また一人、偉大な選手がユニフォームを脱ぎます。
鹿島アントラーズ一筋、小笠原満。
代表でも、クラブでもチームに貢献し続けてきた、名選手。
当初は、技術の高い好選手のイメージでした。
イタリアセリエAに挑戦し、帰国してからは、激しさ、ボールを奪い取る能力に磨きがかかっていました。
賢い選手であっただけでなく、感受性も高かったのでしょう。
世界では、これくらい行かなければ、生き残っていけない!
彼の帰国後のプレーからは、そんな強い意思を感じました。
引退会見で印象深いゴールは?と聞かれた、小笠原。
勝負強い彼。
印象的なゴールも、いくつもあります。
中でも、チャンピオンシップのジュビロ磐田戦で、延長にVゴールとなる直接FKからのゴール。
優勝を決めるゴールでした。
代表でも活躍しました。
親善試合とは言え、ハーフウェー付近から、50M強のロングシュートもありました。
2005年のアジア最終予選、苦しんだアウェイのバーレーン戦で決めたゴール。
素晴らしいコンビネーションから、落ち着いてゴールもありました。
でも彼が選んだのは、そのいずれもでもありませんでしたね。
「ゴールではないんですが、一番残っているシーン。
ナビスコ杯決勝でのPK戦。
自分がキーパーに止められてしまって優勝を逃した。
「あのキックの感触は今も残っている。弱くて中途半端なキックになってしまった。
そのときのインサイドキックが印象深くて。
1つのキックで試合に勝つこともあれば、負けることもあると知ったし、
インサイドキックを狙ったところに蹴る大切さをすごく感じました」
そして、直後にジーコ氏からかけられた言葉があったと明かした。
「PK戦っていうのは、運じゃなくて、
120分戦い抜いてボロボロの足の状態でも狙ったところに蹴らないといけない。
そのためにも練習でインサイドキック1つも真剣にやれ!」
PK戦は運だ。
コイントスのようなものだ。
PK戦など止めて、違う方式にすべきだ。
様々なネガティブな意見も聞かれます。
オシムさんは、PK戦を観たくないと言って、席を立ってしまうようですし、、。
でも、PK戦に対して、ここまで強く教えを伝えてくれる師の存在。
ジーコの教えが、小笠原の頭の、体の、心の奥底まで刻み込まれているのでしょう。
小笠原は、なおも語りました。
「ジーコには
『このチームはつねにタイトルを取り続けなきゃいけない』と言われ続けた。
『24時間サッカーのことを考え、練習を100%でやり、それを試合につなげ、勝利を目指せ』と。
『勝負にこだわり、勝利から逆算してサッカーを考えることの重要性』を植え付けてくれた」
彼が、得た全てを、次の世代に継承してほしいですね。
こういうリレーが、日本フットボールの歴史になっていくのでしょう。
指導者になり、現場に帰ってきてくれるのでしょうか?
でも、今は「長年お疲れさまでした。ありがとうございます」とお伝えしたいものです。
2019年01月04日
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