは実際にそうでしたよ。

今は、子供の人数が減って、1人の子供に手をかけて育てているせいか、親のチェックが厳しい。

先生も、細かく報告することを求められています。

では、重症度はどうなのでしょう。

これは、データを持っていないので、不明です。

コケて手をつけない子供、転んだだけで骨を折ってしまった子供が増えているのでしょうか。

数十年前と比べて、骨折、ヒビ、脱臼といったケガは増えている印象はあります。

でも、あくまで印象です。











 間違いなく言えること。

それは、外で、友達と遊ぶ時間は、減っています。

私は小学校のすぐそばに住んでいます。

放課後に校庭で遊んでいる子供は、学童クラブの子供を時折見る程度。

ガランとして、シーンとした校庭は、私にとっては異様です。

公園、道路。

場所を変えて考えるどうでしょう。

これも、危ない、迷惑、近所の住民(老人が多いですね)のクレームのため、使えていない。

そして、習い事。

都市に行けば行くほど、習い事に行ってますよね。

しかも、複数。

たくさんの子供同士が一緒に遊ぶためには、スケジュール調整が難しいのです。

時間も、空間も、友達もいない。

ガランとした校庭や公園。

たまに見かけても、少人数の子供が、公園の片隅で、座り込んでゲーム機で遊んでいる。

「最近の子供は!」言いたくなるのではないでしょうか。












 習い事で身に付けた、技能。

フットボールなら、スクールで身に付けた技術や能力。

専門的な技能は高い。

でも、子供に身に付けて欲しい体力は、そこではないのです。

小学生のうちは、様々な動きをして、よりたくさんの神経を刺激して欲しい。

そうして、全ての運動のベースとなる力を身に付けて欲しい。

でもそれは、習い事の指導では、なかなか身に付かない。

出来れば、昔の遊びを通じて、体力を身に付ける方向に進んで欲しいです。

高いところから飛び降りる、木に登る、ドロケイ、ケンケンパ、馬飛び、缶蹴り、様々な鬼ごっこ。

お気に入りは在ったとしても、日替わりでこれらの遊びをしていく。

かなり複雑な動きを身に付けることが出来る。

その子供たちが、大きくになるにつれて専門的な技能を習得する、筋力をつけ力強さを身に付ける。

様々なスポーツで、いい選手に育ちそうです。















 ちなみに、小学校入学前の外遊びの回数と、10歳時の新体力テストの点数には明確に相関関係があるそうです。

1回60分以上を目安として、週に何回外遊びをしているかどうか。

その子供が10歳になった時の、新体力テストの点数との関係はどうなのか?

それによると、遊ぶ回数が多ければ多いほど、新体力テストの点数が高いということが分かっているのです。

この事実を、昨年スポーツ庁が発表していました。

幼児期の6歳までに、神経系の8割が発達している。

だからこそ、幼児期の外遊びが大切なのだと。














 そして、高齢者の体力が過去最高だそうです。

65歳、70歳と言っても、お若いですよね。

今の、その世代は昔の貯金が大きい。

子供の頃は、様々な外遊びを繰り返している。

これに加え、今、運動をする余裕がある。

仕事がひと段落して、時間が生まれました。

運動をする時間もあり、友人もいる。

スポーツの力を高める条件を、最も有しているのが、今の65歳以上の世代なのです。













 このことが、全て物語っていますよね。

体力の低下を防ぎ、スポーツを楽しむためには何が必要なのか。

・定期的に運動をする

・運動する場所を手に入れる

・仲間と共に運動する

いかにして、この3つの環境を整えるのかが大切と言えますね。

posted by プロコーチ at 01:44| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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