「ちょっと転んだだけで、骨を折ったり、大けがに。」
よく耳にしますよね。
実際のところは、どうなのでしょうか?
ここ20年、子供の体力テストの平均点は上がり続けているのです。
走るのも、柔軟性も、反復横跳びも。
一方、ボール投げと、握力は苦手のようです。
野球離れの影響が、はっきりと出ていますが、体力全体は向上傾向にあるのです。
つまり、最近の子供は!と言うのは、体力テストの点数を見ると、妄想と言わざるを得ません。
では、なぜ、「最近の子供は、、。」と嘆く大人が多いのでしょうか。
一つ考えられるのは、実際に事故が起きていること。
ただし、これは件数では測れないと思われます。
なぜならば、昔の親の方が寛容で、多少のケガは当たり前。
男の子なら、ひざや、ひじにカサブタの一つや二つは、常に。
いちいち、親も気にしないし、子供も報告していなかったケースも多いでしょう。
私や、私の周りは実際にそうでしたよ。
今は、子供の人数が減って、1人の子供に手をかけて育てているせいか、親のチェックが厳しい。
先生も、細かく報告することを求められています。
では、重症度はどうなのでしょう。
これは、データを持っていないので、不明です。
コケて手をつけない子供、転んだだけで骨を折ってしまった子供が増えているのでしょうか。
数十年前と比べて、骨折、ヒビ、脱臼といったケガは増えている印象はあります。
でも、あくまで印象です。
間違いなく言えること。
それは、外で、友達と遊ぶ時間は、減っています。
私は小学校のすぐそばに住んでいます。
放課後に校庭で遊んでいる子供は、学童クラブの子供を時折見る程度。
ガランとして、シーンとした校庭は、私にとっては異様です。
公園、道路。
場所を変えて考えるどうでしょう。
これも、危ない、迷惑、近所の住民(老人が多いですね)のクレームのため、使えていない。
そして、習い事。
都市に行けば行くほど、習い事に行ってますよね。
しかも、複数。
たくさんの子供同士が一緒に遊ぶためには、スケジュール調整が難しいのです。
時間も、空間も、友達もいない。
ガランとした校庭や公園。
たまに見かけても、少人数の子供が、公園の片隅で、座り込んでゲーム機で遊んでいる。
「最近の子供は!」言いたくなるのではないでしょうか。
習い事で身に付けた、技能。
フットボールなら、スクールで身に付けた技術や能力。
専門的な技能は高い。
でも、子供に身に付けて欲しい体力は、そこではないのです。
小学生のうちは、様々な動きをして、よりたくさんの神経を刺激して欲しい。
そうして、全ての運動のベースとなる力を身に付けて欲しい。
でもそれは、習い事の指導では、なかなか身に付かない。
出来れば、昔の遊びを通じて、体力を身に付ける方向に進んで欲しいです。
高いところから飛び降りる、木に登る、ドロケイ、ケンケンパ、馬飛び、缶蹴り、様々な鬼ごっこ。
お気に入りは在ったとしても、日替わりでこれらの遊びをしていく。
かなり複雑な動きを身に付けることが出来る。
その子供たちが、大きくになるにつれて専門的な技能を習得する、筋力をつけ力強さを身に付ける。
様々なスポーツで、いい選手に育ちそうです。
ちなみに、小学校入学前の外遊びの回数と、10歳時の新体力テストの点数には明確に相関関係があるそうです。
1回60分以上を目安として、週に何回外遊びをしているかどうか。
その子供が10歳になった時の、新体力テストの点数との関係はどうなのか?
それによると、遊ぶ回数が多ければ多いほど、新体力テストの点数が高いということが分かっているのです。
この事実を、昨年スポーツ庁が発表していました。
幼児期の6歳までに、神経系の8割が発達している。
だからこそ、幼児期の外遊びが大切なのだと。
そして、高齢者の体力が過去最高だそうです。
65歳、70歳と言っても、お若いですよね。
今の、その世代は昔の貯金が大きい。
子供の頃は、様々な外遊びを繰り返している。
これに加え、今、運動をする余裕がある。
仕事がひと段落して、時間が生まれました。
運動をする時間もあり、友人もいる。
スポーツの力を高める条件を、最も有しているのが、今の65歳以上の世代なのです。
このことが、全て物語っていますよね。
体力の低下を防ぎ、スポーツを楽しむためには何が必要なのか。
・定期的に運動をする
・運動する場所を手に入れる
・仲間と共に運動する
いかにして、この3つの環境を整えるのかが大切と言えますね。
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