フランスで開催されている、女子ワールドカップ。
我らがなでしこジャパンは、強豪国の1つに数えられていますよね。
2011年の優勝、2015年は準優勝。
その前は3大会連続でグループリーグ敗退ですから、この10数年の躍進は素晴らしいことですね。
初戦、アルゼンチン代表との戦いは、0対0の引き分け。
試合後、歓喜にあふれるアルゼンチンの選手とベンチ、スタッフ。
その一方で落ち込む、日本側。
そのコントラストは、対照的でした。
もし男子なら、開幕戦でアルゼンチンと引き分けれたら、逆の気味で大ニュースになりますよね。
さて、このアルゼンチン戦での引き分けで、「なでしこ、大丈夫か?!」
このような論調であふれています。
試合を観ていても、チーム力の差は歴然としていました。
グループとして、ボールを動かす能力は、日本が上。
常にボールを保持しながら、試合を進めて行きます。
アルゼンチンもそれを分かっていて、高い位置からボールを奪いには来ない。
ハーフウェーラインよりも後ろに撤退して、閉じこもる。
特に中央を固めようとしている。
入ってきたら、厳しく、激しく、プレッシャーをかけてきました。
日本は、ボールを回すものの、大きなチャンスにはならない。
相手の中に入っていくことが、出来ない。
上手いのですが、怖くない、それがなでしこの攻撃になってしまっていまいした。
アルゼンチンの選手たちは、個人としての戦う能力に優れていました。
男子と同じですね。
骨太の選手たちが、体ごと、ボールに寄せてくる。
至近距離だと、ガシガシ、ゴリゴリとぶつかってきます。
攻撃だと、体を使ってボールをキープする選手。
特に、お尻や背中を、先に相手にぶつけてきます。
ドシッ、ガン、と相手に先にコンタクトしてから、ボールをキープをしてくる。
90分を通して、柔道の乱取りや、相撲のぶつかりげいこをしているかのよう。
日本の選手は、気後れしているように見えました。
その証拠に、縦パスを受けた選手のアクションです。
高い位置でボールを保持しよう、そこでポイントになろうとすると、ぶつかられてしまう。
奪われる可能性が高い、プレッシャーが厳しいと感じたのでしょう。
縦パスを受けた選手が、逃げるように、ゴールから遠ざかりながら、離れていく。
そして、パスの出し手も、奪われるの恐れているのか、パスのずれが多く見られました。
アタッキングサードでのボールロストが多い。
結果、その周辺でのパス回しになってしまう。
統計を見ると、アルゼンチンのタックルの回数が、50回近くと多い。
そして、そのタックルを受けた日本の選手は、74%の確率でロストしてしまう。
つまり、4回に3回もボールを失っているのです。
FWでプレーした、菅沢選手は7回中6回のボールロスト。
横山選手は、6回中5回のボールロスト。
アタッキングサードでのパス成功率は、60%台。
中央の高い位置で、ボールが全くおさまらない。
そして、パスがつながらなっていない。
ボールを握っているのは日本でしたが、試合の主導権を実質握っていたのは、アルゼンチンでした。
これを観て、どう思うのか?
あのプレッシャーでは厳しいから、そこを避けて、試合を進めるのか?
それは、違うはずです。
日本の女子選手は、高いレベルでボールを動かすことを目標に、プレーを続けています。
相手のプレッシャーがあっても、タックルが厳しくても。
逃げるのではなく、その中でもブレない技術を磨いてきているはずです。
相手につかまらないように動きながら。
仲間とタイミングを合わしてパスを出す、ボールを受ける。
動きながら受けたボールを、さらに動かしてボールを止める。
相手に後手に対応させ、常に日本が先手を取るのが、日本のポゼッション、崩しのはずです。
これが出来なかったは、なぜでしょうか?
考えられるのは、経験不足からくる、修正能力の低さは否定できないでしょう。
緊張するワールドカップ開幕戦。
初めてのワールドカップの舞台。
そこで、思うようなプレーが出来ないのは、ある意味仕方のないこと。
澤、宮間といった、レジェンドプレーヤーがいない。
「大丈夫、落ち着いて」「いつも通りのプレーをするの」
言葉や、プレーで見せてくれる頼れる先輩がいれば、変わったのかもしれませんね。
今大会は、若いなでしこにとっては、つらい戦いが続くでしょう。
その中で、真剣勝負を繰り返すことが、選手の成長に必ずつながるはずです。
もっと、いつもの戦いに、身に付けている日本人らしい戦いに、こだわれ!
【関連する記事】

