先日に引き続いて、私のスクールで、スペシャルクリニックがありました。
現役で戦っている、フットサルプレーヤーの特別講座です。
海外経験も豊富で、日本代表歴もある彼。
クリニックでも、あふれるばかりの情熱をぶつけてくれました。
その中でも、記憶に残る表現をご紹介します。
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彼は、フットサルの特性を、詳しく伝えてくれようとしました。
中でも、日本人が世界に戦っていくためにはどうすればいいのか?
このことをベースにおいた、クリニックの内容です。
それは、とてもシンプルなものでした。
「タレントに頼らない、試合運びをする。」
彼自身の海外での経験から導いた、1つの指針を持っているようです。
「日本人はブラジル人にはなれない。」
日本人だけでなく、どの国でもなれない。
ブラジル人のような、ずばぬけた才能を持った選手が次から次へと、輩出される。
そのようには、なり得ない。
だったら、どうすればいいのか?
その1つの好例が、スペインである。
この才能に頼るのではない、試合運び。
プロレスラーのような身体をしながらも、技術の高いピヴォ。
魔法のようなドリブルのテクニックで、切り裂いていくアラ。
そのような、選手のタレントに頼っていては、本家ブラジルには勝てない。
どうすれば、ブラジルに勝てるのか?
考えに考え、実践し、ワールドカップ連覇という結果も残した。
それが、スペインのフットサルである。
彼は、何度も、何度もこの話をしていました。
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守備の組織の作り方も、クリニックの中で取り上げました。
ポイントは、1人のサボる選手も作らないこと。
逆サイドで歩いている余裕は、無い。
全員が、常に高い集中力を持って、ポジションを移動し続ける。
ボールの動きに合わせ、4人がポジションを移動する動きを、徹底的に繰り返しました。
もちろん、ボールの移動中に、ポジションを移動させることは必須です。
そして、この守備のベースになるのが、次の考え方です。
その表現が面白かったので、ご紹介します。
「守備は、個人責任と組織責任との組み合わせで成り立っている。」
従来は、チャレンジ&カバーか、もしくはONの守備・OFFの守備。
これらの単語を用いて説明している内容です。
もう少し詳しく説明します。
ボールを持った選手をマークする選手。
この選手の個人責任はMAXになっている。
その一方、ボールから一番遠いポジションをとる選手。
この選手は、組織責任がMAXになっている。
ボールが動き、ポジションを変化させると共に、責任のバロメーターも動いている。
その目盛りはもちろん、個人責任と組織責任である。
例えば、今はボールの目の前に居るので、個人責任がMAXになっている。
ところが、パスを横に出され、自分の目の前からボールが無くなると?
個人責任の役割が小さくなる一方、組織責任の役割が大きくなる。
そのように、短い時間で、役割が大きく変化し続ける。
これも、フットサルの特徴のひとつである。
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話の内容そのものは、目新しいものではなかったのです。
その表現方法が、素晴らしい。
この「個人責任」「組織責任」という言葉を使うことで、選手の心に訴えることが出来るのでは。
横でアシスタントをしながら、深く納得していました。
従来の、チャレンジ&カバー、ON・OFFは、与えられた言葉です。
普段の生活では、あまり使わない言葉かもしれません。
ということは、ピン!とこない選手もいたはずです。
ところが、「責任」と言う言葉は、子供の頃から親しんでいます。
「個人責任」、「組織責任」と言われると、ピン!どころか、ドキッとします。
それくらい、反応しやすい言葉ではないでしょうか。
頭の中でも、次のプレーをイメージしやすくなって行くでしょう。
個人の責任を果たすためには?組織の責任を果たすためには?
これを判断基準におけばいいのですから。
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彼のスペシャルクリニックは、好評のうちに終了しました。
受講された方々は、いつまでも質疑応答や、話をしていたそうでした。
コーチである私自身も、彼から大きな刺激をもらいました。
さらには、自分のフォルダに、新たなファイルを作ることも出来たのです。
人のつながりに、感謝です。
2009年07月10日
2009年06月19日
パワーを持って
身長が2M近い、FWがいる。
サイドからは、ピンポイントのクロスボールが供給される。
それならば、いくらでもゴールは生まれる。
そして、工夫はそれほど必要はない。
ゴール前で待ち構え、軽く合わせる。
これだけで、ゴールを量産できるでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
背の高い、オーストラリア代表に、セットプレーでやられた・・・。
空中戦では、なかなか勝ち目が無い。
なにせ、身長が違うのだから。
相手FWのケネディ選手などは、190センチを超える長身!!
彼のような長身選手に、日本のDFでは競り勝つことができない。
ところが、日本からまたしてもゴールを奪ったティム・ケーヒル選手。
彼は、イングランドプレミアリーグ、エバートンで活躍しています。
彼の身長は175センチ、体重も68キロに過ぎません。
ついたあだ名は、ちびのティムです。
日本代表に紛れていても、おかしくない背格好なのです。
では、なぜ彼が空中戦を制して、ゴールを奪えるのか?
基本に忠実な彼のプレーは、我々にも学ぶべき部分が多くありました。
--------------------------------------------------------------------------------
まずは、彼のゴールはどうだったでしょうか。
彼は、自分の背が大きくない、むしろ小さいことを心底分かっている。
日本にとっての2失点を思い出してみます。
どちらの場面でも、ケーヒル選手は、走りこんでそのままシュートしています。
決して、立ち止まってシュート!では無いのです。
つまり彼は、その場で垂直跳びで、ボールを競るようなプレーはしない。
ボールが入ってくるであろう場所。
空中も含めた、自分の前方にあるエリアを、大事に大事に残している。
相手DFと駆け引きをしながら、その瞬間をうかがっている。
エリアに入り込む、その瞬間まで、力をためています。
そして、ボールが飛んでくるであろう瞬間に、猛ダッシュで飛び込んでいくのです。
自分が大事に残しておいたエリアに向かって。
--------------------------------------------------------------------------------
サイドから入ってくるボールに対して、どのようにゴールを狙うのか?
我々は、ケーヒル選手のこのようなプレーを、こう呼んでいます。
「パワーを持って、飛び込んでいく」
サイドからのボールに合わせる際の、オフ・ザ・ボールの動きとしては、基本のキです。
珍しい動きでも何でも無いのですが、やはりこの動きをされると、DFは対応しづらい。
FWは、前向きにダッシュし、飛び込んでいける。
マークするDFは、バックステップやクロスステップで、必死の対応です。
どんなにステップが上手くても、この対応は容易ではありません。
前向きに走りこむ選手と、後ろ向きに対応する選手。
どちらに利があるかは、明白です。
--------------------------------------------------------------------------------
ケーヒル選手は、さらに工夫をしているようです。
大きい選手の影から、パッと飛び出してくる。
守備陣の目は、大きい選手に向きやすいものです。
まず、でかいやつから順番につぶしていこうとするでしょう。
そこに、塊が出来ます。
味方のFW,相手のDFにGKが何人も競り合っています。
彼は、塊が出来るのを狙っているようでした。
小さい身体でも、ボールを捉えるための、知恵なのでしょう。
自分1人、一番おいしいタイミング・エリアを待ち構えていた。
そして、後はパワーを持って、飛び込んでいく。
--------------------------------------------------------------------------------
彼は、勇敢でした。
自信がみなぎっているようでした。
俺のところにボールが来る!そんな確信すら持っているようにも見えました。
その自信が、最後のファクターです。
身体は小さいのですが、身体を積極的にぶつけて行きます。
相手が来る前に、自分からぶつけて行く。
そうすることで、本来の身体が持つ力以上の、パワーが生じます。
走りこんでいく力、自ら行く力。
自分よりも、一回りも大きな相手にぶつかっていくのは、勇気のいることです。
彼は、何度も何度も、弾き返されていることでしょう。
所属するプレミアリーグでは、190センチ級や、90キロ級のDFが活躍しています。
それでも、フィジカルコンタクトをいとわずに、自らぶつかって行く。
本当に怖くはないのでしょうか?
この迷いの無さ、自信の塊が合わさって、さらなるパワーになっているともいえます。
--------------------------------------------------------------------------------
クロスボールからゴールを奪うためには、何が必要なのか。
コースを正確に狙うための技術が必要になる。
そして、正しい場所に、正しいタイミングで入ること。
そこに勇敢な心が加われば!
「パワーを持って、ボールに飛び込んでくる」
何事においても、やはり基本が大切。
その基本をどこまで高めることが出来るのかで、勝負が決まる。
サイドからは、ピンポイントのクロスボールが供給される。
それならば、いくらでもゴールは生まれる。
そして、工夫はそれほど必要はない。
ゴール前で待ち構え、軽く合わせる。
これだけで、ゴールを量産できるでしょう。
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背の高い、オーストラリア代表に、セットプレーでやられた・・・。
空中戦では、なかなか勝ち目が無い。
なにせ、身長が違うのだから。
相手FWのケネディ選手などは、190センチを超える長身!!
彼のような長身選手に、日本のDFでは競り勝つことができない。
ところが、日本からまたしてもゴールを奪ったティム・ケーヒル選手。
彼は、イングランドプレミアリーグ、エバートンで活躍しています。
彼の身長は175センチ、体重も68キロに過ぎません。
ついたあだ名は、ちびのティムです。
日本代表に紛れていても、おかしくない背格好なのです。
では、なぜ彼が空中戦を制して、ゴールを奪えるのか?
基本に忠実な彼のプレーは、我々にも学ぶべき部分が多くありました。
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まずは、彼のゴールはどうだったでしょうか。
彼は、自分の背が大きくない、むしろ小さいことを心底分かっている。
日本にとっての2失点を思い出してみます。
どちらの場面でも、ケーヒル選手は、走りこんでそのままシュートしています。
決して、立ち止まってシュート!では無いのです。
つまり彼は、その場で垂直跳びで、ボールを競るようなプレーはしない。
ボールが入ってくるであろう場所。
空中も含めた、自分の前方にあるエリアを、大事に大事に残している。
相手DFと駆け引きをしながら、その瞬間をうかがっている。
エリアに入り込む、その瞬間まで、力をためています。
そして、ボールが飛んでくるであろう瞬間に、猛ダッシュで飛び込んでいくのです。
自分が大事に残しておいたエリアに向かって。
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サイドから入ってくるボールに対して、どのようにゴールを狙うのか?
我々は、ケーヒル選手のこのようなプレーを、こう呼んでいます。
「パワーを持って、飛び込んでいく」
サイドからのボールに合わせる際の、オフ・ザ・ボールの動きとしては、基本のキです。
珍しい動きでも何でも無いのですが、やはりこの動きをされると、DFは対応しづらい。
FWは、前向きにダッシュし、飛び込んでいける。
マークするDFは、バックステップやクロスステップで、必死の対応です。
どんなにステップが上手くても、この対応は容易ではありません。
前向きに走りこむ選手と、後ろ向きに対応する選手。
どちらに利があるかは、明白です。
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ケーヒル選手は、さらに工夫をしているようです。
大きい選手の影から、パッと飛び出してくる。
守備陣の目は、大きい選手に向きやすいものです。
まず、でかいやつから順番につぶしていこうとするでしょう。
そこに、塊が出来ます。
味方のFW,相手のDFにGKが何人も競り合っています。
彼は、塊が出来るのを狙っているようでした。
小さい身体でも、ボールを捉えるための、知恵なのでしょう。
自分1人、一番おいしいタイミング・エリアを待ち構えていた。
そして、後はパワーを持って、飛び込んでいく。
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彼は、勇敢でした。
自信がみなぎっているようでした。
俺のところにボールが来る!そんな確信すら持っているようにも見えました。
その自信が、最後のファクターです。
身体は小さいのですが、身体を積極的にぶつけて行きます。
相手が来る前に、自分からぶつけて行く。
そうすることで、本来の身体が持つ力以上の、パワーが生じます。
走りこんでいく力、自ら行く力。
自分よりも、一回りも大きな相手にぶつかっていくのは、勇気のいることです。
彼は、何度も何度も、弾き返されていることでしょう。
所属するプレミアリーグでは、190センチ級や、90キロ級のDFが活躍しています。
それでも、フィジカルコンタクトをいとわずに、自らぶつかって行く。
本当に怖くはないのでしょうか?
この迷いの無さ、自信の塊が合わさって、さらなるパワーになっているともいえます。
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クロスボールからゴールを奪うためには、何が必要なのか。
コースを正確に狙うための技術が必要になる。
そして、正しい場所に、正しいタイミングで入ること。
そこに勇敢な心が加われば!
「パワーを持って、ボールに飛び込んでくる」
何事においても、やはり基本が大切。
その基本をどこまで高めることが出来るのかで、勝負が決まる。
2009年06月12日
二つのエラーから学ぶ。
フットボールの試合では、次の瞬間何が起こるかは、分からない。
次、何が起こるか?!
予測を繰り返し、次のプレーをイメージしていく。
これから起こりうる、様々な状況を想定しながら。
その予測の精度を高めていくことは、フットボールプレーヤーとしての成長の道でもある。
--------------------------------------------------------------------------------
先日の、日本代表のアジア最終予選でのことです。
経験の豊かな二人の選手が、エラーを起こしてしまいました。
おそらく、過度の緊張・連戦の疲れがあるのでしょう。
それにしても、信じがたいエラーでした。
1つは、長谷部選手の退場したシーンです。
競っている選手に、肘打ちをして?しまいました。
彼は、ダーティーな選手ではありません。
ウズベキスタンの選手に、肘を入れてやろう!とは夢にも思っていなかったはずです。
振りほどこうとした腕が、たまたま顔に入ったのではないでしょうか。
それでも、下されたジャッジは、一発退場のレッドカードを出されてしまいました。
もう1つのエラーは、カタール戦の中澤選手です。
後半に、ペナルティエリアに侵入を許してしまいました。
マークに付く、中澤選手。
相手FWと競り合っていました。
お互いが、腕で、相手を引っ張ろう、押さえようとも見えました。
並走しながらなので、汚いプレーにも、苦し紛れのプレーにも見えませんでした。
相手FWがバランスを崩して、転んでしまいました。
下されたジャッジは、ペナルティーキックです。
これを決められ、引き分けに持ち込まれてしまいました。
--------------------------------------------------------------------------------
この2つのジャッジ共に、我々日本人にとっては「厳しいな〜」との印象です。
相手の知恵が、一歩上だったのでしょうか?
策略にはまってしまったのでしょうか?
プレーヤーとしても、コーチとしても、「あれぐらいで取らないでよ」と言いたくなります。
ただし本当に、我々はミスジャッジの被害者なのでしょうか?
腕?肘?が顔に入ったのは事実です。
もしこの時に、長谷部選手の腕が、腰ぐらいの高さにあればどうでしょう。
たとえ振りほどいた腕が、相手に当たったとしても、レッドカードは出なかったはずです。
腕の位置が、そもそも高かったから、顔に入ってしまう。
また、ペナルティエリアで腕を使って、引っ張り押さえたのも事実なのです。
あの競り合いが、ペナルティエリアの外でなら、どうなのでしょう?
仮に同じプレー、同じジャッジだとしても、直接フリーキックを与えるに過ぎません。
失点の可能性は、極端に下がるでしょう。
その瞬間、彼ら2人は、正確な決断を下すことが出来なかったのです。
2つのエラーは、回避可能なものだったとも言えます。
この部分がまさに、次、起こりうるプレーの予測です。
残念ながら、この瞬間に限っては、2人の予測が当てはまらなかったでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
プレーを予測する。
そのためには、「観る」という要素が、絶対的に必要となってくる。
観ることで、たくさんの情報を収集することができる。
さらに、情報を新しければ新しいほど、正確な予測を立てる助けになってくれる。
予測を立て、プレーの決断をするギリギリまで「観る」。
自分でプレーを、予測を決め付けてはならない。
少ない情報、もしくは想像に基づいて立てた予測は、ただのヤマカンにしか過ぎない。
ヤマカンは、当たることもあるけれども、外れる可能性も高いでしょう。
全く情報を収集せずに、株や競馬で勝つ可能性は、どれくらいなのでしょうね。
お金を無駄にしたくないのであれば、勝つために様々な情報を収集するはずです。
多くの人は、自分のお金が増えて欲しいはず。
そのためには、新聞、ネット、テレビ、でたくさんの情報を入手しようとする。
結局のところ、その勝負が終わるまでは、誰にも結果は分からないのですが・・・。
情報は、観ることでたくさんのものが入ってくる。
ただし、人間の意識には、自然とバイアスがかかってしまう。
人間は、自分にとって、都合の良い情報だけを、選び取ってしまう。
自分が進もうとする決定に対して、マイナスの情報に耳をふさいでしまうのです。
つまり、耳に優しい声だけを、聞いてしまう傾向にあるのです。
その状態で、正確に判断を下すことができるわけがありません。
--------------------------------------------------------------------------------
もう1つ考えなければならないのは、情報をいかにして分析するのか?と言うこと。
有益な情報を知りえたところで、最後に選択するのは自分自身です。
この状況では、どんな動きをすれば?
ここでは、次にはどんなプレーが起こり、そこで自分はどう係わるのか?
それを助けるのは、今まで自分が経験してきたものです。
試合での経験があります。
トレーニングで積み重ねてきたものも経験でしょう。
今まで目にしてきた、試合のシーンも経験と言えます。
さらには、テレビゲームやテレビで試合を観戦した映像も、経験になりえます。
結局のところ、その経験に基づいて、決断を下すしかないのです。
その決断を下す瞬間は、他の誰も助けてくれない。
たまたま、助けてもらった瞬間があったとしても、その次も助けてもらえるわけではない。
--------------------------------------------------------------------------------
ペナルティエリアに入れば、勝手にすっ転ぶ相手FWがいます。
見ていて、見苦しく感じるものですが、間違いなく存在します。
自分から引っかかりに行ったくせに、声を上げ、腕を広げて、転ぶのです。
シュミレーションを取られることもあるでしょう。
それでも、毎試合のように、PK取ってくださいと、FWが転んでいます。
審判も、PKの判定を下してしまうこともあります。
相手の手が顔に入れば、両手で押さえてのた打ち回る相手もいます。
触れたか触れていないかの程度でも。
接触しながら、相手の腕に、わざわざ顔を近づけてくる選手もいます。
94年のアメリカワールドカップで、ブラジルのレオナルド選手が肘打ちをしたとして退場になりました。
その瞬間、相手選手は一瞬笑みを浮かべるように、倒れていきました。
同じ過ちを繰り返さないために、相手に付け入られる隙を見せてはならない。
次、何が起こるのか?を予測する。
そして、どこで、何を、いつ、どのようにするのか?
まさに、1人1人が試合で戦う術、戦術です。
次、何が起こるか?!
予測を繰り返し、次のプレーをイメージしていく。
これから起こりうる、様々な状況を想定しながら。
その予測の精度を高めていくことは、フットボールプレーヤーとしての成長の道でもある。
--------------------------------------------------------------------------------
先日の、日本代表のアジア最終予選でのことです。
経験の豊かな二人の選手が、エラーを起こしてしまいました。
おそらく、過度の緊張・連戦の疲れがあるのでしょう。
それにしても、信じがたいエラーでした。
1つは、長谷部選手の退場したシーンです。
競っている選手に、肘打ちをして?しまいました。
彼は、ダーティーな選手ではありません。
ウズベキスタンの選手に、肘を入れてやろう!とは夢にも思っていなかったはずです。
振りほどこうとした腕が、たまたま顔に入ったのではないでしょうか。
それでも、下されたジャッジは、一発退場のレッドカードを出されてしまいました。
もう1つのエラーは、カタール戦の中澤選手です。
後半に、ペナルティエリアに侵入を許してしまいました。
マークに付く、中澤選手。
相手FWと競り合っていました。
お互いが、腕で、相手を引っ張ろう、押さえようとも見えました。
並走しながらなので、汚いプレーにも、苦し紛れのプレーにも見えませんでした。
相手FWがバランスを崩して、転んでしまいました。
下されたジャッジは、ペナルティーキックです。
これを決められ、引き分けに持ち込まれてしまいました。
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この2つのジャッジ共に、我々日本人にとっては「厳しいな〜」との印象です。
相手の知恵が、一歩上だったのでしょうか?
策略にはまってしまったのでしょうか?
プレーヤーとしても、コーチとしても、「あれぐらいで取らないでよ」と言いたくなります。
ただし本当に、我々はミスジャッジの被害者なのでしょうか?
腕?肘?が顔に入ったのは事実です。
もしこの時に、長谷部選手の腕が、腰ぐらいの高さにあればどうでしょう。
たとえ振りほどいた腕が、相手に当たったとしても、レッドカードは出なかったはずです。
腕の位置が、そもそも高かったから、顔に入ってしまう。
また、ペナルティエリアで腕を使って、引っ張り押さえたのも事実なのです。
あの競り合いが、ペナルティエリアの外でなら、どうなのでしょう?
仮に同じプレー、同じジャッジだとしても、直接フリーキックを与えるに過ぎません。
失点の可能性は、極端に下がるでしょう。
その瞬間、彼ら2人は、正確な決断を下すことが出来なかったのです。
2つのエラーは、回避可能なものだったとも言えます。
この部分がまさに、次、起こりうるプレーの予測です。
残念ながら、この瞬間に限っては、2人の予測が当てはまらなかったでしょう。
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プレーを予測する。
そのためには、「観る」という要素が、絶対的に必要となってくる。
観ることで、たくさんの情報を収集することができる。
さらに、情報を新しければ新しいほど、正確な予測を立てる助けになってくれる。
予測を立て、プレーの決断をするギリギリまで「観る」。
自分でプレーを、予測を決め付けてはならない。
少ない情報、もしくは想像に基づいて立てた予測は、ただのヤマカンにしか過ぎない。
ヤマカンは、当たることもあるけれども、外れる可能性も高いでしょう。
全く情報を収集せずに、株や競馬で勝つ可能性は、どれくらいなのでしょうね。
お金を無駄にしたくないのであれば、勝つために様々な情報を収集するはずです。
多くの人は、自分のお金が増えて欲しいはず。
そのためには、新聞、ネット、テレビ、でたくさんの情報を入手しようとする。
結局のところ、その勝負が終わるまでは、誰にも結果は分からないのですが・・・。
情報は、観ることでたくさんのものが入ってくる。
ただし、人間の意識には、自然とバイアスがかかってしまう。
人間は、自分にとって、都合の良い情報だけを、選び取ってしまう。
自分が進もうとする決定に対して、マイナスの情報に耳をふさいでしまうのです。
つまり、耳に優しい声だけを、聞いてしまう傾向にあるのです。
その状態で、正確に判断を下すことができるわけがありません。
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もう1つ考えなければならないのは、情報をいかにして分析するのか?と言うこと。
有益な情報を知りえたところで、最後に選択するのは自分自身です。
この状況では、どんな動きをすれば?
ここでは、次にはどんなプレーが起こり、そこで自分はどう係わるのか?
それを助けるのは、今まで自分が経験してきたものです。
試合での経験があります。
トレーニングで積み重ねてきたものも経験でしょう。
今まで目にしてきた、試合のシーンも経験と言えます。
さらには、テレビゲームやテレビで試合を観戦した映像も、経験になりえます。
結局のところ、その経験に基づいて、決断を下すしかないのです。
その決断を下す瞬間は、他の誰も助けてくれない。
たまたま、助けてもらった瞬間があったとしても、その次も助けてもらえるわけではない。
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ペナルティエリアに入れば、勝手にすっ転ぶ相手FWがいます。
見ていて、見苦しく感じるものですが、間違いなく存在します。
自分から引っかかりに行ったくせに、声を上げ、腕を広げて、転ぶのです。
シュミレーションを取られることもあるでしょう。
それでも、毎試合のように、PK取ってくださいと、FWが転んでいます。
審判も、PKの判定を下してしまうこともあります。
相手の手が顔に入れば、両手で押さえてのた打ち回る相手もいます。
触れたか触れていないかの程度でも。
接触しながら、相手の腕に、わざわざ顔を近づけてくる選手もいます。
94年のアメリカワールドカップで、ブラジルのレオナルド選手が肘打ちをしたとして退場になりました。
その瞬間、相手選手は一瞬笑みを浮かべるように、倒れていきました。
同じ過ちを繰り返さないために、相手に付け入られる隙を見せてはならない。
次、何が起こるのか?を予測する。
そして、どこで、何を、いつ、どのようにするのか?
まさに、1人1人が試合で戦う術、戦術です。
2009年05月22日
中を切れ!で正解か?
守備をするのに欠かせないもの。
「声」は、特にグループで守備を行う時には、無くてはならない。
お互いの意図を伝え合うために。
修正を加えるために。
背中を押してあげるために。
「コーチングの声」無くして守備は成り立たない、といっても言い過ぎではない。
高いレベルの試合では、たくさんの声が飛び交っている。
ピッチレベルなら、ばしばしと「声」が聞こえてくる。
サッカー専用競技場なら、スタンドにも届くのですが。
とにかく、組織だって守備を行うならば、「声」は欠かすことの出来ない重要な要素なのです。
--------------------------------------------------------------------------------
その「声」でよく耳にするのが、方向を限定させるための内容。
たとえば、「縦を切れ」、「右(左)を切れ」、「中を切れ」などです。
後ろから、この声が聞こえる。
「縦を切れ」なら、縦にパスやドリブルで行かれては、ならない。
攻撃方向を、横方向に限定してくれ。
ボールに相対してる、1STディフェンダーへの、指示の声です。
一般的には、方向を限定させる時には、中を切らせることが多いようです。
「中を切れ!」
ボールを中から、外へ向けて誘導していく。
その心は、安全性を高めるためです。
味方ゴールがあるのは、もちろん中央方向。
その中央から遠ざけるために、ボールを中から外へと誘導する。
はたして、その声は、正解なのでしょうか?
何でもかんでも、外に誘導するだけで、良いのでしょうか?
フットボールでは、常に、「観る・判断する・決断する」このプロセスが必要です。
--------------------------------------------------------------------------------
5月16日に開催された、Jリーグでの出来事です。
柏レイソル対鹿島アントラーズの試合です。
鹿島が、2点を先制し、柏の反撃を1点に抑える。
2対1で、鹿島が勝利しました。
その試合後の、鹿島オリヴェイラ監督の談話に、興味深い話がありました。
「選択肢として出てくるのが、ハイボール」(こちらがリードしている時、相手チームが)
「ただ、サイドから入れられるのと、正面からハイボールを入れられるのは全く対応が違う」
「出来るだけ、中央から蹴らせるようすれば、我々の守備陣は処理しやすい」
「相手はサイドを崩そうとしたので、そこを抑えることを狙いとして取り組んだ」
「終盤はその狙いを持って、取り組んだ」
この試合終盤では、こんなコーチングが飛び交ったのでしょう。
「中に行かせろ」「外を切れ」
チーム全体が、意思を持って、このプレーに取り組んだのです。
この場面での正解は「中を切れ」ではありませんでした。
--------------------------------------------------------------------------------
サイドからのロングボール、中央からのロングボールにどれだけ違いがあるのか?
中央からのロングボールへの、DF側の対応を見てみる。
DFは、ボールを蹴る選手、ボールを受ける選手をほぼ一直線状に見ることが出来る。
出所、飛んでくる所、この二つを簡単に同一視することが出来るとも言えます。
だとすれば、目の前にボールが飛んでくる。
プロのクラスのDFなら、この状況で完璧に競り負けることは少ないでしょう。
飛んでくる場所も分かるし、キックのタイミングも分かっている。
後は、飛んでくるボールに対して、強い意志を持ってファイトするだけ。
よほど、相手FWが化け物染みていない限りは、完敗しないでしょう。
後は、競っている以外の人間が、こぼれ球・セカンドボールへの集中力を持つこと。
ボールの軌道、競り合う選手の跳び方を見る。
そうして、ボールのこぼれてくる場所を、予測しておく。
パワープレーならば、DFラインの背後のスペースは、心配ないでしょう。
完全に最後尾まで引いているでしょうから。
鹿島の誇る、岩政・大岩選手にしてみれば、何の問題も無い状況だったのでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
これが、サイドからになると、話が変わってきます。
先ほどの、視野を問題になってくるのです。
マークすべき相手と、ボールとを、同一視できないことも出てくる。
そうなれば、マークを外してしまう瞬間が現れる。
ボールを見失う、かぶってしまうことすらも有り得ます。
プロの選手と言えども、人間です。
視野角には、限界があるのです。
昆虫などと違って、せいぜい200度ほどだそうです。
それを超えてしまうと全く見えません。
さらに、目の端に映っていても、本当に認識できているのか!?といえば難しいでしょう。
90度を超えると、それ以上は少しずつ厳しくなっていくのが現実です。
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だからこそ、色々な状況に応対できなければ。
いつも、同じ方法が通用するとは限らない。
ベンチに座っている監督は、よくピッチのことが見えているでしょう。
傍目八目(岡目八目)の言葉の通りです。
見えている監督が、的確な指示を送る。
それと、ピッチ内の選手が、答えることが出来るのとは、別問題です。
チーム力がまだ低いなら、混乱を生じさせてしまうことすら有り得ます。
監督が叫んでも、選手交代で促しても、選手が答えれないこともあります。
突然、試合中に今までとは違う指示を出される。
その采配に、とっさに反応できるのかどうか?
選手個々の理解力、チームとしての熟成度が問われる部分です。
試合の状況を読める名将と、それに答えれる選手。
それが合致するチームは、勝負強いチームと呼ばれるでしょう。
「声」は、特にグループで守備を行う時には、無くてはならない。
お互いの意図を伝え合うために。
修正を加えるために。
背中を押してあげるために。
「コーチングの声」無くして守備は成り立たない、といっても言い過ぎではない。
高いレベルの試合では、たくさんの声が飛び交っている。
ピッチレベルなら、ばしばしと「声」が聞こえてくる。
サッカー専用競技場なら、スタンドにも届くのですが。
とにかく、組織だって守備を行うならば、「声」は欠かすことの出来ない重要な要素なのです。
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その「声」でよく耳にするのが、方向を限定させるための内容。
たとえば、「縦を切れ」、「右(左)を切れ」、「中を切れ」などです。
後ろから、この声が聞こえる。
「縦を切れ」なら、縦にパスやドリブルで行かれては、ならない。
攻撃方向を、横方向に限定してくれ。
ボールに相対してる、1STディフェンダーへの、指示の声です。
一般的には、方向を限定させる時には、中を切らせることが多いようです。
「中を切れ!」
ボールを中から、外へ向けて誘導していく。
その心は、安全性を高めるためです。
味方ゴールがあるのは、もちろん中央方向。
その中央から遠ざけるために、ボールを中から外へと誘導する。
はたして、その声は、正解なのでしょうか?
何でもかんでも、外に誘導するだけで、良いのでしょうか?
フットボールでは、常に、「観る・判断する・決断する」このプロセスが必要です。
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5月16日に開催された、Jリーグでの出来事です。
柏レイソル対鹿島アントラーズの試合です。
鹿島が、2点を先制し、柏の反撃を1点に抑える。
2対1で、鹿島が勝利しました。
その試合後の、鹿島オリヴェイラ監督の談話に、興味深い話がありました。
「選択肢として出てくるのが、ハイボール」(こちらがリードしている時、相手チームが)
「ただ、サイドから入れられるのと、正面からハイボールを入れられるのは全く対応が違う」
「出来るだけ、中央から蹴らせるようすれば、我々の守備陣は処理しやすい」
「相手はサイドを崩そうとしたので、そこを抑えることを狙いとして取り組んだ」
「終盤はその狙いを持って、取り組んだ」
この試合終盤では、こんなコーチングが飛び交ったのでしょう。
「中に行かせろ」「外を切れ」
チーム全体が、意思を持って、このプレーに取り組んだのです。
この場面での正解は「中を切れ」ではありませんでした。
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サイドからのロングボール、中央からのロングボールにどれだけ違いがあるのか?
中央からのロングボールへの、DF側の対応を見てみる。
DFは、ボールを蹴る選手、ボールを受ける選手をほぼ一直線状に見ることが出来る。
出所、飛んでくる所、この二つを簡単に同一視することが出来るとも言えます。
だとすれば、目の前にボールが飛んでくる。
プロのクラスのDFなら、この状況で完璧に競り負けることは少ないでしょう。
飛んでくる場所も分かるし、キックのタイミングも分かっている。
後は、飛んでくるボールに対して、強い意志を持ってファイトするだけ。
よほど、相手FWが化け物染みていない限りは、完敗しないでしょう。
後は、競っている以外の人間が、こぼれ球・セカンドボールへの集中力を持つこと。
ボールの軌道、競り合う選手の跳び方を見る。
そうして、ボールのこぼれてくる場所を、予測しておく。
パワープレーならば、DFラインの背後のスペースは、心配ないでしょう。
完全に最後尾まで引いているでしょうから。
鹿島の誇る、岩政・大岩選手にしてみれば、何の問題も無い状況だったのでしょう。
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これが、サイドからになると、話が変わってきます。
先ほどの、視野を問題になってくるのです。
マークすべき相手と、ボールとを、同一視できないことも出てくる。
そうなれば、マークを外してしまう瞬間が現れる。
ボールを見失う、かぶってしまうことすらも有り得ます。
プロの選手と言えども、人間です。
視野角には、限界があるのです。
昆虫などと違って、せいぜい200度ほどだそうです。
それを超えてしまうと全く見えません。
さらに、目の端に映っていても、本当に認識できているのか!?といえば難しいでしょう。
90度を超えると、それ以上は少しずつ厳しくなっていくのが現実です。
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だからこそ、色々な状況に応対できなければ。
いつも、同じ方法が通用するとは限らない。
ベンチに座っている監督は、よくピッチのことが見えているでしょう。
傍目八目(岡目八目)の言葉の通りです。
見えている監督が、的確な指示を送る。
それと、ピッチ内の選手が、答えることが出来るのとは、別問題です。
チーム力がまだ低いなら、混乱を生じさせてしまうことすら有り得ます。
監督が叫んでも、選手交代で促しても、選手が答えれないこともあります。
突然、試合中に今までとは違う指示を出される。
その采配に、とっさに反応できるのかどうか?
選手個々の理解力、チームとしての熟成度が問われる部分です。
試合の状況を読める名将と、それに答えれる選手。
それが合致するチームは、勝負強いチームと呼ばれるでしょう。
2009年04月14日
数的優位を作れば、
攻守に渡って、ハードワークをする。
ボールがない局面(オフ・ザ・ボール)でも積極的にプレーに係わる。
ボールを奪って、すぐに走り出す。
ボールを失った瞬間に、守備に入る。
1つの目標が、ボールの周りで数的有利な状況を作り上げること。
2人でなら、1人をやっつけれる可能性が高まる。
3人4人でなら、やっつける可能性はさらに高まる。
可能性が高まるだけであって、100%にはなり得ない。
--------------------------------------------------------------------------------
ボールが移動中に、ポジションを取る。
素早くサポートについて、ボールを持った選手を助ける。
相手DFよりもこれが速ければ、数的有利が完成する。
それを生かして、相手を崩していく。
ドリブルには、あまり自信がない。
1対1では、相手を打ち負かすことは出来ないかもしれない。
誰もが、ドリブラーになれるわけでは、ありませんからね。
それでも、これが、2対1の局面を作ることが出来れば!?
その瞬間、躊躇することなく、仕掛けていく。
ボールを持った選手が、DFに向かって。
ボールを持っていない選手が、スペースもしくは、相手DFに向かって。
そうすれば、突破の可能性は、格段に高まる。
--------------------------------------------------------------------------------
守備でも、同じ考え方が出来る。
1人ではボールを奪いきることが、難しいかもしれない。
相手を挟む、2人でマークする。
クライフがいたオランダ代表やアヤックスが有名でしょう。
それを高めたのが、1990年初頭のACミラン。
現代の日本では、昨年までの柏レイソルでしょうか。
当時の石崎監督も、ACミランの戦い方を参考にしたと、語っていますしね。
ボールの周りに数的有利な状況を作る。
これを「ボールを中心にした守備」とも言い換えられています。
ドイツサッカー連盟は、国を挙げて、この守備方法に取り組んでいるようです。
その成果が、近年上がってきている。
ユーロやワールドカップでの好成績は、この守備のおかげでもある。
彼らは、自信を持っており、宣伝してもいます。
私も、ドイツサッカー連盟が作成した、本や映像資料で勉強しました。
その内容は、様々な局面を想定して、理論を紡ぎあげられている。
実際のトレーニング例まで紹介されている、参考になる資料です。
--------------------------------------------------------------------------------
バイエルンミュンヘンの試合を観ると、守備のシステム、そして意図が見て取れます。
代表チームと、同じ守備のシステムでチームが成り立っていました。
少なくとも、基本となるコンセプトは同じものでしょう。
現在の監督が、代表チームの前指揮者なので当然と言えば、当然なのです。
ゾーンを組んで、ボールを中心にした守備を行なう。
カバーリング専門のスイーパー(リベロ)は配置しない、フラットなDFライン。
そこから、自らのバランスを出来るだけ崩さずに守備を行う。
そのままボールを奪えれば、攻撃にスムーズに入ることが出来る。
そして、ボールを中心に守備を行う。
積極的に、ボールの周りで数的優位を、作っていくのです。
フリーの選手が出来るリスク、スペースを外に与えてしまうリスク。
それらを分かっていながらも、彼らはこのシステムを導入しているのです。
常に攻撃を意識した、積極的な守備のシステムと言えます。
--------------------------------------------------------------------------------
その悪い結果が、チャンピオンズリーグのクォーターファイナル、1STレグで表れてしまいました。
0対4でバルセロナに、やられた試合です。
私もこの試合をテレビで観戦して、いい勉強をさせてもらいました。
この守備システムの限界を見ることが出来たからです。
この試合では、数的優位な状況は、何回も何回も作っていました。
システムは機能していました。
ボールを持った選手を、数人で囲む。
ボールを奪うチャンスを、自らのシステムで持ち込んでいたのです。
最終ラインでは、その傾向は顕著でした。
それでも、バイエルンはボールを奪うことは出来ない。
囲んでも、数的優位を作っているのにもかかわらずです。
普段対戦しているチームだったら、こうはならないのでしょう。
バルセロナの選手たちからは、ボールを奪うことは出来なかった。
そして、フリーになった選手にパスを出されてしまう。
こんな所で!?というゴール前でフリーでボールを受けて、やすやすとシュートを決めれる。
シュートの瞬間はフリーなのです。
が、その前の局面では1人の攻撃の選手が2人3人を相手にしている。
当たり前ですが、サッカーは11人対11人でプレーするスポーツです。
どこかで、数的優位を作れば、かならずどこかに数的不利な状況が生まれてしまう。
ボールを中心に守備をし、そこに人数を掛ける。
それなら、その局面の先には、数的不利の局面も同時に存在している。
ただ、あそこまで、ボールを奪えないのか!?
これでは、ベンチの監督も、ピッチ上の選手も、手のつけようがない。
試合後のインタビューで、バイエルンのクリンスマン監督が笑ってしまっていました。
もう笑うしかないのでしょうかね。
--------------------------------------------------------------------------------
戦術とは、試合を有利に進めるために考え出された術とも言えるでしょう。
時代がたつにつれて、どんどん進化を重ねている。
それを遂行するための、体力レベルも向上している。
いくら試合を有利に進める、戦う術をを身につけても、毎回勝てるわけではない。
勝利の可能性は高まるものの・・・。
最終的には、個人の能力になってしまうのか?
それとも、チームとしての力になるのか?
はたまた運が左右するのか?
ボールがない局面(オフ・ザ・ボール)でも積極的にプレーに係わる。
ボールを奪って、すぐに走り出す。
ボールを失った瞬間に、守備に入る。
1つの目標が、ボールの周りで数的有利な状況を作り上げること。
2人でなら、1人をやっつけれる可能性が高まる。
3人4人でなら、やっつける可能性はさらに高まる。
可能性が高まるだけであって、100%にはなり得ない。
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ボールが移動中に、ポジションを取る。
素早くサポートについて、ボールを持った選手を助ける。
相手DFよりもこれが速ければ、数的有利が完成する。
それを生かして、相手を崩していく。
ドリブルには、あまり自信がない。
1対1では、相手を打ち負かすことは出来ないかもしれない。
誰もが、ドリブラーになれるわけでは、ありませんからね。
それでも、これが、2対1の局面を作ることが出来れば!?
その瞬間、躊躇することなく、仕掛けていく。
ボールを持った選手が、DFに向かって。
ボールを持っていない選手が、スペースもしくは、相手DFに向かって。
そうすれば、突破の可能性は、格段に高まる。
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守備でも、同じ考え方が出来る。
1人ではボールを奪いきることが、難しいかもしれない。
相手を挟む、2人でマークする。
クライフがいたオランダ代表やアヤックスが有名でしょう。
それを高めたのが、1990年初頭のACミラン。
現代の日本では、昨年までの柏レイソルでしょうか。
当時の石崎監督も、ACミランの戦い方を参考にしたと、語っていますしね。
ボールの周りに数的有利な状況を作る。
これを「ボールを中心にした守備」とも言い換えられています。
ドイツサッカー連盟は、国を挙げて、この守備方法に取り組んでいるようです。
その成果が、近年上がってきている。
ユーロやワールドカップでの好成績は、この守備のおかげでもある。
彼らは、自信を持っており、宣伝してもいます。
私も、ドイツサッカー連盟が作成した、本や映像資料で勉強しました。
その内容は、様々な局面を想定して、理論を紡ぎあげられている。
実際のトレーニング例まで紹介されている、参考になる資料です。
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バイエルンミュンヘンの試合を観ると、守備のシステム、そして意図が見て取れます。
代表チームと、同じ守備のシステムでチームが成り立っていました。
少なくとも、基本となるコンセプトは同じものでしょう。
現在の監督が、代表チームの前指揮者なので当然と言えば、当然なのです。
ゾーンを組んで、ボールを中心にした守備を行なう。
カバーリング専門のスイーパー(リベロ)は配置しない、フラットなDFライン。
そこから、自らのバランスを出来るだけ崩さずに守備を行う。
そのままボールを奪えれば、攻撃にスムーズに入ることが出来る。
そして、ボールを中心に守備を行う。
積極的に、ボールの周りで数的優位を、作っていくのです。
フリーの選手が出来るリスク、スペースを外に与えてしまうリスク。
それらを分かっていながらも、彼らはこのシステムを導入しているのです。
常に攻撃を意識した、積極的な守備のシステムと言えます。
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その悪い結果が、チャンピオンズリーグのクォーターファイナル、1STレグで表れてしまいました。
0対4でバルセロナに、やられた試合です。
私もこの試合をテレビで観戦して、いい勉強をさせてもらいました。
この守備システムの限界を見ることが出来たからです。
この試合では、数的優位な状況は、何回も何回も作っていました。
システムは機能していました。
ボールを持った選手を、数人で囲む。
ボールを奪うチャンスを、自らのシステムで持ち込んでいたのです。
最終ラインでは、その傾向は顕著でした。
それでも、バイエルンはボールを奪うことは出来ない。
囲んでも、数的優位を作っているのにもかかわらずです。
普段対戦しているチームだったら、こうはならないのでしょう。
バルセロナの選手たちからは、ボールを奪うことは出来なかった。
そして、フリーになった選手にパスを出されてしまう。
こんな所で!?というゴール前でフリーでボールを受けて、やすやすとシュートを決めれる。
シュートの瞬間はフリーなのです。
が、その前の局面では1人の攻撃の選手が2人3人を相手にしている。
当たり前ですが、サッカーは11人対11人でプレーするスポーツです。
どこかで、数的優位を作れば、かならずどこかに数的不利な状況が生まれてしまう。
ボールを中心に守備をし、そこに人数を掛ける。
それなら、その局面の先には、数的不利の局面も同時に存在している。
ただ、あそこまで、ボールを奪えないのか!?
これでは、ベンチの監督も、ピッチ上の選手も、手のつけようがない。
試合後のインタビューで、バイエルンのクリンスマン監督が笑ってしまっていました。
もう笑うしかないのでしょうかね。
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戦術とは、試合を有利に進めるために考え出された術とも言えるでしょう。
時代がたつにつれて、どんどん進化を重ねている。
それを遂行するための、体力レベルも向上している。
いくら試合を有利に進める、戦う術をを身につけても、毎回勝てるわけではない。
勝利の可能性は高まるものの・・・。
最終的には、個人の能力になってしまうのか?
それとも、チームとしての力になるのか?
はたまた運が左右するのか?
2009年03月20日
一人一人が代表監督として
先日の、日本代表対オーストラリア代表を観て、次のような意見が掲載されています。
日本サッカー向上に貢献された、お二人の意見です。
偶然にも、「勝負の出来る、大型ストライカーの不在」を嘆くものでした。
この先達の意見を、どう考えればいいのでしょうか?
--------------------------------------------------------------------------------
「攻撃陣に軽い選手が並んでいた。」
「前線で身体を張れる選手が必要だった。」…オシム前監督。
「FWがいない、トップレスの状態だった。屈強なCBと戦うのは?」
「本来の意味のストライカーはいない。」…釜本邦茂氏
ゴールのチャンスが無い、見ていてイライラする。
そんな辛らつな意見でした。
--------------------------------------------------------------------------------
私はこの試合を、幸運にもスタジアムで観戦することが出来ました。
ボールはよくつながっていましたが、ゴールの匂いは、確かにあまりしませんでした。
詳しくは、前の記事で読んでいただければと思います。
http://futebol.seesaa.net/article/114190604.html
何様かと言われるのを覚悟で書かせていただきます。
私個人は、オシム・釜本両氏の意見には賛同しかねます。
おっしゃることは、ものすごく当然のご意見なのですがね。
--------------------------------------------------------------------------------
点が獲れなかったのは、FWの人選ミスでは無いのではないか?
それよりも、岡田監督の目指すスタイル、プレーの質を高めるべきなのではないか。
特に、ゴール前でのポジショニング、パワーを持って入るタイミング。
ここには、大いに改善の余地があるように見えました。
この2つは、試合・トレーニング・コミュニケーションを繰り返せば、解消される部分です。
「俺は、こう考えている。」
「ここで持ったら、勝負するから、少しためながら待っててよ」
「そのスペースは、空けて飛び込もうとしていた」
この、すり合わせを積み重ねれば、間違いなく改善されていきますよね。
まだまだ、岡田監督指揮下における、お互いのプレーが分かり合えていないのでは?
徐々にメンバーが固定され、戦いを積み重ねていけば、改善されるのではないでしょうか。
--------------------------------------------------------------------------------
そもそも、FWが点を獲らないとならないのか?という疑問すらあります。
日本で、世界のCBと渡り合える、大型FWは輩出されるのでしょうか?
世界で考えてみると、ドログバやイブラヒモビッチ両選手のような!
--------------------------------------------------------------------------------
攻撃サッカーの代名詞である、ブラジル代表。
その中でも、1982年のチームは、未だに魅力的なチームとして語り継がれている。
そのチームには、黄金の4人と呼ばれるスターが、中盤に君臨していました。
ジーコ・ファルカン・ソクラテス・トニーニョセレーゾの4人です。
説明の必要が無いほど、有名ですよね。
この時代に、最も得点を重ねていたのは、ストライカーではありません。
黄金の4人の1人である、ジーコです。
88試合で、実に66得点ものゴールを重ねているのです。
このゴール数は、歴代のブラジル代表でも、ペレに続く第2位の記録です。
--------------------------------------------------------------------------------
FWの選手は、中盤の選手のお膳立て役としてプレーする。
そんなスタイルも、考えられますよね。
2006年のドイツワールドカップ。
チェコ代表は、そんなチームではなかったですか?
確かにFWのコラー選手は、超がつく大型選手でした。
彼は、得点も奪っています。
あの、ヘディングシュートの迫力は、凄まじかったですよね。
コラー選手に求められていたのは、ゴールだけでは無かったのです。
中盤の選手のための、基点としての役割を求められていたはずです。
身体を張って、ポストプレーをして、中盤の選手に前を向かせる。
つまり、中盤を活かす為の、重要なコマとしてのFWとも言えるはずです。
--------------------------------------------------------------------------------
国の数だけ、チームの数だけ、指揮するコーチの数だけ、様々なサッカーがあります。
だとしたら、FWではなく、MFが得点を奪うチームがあってもいいはずです。
それが、選手の特性や、相手チームを見極めての判断なら、なおいいですよね。
ただし、FWの選手は、もっと奮起して欲しいです。
「悔しい、俺らを信じてくれないのか?!」と。
FWが得点を奪って、勝利するチーム。
MFが得点して、勝利するチーム。
どちらが、日本に向いているのでしょうか?
今現在のことを考えると、MFに点を獲らせる方が、現実的ではないか。
私は、そう思うのです。
一人一人が、代表監督の気持ちで、考えてみると面白いですよ。
日本サッカー向上に貢献された、お二人の意見です。
偶然にも、「勝負の出来る、大型ストライカーの不在」を嘆くものでした。
この先達の意見を、どう考えればいいのでしょうか?
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「攻撃陣に軽い選手が並んでいた。」
「前線で身体を張れる選手が必要だった。」…オシム前監督。
「FWがいない、トップレスの状態だった。屈強なCBと戦うのは?」
「本来の意味のストライカーはいない。」…釜本邦茂氏
ゴールのチャンスが無い、見ていてイライラする。
そんな辛らつな意見でした。
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私はこの試合を、幸運にもスタジアムで観戦することが出来ました。
ボールはよくつながっていましたが、ゴールの匂いは、確かにあまりしませんでした。
詳しくは、前の記事で読んでいただければと思います。
http://futebol.seesaa.net/article/114190604.html
何様かと言われるのを覚悟で書かせていただきます。
私個人は、オシム・釜本両氏の意見には賛同しかねます。
おっしゃることは、ものすごく当然のご意見なのですがね。
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点が獲れなかったのは、FWの人選ミスでは無いのではないか?
それよりも、岡田監督の目指すスタイル、プレーの質を高めるべきなのではないか。
特に、ゴール前でのポジショニング、パワーを持って入るタイミング。
ここには、大いに改善の余地があるように見えました。
この2つは、試合・トレーニング・コミュニケーションを繰り返せば、解消される部分です。
「俺は、こう考えている。」
「ここで持ったら、勝負するから、少しためながら待っててよ」
「そのスペースは、空けて飛び込もうとしていた」
この、すり合わせを積み重ねれば、間違いなく改善されていきますよね。
まだまだ、岡田監督指揮下における、お互いのプレーが分かり合えていないのでは?
徐々にメンバーが固定され、戦いを積み重ねていけば、改善されるのではないでしょうか。
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そもそも、FWが点を獲らないとならないのか?という疑問すらあります。
日本で、世界のCBと渡り合える、大型FWは輩出されるのでしょうか?
世界で考えてみると、ドログバやイブラヒモビッチ両選手のような!
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攻撃サッカーの代名詞である、ブラジル代表。
その中でも、1982年のチームは、未だに魅力的なチームとして語り継がれている。
そのチームには、黄金の4人と呼ばれるスターが、中盤に君臨していました。
ジーコ・ファルカン・ソクラテス・トニーニョセレーゾの4人です。
説明の必要が無いほど、有名ですよね。
この時代に、最も得点を重ねていたのは、ストライカーではありません。
黄金の4人の1人である、ジーコです。
88試合で、実に66得点ものゴールを重ねているのです。
このゴール数は、歴代のブラジル代表でも、ペレに続く第2位の記録です。
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FWの選手は、中盤の選手のお膳立て役としてプレーする。
そんなスタイルも、考えられますよね。
2006年のドイツワールドカップ。
チェコ代表は、そんなチームではなかったですか?
確かにFWのコラー選手は、超がつく大型選手でした。
彼は、得点も奪っています。
あの、ヘディングシュートの迫力は、凄まじかったですよね。
コラー選手に求められていたのは、ゴールだけでは無かったのです。
中盤の選手のための、基点としての役割を求められていたはずです。
身体を張って、ポストプレーをして、中盤の選手に前を向かせる。
つまり、中盤を活かす為の、重要なコマとしてのFWとも言えるはずです。
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国の数だけ、チームの数だけ、指揮するコーチの数だけ、様々なサッカーがあります。
だとしたら、FWではなく、MFが得点を奪うチームがあってもいいはずです。
それが、選手の特性や、相手チームを見極めての判断なら、なおいいですよね。
ただし、FWの選手は、もっと奮起して欲しいです。
「悔しい、俺らを信じてくれないのか?!」と。
FWが得点を奪って、勝利するチーム。
MFが得点して、勝利するチーム。
どちらが、日本に向いているのでしょうか?
今現在のことを考えると、MFに点を獲らせる方が、現実的ではないか。
私は、そう思うのです。
一人一人が、代表監督の気持ちで、考えてみると面白いですよ。
2009年03月06日
あえて、近づいてみると。
攻撃時、ボールを持った味方選手に対して、どのようなポジショニングをとるのか?
その時、気をつけるべき原則が3つある。
ただし、それを忠実に実行するだけでは、相手DFにとっても、守りやすいのです。
主導権を握って、相手DFの裏をかいていく。
そのヒントは、違うスポーツにあるのです。
--------------------------------------------------------------------------------
ボールを持った味方(ボールホルダー)をどのように助けるのか?
ボールを持っていない選手、オフ・ザ・ボールの動きは、どうすればいいのか?
ボールホルダーに、パスの選択肢をプレゼントしてあげる。
それが、昨日記述した、サポートするということ。
サポートする時には、気をつけるべき3つの原則がある。
・距離
・角度
・タイミング
この3つを考えながら、ポジショニングをしなければならない。
--------------------------------------------------------------------------------
まずは、ピッチの中で、バランスよく散らばるように。
そうすれば、ボールホルダーにたくさんの選択肢(右、左、前、後ろ)をプレゼントできますよ。
偏りがあっては、選択肢が減ってしまう。
また、一列に並んでしまえば、それもまた選択肢が減ってしまう。
他の味方はどこにいるのかな?
ボールホルダーと共に、確認する必要がありますね。
このバランスよく散らばるのが、初めの第一歩と言えるでしょう。
放っておいたら、ボールに吸い寄せられるように、固まっていく。
初心者や低年齢の子供によく見られる現象です。
有名な、団子サッカーです。
なかなか、1人称のプレーから、脱却できない。
もちろん、そこから得るものも、大切なのですが。
あえて、団子でプレーしているのと、解らずに団子になっている差は、大きいですよ。
--------------------------------------------------------------------------------
次に気をつけるのは、ボールの状態です。
ボールを持った選手が、前を向いてパスを出せる、ドリブルも出来る状態。
(ボールにパワーがある、そんな表現が出来ます。)
もう一つは、相手DFのプレッシャーが厳しくて、ゴールに背を向けてしまう。
(ボールにパワーが無い状態です。)
この、ボールにパワーがあるのか?無いのか?を見極める。
そして、サポートの位置を変化させていく。
これが、次の段階と言えるでしょう。
パワーがあるなら、味方を信じて、前方へ走りこみ、飛び出していく。
前を向いて、何でも出来るから、当然ですよね。
もし、パスが出なくても、相手DFを引き付けることが出来るでしょう。
そうすれば、ボールホルダーのシュートや、ドリブル突破の助けになる。
後ろから、選手が走りぬけ、飛び出してくる。
オシム監督のスタイルを思い出していただけば、想像しやすいかと。
ボールにパワーが無いなら、どうでしょうか。
考えれば解りますよね。
セーフティーなパスコースを作ってあげる。
飛び出すよりも、斜め後ろや、後ろで助けてあげる。
仮に飛び出しても、なかなか効果的なパスは出てきにくいですよね。
もちろん、例外はあります。
解りやすく、2人の関係で説明しました。
例えばこれに、3人4人と係われば、新しい考え方も出てきますよね。
さらに、プレイしているゾーンによっても違うでしょう。
基本原則としては、ボールのパワーを見て、ポジションをとっていくのです。
--------------------------------------------------------------------------------
バスケットボールの戦術で、ピック&ロールというものがあります。
どんなプレーなのでしょうか。
これを例に挙げて、考えてみましょう。
サポートについて、深く考察できるきっかけになるのです。
まず、ボールホルダーAに、味方Bが近づいていきます。
その時には、自分をマークする選手Aも、当然付いてきます。
Bはさらに近づいて、距離を縮めていきます。
次の瞬間、ボールホルダーをマークする、相手DF@にぶつかってスクリーンします。
その局面では、非常に狭い2対2が出来上がるのです。
すると、不思議な現象が起きます。
ボールホルダーAをDF@とAが、2人でマークするのです。
近くにボールがあると、取れると勘違いするのか、それとも惰性で寄ってしまうのか?
局面は、攻撃1人対守備2人になるのです。
スクリーンした選手Bは、何をしているのか?
そこから、素早く離れて、フリーになるのです。
そこで、Bは、パスをAから受けて、有利に展開していく。
バリエーションは、たくさんあるらしいです。
DFの状況や、スペースを見てプレーを選択していく。
バスケットボールも、フットボールも同じですね。
--------------------------------------------------------------------------------
面白いのは、わざと、ボールホルダーに近づいていくこと。
しかも、相手DFを引き連れて、近づいていく。
サポートの原則から見れば、外れていますよね。
バランスも悪い、味方を不利の状況に追い込む、ですからね。
ただし、味方に一瞬だけ頑張ってもらえれば、フリーでボールを受けれる。
ハイレベルなコンビネーションですよ!
距離を保つだけでなく、相手DFを動かして、有利な状況を作る。
しかも、相手DFの心理まで操っているプレー。
自分のマークを捨ててでも、ボールを奪える!そんな勘違いをさせるのです。
この発想は、フットボールにはあまり見られないものではないでしょうか。
ボールを持った選手が、ドリブルでためて、周りをフリーにする。
ドリブルで突破して、一枚はがしてフリーの味方を作る。
このプレーは、よく見受けられますよね。
短いパス交換で引き付けて、一気にサイドチェンジなどもあります。
いずれも、ボールホルダー主導のコンビネーションです。
ピック&ロールは、2人のコンビで成り立つプレー。
もしかすると、オフ・ザ・ボールの動きが主導のことすら、あり得ます。
これがハマッた映像を見ましたが、面白い!
ボールが面白いように動き、人間が躍動していく。
相手DFは、完全に後手に回って、後追いの状況になってしまうのです。
人とボールが動くバスケットボールです。(そんな表現があるのかどうかは・・・?)
--------------------------------------------------------------------------------
明日から、Jリーグが開幕します。
どんな試合が、展開されるのでしょうか?
レベルを追求していけば、フットボールはバスケットボールに近づいていくはずです。
手で扱うバスケットボールと、足で扱うフットボール。
この2つを同列に扱うのは、無理がある。
そんな意見も、多いのでしょう。
日本の歩み進んで行く道は、既にこちらに舵をきっているのです。
世界と戦っていくために、人とボールを動かしていく。
コンビネーションを高めていく。
いわゆる、ムービングフットボール。
それは、フットボールのバスケットボール化と言い換えれるです。
そろそろ、今シーズンのJリーグでは、その兆候が見られるのでは?
個人的には、ひそかに期待しています。
その時、気をつけるべき原則が3つある。
ただし、それを忠実に実行するだけでは、相手DFにとっても、守りやすいのです。
主導権を握って、相手DFの裏をかいていく。
そのヒントは、違うスポーツにあるのです。
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ボールを持った味方(ボールホルダー)をどのように助けるのか?
ボールを持っていない選手、オフ・ザ・ボールの動きは、どうすればいいのか?
ボールホルダーに、パスの選択肢をプレゼントしてあげる。
それが、昨日記述した、サポートするということ。
サポートする時には、気をつけるべき3つの原則がある。
・距離
・角度
・タイミング
この3つを考えながら、ポジショニングをしなければならない。
--------------------------------------------------------------------------------
まずは、ピッチの中で、バランスよく散らばるように。
そうすれば、ボールホルダーにたくさんの選択肢(右、左、前、後ろ)をプレゼントできますよ。
偏りがあっては、選択肢が減ってしまう。
また、一列に並んでしまえば、それもまた選択肢が減ってしまう。
他の味方はどこにいるのかな?
ボールホルダーと共に、確認する必要がありますね。
このバランスよく散らばるのが、初めの第一歩と言えるでしょう。
放っておいたら、ボールに吸い寄せられるように、固まっていく。
初心者や低年齢の子供によく見られる現象です。
有名な、団子サッカーです。
なかなか、1人称のプレーから、脱却できない。
もちろん、そこから得るものも、大切なのですが。
あえて、団子でプレーしているのと、解らずに団子になっている差は、大きいですよ。
--------------------------------------------------------------------------------
次に気をつけるのは、ボールの状態です。
ボールを持った選手が、前を向いてパスを出せる、ドリブルも出来る状態。
(ボールにパワーがある、そんな表現が出来ます。)
もう一つは、相手DFのプレッシャーが厳しくて、ゴールに背を向けてしまう。
(ボールにパワーが無い状態です。)
この、ボールにパワーがあるのか?無いのか?を見極める。
そして、サポートの位置を変化させていく。
これが、次の段階と言えるでしょう。
パワーがあるなら、味方を信じて、前方へ走りこみ、飛び出していく。
前を向いて、何でも出来るから、当然ですよね。
もし、パスが出なくても、相手DFを引き付けることが出来るでしょう。
そうすれば、ボールホルダーのシュートや、ドリブル突破の助けになる。
後ろから、選手が走りぬけ、飛び出してくる。
オシム監督のスタイルを思い出していただけば、想像しやすいかと。
ボールにパワーが無いなら、どうでしょうか。
考えれば解りますよね。
セーフティーなパスコースを作ってあげる。
飛び出すよりも、斜め後ろや、後ろで助けてあげる。
仮に飛び出しても、なかなか効果的なパスは出てきにくいですよね。
もちろん、例外はあります。
解りやすく、2人の関係で説明しました。
例えばこれに、3人4人と係われば、新しい考え方も出てきますよね。
さらに、プレイしているゾーンによっても違うでしょう。
基本原則としては、ボールのパワーを見て、ポジションをとっていくのです。
--------------------------------------------------------------------------------
バスケットボールの戦術で、ピック&ロールというものがあります。
どんなプレーなのでしょうか。
これを例に挙げて、考えてみましょう。
サポートについて、深く考察できるきっかけになるのです。
まず、ボールホルダーAに、味方Bが近づいていきます。
その時には、自分をマークする選手Aも、当然付いてきます。
Bはさらに近づいて、距離を縮めていきます。
次の瞬間、ボールホルダーをマークする、相手DF@にぶつかってスクリーンします。
その局面では、非常に狭い2対2が出来上がるのです。
すると、不思議な現象が起きます。
ボールホルダーAをDF@とAが、2人でマークするのです。
近くにボールがあると、取れると勘違いするのか、それとも惰性で寄ってしまうのか?
局面は、攻撃1人対守備2人になるのです。
スクリーンした選手Bは、何をしているのか?
そこから、素早く離れて、フリーになるのです。
そこで、Bは、パスをAから受けて、有利に展開していく。
バリエーションは、たくさんあるらしいです。
DFの状況や、スペースを見てプレーを選択していく。
バスケットボールも、フットボールも同じですね。
--------------------------------------------------------------------------------
面白いのは、わざと、ボールホルダーに近づいていくこと。
しかも、相手DFを引き連れて、近づいていく。
サポートの原則から見れば、外れていますよね。
バランスも悪い、味方を不利の状況に追い込む、ですからね。
ただし、味方に一瞬だけ頑張ってもらえれば、フリーでボールを受けれる。
ハイレベルなコンビネーションですよ!
距離を保つだけでなく、相手DFを動かして、有利な状況を作る。
しかも、相手DFの心理まで操っているプレー。
自分のマークを捨ててでも、ボールを奪える!そんな勘違いをさせるのです。
この発想は、フットボールにはあまり見られないものではないでしょうか。
ボールを持った選手が、ドリブルでためて、周りをフリーにする。
ドリブルで突破して、一枚はがしてフリーの味方を作る。
このプレーは、よく見受けられますよね。
短いパス交換で引き付けて、一気にサイドチェンジなどもあります。
いずれも、ボールホルダー主導のコンビネーションです。
ピック&ロールは、2人のコンビで成り立つプレー。
もしかすると、オフ・ザ・ボールの動きが主導のことすら、あり得ます。
これがハマッた映像を見ましたが、面白い!
ボールが面白いように動き、人間が躍動していく。
相手DFは、完全に後手に回って、後追いの状況になってしまうのです。
人とボールが動くバスケットボールです。(そんな表現があるのかどうかは・・・?)
--------------------------------------------------------------------------------
明日から、Jリーグが開幕します。
どんな試合が、展開されるのでしょうか?
レベルを追求していけば、フットボールはバスケットボールに近づいていくはずです。
手で扱うバスケットボールと、足で扱うフットボール。
この2つを同列に扱うのは、無理がある。
そんな意見も、多いのでしょう。
日本の歩み進んで行く道は、既にこちらに舵をきっているのです。
世界と戦っていくために、人とボールを動かしていく。
コンビネーションを高めていく。
いわゆる、ムービングフットボール。
それは、フットボールのバスケットボール化と言い換えれるです。
そろそろ、今シーズンのJリーグでは、その兆候が見られるのでは?
個人的には、ひそかに期待しています。
2009年02月27日
一つのチームの中に、
UEFAチャンピオンズリーグが再開されました。
決勝ラウンドに進んだ16チームのレベルは、高い。
世界最高峰のカップ戦とされるだけの、水準でした。
そうなると、自分たちのやりたい方法を押し付けるだけではすまないようです。
--------------------------------------------------------------------------------
相手の長所(ストロングポイント)を消していく、試合運びがあります。
マークを徹底的にするか、スペースをつぶし続ける。
自分たちの良さ(ストロングポイント)を出すことは、二の次にしてです。
「作り上げることよりも、壊すことは簡単」
攻撃を組織するよりも、守備は簡単。
家を建てるのは難しいが、壊すのは一瞬。
オシムさんの言葉です。
他にも、何人もの指導者やプレーヤーが、同じような言葉を残しています。
裏を返せば、守備的に試合を進めてリスクを排除していく。
一瞬のカウンターやフリーキックに掛けて行く。
0対0、もしくは1対0での勝利を目指す。
リアリストと呼ばれる人々の志向する、戦い方です。
--------------------------------------------------------------------------------
ところが、最近はこういった考え方だけ!で試合を進めるチームが、減少傾向にあります。
攻撃側優位のルール変更が、何度も行われています。
そして、用具の進歩によって、GKやDFは対応が難しくなっています。
昔は、無回転のブレ球なんて、無かったですよ。
ミドルシュートのレンジも、明らかに広がっています。
南米系、アフリカ系の選手の「個の力」は圧倒的ですらあります。
ボスマン判決以降、その人数は増すばかり。
11人中、自国選手は1人、2人というのも珍しくありません。
守ろうと思っても、守りきれないのが現状なのではないでしょうか。
イタリア勢に、ドイツ勢が優勝できていません。
セミファイナルに残るチーム数も少ないですよね。
--------------------------------------------------------------------------------
改めて、何が起こっているのか?
これを確認するために、8試合全てをテレビ観戦しました。
次のような傾向があったように思います。
ゲーム序盤の立ち上がりは、ガンガンにプレッシャーを掛け合う。
これが、前半の15分から30分あたりまでは続くのです。
その時間帯の傾向として、選手がヘタに見えてしまいます。
トラップミスや、パスミス、適当なロングフォワードパスが増えているからです。
おそらく、テレビで観るよりも、速く強烈なプレッシングがあるのでしょう。
特に、攻撃から守備への切り替え(トランジション)は速い!
誰もが、奪われた瞬間に、守備を開始します。
下がらずに、その場から。
甘えの許されないフットボールとは、このことなのか。
思い知らされる時間帯であります。
この時間帯のコンセプトは、相手の良さをつぶす、壊すことでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
その時間帯を過ぎると、ようやく試合が落ち着いてきます。
意図のある展開や崩しが、数多く見えるようになってくるのです。
スピードに乗った、サイドの崩し。
中盤の選手がボールに触りながらの展開。
3人目、4人目がボールに係わってくる。
オッ、オッと画面に引き込まれる回数が増えるのもこの時間帯です。
攻守共に、バランスの取れている、安定している時間帯ともいえるのでしょうか。
--------------------------------------------------------------------------------
そして、後半も15分20分を過ぎると、お互いの疲れがピークになる。
全体的に間延びしてくる。
前半から飛ばしたツケが回ってくる時間帯です。
ここで、各選手の個人技が輝いてきます。
選手同士のコンビネーションも、さらに見られます。
彼らは、プレッシャーがゆるくなると、本当に巧い、すごい。
これを出させたくない、気持ちがよく分かります。
監督が、交代のカードを積極的に切る時間帯でもあります。
大きく試合が動く、もしくは動かしたい。
調子の出ない、足の止まった選手を外に出す。
取っておいた、攻撃的な選手を投入する。
もしくは、守備的に進めるための、新たなプレッシャー役の選手の投入。
勝ってるチームは、徐々に試合を終わらせようと、テンポを落とすこともあるでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
その幾つもある、時間帯に合わせた戦い方を、平然と行う。
我慢すべきは、我慢する。
ガンガン行く時は、遠慮なく行く。
時間をゆっくり使う時は、ゆっくり行く。
一つのチームなのに、複数の戦い方を試合の中で変化させていく。
これが、トップトップのチームの、最大の特徴に感じました。
もちろん、様々な展開はあります。
今回挙げたのは、一例にしか過ぎないでしょう。
ポイントは、自分たちで戦い方を変化させることが出来る!そのことです。
一つの戦い方しか出来ないチームは、これ以上の進出は、厳しいとも言えます。
良くあるのは、ホームとアウェイとで、戦い方を変える。
試合の中で変えるとしたら、前後半のところ。
せいぜい、選手交代をきっかけにするやり方。
フォーメーションを変え、戦い方もシフトチェンジする。
それが、全く違うチームに見えるほど、戦い方を変化させていく。
フォーメーションも変わっていないのにもかかわらず、システムを変更させていく。
チームの熟成度もあるでしょう。
私はそれに加えて、一人一人の試合を読む目。
この能力の素晴らしさを感じました。
--------------------------------------------------------------------------------
フットボールが巧い、レベルが高いとは、この部分かもしれない。
我々には、大局的にゲームを読む力が足りていないのではないか。
ではどうすれば、その能力を育てることが出来るのか?
自分がそれをつかめたところで、それをどのように伝えることが出来るのか?
自分のチームの試合を観ていて「嫌な感じがする」
その逆に、「今、いい流れが来そう」
長年指導していると、それは感じれるようになってくるのです。
毎回感じれれば、勝負師と呼ばれる名将なのでしょう。
自分が感じれれるのと、伝えるのは、話が大きく違ってきます。
答えは、霧の中でボンヤリとしか見えません。
新たな課題を、抱えてしまいました。
決勝ラウンドに進んだ16チームのレベルは、高い。
世界最高峰のカップ戦とされるだけの、水準でした。
そうなると、自分たちのやりたい方法を押し付けるだけではすまないようです。
--------------------------------------------------------------------------------
相手の長所(ストロングポイント)を消していく、試合運びがあります。
マークを徹底的にするか、スペースをつぶし続ける。
自分たちの良さ(ストロングポイント)を出すことは、二の次にしてです。
「作り上げることよりも、壊すことは簡単」
攻撃を組織するよりも、守備は簡単。
家を建てるのは難しいが、壊すのは一瞬。
オシムさんの言葉です。
他にも、何人もの指導者やプレーヤーが、同じような言葉を残しています。
裏を返せば、守備的に試合を進めてリスクを排除していく。
一瞬のカウンターやフリーキックに掛けて行く。
0対0、もしくは1対0での勝利を目指す。
リアリストと呼ばれる人々の志向する、戦い方です。
--------------------------------------------------------------------------------
ところが、最近はこういった考え方だけ!で試合を進めるチームが、減少傾向にあります。
攻撃側優位のルール変更が、何度も行われています。
そして、用具の進歩によって、GKやDFは対応が難しくなっています。
昔は、無回転のブレ球なんて、無かったですよ。
ミドルシュートのレンジも、明らかに広がっています。
南米系、アフリカ系の選手の「個の力」は圧倒的ですらあります。
ボスマン判決以降、その人数は増すばかり。
11人中、自国選手は1人、2人というのも珍しくありません。
守ろうと思っても、守りきれないのが現状なのではないでしょうか。
イタリア勢に、ドイツ勢が優勝できていません。
セミファイナルに残るチーム数も少ないですよね。
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改めて、何が起こっているのか?
これを確認するために、8試合全てをテレビ観戦しました。
次のような傾向があったように思います。
ゲーム序盤の立ち上がりは、ガンガンにプレッシャーを掛け合う。
これが、前半の15分から30分あたりまでは続くのです。
その時間帯の傾向として、選手がヘタに見えてしまいます。
トラップミスや、パスミス、適当なロングフォワードパスが増えているからです。
おそらく、テレビで観るよりも、速く強烈なプレッシングがあるのでしょう。
特に、攻撃から守備への切り替え(トランジション)は速い!
誰もが、奪われた瞬間に、守備を開始します。
下がらずに、その場から。
甘えの許されないフットボールとは、このことなのか。
思い知らされる時間帯であります。
この時間帯のコンセプトは、相手の良さをつぶす、壊すことでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
その時間帯を過ぎると、ようやく試合が落ち着いてきます。
意図のある展開や崩しが、数多く見えるようになってくるのです。
スピードに乗った、サイドの崩し。
中盤の選手がボールに触りながらの展開。
3人目、4人目がボールに係わってくる。
オッ、オッと画面に引き込まれる回数が増えるのもこの時間帯です。
攻守共に、バランスの取れている、安定している時間帯ともいえるのでしょうか。
--------------------------------------------------------------------------------
そして、後半も15分20分を過ぎると、お互いの疲れがピークになる。
全体的に間延びしてくる。
前半から飛ばしたツケが回ってくる時間帯です。
ここで、各選手の個人技が輝いてきます。
選手同士のコンビネーションも、さらに見られます。
彼らは、プレッシャーがゆるくなると、本当に巧い、すごい。
これを出させたくない、気持ちがよく分かります。
監督が、交代のカードを積極的に切る時間帯でもあります。
大きく試合が動く、もしくは動かしたい。
調子の出ない、足の止まった選手を外に出す。
取っておいた、攻撃的な選手を投入する。
もしくは、守備的に進めるための、新たなプレッシャー役の選手の投入。
勝ってるチームは、徐々に試合を終わらせようと、テンポを落とすこともあるでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
その幾つもある、時間帯に合わせた戦い方を、平然と行う。
我慢すべきは、我慢する。
ガンガン行く時は、遠慮なく行く。
時間をゆっくり使う時は、ゆっくり行く。
一つのチームなのに、複数の戦い方を試合の中で変化させていく。
これが、トップトップのチームの、最大の特徴に感じました。
もちろん、様々な展開はあります。
今回挙げたのは、一例にしか過ぎないでしょう。
ポイントは、自分たちで戦い方を変化させることが出来る!そのことです。
一つの戦い方しか出来ないチームは、これ以上の進出は、厳しいとも言えます。
良くあるのは、ホームとアウェイとで、戦い方を変える。
試合の中で変えるとしたら、前後半のところ。
せいぜい、選手交代をきっかけにするやり方。
フォーメーションを変え、戦い方もシフトチェンジする。
それが、全く違うチームに見えるほど、戦い方を変化させていく。
フォーメーションも変わっていないのにもかかわらず、システムを変更させていく。
チームの熟成度もあるでしょう。
私はそれに加えて、一人一人の試合を読む目。
この能力の素晴らしさを感じました。
--------------------------------------------------------------------------------
フットボールが巧い、レベルが高いとは、この部分かもしれない。
我々には、大局的にゲームを読む力が足りていないのではないか。
ではどうすれば、その能力を育てることが出来るのか?
自分がそれをつかめたところで、それをどのように伝えることが出来るのか?
自分のチームの試合を観ていて「嫌な感じがする」
その逆に、「今、いい流れが来そう」
長年指導していると、それは感じれるようになってくるのです。
毎回感じれれば、勝負師と呼ばれる名将なのでしょう。
自分が感じれれるのと、伝えるのは、話が大きく違ってきます。
答えは、霧の中でボンヤリとしか見えません。
新たな課題を、抱えてしまいました。
2009年02月03日
役割を分けてしまう。
全員で守備して、全員で攻撃する。
ただし、これがサッカーの全てではない。
--------------------------------------------------------------------------------
コンディション、チームの成熟度共に、不安要素いっぱいです。
サッカー日本代表は、明日、一週間後の試合をどう戦うのでしょうか?
楽しみと、不安とが入り混じっています。
彼らの戦うスタイルは、全員攻撃、全員守備。
より多くの人数が攻守にわたって、プレーに関与していく。
走れること、走り続けることが、選手選考の前提となっている感があります。
それが、岡田監督の目指す、形なのでしょうね。
私も、日本人が海外の選手と戦うなら、それが妥当かなと考えます。
より多くの人数が、プレーに係わるとどうなるのか?
個と個との、勝負を避けることが出来る。
局面においても、個人の能力ではなく、グループの力で解決を目指す。
言い換えるなら、個人の力量差で引けをとっていても、晒されることがない。
もっと強く言うなら、こうでしょうか。
かけっこや、ぶつかり合いなどで弱い日本人でも勝つチャンスが生まれる。
大人になって、完成を迎えようとしているプロ選手
彼らが劇的に向上することは少ないでしょう。
それならば、今、この瞬間は、そういった戦い方になるのでしょうね。
--------------------------------------------------------------------------------
世の中には、色々な戦い方があります。
その一つ、イタリアの名門チーム、ACMILAN。
彼らの戦い方は、日本代表チームの対極とも言えるでしょう。
何しろ、攻める人間、守る人間とをピシッと分かれて?分けて?しまっている。
FW、もしくはトップ下のアタッカー陣の3人が点を獲る。
DFラインとGKは、守備を頑張る。
中盤の3人でさえ、攻守どちらかに役割の重きを持たされている。
守備のシーンでは、危なっかしいシーンのオンパレードです。
あわや!?というのが、毎試合繰り返されています。
そして、走る量は少ない。
特に、アタッカー陣の3人は、少ないですね。
前線から、守備をして、後方を助けてあげる。
フリーランニングで、マーカーを外す、スペースに飛び出すことは限られている。
つまり、攻守に係わる人数が少ないのです。
オシム監督の率いた、ジェフ千葉の正反対のスタイルだと考えればいいのでしょうか。
後ろから、どんどん人が湧き出るように飛び出してくる。
ボールを追い越す動きを頻繁に繰り返す。
スピードに乗って、相手を混乱に陥れる。
そんなシーンは、ACミランでは、見受けられないのです。
誰が攻めていくのか?サポーターでも、テレビからでも予測すら出来る。
それでも、現在国内リーグで2位に浮上です。
失点はやや多くて、リーグ5番目の少なさ。
得点数は、なんとリーグ1位。
日本サッカー協会なら、失格の烙印を押してしまいそうな試合運びしかしていない。
そんなチームなのに、結果はそれなりのものを残しているのです。
--------------------------------------------------------------------------------
観ていて感じるのは、圧倒的な個の力。
それがあるものとして、チームを編成している。
チームの戦い方を、選択している。
そこに、要因があると考えます。
何しろ、読まれてても関係ないのです。
カカーと、パト、ロナウジーニョ(シェフチェンコ、インザーギ)で攻めてくる。
しかも、目の前でボールを持って、そこから攻めていくことすら分かっている。
それが、はっきりと分かっていても、止めれない。
止めることが出来ない。
相手の予測を、個の力、数人のコンビネーションで上回ってしまう。
それも、何回も必要ない。
1試合に、数回でいいのです。
たった数度の決定機をを決めてしまう。(1試合に平均1.7得点)
それくらい、彼らのボールコントロール、フェイント、キック、シュートの能力はすさまじい。
普通、分かっていたら、そう簡単には、守備陣も許さないはずです。
守る側も、一流の選手、各国の代表選手ですからね。
その彼らさえも、上回ってしまう、圧倒的な個の力。
さらに、最近ではベッカムが加わったのが大きいです。
顔に似合わず、攻守両面にわたって走り続けるのが彼のプレーです。
さらに、足元プレーに走りがちなブラジル人の持っていない武器がある。
一撃必殺の右足からのクロス、ロングフィードは、未だに世界のトップクラスでしたね。
ベッカムは、ACミランに欠けていた、大切なピースだったようです。
--------------------------------------------------------------------------------
とは言えども、やはり彼らが、個の力を前面に押し出して、試合を運ぶのは同じです。
我々は、同じことをしようと思ったらどうでしょうか?
国内なら通用するかもしれない。
以前の浦和レッズにも、スタイルと言う面では通ずるものはあります。
ただ、個の力を必要とします。
しかも、相手の予測や能力を、圧倒的に上回る必要があるのです。
日本国内なら出来るでしょう。
アジアに出て行くと?その時点でも難しいでしょう。
中東選手の運動能力、韓国・北朝鮮選手の激しさ・強さ。
それを上回れるのか?
ましてや、世界レベルとなると、さらに厳しいですよね。
欧州組とは言いますが、やっと本場欧州で、認識されたかどうかのレベルです。
ACミランのアタッカー陣は、世界のトップトップの力を有している。
だからこそ、あの戦い方が可能になるのです。
それですら、一番になれるかと言えば、厳しいのが現実です。
一つのアプローチの方法としては、面白いかもしれません。
アタッカー陣が気持ちよく能力を発揮するために、他のメンバーが下支えをする。
アタッカー陣も、それに応えようとする。
チームが一番のスター。
この価値観だからなせるのでしょうね。
だから、実績も実力もある選手が、下支えもするし、ベンチに座っても不満を言わない。
彼らの中では、いいサイクルが出来上がっているのでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
彼らの試合を観て、つまらない。
もしくは、頑張りが足らない、はつらつとしていない。
そう感じてしまう人も実際にいるでしょう。
全員で守備して、全員で攻める。
それだけがサッカーでないのも、これまた事実なのです。
様々な試合、戦い方、価値観がぶつかり合うところに、フットボールの良さがある。
だからこそ、多種多様な人間が熱狂してしまうのでしょうね。
ただし、これがサッカーの全てではない。
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コンディション、チームの成熟度共に、不安要素いっぱいです。
サッカー日本代表は、明日、一週間後の試合をどう戦うのでしょうか?
楽しみと、不安とが入り混じっています。
彼らの戦うスタイルは、全員攻撃、全員守備。
より多くの人数が攻守にわたって、プレーに関与していく。
走れること、走り続けることが、選手選考の前提となっている感があります。
それが、岡田監督の目指す、形なのでしょうね。
私も、日本人が海外の選手と戦うなら、それが妥当かなと考えます。
より多くの人数が、プレーに係わるとどうなるのか?
個と個との、勝負を避けることが出来る。
局面においても、個人の能力ではなく、グループの力で解決を目指す。
言い換えるなら、個人の力量差で引けをとっていても、晒されることがない。
もっと強く言うなら、こうでしょうか。
かけっこや、ぶつかり合いなどで弱い日本人でも勝つチャンスが生まれる。
大人になって、完成を迎えようとしているプロ選手
彼らが劇的に向上することは少ないでしょう。
それならば、今、この瞬間は、そういった戦い方になるのでしょうね。
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世の中には、色々な戦い方があります。
その一つ、イタリアの名門チーム、ACMILAN。
彼らの戦い方は、日本代表チームの対極とも言えるでしょう。
何しろ、攻める人間、守る人間とをピシッと分かれて?分けて?しまっている。
FW、もしくはトップ下のアタッカー陣の3人が点を獲る。
DFラインとGKは、守備を頑張る。
中盤の3人でさえ、攻守どちらかに役割の重きを持たされている。
守備のシーンでは、危なっかしいシーンのオンパレードです。
あわや!?というのが、毎試合繰り返されています。
そして、走る量は少ない。
特に、アタッカー陣の3人は、少ないですね。
前線から、守備をして、後方を助けてあげる。
フリーランニングで、マーカーを外す、スペースに飛び出すことは限られている。
つまり、攻守に係わる人数が少ないのです。
オシム監督の率いた、ジェフ千葉の正反対のスタイルだと考えればいいのでしょうか。
後ろから、どんどん人が湧き出るように飛び出してくる。
ボールを追い越す動きを頻繁に繰り返す。
スピードに乗って、相手を混乱に陥れる。
そんなシーンは、ACミランでは、見受けられないのです。
誰が攻めていくのか?サポーターでも、テレビからでも予測すら出来る。
それでも、現在国内リーグで2位に浮上です。
失点はやや多くて、リーグ5番目の少なさ。
得点数は、なんとリーグ1位。
日本サッカー協会なら、失格の烙印を押してしまいそうな試合運びしかしていない。
そんなチームなのに、結果はそれなりのものを残しているのです。
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観ていて感じるのは、圧倒的な個の力。
それがあるものとして、チームを編成している。
チームの戦い方を、選択している。
そこに、要因があると考えます。
何しろ、読まれてても関係ないのです。
カカーと、パト、ロナウジーニョ(シェフチェンコ、インザーギ)で攻めてくる。
しかも、目の前でボールを持って、そこから攻めていくことすら分かっている。
それが、はっきりと分かっていても、止めれない。
止めることが出来ない。
相手の予測を、個の力、数人のコンビネーションで上回ってしまう。
それも、何回も必要ない。
1試合に、数回でいいのです。
たった数度の決定機をを決めてしまう。(1試合に平均1.7得点)
それくらい、彼らのボールコントロール、フェイント、キック、シュートの能力はすさまじい。
普通、分かっていたら、そう簡単には、守備陣も許さないはずです。
守る側も、一流の選手、各国の代表選手ですからね。
その彼らさえも、上回ってしまう、圧倒的な個の力。
さらに、最近ではベッカムが加わったのが大きいです。
顔に似合わず、攻守両面にわたって走り続けるのが彼のプレーです。
さらに、足元プレーに走りがちなブラジル人の持っていない武器がある。
一撃必殺の右足からのクロス、ロングフィードは、未だに世界のトップクラスでしたね。
ベッカムは、ACミランに欠けていた、大切なピースだったようです。
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とは言えども、やはり彼らが、個の力を前面に押し出して、試合を運ぶのは同じです。
我々は、同じことをしようと思ったらどうでしょうか?
国内なら通用するかもしれない。
以前の浦和レッズにも、スタイルと言う面では通ずるものはあります。
ただ、個の力を必要とします。
しかも、相手の予測や能力を、圧倒的に上回る必要があるのです。
日本国内なら出来るでしょう。
アジアに出て行くと?その時点でも難しいでしょう。
中東選手の運動能力、韓国・北朝鮮選手の激しさ・強さ。
それを上回れるのか?
ましてや、世界レベルとなると、さらに厳しいですよね。
欧州組とは言いますが、やっと本場欧州で、認識されたかどうかのレベルです。
ACミランのアタッカー陣は、世界のトップトップの力を有している。
だからこそ、あの戦い方が可能になるのです。
それですら、一番になれるかと言えば、厳しいのが現実です。
一つのアプローチの方法としては、面白いかもしれません。
アタッカー陣が気持ちよく能力を発揮するために、他のメンバーが下支えをする。
アタッカー陣も、それに応えようとする。
チームが一番のスター。
この価値観だからなせるのでしょうね。
だから、実績も実力もある選手が、下支えもするし、ベンチに座っても不満を言わない。
彼らの中では、いいサイクルが出来上がっているのでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
彼らの試合を観て、つまらない。
もしくは、頑張りが足らない、はつらつとしていない。
そう感じてしまう人も実際にいるでしょう。
全員で守備して、全員で攻める。
それだけがサッカーでないのも、これまた事実なのです。
様々な試合、戦い方、価値観がぶつかり合うところに、フットボールの良さがある。
だからこそ、多種多様な人間が熱狂してしまうのでしょうね。
2009年01月20日
多彩な攻撃と、パターン化した攻撃。
多彩な攻撃にもメリットがあり、パターン化された攻撃にもメリットがある。
ゴールを奪うためには?
ゴール前に、パワーを持った良い状態で、繰り返し入ってくるためには?
この本質さえ外さなければ、どちらも正解といえるでしょう。
----
サッカー日本代表が2009年の活動を開始しました。
この時期に、オフ明け早々のこの時期。
公式戦が入るのは、つらいでしょう。
オフが短いと、シーズン終盤になって、息切れ、故障続発を誘発しやすくねる。
あえて、メリットを探すならば、新戦力の発掘。
この台頭のためには、好都合だったかもしれませんね。
アジアカップを取っていないデメリットが、ここにもありました。
もちろん、一番大きなデメリットは、コンフェデに出れないこと。
極東のアジアに位置する日本。
世界レベルのチームと、真剣な試合をする場は限られている。
しかも、日本を離れてとなると、さらに少なくなってしまう。
2010年に向けての、足かせにならなければいいのですが。
----
さて、話が飛んでしまいました。
その日本代表が、国内は鹿児島で合宿を張っていました。
調整のために、地元の大学生チームとトレーニングマッチ。
正直、力には差があるでしょう。
いくら、鹿屋体育大学が強豪とはいえ、アマチュアチームです。
日本代表にとっては、勝って当たり前という、難しいモチベーションでの試合でしょう。
ここで求められるのは、もちろん内容です。
トレーニングの成果を、いかに発揮するのか?!
通常の対戦相手に比べると、ゆるいプレッシャーです。
そこで、自分たちが主導権を握って、チームのスタイルを確立、確認する。
対戦相手の、鹿屋体育大学の井上尚武監督が気になるコメントを出していました。
「若くて動ける人が入っているのはおもしろい。ああいう選手は脅威になる」
その後に、
「中盤にタメがつくれていない」
「ちょっとワンパターンでしたね」
このコメントを聞いてどう思いますか?
特に、この「ワンパターンだった」の部分です。
単調な攻撃をしている。
国際試合では、通用しないだろう。
そんな印象を持ちませんか?
攻撃の形、これが決まりきっている。
次、どうなるか、バレてしまうよ。
簡単に、DFに止められるのでは?
新聞などを見ていると、こんな論調です。
----
本当にそうでしょうか?
様々なスポーツで考えてみてください。
柔道なら、どうでしょう。
背負い投げを究めて、金メダルまでたどり着いた選手。
鋭い内股を武器に、頂点をつかんだ選手。
相撲の世界。
強烈な、突き押しを武器に、活躍した力士。
右差し、左の前みつを取って、攻め込んで行った横綱。
野球ならどうでしょうか。
1番が塁に出て、2番が送る。
3・4・5番のクリーンナップで点を取る。
中盤を過ぎたら、セットアッパーに、押さえの切り札が出てくる、勝利の方程式。
これらの形は、ワンパターンの典型ですよね。
ところが、この形が出てくれば来るほど、勝率は高まるのです。
どうすれば、自分たちの形に持ち込めるのか?
強い意識をここに持っているはずです。
もちろん、対戦相手には研究されているでしょう。
だからといって、その形をそう簡単には変えたりはしないでしょう。
形を変えることよりも、自分たちの力を高める。
パターン化された、形をより高みを目指して追求していくのです。
----
フットボールでも、たくさんの事例があります。
10年ほど前のマンチェスターユナイテッドです。
彼らの攻撃は、これから何をするのかがよく解る。
右サイドにボールが入れば、ベッカムが世界一のクロスボールを上げて来る。
少々ゴールから遠くても、お構いなし。
味方FWのタイミングに合わせて、最高のボールが、触れば入るようなボールが入る。
左サイドでボールを持てば、ギッグスがドリブルを仕掛ける。
スピードに乗ったままのコースを変えてくるドリブルは、対応不能。
ゴールラインまでえぐって、マイナスのクロスが入る。
味方は、彼らがボールを持ったら、走りこむだけで良い。
いつ、どこに走りこめばいいのか?
サポーターですら解っているほどでしょう。
もちろん、DFも必死に対応してます。
それでも、彼らは、パターン化された攻撃で得点を重ねました。
DFが対応する、さらに上を行っている。
スピードにおいても、パワーにおいても、正確さにおいてもです。
だからこそ、相手にばれていても、崩すことが出来る。
----
他にも、例は幾らでもあります。
バルセロナが、サイドにめいいっぱい開いて、パスをつないでくる。
マラドーナがいたころのアルゼンチンなら、マラドーナが攻撃の全権を握っている。
アボンダンシエリがFW目掛けて、パントキックを蹴ってくる。
ジーコがスルーパスを狙っている。
フットサルでもそうです。
シュートをファーに打ったら、それと同時に、ファーに一枚飛び込んできている。
ぐるぐると回るように動き出したら、ヘドンド(旋回)を始める。
全て、解っているのです。
それでも、マークを外してしまう。
マークをはがされてしまう。
DFがやっつけられてしまう。
ワンパターンだからダメなのではない。
それが通用しないのは、追求しきれていないから。
プレーの精度が、低いから。
解っていて、止められるレベルであることがダメなのです。
ばれていても、打ち破るほどに到達できれば、世界に通用するのです。
----
もしそれが無理ならば、多彩な攻撃を身につけるべきでしょう。
何をしてくるのか解らない。
変幻自在な、パスワーク。
即興性豊かで、予測不能な攻撃。
本当かうそかは定かではありませんが、ペレには伝説があります。
…生涯、一度として、同じフェイントをしたことは無い
これが本当なら、すごいことですよね。
誰も、この後何が起こるのかが解らないのですから。
もし多彩な攻撃を武器にしたいなら、このペレの域まで多彩でないと。
----
多彩な攻撃にもメリットがあり、パターン化された攻撃にもメリットがある。
どちらかが正解なのではない。
それは、監督やチームの持つスタイルなのですから。
・ゴールを奪うためには?
・ゴール前に、パワーを持った良い状態で、繰り返し入ってくるためには?
この本質さえ外さなければ、どちらも正解といえるでしょう。
ゴールを奪うためには?
ゴール前に、パワーを持った良い状態で、繰り返し入ってくるためには?
この本質さえ外さなければ、どちらも正解といえるでしょう。
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サッカー日本代表が2009年の活動を開始しました。
この時期に、オフ明け早々のこの時期。
公式戦が入るのは、つらいでしょう。
オフが短いと、シーズン終盤になって、息切れ、故障続発を誘発しやすくねる。
あえて、メリットを探すならば、新戦力の発掘。
この台頭のためには、好都合だったかもしれませんね。
アジアカップを取っていないデメリットが、ここにもありました。
もちろん、一番大きなデメリットは、コンフェデに出れないこと。
極東のアジアに位置する日本。
世界レベルのチームと、真剣な試合をする場は限られている。
しかも、日本を離れてとなると、さらに少なくなってしまう。
2010年に向けての、足かせにならなければいいのですが。
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さて、話が飛んでしまいました。
その日本代表が、国内は鹿児島で合宿を張っていました。
調整のために、地元の大学生チームとトレーニングマッチ。
正直、力には差があるでしょう。
いくら、鹿屋体育大学が強豪とはいえ、アマチュアチームです。
日本代表にとっては、勝って当たり前という、難しいモチベーションでの試合でしょう。
ここで求められるのは、もちろん内容です。
トレーニングの成果を、いかに発揮するのか?!
通常の対戦相手に比べると、ゆるいプレッシャーです。
そこで、自分たちが主導権を握って、チームのスタイルを確立、確認する。
対戦相手の、鹿屋体育大学の井上尚武監督が気になるコメントを出していました。
「若くて動ける人が入っているのはおもしろい。ああいう選手は脅威になる」
その後に、
「中盤にタメがつくれていない」
「ちょっとワンパターンでしたね」
このコメントを聞いてどう思いますか?
特に、この「ワンパターンだった」の部分です。
単調な攻撃をしている。
国際試合では、通用しないだろう。
そんな印象を持ちませんか?
攻撃の形、これが決まりきっている。
次、どうなるか、バレてしまうよ。
簡単に、DFに止められるのでは?
新聞などを見ていると、こんな論調です。
----
本当にそうでしょうか?
様々なスポーツで考えてみてください。
柔道なら、どうでしょう。
背負い投げを究めて、金メダルまでたどり着いた選手。
鋭い内股を武器に、頂点をつかんだ選手。
相撲の世界。
強烈な、突き押しを武器に、活躍した力士。
右差し、左の前みつを取って、攻め込んで行った横綱。
野球ならどうでしょうか。
1番が塁に出て、2番が送る。
3・4・5番のクリーンナップで点を取る。
中盤を過ぎたら、セットアッパーに、押さえの切り札が出てくる、勝利の方程式。
これらの形は、ワンパターンの典型ですよね。
ところが、この形が出てくれば来るほど、勝率は高まるのです。
どうすれば、自分たちの形に持ち込めるのか?
強い意識をここに持っているはずです。
もちろん、対戦相手には研究されているでしょう。
だからといって、その形をそう簡単には変えたりはしないでしょう。
形を変えることよりも、自分たちの力を高める。
パターン化された、形をより高みを目指して追求していくのです。
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フットボールでも、たくさんの事例があります。
10年ほど前のマンチェスターユナイテッドです。
彼らの攻撃は、これから何をするのかがよく解る。
右サイドにボールが入れば、ベッカムが世界一のクロスボールを上げて来る。
少々ゴールから遠くても、お構いなし。
味方FWのタイミングに合わせて、最高のボールが、触れば入るようなボールが入る。
左サイドでボールを持てば、ギッグスがドリブルを仕掛ける。
スピードに乗ったままのコースを変えてくるドリブルは、対応不能。
ゴールラインまでえぐって、マイナスのクロスが入る。
味方は、彼らがボールを持ったら、走りこむだけで良い。
いつ、どこに走りこめばいいのか?
サポーターですら解っているほどでしょう。
もちろん、DFも必死に対応してます。
それでも、彼らは、パターン化された攻撃で得点を重ねました。
DFが対応する、さらに上を行っている。
スピードにおいても、パワーにおいても、正確さにおいてもです。
だからこそ、相手にばれていても、崩すことが出来る。
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他にも、例は幾らでもあります。
バルセロナが、サイドにめいいっぱい開いて、パスをつないでくる。
マラドーナがいたころのアルゼンチンなら、マラドーナが攻撃の全権を握っている。
アボンダンシエリがFW目掛けて、パントキックを蹴ってくる。
ジーコがスルーパスを狙っている。
フットサルでもそうです。
シュートをファーに打ったら、それと同時に、ファーに一枚飛び込んできている。
ぐるぐると回るように動き出したら、ヘドンド(旋回)を始める。
全て、解っているのです。
それでも、マークを外してしまう。
マークをはがされてしまう。
DFがやっつけられてしまう。
ワンパターンだからダメなのではない。
それが通用しないのは、追求しきれていないから。
プレーの精度が、低いから。
解っていて、止められるレベルであることがダメなのです。
ばれていても、打ち破るほどに到達できれば、世界に通用するのです。
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もしそれが無理ならば、多彩な攻撃を身につけるべきでしょう。
何をしてくるのか解らない。
変幻自在な、パスワーク。
即興性豊かで、予測不能な攻撃。
本当かうそかは定かではありませんが、ペレには伝説があります。
…生涯、一度として、同じフェイントをしたことは無い
これが本当なら、すごいことですよね。
誰も、この後何が起こるのかが解らないのですから。
もし多彩な攻撃を武器にしたいなら、このペレの域まで多彩でないと。
----
多彩な攻撃にもメリットがあり、パターン化された攻撃にもメリットがある。
どちらかが正解なのではない。
それは、監督やチームの持つスタイルなのですから。
・ゴールを奪うためには?
・ゴール前に、パワーを持った良い状態で、繰り返し入ってくるためには?
この本質さえ外さなければ、どちらも正解といえるでしょう。
2008年11月14日
タイミングをズラして。
ガンバ大阪が、見事アジアNO.1の座を勝ち取りましたね!
日本でフットボールに携る者として、正直に嬉しいです。
何よりも、日本人が好きな試合を展開するチームの1つですよね。
短いパスを丁寧につなぐ。
サイドの高い位置で、ドリブルを仕掛けていく。
個々の技術力の高さが感じられる集団です。
そのテクニック集団の中でも、中盤に君臨する遠藤選手。
不必要なボールタッチは、ほとんどありません。
ワンタッチ、ツータッチでボールを動かしていきます。
全ての攻撃が、彼を経由していくのでは!?
そんな錯覚を覚えるほどの、存在感。
全体がスムーズに行くように、ものすごく繊細に気をつかっています。
ピッチのあらゆる場所にボールを配球していく。
さながら、血液を全身に行き渡らせるように。
まるで、ガンバ大阪の心臓部のようにです。
もちろん、対戦相手も分かっているのですが、なかなか止めることが出来ない。
ボールテクニック、視野の広さが際立っている。
シンプルかつ、相手DFの逆を取り続けていくのです。
彼にグッと寄せれば、パスやボールタッチで外される。
様子見でいれば、大きな展開やミドルシュートで局面そのものを変えてしまう。
フットボールの理解が、素晴らしく高い。
中盤の選手の、最高のお手本と言えます。
さて、パスを出した後、止まってしまう。
「パス&ムーブ」「パス&ゴー」が出来ない。
これは、日本人選手の悪い特徴として、挙げられています。
パスを出しては、一回お休み。
足だけでなく、頭までも止まってしまているのではないか?!
オシム前監督は「走れ」「走れ」言い続けた。
私達の有する弱点の1つ。
遠藤選手にも、しばしばそのような姿が見られるのです。
パスをつないだ後、ほとんど!動かずに止まっている。
そんな姿を目にしたこと、皆さんはありませんか。
フットボールの理解が高いはずなのに!!どうして?
その疑問を氷解してくれるプレーがありました。
決勝戦の2NDレグの後半です。
右サイドに開いてボールを受けた、遠藤。
彼の目の前には、いっぱいに大きなスペースが広がっています。
ウイングや、サイドアタッカーなら、よだれの出るほど美味しいスペース。
遠藤は、ほぼ真横(やや斜め前)の味方にパス。
ボールを受けた味方は、前を向いて、どこにでもパスを出せる状態。
にもかかわらず、遠藤はその場に留まり、とぼとぼと歩いています。
「目の前に美味しいスペースが広がっているのに!」
「ワン・ツーで簡単に右サイドを深くまで攻略できるのに!」
とぼとぼ歩いている遠藤を見て、相手のDFは、ゴール前に戻りだしました。
「遠藤は怖くない、それよりもボールを持った選手をつぶさなくては」
そう考えたのでしょう、中央にしぽりながら、守備を固めることを選択しました。
その次の瞬間です。
遠藤は、急激にランニングのスピードを上げたのです。
右サイドの前方に広がったスペースに向かって、仕掛けるフリーランニング。
見事なまでの、緩急を使った「だまし」です。
中に絞っていた相手DFは慌てて対応に行くも、間に合うわけも無く・・・。
遠藤は、フリーでリターンパスを受け、ワン・ツーパスを成功させました。
惜しくもゴールにはなりませんでした。
しかし、完全にサイドを攻略して、決定的な形を作ったのです。
たった、一人の気の利いたランニングで。
遠藤はわざと、とぼとぼとしたムーブを見せたのです。
DFの気を他に向けるためにです。
足は止まっても、頭は全く止まっていない証拠ですよね。
様々な次のプレーを考えていたのでしょう。
高性能のコンピューター並みに、計算を繰り返していたに違いありません。
パスや、ドリブルで相手の逆を取る。
相手の変化を観て、プレーを変えていく。
ボールを持った状態では、誰もがその工夫をするでしょう。
その1つが、タイミングを外す、ずらすキックやボールタッチです。
彼は、ボールを持っていない時でさえ、相手の逆を取ってしまうのです。
ボールを持っていないのに、相手DFを走らせてしまう。
真似をしようとしても、なかなか難しいでしょうね。
ガンバ大阪の攻撃的なスタイルは有名です。
その中心で、圧倒的な存在感を示す、遠藤。
めぐり合わせの不思議か、世界レベルの大会でお披露目していないのです。
今回のオリンピックも、前回のオリンピックも。
なぜか、ドイツワールドカップでも1人だけ出場していない。
これだけの能力の高さ、存在感がある選手なのに!!
ガンバ大阪の心配事はただ1つ。
もし、遠藤が完璧に抑えられたら!?
遠藤が試合に出られなければ!?
チームと言うよりも、遠藤個人のサッカーのビジョンに頼っている。
その部分は、否定できないはずです。
彼の代わりは、他の誰であっても不可能でしょう。
関西の、日本のローカルスターに留まっている遠藤。
彼の能力をもってすれば、世界にも通用するのでは?
是非とも、世界のトップレベルの中でプレーする姿を見てみたい。
彼のビジョンや、テクニックが通用しないならば、他の誰が通用するのか。
クラブワールドカップでの活躍が、今から楽しみですよね。
日本でフットボールに携る者として、正直に嬉しいです。
何よりも、日本人が好きな試合を展開するチームの1つですよね。
短いパスを丁寧につなぐ。
サイドの高い位置で、ドリブルを仕掛けていく。
個々の技術力の高さが感じられる集団です。
そのテクニック集団の中でも、中盤に君臨する遠藤選手。
不必要なボールタッチは、ほとんどありません。
ワンタッチ、ツータッチでボールを動かしていきます。
全ての攻撃が、彼を経由していくのでは!?
そんな錯覚を覚えるほどの、存在感。
全体がスムーズに行くように、ものすごく繊細に気をつかっています。
ピッチのあらゆる場所にボールを配球していく。
さながら、血液を全身に行き渡らせるように。
まるで、ガンバ大阪の心臓部のようにです。
もちろん、対戦相手も分かっているのですが、なかなか止めることが出来ない。
ボールテクニック、視野の広さが際立っている。
シンプルかつ、相手DFの逆を取り続けていくのです。
彼にグッと寄せれば、パスやボールタッチで外される。
様子見でいれば、大きな展開やミドルシュートで局面そのものを変えてしまう。
フットボールの理解が、素晴らしく高い。
中盤の選手の、最高のお手本と言えます。
さて、パスを出した後、止まってしまう。
「パス&ムーブ」「パス&ゴー」が出来ない。
これは、日本人選手の悪い特徴として、挙げられています。
パスを出しては、一回お休み。
足だけでなく、頭までも止まってしまているのではないか?!
オシム前監督は「走れ」「走れ」言い続けた。
私達の有する弱点の1つ。
遠藤選手にも、しばしばそのような姿が見られるのです。
パスをつないだ後、ほとんど!動かずに止まっている。
そんな姿を目にしたこと、皆さんはありませんか。
フットボールの理解が高いはずなのに!!どうして?
その疑問を氷解してくれるプレーがありました。
決勝戦の2NDレグの後半です。
右サイドに開いてボールを受けた、遠藤。
彼の目の前には、いっぱいに大きなスペースが広がっています。
ウイングや、サイドアタッカーなら、よだれの出るほど美味しいスペース。
遠藤は、ほぼ真横(やや斜め前)の味方にパス。
ボールを受けた味方は、前を向いて、どこにでもパスを出せる状態。
にもかかわらず、遠藤はその場に留まり、とぼとぼと歩いています。
「目の前に美味しいスペースが広がっているのに!」
「ワン・ツーで簡単に右サイドを深くまで攻略できるのに!」
とぼとぼ歩いている遠藤を見て、相手のDFは、ゴール前に戻りだしました。
「遠藤は怖くない、それよりもボールを持った選手をつぶさなくては」
そう考えたのでしょう、中央にしぽりながら、守備を固めることを選択しました。
その次の瞬間です。
遠藤は、急激にランニングのスピードを上げたのです。
右サイドの前方に広がったスペースに向かって、仕掛けるフリーランニング。
見事なまでの、緩急を使った「だまし」です。
中に絞っていた相手DFは慌てて対応に行くも、間に合うわけも無く・・・。
遠藤は、フリーでリターンパスを受け、ワン・ツーパスを成功させました。
惜しくもゴールにはなりませんでした。
しかし、完全にサイドを攻略して、決定的な形を作ったのです。
たった、一人の気の利いたランニングで。
遠藤はわざと、とぼとぼとしたムーブを見せたのです。
DFの気を他に向けるためにです。
足は止まっても、頭は全く止まっていない証拠ですよね。
様々な次のプレーを考えていたのでしょう。
高性能のコンピューター並みに、計算を繰り返していたに違いありません。
パスや、ドリブルで相手の逆を取る。
相手の変化を観て、プレーを変えていく。
ボールを持った状態では、誰もがその工夫をするでしょう。
その1つが、タイミングを外す、ずらすキックやボールタッチです。
彼は、ボールを持っていない時でさえ、相手の逆を取ってしまうのです。
ボールを持っていないのに、相手DFを走らせてしまう。
真似をしようとしても、なかなか難しいでしょうね。
ガンバ大阪の攻撃的なスタイルは有名です。
その中心で、圧倒的な存在感を示す、遠藤。
めぐり合わせの不思議か、世界レベルの大会でお披露目していないのです。
今回のオリンピックも、前回のオリンピックも。
なぜか、ドイツワールドカップでも1人だけ出場していない。
これだけの能力の高さ、存在感がある選手なのに!!
ガンバ大阪の心配事はただ1つ。
もし、遠藤が完璧に抑えられたら!?
遠藤が試合に出られなければ!?
チームと言うよりも、遠藤個人のサッカーのビジョンに頼っている。
その部分は、否定できないはずです。
彼の代わりは、他の誰であっても不可能でしょう。
関西の、日本のローカルスターに留まっている遠藤。
彼の能力をもってすれば、世界にも通用するのでは?
是非とも、世界のトップレベルの中でプレーする姿を見てみたい。
彼のビジョンや、テクニックが通用しないならば、他の誰が通用するのか。
クラブワールドカップでの活躍が、今から楽しみですよね。
2008年09月09日
ゴールはどこで生まれるのか?
遠くから突き刺さった、ミドルシュート。
強く記憶に焼きつきますよね。
バーレーン戦での中村俊輔選手のFKからのゴール。
中村憲剛選手のミドルシュート。
豪快に決まったシュートは、スカッと気持ちいいものです。
今回のバーレーン戦では、3分の2。
つまり、66%がペナルティエリア外からのシュートでした。
このミドルシュートを統計的に見ると、どうなのでしょうか?
ワールドカップなどの国際試合では、約20%にしか過ぎないのです。
新しく開発され、ミドルシュートを助けてくれたボールの力を借りた、ドイツワールドカップ。
この大会でも、たったの17%。
日韓大会だと、15%までに減少します。
つまり、得点の8割以上は、ペナルティエリア内からのシュート。
この事実は、比較的有名ですので、ご存知の方も多いですよね。
さらに、得点における、セットプレーの割合。
これは、おおよそ20〜30%が平均値でしょうか。
ドイツワールドカップだと、33%。
過去のワールドカップだと軒並み30数%です。
この前のユーロだと、約20%と少なめ。
現在の岡田監督率いる日本代表は、なんと50%。
オシム監督の時代でも40%でした。
今回の試合に限ると、3点中2点。
66%がセットプレーからのゴール。
さて、こうやって数字を並べてみると、今の日本代表の課題が簡単に分かりますよね。
セットプレーをゴールに結びつける力はある。
これは、いいキッカー、そしてチームの準備。
この2つを揃えているということ。
賞賛こそすれ、否定されるものではないです。
残念ながら、流れの中で、ゴールを奪うことが出来ない。
これはあくまで結果。
結果のみを振り回しても、なんの解決にはなりませんよね。
原因として考えられるのは
ペナルティエリアにどれだけ進入することができたのか?
しかも、ボールと1人だけでは可能性が低くなってしまう。
ボールと共に、3人4人と勢いを持って飛びこんできて欲しい。
もちろん、1人でも決めてしまう。
圧倒的な能力を持った選手はいるでしょう。
ベルディなどに在籍していた、フッキ選手。
彼は、1人でボールを持ちこみ、そのままゴールを奪っていました。
残念ながら、そういったタイプの選手は、日本代表にはいません。
そこまでの圧倒的な能力を兼ね備えた選手も、残念ながら育ちにくいでしょう。
だとしたら、チームとして可能性を高めていく必要があるでしょう。
つまり、複数の選手がゴール前に入っていくことで、相手のGK・DFに的を絞らせない。
こぼれダマを拾える場所を増やす。
可能性を選択肢と言い替えること出来ますよね。
前回のブログにも同じことを書きました。
バーレーン戦で数えてみました。
何回、複数の人間がボールと共にペナルティエリアに入れたのか?
前後半それぞれ4回ずつしか数えれませんでした。
ただし、改善の芽を見つけることが出来ました。
得点にこそ至りませんでしたが、後半30分のシーン。
2トップがゴール前に迫ります。
ただし、その2人しか関われていません。
単発な攻撃に終わりそうだった、相手ゴール前。
こぼれダマを、案の定相手DFに拾われました。
その瞬間、中盤の長谷部選手が素早い守からの攻への切り換えを見せます。
パネルティエリアでボールを持った相手に襲いかかり、奪い取りました。
そのまま、ゴールへ向かい、至近距離からのシュート。
ゴールはバーに直撃。
こぼれダマを今度は田中選手が拾って、シュート。
残念ながら、またもやバーに直撃して、チャンスを逃してしまいました。
この瞬間、ペナルティエリアの中には、4人の選手が入っていました。
思いきって人数をかけているから、こぼれダマを拾って、分厚い攻撃ができた。
そして、得点の可能性の高い場所で、シュートを打つことも出来たのです。
これが入るか入らないかは、個人の資質の問題。
ところが、その瞬間に、そこに人がいないのは、チームの抱える課題といえるでしょう。
個人の戦術眼や頑張りに頼っていては、限界があります。
チームとして取り組むからこそ、必然的にその場所に人が飛び込んでくるのです。
同じようなシーンでしたが、後半の13分。
この時は、スローインから玉田選手の個人技でシュートまで持ちこみました。
が、こぼれダマを拾う人間も、飛び込んでくる人間もいませんでした。
可能性も、選択肢もほかに無いのです。
今の試合の状態を観ると、まだまだ偶然性と、個人の資質に頼る部分が大きいようですね。
得点を奪いたいなら、ペナルティエリアに侵入すること。
そこへ、ボールと同時に複数の人間が飛び込んでくること。
我々は、パワーを持って飛びこんでくると表現しています。
立ち止まっていて、ゴールを決めれるほど、余裕はありませんよね。
さらに追記があります。
単にペナルティエリアと書いていますが、もちろんその中でも得点がさらに生まれやすい場所があります。
ゴールの幅(7.32M)×ペナルティマークまでの範囲。
つまり、ゴールのまん前、至近距離の場所。
ここでのシュートが、全体の60%以上を占めているのです。
試合を思い出してみてください。
日本代表は、どこからシュートを打っていましたか?
流れの中で点を取るためには、この美味しい場所に入ること。
そして、タイミング良くボールを送り込むこと。
この2つが欠如しているようですよ。
強く記憶に焼きつきますよね。
バーレーン戦での中村俊輔選手のFKからのゴール。
中村憲剛選手のミドルシュート。
豪快に決まったシュートは、スカッと気持ちいいものです。
今回のバーレーン戦では、3分の2。
つまり、66%がペナルティエリア外からのシュートでした。
このミドルシュートを統計的に見ると、どうなのでしょうか?
ワールドカップなどの国際試合では、約20%にしか過ぎないのです。
新しく開発され、ミドルシュートを助けてくれたボールの力を借りた、ドイツワールドカップ。
この大会でも、たったの17%。
日韓大会だと、15%までに減少します。
つまり、得点の8割以上は、ペナルティエリア内からのシュート。
この事実は、比較的有名ですので、ご存知の方も多いですよね。
さらに、得点における、セットプレーの割合。
これは、おおよそ20〜30%が平均値でしょうか。
ドイツワールドカップだと、33%。
過去のワールドカップだと軒並み30数%です。
この前のユーロだと、約20%と少なめ。
現在の岡田監督率いる日本代表は、なんと50%。
オシム監督の時代でも40%でした。
今回の試合に限ると、3点中2点。
66%がセットプレーからのゴール。
さて、こうやって数字を並べてみると、今の日本代表の課題が簡単に分かりますよね。
セットプレーをゴールに結びつける力はある。
これは、いいキッカー、そしてチームの準備。
この2つを揃えているということ。
賞賛こそすれ、否定されるものではないです。
残念ながら、流れの中で、ゴールを奪うことが出来ない。
これはあくまで結果。
結果のみを振り回しても、なんの解決にはなりませんよね。
原因として考えられるのは
ペナルティエリアにどれだけ進入することができたのか?
しかも、ボールと1人だけでは可能性が低くなってしまう。
ボールと共に、3人4人と勢いを持って飛びこんできて欲しい。
もちろん、1人でも決めてしまう。
圧倒的な能力を持った選手はいるでしょう。
ベルディなどに在籍していた、フッキ選手。
彼は、1人でボールを持ちこみ、そのままゴールを奪っていました。
残念ながら、そういったタイプの選手は、日本代表にはいません。
そこまでの圧倒的な能力を兼ね備えた選手も、残念ながら育ちにくいでしょう。
だとしたら、チームとして可能性を高めていく必要があるでしょう。
つまり、複数の選手がゴール前に入っていくことで、相手のGK・DFに的を絞らせない。
こぼれダマを拾える場所を増やす。
可能性を選択肢と言い替えること出来ますよね。
前回のブログにも同じことを書きました。
バーレーン戦で数えてみました。
何回、複数の人間がボールと共にペナルティエリアに入れたのか?
前後半それぞれ4回ずつしか数えれませんでした。
ただし、改善の芽を見つけることが出来ました。
得点にこそ至りませんでしたが、後半30分のシーン。
2トップがゴール前に迫ります。
ただし、その2人しか関われていません。
単発な攻撃に終わりそうだった、相手ゴール前。
こぼれダマを、案の定相手DFに拾われました。
その瞬間、中盤の長谷部選手が素早い守からの攻への切り換えを見せます。
パネルティエリアでボールを持った相手に襲いかかり、奪い取りました。
そのまま、ゴールへ向かい、至近距離からのシュート。
ゴールはバーに直撃。
こぼれダマを今度は田中選手が拾って、シュート。
残念ながら、またもやバーに直撃して、チャンスを逃してしまいました。
この瞬間、ペナルティエリアの中には、4人の選手が入っていました。
思いきって人数をかけているから、こぼれダマを拾って、分厚い攻撃ができた。
そして、得点の可能性の高い場所で、シュートを打つことも出来たのです。
これが入るか入らないかは、個人の資質の問題。
ところが、その瞬間に、そこに人がいないのは、チームの抱える課題といえるでしょう。
個人の戦術眼や頑張りに頼っていては、限界があります。
チームとして取り組むからこそ、必然的にその場所に人が飛び込んでくるのです。
同じようなシーンでしたが、後半の13分。
この時は、スローインから玉田選手の個人技でシュートまで持ちこみました。
が、こぼれダマを拾う人間も、飛び込んでくる人間もいませんでした。
可能性も、選択肢もほかに無いのです。
今の試合の状態を観ると、まだまだ偶然性と、個人の資質に頼る部分が大きいようですね。
得点を奪いたいなら、ペナルティエリアに侵入すること。
そこへ、ボールと同時に複数の人間が飛び込んでくること。
我々は、パワーを持って飛びこんでくると表現しています。
立ち止まっていて、ゴールを決めれるほど、余裕はありませんよね。
さらに追記があります。
単にペナルティエリアと書いていますが、もちろんその中でも得点がさらに生まれやすい場所があります。
ゴールの幅(7.32M)×ペナルティマークまでの範囲。
つまり、ゴールのまん前、至近距離の場所。
ここでのシュートが、全体の60%以上を占めているのです。
試合を思い出してみてください。
日本代表は、どこからシュートを打っていましたか?
流れの中で点を取るためには、この美味しい場所に入ること。
そして、タイミング良くボールを送り込むこと。
この2つが欠如しているようですよ。
2008年07月29日
パス、その3。発想の転換
SFや歴史物を中心に1000を超える作品を執筆した、星新一。
本人が亡くなった今も、なお人気だそうです。
「ショートショートの神様」星新一
小説などと比べ、格段に短い短編集。
私個人のイメージとしては、未来を描いた「日本昔話」。
とっつきやすく、短時間で読める。
難しい漢字は使っていないのです。
確か、小学校の国語の教科書に掲載されていたのが、私自身初めての出会いでした。
それ以来、完璧にはまってしまいました。
学校や、街の図書館にあるだけ全ての星新一のショートショートを読み漁りました。
でも、ものすごく奥が深い。
決して、子供だましの短編集ではない。
大人になった今、引っ張り出して読んでも、充分な読み応え。
何十年も経っているのに、時代遅れの感じがしない。
皆さんもお時間があれば、一度改めて読んでみて下さい。
ものの数分もあれば、ひとつのショートショートは、完結します。
その面白さ、奥深さ、斬新さ、皮肉の詰まったジョーク、あっと驚かされる展開・・・。
たくさんの感銘を受けることが出来るはずです。
そんな星新一。
何よりも、目の付け所が明らかに他人と違う。
お話の前提からして、不思議なことが多々ありました。
発想の転換とでも言うのでしょうか。
以前これの発想のユニークさについて、こんな言葉が残っているのが紹介されていました。
「南極物語」にもなった、タロとジロの物語。
南極観測隊に置き去りにされた、彼ら兄弟犬。
自力で、約1年間生き延び、感動物語として紹介されました。
ペンギンやアザラシを捕まえ、寒さに耐え忍んで、生き延びた。
映画にもなり、私もジンと感動した1人でした。
ところが星新一は、感動物語としては見ていませんでした。
この事件は人間側から見れば美談。
が、ペンギンやアザラシの立場から見れば、そうではない。
ペンギンやアザラシの気持ちになってみると?
獰猛な肉食動物を人間が置いていった為に大被害を受けたという悲劇ではないか?!
イタリア代表であり、セリエA、ACミランに所属するピルロ選手。
当代きってのプレーメーカーとされている彼。
彼のインタビューが、掲載されていました。
・・・ゲームの中で何を考えてプレーするのか?
「論理性と非論理性」
論理性・・・システムやセオリーに従ったプレー。
非論理性・・・フィールドに出すべき答えを見出すプレー。
非論理性を裏付けるのは、本能。
自分が感じたままにプレーする。
わざと、平凡なパスを出す。
間違った場所と知りつつ、パスを出す。
全ては、次に起こるより決定的な場面のために。
組み立てが、単調になることを避けるためにだそうです。
曰く、全ての攻めのアクションがゴールに結びつくなんてあり得ない。
だから、全てのゲームメイクを完結させる必要はない!
言ってしまえば、わざとミスパスをする。
わざと怖さの無い、ありきたりのプレーをする。
無理をすれば、いいパスが出せるかもしれない。
が、ここは平凡な横パスをとりあえず、出してみる。
すると何が起こるのか?
どんな現象が、変化が起こるのか?
相手DFに油断が生まれるのです。
(こいつは、怖くない。)対面した相手DFにそう思わせる。
すると、次にピルロがプレーする時にも、相手DFには油断が見られるかもしれない。
平凡なプレーの残像が残り、相手DFの出足をわずかでも遅らせれる。
その瞬間をピルロは見逃さない。
ズバッと決定的な縦パスを通してしまう。
スピードが無い。
身体もそれほど大きくない。
そんな彼が、当たりの激しいトップリーグのセリエAで長年プレーしている。
さらには、ワールドカップにチャンピオンリーグに活躍を見せる。
その秘密の1つは、この駆け引きの巧みさが上げられるのではないでしょうか。
ピルロが、試合の中でタイミングを読み誤ることはない。
育成のユース年代から、コーチにそのように言われていました。
彼自身、相手DFのイメージを外した、スペースやタイミングを見つけるのは得意のようです。
書くのは簡単です。
いざ、このプレーを実行しようとなると、ものすごく難易度が高い。
トラップ、キックの正確さ。
そして先を読む、目・感性。
プレーのビジョンとも言えます。
おそろしく、プレーヤーとしての完成度が高くないと、不可能なプレー。
そして、このピルロのプレーを許して、活かそうとするコーチの存在も必要でしょう。
わざと、ミスをすることを許すことができるのか?
そもそも、そのプレーの意図を、コーチや周りのプレーヤーが理解し感ずることが出来るのか?
ピルロが起こす、発想の転換。
そういった目で、もう一度彼の試合を観てみたいと思います。
どこで、わざと相手DFをだまそうとしているのか?
どんなエサを捲いて、いつどこで喰いつかそうとしているのか?
わざとミスをする、平凡なパスをするという、発想の転換。
それは失敗を積み重ね、ようやく身につけたもの。
彼は、過ちを犯した状況を鮮明に覚えているそうです。
データベースされているからこそ、同じ過ちは起こさないそうです。
クリエイティブなプレーの影には、たくさんの良い失敗と、トレーニングが隠れている。
20代前半時には、試合に出れない日が続きました。
その苦悩の日々が、今の彼をさらに高めたのでしょうね。
プレーのビジョンを考えに考えた。
トレーニングに、トレーニングを重ねた。
そして、自分のポジションを勝ち取ったピルロ選手。
彼のいなかった、ユーロの準々決勝イタリア対スペイン。
優勝したスペイン代表に負けることも、失点することも無かったイタリア代表。
ピルロは、残念ながら出場停止でした。
彼さえいれば、違った展開になっていたのかもしれませんよね。
本人が亡くなった今も、なお人気だそうです。
「ショートショートの神様」星新一
小説などと比べ、格段に短い短編集。
私個人のイメージとしては、未来を描いた「日本昔話」。
とっつきやすく、短時間で読める。
難しい漢字は使っていないのです。
確か、小学校の国語の教科書に掲載されていたのが、私自身初めての出会いでした。
それ以来、完璧にはまってしまいました。
学校や、街の図書館にあるだけ全ての星新一のショートショートを読み漁りました。
でも、ものすごく奥が深い。
決して、子供だましの短編集ではない。
大人になった今、引っ張り出して読んでも、充分な読み応え。
何十年も経っているのに、時代遅れの感じがしない。
皆さんもお時間があれば、一度改めて読んでみて下さい。
ものの数分もあれば、ひとつのショートショートは、完結します。
その面白さ、奥深さ、斬新さ、皮肉の詰まったジョーク、あっと驚かされる展開・・・。
たくさんの感銘を受けることが出来るはずです。
そんな星新一。
何よりも、目の付け所が明らかに他人と違う。
お話の前提からして、不思議なことが多々ありました。
発想の転換とでも言うのでしょうか。
以前これの発想のユニークさについて、こんな言葉が残っているのが紹介されていました。
「南極物語」にもなった、タロとジロの物語。
南極観測隊に置き去りにされた、彼ら兄弟犬。
自力で、約1年間生き延び、感動物語として紹介されました。
ペンギンやアザラシを捕まえ、寒さに耐え忍んで、生き延びた。
映画にもなり、私もジンと感動した1人でした。
ところが星新一は、感動物語としては見ていませんでした。
この事件は人間側から見れば美談。
が、ペンギンやアザラシの立場から見れば、そうではない。
ペンギンやアザラシの気持ちになってみると?
獰猛な肉食動物を人間が置いていった為に大被害を受けたという悲劇ではないか?!
イタリア代表であり、セリエA、ACミランに所属するピルロ選手。
当代きってのプレーメーカーとされている彼。
彼のインタビューが、掲載されていました。
・・・ゲームの中で何を考えてプレーするのか?
「論理性と非論理性」
論理性・・・システムやセオリーに従ったプレー。
非論理性・・・フィールドに出すべき答えを見出すプレー。
非論理性を裏付けるのは、本能。
自分が感じたままにプレーする。
わざと、平凡なパスを出す。
間違った場所と知りつつ、パスを出す。
全ては、次に起こるより決定的な場面のために。
組み立てが、単調になることを避けるためにだそうです。
曰く、全ての攻めのアクションがゴールに結びつくなんてあり得ない。
だから、全てのゲームメイクを完結させる必要はない!
言ってしまえば、わざとミスパスをする。
わざと怖さの無い、ありきたりのプレーをする。
無理をすれば、いいパスが出せるかもしれない。
が、ここは平凡な横パスをとりあえず、出してみる。
すると何が起こるのか?
どんな現象が、変化が起こるのか?
相手DFに油断が生まれるのです。
(こいつは、怖くない。)対面した相手DFにそう思わせる。
すると、次にピルロがプレーする時にも、相手DFには油断が見られるかもしれない。
平凡なプレーの残像が残り、相手DFの出足をわずかでも遅らせれる。
その瞬間をピルロは見逃さない。
ズバッと決定的な縦パスを通してしまう。
スピードが無い。
身体もそれほど大きくない。
そんな彼が、当たりの激しいトップリーグのセリエAで長年プレーしている。
さらには、ワールドカップにチャンピオンリーグに活躍を見せる。
その秘密の1つは、この駆け引きの巧みさが上げられるのではないでしょうか。
ピルロが、試合の中でタイミングを読み誤ることはない。
育成のユース年代から、コーチにそのように言われていました。
彼自身、相手DFのイメージを外した、スペースやタイミングを見つけるのは得意のようです。
書くのは簡単です。
いざ、このプレーを実行しようとなると、ものすごく難易度が高い。
トラップ、キックの正確さ。
そして先を読む、目・感性。
プレーのビジョンとも言えます。
おそろしく、プレーヤーとしての完成度が高くないと、不可能なプレー。
そして、このピルロのプレーを許して、活かそうとするコーチの存在も必要でしょう。
わざと、ミスをすることを許すことができるのか?
そもそも、そのプレーの意図を、コーチや周りのプレーヤーが理解し感ずることが出来るのか?
ピルロが起こす、発想の転換。
そういった目で、もう一度彼の試合を観てみたいと思います。
どこで、わざと相手DFをだまそうとしているのか?
どんなエサを捲いて、いつどこで喰いつかそうとしているのか?
わざとミスをする、平凡なパスをするという、発想の転換。
それは失敗を積み重ね、ようやく身につけたもの。
彼は、過ちを犯した状況を鮮明に覚えているそうです。
データベースされているからこそ、同じ過ちは起こさないそうです。
クリエイティブなプレーの影には、たくさんの良い失敗と、トレーニングが隠れている。
20代前半時には、試合に出れない日が続きました。
その苦悩の日々が、今の彼をさらに高めたのでしょうね。
プレーのビジョンを考えに考えた。
トレーニングに、トレーニングを重ねた。
そして、自分のポジションを勝ち取ったピルロ選手。
彼のいなかった、ユーロの準々決勝イタリア対スペイン。
優勝したスペイン代表に負けることも、失点することも無かったイタリア代表。
ピルロは、残念ながら出場停止でした。
彼さえいれば、違った展開になっていたのかもしれませんよね。
2008年07月18日
パススピード、その2
ユーロ、サッカー欧州選手権。
人によっては、ワールドカップよりもレベルが高いとも言います。
フットボールのトップシーンであることは、間違いなかったです。
一番感じたのは、スピード感とダイナミズム。
常にパス&ムーブを繰り返していく。
サイドを駆け上がっていく。
ボールを奪って、一気にカウンターアタック。
観る者を圧倒する、圧倒的な迫力。
スタンドででも、テレビの画面を観ても伝わってきました。
ここにはフットボールの全てがある!
そう思わせるほどの魅力がありました。
ところが、フットボールはまだまだ奥が深い。
私の浅はかな考えなど、吹き飛んでしまう。
南米のクラブチームのNO1を決める、リベルタドーレス杯。
テレビ観戦をしていました。
トップ中のトップの選手は、数えるほどしかいません。
経営基盤の弱い南米のクラブは、すぐに選手をヨーロッパに売ってしまいます。
その移籍金で成り立っている部分もあるでしょうから、仕方が無いのですが。
それでも、次から次へと新しいタレントが生まれてくるのは、南米の凄さでしょうね。
私の不勉強のせいなのですが、全く名前の知らなかった選手ばかりのチームもあります。
そうかといって、魅力の無い試合かと言えば、そうではありませんでした。
特に、ユーロでも見ることの出来なかったものを再発見。
私にとっては、大きな幸せでした。
その1つは、パスのテンポ。
ゆっくりのパス。
数M先への、すぐ近くの選手へのパス。
わざと浮かせた近距離のパス。
様々なパスを駆使して、ボールをつないでいきます。
これらのパスには、様々な意図が隠されています。
いわゆる、メッセージを込めたパスと呼ばれるものです。
パスを受ける味方に対するメッセージ。
周りの選手に向けたメッセージ。
例えば、弱くゆっくりなパス。
教科書的に言えば、ダメ!と言われてしまうパスです。
弱いパスだと、受け手の所へのプレッシャーが厳しくなってしまう。
そして、受け手がボールを奪われたり、いい判断が出来なくなってしまうからです。
そういった味方をつぶしてしまうような弱いパス。
昔はこれを「ホスピタルパス」と呼んでいました。
・・・味方を病院送りにしてしまうパスとして、コーチングで改善を促す部分です。
ところが彼らは、わざと弱弱しいパスを出すのです。
それは、なぜか?
弱いパスを出すことで、そこに相手DFを引き付ける。
「ボールを奪うチャンスだ!」「寄せろ!!」
DFは、このように考えるでしょう。
加えて、相手DF、特に最終ラインを油断させるのです。
「あいつらは、まだ攻めてこないな」
「中盤でボールを奪わせるぞ」
そう、ただパスをつないでゴールを目指すだけではない。
パスの強弱も駆使して、相手との駆け引きをしながら、プレーを選択しているのです。
もちろん、この駆け引きがいつも、ハマル訳ではありません。
簡単に奪われたり、味方が寄せられて窮している場面も、数多くあるのです。
それでも彼らは、パスへの様々なメッセージを込めて、駆け引きし続けるのです。
・相手に奪われない、ぎりぎりの弱いパス。
・味方がワンタッチで相手DFと入れ違えるための弱いパス。
・中盤でわざとゆったりとつないで油断させると、一気に最前線へ。
・わざとゆっくりの展開にして、試合を落ち着かせる。
一概には言えませんが、ユーロの試合では、こういった場面は少なかったように感じました。
確かにパススピードは強い。
あっという間に、前線までボールがつながっていく。
サイドチェンジのボールの質は、高い。
それでも、パスの強弱は単調。
特に、リベルタドーレス杯でのプレーに比べると、意図した弱いパスが少なかった。
優勝したスペインのパス回しは確かに素晴らしい。
主導権を握ってボールを動かしながらの攻撃は、勇気も技術も必要。
オランダやドイツを始めとするチームのキック。
音からして、違いました。
ただし、スペインの中で意図した弱いパスを出していたのは、一人。
マルコス・セナぐらいでした。
彼も、ブラジル生まれのスペイン人ですよね。
人によっては、ワールドカップよりもレベルが高いとも言います。
フットボールのトップシーンであることは、間違いなかったです。
一番感じたのは、スピード感とダイナミズム。
常にパス&ムーブを繰り返していく。
サイドを駆け上がっていく。
ボールを奪って、一気にカウンターアタック。
観る者を圧倒する、圧倒的な迫力。
スタンドででも、テレビの画面を観ても伝わってきました。
ここにはフットボールの全てがある!
そう思わせるほどの魅力がありました。
ところが、フットボールはまだまだ奥が深い。
私の浅はかな考えなど、吹き飛んでしまう。
南米のクラブチームのNO1を決める、リベルタドーレス杯。
テレビ観戦をしていました。
トップ中のトップの選手は、数えるほどしかいません。
経営基盤の弱い南米のクラブは、すぐに選手をヨーロッパに売ってしまいます。
その移籍金で成り立っている部分もあるでしょうから、仕方が無いのですが。
それでも、次から次へと新しいタレントが生まれてくるのは、南米の凄さでしょうね。
私の不勉強のせいなのですが、全く名前の知らなかった選手ばかりのチームもあります。
そうかといって、魅力の無い試合かと言えば、そうではありませんでした。
特に、ユーロでも見ることの出来なかったものを再発見。
私にとっては、大きな幸せでした。
その1つは、パスのテンポ。
ゆっくりのパス。
数M先への、すぐ近くの選手へのパス。
わざと浮かせた近距離のパス。
様々なパスを駆使して、ボールをつないでいきます。
これらのパスには、様々な意図が隠されています。
いわゆる、メッセージを込めたパスと呼ばれるものです。
パスを受ける味方に対するメッセージ。
周りの選手に向けたメッセージ。
例えば、弱くゆっくりなパス。
教科書的に言えば、ダメ!と言われてしまうパスです。
弱いパスだと、受け手の所へのプレッシャーが厳しくなってしまう。
そして、受け手がボールを奪われたり、いい判断が出来なくなってしまうからです。
そういった味方をつぶしてしまうような弱いパス。
昔はこれを「ホスピタルパス」と呼んでいました。
・・・味方を病院送りにしてしまうパスとして、コーチングで改善を促す部分です。
ところが彼らは、わざと弱弱しいパスを出すのです。
それは、なぜか?
弱いパスを出すことで、そこに相手DFを引き付ける。
「ボールを奪うチャンスだ!」「寄せろ!!」
DFは、このように考えるでしょう。
加えて、相手DF、特に最終ラインを油断させるのです。
「あいつらは、まだ攻めてこないな」
「中盤でボールを奪わせるぞ」
そう、ただパスをつないでゴールを目指すだけではない。
パスの強弱も駆使して、相手との駆け引きをしながら、プレーを選択しているのです。
もちろん、この駆け引きがいつも、ハマル訳ではありません。
簡単に奪われたり、味方が寄せられて窮している場面も、数多くあるのです。
それでも彼らは、パスへの様々なメッセージを込めて、駆け引きし続けるのです。
・相手に奪われない、ぎりぎりの弱いパス。
・味方がワンタッチで相手DFと入れ違えるための弱いパス。
・中盤でわざとゆったりとつないで油断させると、一気に最前線へ。
・わざとゆっくりの展開にして、試合を落ち着かせる。
一概には言えませんが、ユーロの試合では、こういった場面は少なかったように感じました。
確かにパススピードは強い。
あっという間に、前線までボールがつながっていく。
サイドチェンジのボールの質は、高い。
それでも、パスの強弱は単調。
特に、リベルタドーレス杯でのプレーに比べると、意図した弱いパスが少なかった。
優勝したスペインのパス回しは確かに素晴らしい。
主導権を握ってボールを動かしながらの攻撃は、勇気も技術も必要。
オランダやドイツを始めとするチームのキック。
音からして、違いました。
ただし、スペインの中で意図した弱いパスを出していたのは、一人。
マルコス・セナぐらいでした。
彼も、ブラジル生まれのスペイン人ですよね。
2008年05月30日
親知らずの位置
歯。
人体の組織で、最も硬い性質を持っている。
成人なら、通常28本が生えている。
一番の仕事は、食べ物を噛んで、細かくすること。
硬い歯が、大きな物をすりつぶす。
この咀嚼によって、消化を楽に助けている。
私は生まれて初めて、抜歯しました。
抜いたのは、29本目の歯。
「親知らず」です。
後から生えてくるためこう呼ばれている、親知らず。
無理やり生えてくるためか、歯ブラシでは磨きにくい。
私の親知らずは、虫歯になってしまっていました。
痛みは無かったのですが、歯医者さんの判断で抜歯。
抜くのに掛かった時間は、ほんの数分。
麻酔をして、何かの器具を使いながらの作業。
押し付けれているようなプレッシャーは感じたものの、あっという間の出来事でした。
大変なのは、その後です。
血はなかなか止まりません。
麻酔が切れてくると、痛みを少しずつ出ています。
さらには、身体が若干熱っぽく、だるさすら感じます。
役に立っていなかった親知らず。
歯の本来持っている役割を果たしていなかったのでしょう。
抜歯され、生涯を終えてしまいました。
フットボールの試合。
たった一つのポジショニングのミス。
これが全体のバランスを崩す。
大きな堤防が、アリの一穴から崩れるように。
親知らずの抜歯から、身体のバランスが崩れるように。
ポジショニングのミスにも幾つか種類があるはずです。
・何が起こっているのか現象に気づいていない。
(観えていないために起こるミス)
・何をすべきなのか、判断を誤ってしまった。
(判断ミス)
・体力、気持ちが足らず走れなかった。
(実行時に起こるミス)
日本では、ポジショニングのミスに寛容に思えてなりません。
ボールコントロールのミスやシュートミス。
ドリブルで抜かれる。
ボールが絡んだミスに対しては、声を大にしますよね。
この種のミスに対しては、鬼の首を取ったかのように振舞うのに。
全く不思議でありません。
声をあげないのは、気づいていないからなのでしょうか?
ポジショニングのミスをしないためには、まずよく観ること。
今、どんな現象が起こっているのか?
これから何が起きるのか?
両チームの選手のポジショニング(スペースも含む)を観てみます。
そうすれば、ある程度の予想がつくはずです。
反対の言い方をします。
何かの現象を起こそうとする。
そのためには、そのためのポジショニングが必要になってくる。
正しい位置取りが出来ていなければ、当然その現象は起こせない。
(分かりやすく言えば、ゴール前にいなければ、シュートを打つことは難しい)
(パスにしても、ドリブルにしても、ディフェンスにしても同じです)
今、ナショナルトレセンなどで強く発信しているキーファクターの1つ。
「常に関わる」
攻撃の時でも、守備の時でも。
常にプレーに関わっていく。
休憩時間は試合中には無い。
例え足は止まっていても、頭を休める瞬間があってはならない。
今、何が起きているのか?
次、何が起きているのか?
自分は、今に、次に、次の次に関われているのか?
常に、常に、ピッチ上での自分の仕事を探しながらプレーをする。
そうすれば、どんなポジショニングをとるべきなのか。
ここに考えが及んでいくはずです。
ボールを後から追いかけていては、絶対に考えつかない。
抜歯された、親知らずになってはいませんか?
関わることが出来ず、合っても無くてもいい存在。
人体の組織で、最も硬い性質を持っている。
成人なら、通常28本が生えている。
一番の仕事は、食べ物を噛んで、細かくすること。
硬い歯が、大きな物をすりつぶす。
この咀嚼によって、消化を楽に助けている。
私は生まれて初めて、抜歯しました。
抜いたのは、29本目の歯。
「親知らず」です。
後から生えてくるためこう呼ばれている、親知らず。
無理やり生えてくるためか、歯ブラシでは磨きにくい。
私の親知らずは、虫歯になってしまっていました。
痛みは無かったのですが、歯医者さんの判断で抜歯。
抜くのに掛かった時間は、ほんの数分。
麻酔をして、何かの器具を使いながらの作業。
押し付けれているようなプレッシャーは感じたものの、あっという間の出来事でした。
大変なのは、その後です。
血はなかなか止まりません。
麻酔が切れてくると、痛みを少しずつ出ています。
さらには、身体が若干熱っぽく、だるさすら感じます。
役に立っていなかった親知らず。
歯の本来持っている役割を果たしていなかったのでしょう。
抜歯され、生涯を終えてしまいました。
フットボールの試合。
たった一つのポジショニングのミス。
これが全体のバランスを崩す。
大きな堤防が、アリの一穴から崩れるように。
親知らずの抜歯から、身体のバランスが崩れるように。
ポジショニングのミスにも幾つか種類があるはずです。
・何が起こっているのか現象に気づいていない。
(観えていないために起こるミス)
・何をすべきなのか、判断を誤ってしまった。
(判断ミス)
・体力、気持ちが足らず走れなかった。
(実行時に起こるミス)
日本では、ポジショニングのミスに寛容に思えてなりません。
ボールコントロールのミスやシュートミス。
ドリブルで抜かれる。
ボールが絡んだミスに対しては、声を大にしますよね。
この種のミスに対しては、鬼の首を取ったかのように振舞うのに。
全く不思議でありません。
声をあげないのは、気づいていないからなのでしょうか?
ポジショニングのミスをしないためには、まずよく観ること。
今、どんな現象が起こっているのか?
これから何が起きるのか?
両チームの選手のポジショニング(スペースも含む)を観てみます。
そうすれば、ある程度の予想がつくはずです。
反対の言い方をします。
何かの現象を起こそうとする。
そのためには、そのためのポジショニングが必要になってくる。
正しい位置取りが出来ていなければ、当然その現象は起こせない。
(分かりやすく言えば、ゴール前にいなければ、シュートを打つことは難しい)
(パスにしても、ドリブルにしても、ディフェンスにしても同じです)
今、ナショナルトレセンなどで強く発信しているキーファクターの1つ。
「常に関わる」
攻撃の時でも、守備の時でも。
常にプレーに関わっていく。
休憩時間は試合中には無い。
例え足は止まっていても、頭を休める瞬間があってはならない。
今、何が起きているのか?
次、何が起きているのか?
自分は、今に、次に、次の次に関われているのか?
常に、常に、ピッチ上での自分の仕事を探しながらプレーをする。
そうすれば、どんなポジショニングをとるべきなのか。
ここに考えが及んでいくはずです。
ボールを後から追いかけていては、絶対に考えつかない。
抜歯された、親知らずになってはいませんか?
関わることが出来ず、合っても無くてもいい存在。
2008年04月25日
3対4対5
○ ○ ○
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● ●
●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ ◎
◎ ◎
GK
FCバルセロナのポジション配置図。
1−4−3−3を基本とするフォーメーションです。
ヨハン・クライフを始めとして、オランダの影響を色濃く受けています。
選手・監督・コーチ。
例を挙げれば限りないほど、多くのオランダ人が今なおバルセロナで活躍しています。
このフォーメーションの特徴は幾つかあります。
・トライアングル(三角形)が自然に数多く形成されている。
・サイドに専門の人間を配置しやすいこと。
(ウイングプレーヤー、サイドバック)
つまり、このフォーメーションを使用する意図が見えてきます。
トライアングルを活かして、パスをつないでいく。
1人、2人の関係では、点であり、線でしかない関係。
これが3人のトライアングルが形成できれば、面になりとたんに安定し得る。
この安定したポジショニングを活かしてパスをつなぎ、ボールポゼッションを高める。
その結果、攻撃の主導権を握ろうとする。
さらに、サイドで勝負をする。
攻撃の主導権を握れば、相手守備陣はどうなるか?
ゴール前に人数を割いて閉じこもり、「亀」のようになる。
そこを無理にこじ開けるのは、以下にタレント揃いの攻撃陣でも厳しい。
そこでポイントになるのは、サイド!
比較的空いているサイドを使って攻撃、フィニッシュまで持ち込もうとする。
このように書くと、良いことばかりのフォーメーションに感じます。
分かりやすい欠陥があります。
1−4−「3」−3。・・・・FCバルセロナ)
1−4−「5」−1。(1−4−2−3−1)スペインで多用されるフォーメーション
1−4−「4」−2.・・・・イングランドで多用されるフォーメーション
「 」の中の人数が中盤の枚数です。
3対5。(対スペインのクラブチーム)
3対4。(対イングランドのクラブチーム)
そう、常に中盤の枚数で少ない状態になっているのです。
ところが、バルセロナはそんなことを感じさせません。
彼らの試合を観ていても、中盤の人数不足には陥っていませんよね。
決して、ドリブルなどの個人技だけに頼っているわけではありません。
単純なことです。
中盤のエリアの枚数を増やすのです。
両サイドバックが高い位置に上がっていく。
○ ○ ○
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● ●
●
◎ ◎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ ◎
GK
こうすれば、中盤のエリアは5人に。
一気に数的不利は解消されます。
少なくとも、同数にはなりますよね。
それでも足りなければ?
例えば、相手中盤エリアの守備が厳しい。
そうなると、FWが下がります。
さらに、枚数を増やすのです。
○
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○
○
● ●
●
◎ ◎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ ◎
GK
こうやって、中盤を制圧。
ボールの保有率(時間)を上げていくのです・・・・ボールポゼッション。
もちろん、このことによる大きなリスクが2つあります。
・ボールを奪われたら、最終ラインには2人しかいない。
このリスクを回避するために、さらにボールをポゼッションしていきます。
ボールを奪われないから、最終ラインの枚数が少なくてもピンチは少ない。
守備の枚数を増やすのと言う、消極的な方法ではない。
ボールをポゼッションし続け、攻めることによってリスクを回避する。
ボールを奪われないから、サイドバックも自信を持って高い位置でプレーが出来る。
・ゴール前の枚数が少なくなる恐れがある。
瞬間的に、ゴール前の枚数が少なくなるでしょう。
当たり前ですよね。
下がってきて、中盤でプレーしているのですから。
このリスクも、ボールポゼッションが解決してくれます。
味方がパスを回している間に、中盤やサイドバックの選手がゴール前に!
ボールをポゼッションして、後ろから飛び出していく時間を作っているのです。
試合を観ていると、後ろの選手が決定的な場面に顔を出すシーンの多いこと!!
よく、1−4−3−3だから、「中盤が苦しい。」「枚数が足りない。」
また、1−3−5−2だと、「サイドの枚数が少なく、薄い。」
そんな話を耳にします。
本当にそうでしょうか?
フォーメーションは、始めの立ち位置、スタートポジションにしか過ぎません。
もちろん、特性はあります。
大切なことは、人を並べ、配置することではない。
それは、単なる始まり。
そこから、どのような考え方を持って、どんな約束事を作り、実行していくのか。
また、FCバルセロナの工夫も、全てではありません。
1つのやり方、つまり1つのシステムにしか過ぎないはずです。
チャンピオンズリーグのセミファイナルに残った4チーム。
それぞれ、全く異なるシステムで戦っていました。
チーム(クラブ)として、どんな哲学を持っているのか?
そして、優先順位をどうするのか?
全てのチームが、それぞれのシステムを構築していくべき。
それは、たとえどんなレベルであっても。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● ●
●
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ ◎
◎ ◎
GK
FCバルセロナのポジション配置図。
1−4−3−3を基本とするフォーメーションです。
ヨハン・クライフを始めとして、オランダの影響を色濃く受けています。
選手・監督・コーチ。
例を挙げれば限りないほど、多くのオランダ人が今なおバルセロナで活躍しています。
このフォーメーションの特徴は幾つかあります。
・トライアングル(三角形)が自然に数多く形成されている。
・サイドに専門の人間を配置しやすいこと。
(ウイングプレーヤー、サイドバック)
つまり、このフォーメーションを使用する意図が見えてきます。
トライアングルを活かして、パスをつないでいく。
1人、2人の関係では、点であり、線でしかない関係。
これが3人のトライアングルが形成できれば、面になりとたんに安定し得る。
この安定したポジショニングを活かしてパスをつなぎ、ボールポゼッションを高める。
その結果、攻撃の主導権を握ろうとする。
さらに、サイドで勝負をする。
攻撃の主導権を握れば、相手守備陣はどうなるか?
ゴール前に人数を割いて閉じこもり、「亀」のようになる。
そこを無理にこじ開けるのは、以下にタレント揃いの攻撃陣でも厳しい。
そこでポイントになるのは、サイド!
比較的空いているサイドを使って攻撃、フィニッシュまで持ち込もうとする。
このように書くと、良いことばかりのフォーメーションに感じます。
分かりやすい欠陥があります。
1−4−「3」−3。・・・・FCバルセロナ)
1−4−「5」−1。(1−4−2−3−1)スペインで多用されるフォーメーション
1−4−「4」−2.・・・・イングランドで多用されるフォーメーション
「 」の中の人数が中盤の枚数です。
3対5。(対スペインのクラブチーム)
3対4。(対イングランドのクラブチーム)
そう、常に中盤の枚数で少ない状態になっているのです。
ところが、バルセロナはそんなことを感じさせません。
彼らの試合を観ていても、中盤の人数不足には陥っていませんよね。
決して、ドリブルなどの個人技だけに頼っているわけではありません。
単純なことです。
中盤のエリアの枚数を増やすのです。
両サイドバックが高い位置に上がっていく。
○ ○ ○
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
● ●
●
◎ ◎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ ◎
GK
こうすれば、中盤のエリアは5人に。
一気に数的不利は解消されます。
少なくとも、同数にはなりますよね。
それでも足りなければ?
例えば、相手中盤エリアの守備が厳しい。
そうなると、FWが下がります。
さらに、枚数を増やすのです。
○
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○
○
● ●
●
◎ ◎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎ ◎
GK
こうやって、中盤を制圧。
ボールの保有率(時間)を上げていくのです・・・・ボールポゼッション。
もちろん、このことによる大きなリスクが2つあります。
・ボールを奪われたら、最終ラインには2人しかいない。
このリスクを回避するために、さらにボールをポゼッションしていきます。
ボールを奪われないから、最終ラインの枚数が少なくてもピンチは少ない。
守備の枚数を増やすのと言う、消極的な方法ではない。
ボールをポゼッションし続け、攻めることによってリスクを回避する。
ボールを奪われないから、サイドバックも自信を持って高い位置でプレーが出来る。
・ゴール前の枚数が少なくなる恐れがある。
瞬間的に、ゴール前の枚数が少なくなるでしょう。
当たり前ですよね。
下がってきて、中盤でプレーしているのですから。
このリスクも、ボールポゼッションが解決してくれます。
味方がパスを回している間に、中盤やサイドバックの選手がゴール前に!
ボールをポゼッションして、後ろから飛び出していく時間を作っているのです。
試合を観ていると、後ろの選手が決定的な場面に顔を出すシーンの多いこと!!
よく、1−4−3−3だから、「中盤が苦しい。」「枚数が足りない。」
また、1−3−5−2だと、「サイドの枚数が少なく、薄い。」
そんな話を耳にします。
本当にそうでしょうか?
フォーメーションは、始めの立ち位置、スタートポジションにしか過ぎません。
もちろん、特性はあります。
大切なことは、人を並べ、配置することではない。
それは、単なる始まり。
そこから、どのような考え方を持って、どんな約束事を作り、実行していくのか。
また、FCバルセロナの工夫も、全てではありません。
1つのやり方、つまり1つのシステムにしか過ぎないはずです。
チャンピオンズリーグのセミファイナルに残った4チーム。
それぞれ、全く異なるシステムで戦っていました。
チーム(クラブ)として、どんな哲学を持っているのか?
そして、優先順位をどうするのか?
全てのチームが、それぞれのシステムを構築していくべき。
それは、たとえどんなレベルであっても。
2008年03月21日
スペシャリストとは。
俺の仕事は、点を取ること!!
私は、タッチライン際で、ドリブル突破をしてクロスを上げるのが自分の能力。
中盤で相手のキーマンを押さえ込むのが得意。
最終ラインを統率するのは誰にも負けない。
各ポジションのスペシャリストと呼ばれる選手たち。
日本では、少数派かもしれない。
特に攻撃の部分では、その傾向にあるといえるでしょう。
そもそも、自分の武器をアピールするのが上手くない。
それは、プレーでも、言葉ででもそうです。
使う側の監督との相性も問題にあがります。
「我が強い」
「協調性が無い」
「使いづらい」
相性の悪い監督との出会いで、選手生命が短くなる。
そんなこともよく聞く話です。
フットボールの選手は、個人事業主のはず。
だとすれば、自分のウリをアピールしてなんぼ。
自分のウリを伸ばしていくのが、成長。
例えば、なんの特長も無い飲食店。
そんな店に誰が興味を示すでしょうか?
ところが、嫌われる、外されるのを極端に怖がっている。
自分の特色を出すことよりも、周りに合わせることを選びがち。
我々指導者も、ミスの無い選手=いい選手として育てているのでは。
ミスの無い選手は、単に使い勝手がいい選手です。
際立つ特長は無いけど、様々な役割をそれなりにこなせる選手。
これもまた、使い勝手のいい選手でしょう。
そんな選手たちをポジションに当てはめて、毒にも薬にもならない試合を行なう。
では、様々なポジションを高いレベルでこなす選手。
こんなプレーヤーを、ユーティリティープレーヤーと呼ばれます。
最近の流行で言うと、ポリバレントなプレーヤーと呼べばよいのでしょうか。
彼らをどう考えればいいのでしょうか。
フットボールの試合のレベルによっても話が変わってくるでしょう。
そのレベルが上がれば上がるほど、ユーティリティー性を発揮するのは難しくなっていきます。
それほどレベルの高くない試合でしたら、様々なポジションである程度のプレーをする。
そこまで難しいことではないでしょう。
世界一の右サイドバックとうたわれたブラジル代表ジョルジーニョ選手。
鹿島アントラーズでは、中盤の下がり目の選手として大活躍していましたよね。
ユーティリティー。
これを考えるために、ある本の記述を引用させてもらいます。
「元オランダ・韓国・オーストラリア代表ヒディング監督の言葉です。
「「選手選考をする上で重視したのはユーティリティー性だ。
同じ技量なら、複数のポジションをこなせる選手を優先した。
メンバーチェンジの幅が広がれば、采配の選択肢はおのずと増える。」」
そしてこの本では、ユーティリティープレーヤーの素晴らしさを紹介しています。
布陣が選手を育てるということのようです。
オランダ代表はクライフ選手の活躍した70年代以降、攻撃的フットボールの代名詞。
そして、ポジションチェンジが1つの特徴になっています。
「理想のフットボールは、ポジションがないかのようにプレーすること」
オランダ代表の試合を観て、このように語る識者すらいます。
これについて、サッカーライターの西部さんは、私にこのように語りました。
「クライフやオシムのスタイルはポジションが無いことではない。
様々なポジションで全く変わりなくプレーできる選手の集まりでもない。
1試合に数回、違ったポジションでプレーすることが求められる。
例えば、DFが上がっていったときに、攻撃の選手の役割。
後ろに残ったFWが守備で応対する。
その時に、代わりが務まればいいのではないか。
オシムの言うポリバレントは、それを求めていた。」
ここまで読まれてどう思いましたか?
様々なポジションで変わりなく能力を発揮する。
これもまた、1つのスペシャリスト。
つまり、1つの才能であり特長。
全員に求めるべきものではないのではないか。
では求めるべきは、何か?
それぞれの持つ際立った才能であり、特長。
高いレベルの才能が、1つの塊になって機能する。
そんなチームは魅力的だと思いませんか?
ただし育成、つまり未完成の段階でおいて様々なポジションをすることは別。
これは、将来を見据えて必要なことだと私は考えています。
様々なポジションでのプレーが自分の可能性を広げるに違いない。
将来、例えば生粋のストライカーになった時に、DFのトレーニングをしたことが生きる。
相手DFの気持ちを想像できる助けになるでしょう。
逆もまたしかりですよね。
あなたや、あなたの好きな選手はスペシャリストですか?
それともユーティリティーのスペシャリストですか?
私は、タッチライン際で、ドリブル突破をしてクロスを上げるのが自分の能力。
中盤で相手のキーマンを押さえ込むのが得意。
最終ラインを統率するのは誰にも負けない。
各ポジションのスペシャリストと呼ばれる選手たち。
日本では、少数派かもしれない。
特に攻撃の部分では、その傾向にあるといえるでしょう。
そもそも、自分の武器をアピールするのが上手くない。
それは、プレーでも、言葉ででもそうです。
使う側の監督との相性も問題にあがります。
「我が強い」
「協調性が無い」
「使いづらい」
相性の悪い監督との出会いで、選手生命が短くなる。
そんなこともよく聞く話です。
フットボールの選手は、個人事業主のはず。
だとすれば、自分のウリをアピールしてなんぼ。
自分のウリを伸ばしていくのが、成長。
例えば、なんの特長も無い飲食店。
そんな店に誰が興味を示すでしょうか?
ところが、嫌われる、外されるのを極端に怖がっている。
自分の特色を出すことよりも、周りに合わせることを選びがち。
我々指導者も、ミスの無い選手=いい選手として育てているのでは。
ミスの無い選手は、単に使い勝手がいい選手です。
際立つ特長は無いけど、様々な役割をそれなりにこなせる選手。
これもまた、使い勝手のいい選手でしょう。
そんな選手たちをポジションに当てはめて、毒にも薬にもならない試合を行なう。
では、様々なポジションを高いレベルでこなす選手。
こんなプレーヤーを、ユーティリティープレーヤーと呼ばれます。
最近の流行で言うと、ポリバレントなプレーヤーと呼べばよいのでしょうか。
彼らをどう考えればいいのでしょうか。
フットボールの試合のレベルによっても話が変わってくるでしょう。
そのレベルが上がれば上がるほど、ユーティリティー性を発揮するのは難しくなっていきます。
それほどレベルの高くない試合でしたら、様々なポジションである程度のプレーをする。
そこまで難しいことではないでしょう。
世界一の右サイドバックとうたわれたブラジル代表ジョルジーニョ選手。
鹿島アントラーズでは、中盤の下がり目の選手として大活躍していましたよね。
ユーティリティー。
これを考えるために、ある本の記述を引用させてもらいます。
「元オランダ・韓国・オーストラリア代表ヒディング監督の言葉です。
「「選手選考をする上で重視したのはユーティリティー性だ。
同じ技量なら、複数のポジションをこなせる選手を優先した。
メンバーチェンジの幅が広がれば、采配の選択肢はおのずと増える。」」
そしてこの本では、ユーティリティープレーヤーの素晴らしさを紹介しています。
布陣が選手を育てるということのようです。
オランダ代表はクライフ選手の活躍した70年代以降、攻撃的フットボールの代名詞。
そして、ポジションチェンジが1つの特徴になっています。
「理想のフットボールは、ポジションがないかのようにプレーすること」
オランダ代表の試合を観て、このように語る識者すらいます。
これについて、サッカーライターの西部さんは、私にこのように語りました。
「クライフやオシムのスタイルはポジションが無いことではない。
様々なポジションで全く変わりなくプレーできる選手の集まりでもない。
1試合に数回、違ったポジションでプレーすることが求められる。
例えば、DFが上がっていったときに、攻撃の選手の役割。
後ろに残ったFWが守備で応対する。
その時に、代わりが務まればいいのではないか。
オシムの言うポリバレントは、それを求めていた。」
ここまで読まれてどう思いましたか?
様々なポジションで変わりなく能力を発揮する。
これもまた、1つのスペシャリスト。
つまり、1つの才能であり特長。
全員に求めるべきものではないのではないか。
では求めるべきは、何か?
それぞれの持つ際立った才能であり、特長。
高いレベルの才能が、1つの塊になって機能する。
そんなチームは魅力的だと思いませんか?
ただし育成、つまり未完成の段階でおいて様々なポジションをすることは別。
これは、将来を見据えて必要なことだと私は考えています。
様々なポジションでのプレーが自分の可能性を広げるに違いない。
将来、例えば生粋のストライカーになった時に、DFのトレーニングをしたことが生きる。
相手DFの気持ちを想像できる助けになるでしょう。
逆もまたしかりですよね。
あなたや、あなたの好きな選手はスペシャリストですか?
それともユーティリティーのスペシャリストですか?
2008年03月11日
フットサルの崩し
今年もJリーグが開幕しました。
海の向こうでは、チャンピオンズリーグや各国のリーグ戦も熱く佳境に差し迫っています。
そして、フットサルも全日本選手権が行なわれました。
たくさんの試合を追いかけるのは、楽しいですよね。
なかなか現場には行けないので、テレビを通しての観戦になってしまうのは残念ですが。
日本のチームは、決定力不足とよく言われます。
日本代表のチームもずーーっと言われ続けています。
各チームも、日本人のストライカーがなかなか出てこなくてブラジル人を始めとする外国人に頼っている。
この部分を解消するためには!?
永遠の命題ともいえるのではないでしょうか。
この話題でよく議論されるのが、ストライカーの育成方法。
日本人は周りとの協調を第一とされるので、良い意味でのわがままな選手が育ってこない。
「他の誰でもない俺が決める!!」
このメンタルの欠如。
さらには、ゴール前での技術。
リフティングの小技や、フェイントの種類ばかりが技術だと錯覚されている部分がある今日。
シンプルに止めて、相手より一瞬早くシュートを打つ。
GKの手の届かない部分に決める。
狭いスペースでのボールコントロール。
この自分でゴールに向かう強い気持ち。
ゴールから逆算してプレーを組み立てる。
そして、それを可能にするボールコントロールの技術。
この2つを高めていく事が、得点力不足の解消につながる。
私は、そう考えています。
さらに、チームで取り組むべき事があるはず。
そのヒントは、フットサルにありました。
フットサルの試合では、レベルが上がっていくと、個人技を発揮する余裕が無くなっていきます。
時間もスペースも無い、狭いコート。
さらにゴール前ではこの傾向は顕著。
そこでシュートまで持ちこむためにはどうすればいいのか?
ドリブルだけでは崩せない。
パスだけでも崩せない。
その組み合わせ。
さらには、ボールを持っているプレーヤーが止まらない。
「足元で、ボールをくれ。
後は個人技で何とかする。」
これとは対極の考え方。
ボールを動かす中で、相手の穴を見つける作業。
スタートポジションのままでは、相手DFもマークを捕まえやすい。
いくら能力が高くスピードがあっても、目の前で立ち止まっている選手の怖さは半減。
それでは、崩せない事が頭に染みついているのがフットサルのプレーヤー。
ここでのポイントの1つは、ポジションチェンジを取り入れること。
センターからサイドへ流れる。
そこに新たな選手が、センターに入ってくる。
もちろん、前後でのポジションチェンジもありますよね。
ここでのメリットは、自分自身がマークを外せる可能性が高くなる事。
フリーランニングをする事で、相手のDFから逃げれるかもしれない。
もしマークを外す事が出きれば、そのままボールを受けとって、ゴールを目指す。
マークを外せなくても、相手との駆け引きの先手を取れるかもしれない。
自分に合わせて相手が動いてくれれば。
相手は、自分の動きによって動かされているということ。
一瞬でも先手を取れば、ボールを受けてからの勝負で有利に働くのは間違い無いです。
もう1つのメリットは、自分の元々いた場所がフリーなスペースになること。
相手DFを引き連れていければ、その場所には誰もいなくなる。
たとえ一瞬かもしれないけど、その場所はゴール前の美味しいスペース。
自分は厳しくマークされているので、ボールは受けれない。
だとしても、味方のためにスペースを作る事が出きる。
ポイントは、意識があるかどうか。
自分は今、スペースを作るために走っている。
その意識があれば、味方との共有が出来やすくなるはずです。
ここまで長々と書きましたが、何一つ新しい事はありませんよね。
でも、サッカーのゴール前では停滞してる事がよくよくあります。
特に、押し込み攻めこみ続けているチームで観られます。
DFの前で無理やり、シュート。
相手も無いスペースにパスを出して引っ掛かる。
観ていて、残念な気持ちになります。
フットサルの試合を観ると、このアイデアもたくさん出てくるのに。
ゴール前での狭いエリア。
ここでの崩しは、フットサルに敵わない。
技術にアイデア。
勉強する事は、山のように。
海の向こうでは、チャンピオンズリーグや各国のリーグ戦も熱く佳境に差し迫っています。
そして、フットサルも全日本選手権が行なわれました。
たくさんの試合を追いかけるのは、楽しいですよね。
なかなか現場には行けないので、テレビを通しての観戦になってしまうのは残念ですが。
日本のチームは、決定力不足とよく言われます。
日本代表のチームもずーーっと言われ続けています。
各チームも、日本人のストライカーがなかなか出てこなくてブラジル人を始めとする外国人に頼っている。
この部分を解消するためには!?
永遠の命題ともいえるのではないでしょうか。
この話題でよく議論されるのが、ストライカーの育成方法。
日本人は周りとの協調を第一とされるので、良い意味でのわがままな選手が育ってこない。
「他の誰でもない俺が決める!!」
このメンタルの欠如。
さらには、ゴール前での技術。
リフティングの小技や、フェイントの種類ばかりが技術だと錯覚されている部分がある今日。
シンプルに止めて、相手より一瞬早くシュートを打つ。
GKの手の届かない部分に決める。
狭いスペースでのボールコントロール。
この自分でゴールに向かう強い気持ち。
ゴールから逆算してプレーを組み立てる。
そして、それを可能にするボールコントロールの技術。
この2つを高めていく事が、得点力不足の解消につながる。
私は、そう考えています。
さらに、チームで取り組むべき事があるはず。
そのヒントは、フットサルにありました。
フットサルの試合では、レベルが上がっていくと、個人技を発揮する余裕が無くなっていきます。
時間もスペースも無い、狭いコート。
さらにゴール前ではこの傾向は顕著。
そこでシュートまで持ちこむためにはどうすればいいのか?
ドリブルだけでは崩せない。
パスだけでも崩せない。
その組み合わせ。
さらには、ボールを持っているプレーヤーが止まらない。
「足元で、ボールをくれ。
後は個人技で何とかする。」
これとは対極の考え方。
ボールを動かす中で、相手の穴を見つける作業。
スタートポジションのままでは、相手DFもマークを捕まえやすい。
いくら能力が高くスピードがあっても、目の前で立ち止まっている選手の怖さは半減。
それでは、崩せない事が頭に染みついているのがフットサルのプレーヤー。
ここでのポイントの1つは、ポジションチェンジを取り入れること。
センターからサイドへ流れる。
そこに新たな選手が、センターに入ってくる。
もちろん、前後でのポジションチェンジもありますよね。
ここでのメリットは、自分自身がマークを外せる可能性が高くなる事。
フリーランニングをする事で、相手のDFから逃げれるかもしれない。
もしマークを外す事が出きれば、そのままボールを受けとって、ゴールを目指す。
マークを外せなくても、相手との駆け引きの先手を取れるかもしれない。
自分に合わせて相手が動いてくれれば。
相手は、自分の動きによって動かされているということ。
一瞬でも先手を取れば、ボールを受けてからの勝負で有利に働くのは間違い無いです。
もう1つのメリットは、自分の元々いた場所がフリーなスペースになること。
相手DFを引き連れていければ、その場所には誰もいなくなる。
たとえ一瞬かもしれないけど、その場所はゴール前の美味しいスペース。
自分は厳しくマークされているので、ボールは受けれない。
だとしても、味方のためにスペースを作る事が出きる。
ポイントは、意識があるかどうか。
自分は今、スペースを作るために走っている。
その意識があれば、味方との共有が出来やすくなるはずです。
ここまで長々と書きましたが、何一つ新しい事はありませんよね。
でも、サッカーのゴール前では停滞してる事がよくよくあります。
特に、押し込み攻めこみ続けているチームで観られます。
DFの前で無理やり、シュート。
相手も無いスペースにパスを出して引っ掛かる。
観ていて、残念な気持ちになります。
フットサルの試合を観ると、このアイデアもたくさん出てくるのに。
ゴール前での狭いエリア。
ここでの崩しは、フットサルに敵わない。
技術にアイデア。
勉強する事は、山のように。
2007年09月11日
わざと負けることが許されるのか?
今、フットボールのワールドカップが2つ開催されています。
1つは、中国で開催した女子ワールドカップ。
今日いよいよ開幕戦です。
残念ながら注目度は、余り高く無いようです。
男子よりも、世界のトップには近い位置にいるようなのですが・・。(FIFAランキング10位)
展開している試合も、大橋監督の元で鍛え上げられた好チーム。
日本人の長所を前面に押し出しての戦いを目指しています。
男子の試合やチームと比べてみると、スピードやパワーは物足りないかもしれない。
ただし、戦術的な行動をとる力は、女子の方が上回っているかもしれない。
つまり、監督やチームの意図がピッチ上ではっきりと表現されているとも言えます。
是非、時間を見つけて応援しましょう。
もう1つのワールドカップは、主としてフランスで開催されているラグビーのワールドカップ。
日本代表は、第1回のワールドカップから参戦しており、今回で6回連続の出場。
残念ながら、世界の壁は高く日本の前にそびえ立ち、91年に上げた1勝が唯一の勝利。
そんな日本代表を率いるのは、ジョン・カーワンヘッドコーチ。
http://futebol.seesaa.net/article/39957335.html
現役時代は、祖国ニュージーランドの伝説的な英雄として活躍。
キャリアの終盤には、日本でもプレー経験があります。
ジーコ元監督と、重なるところがありませんか?!
そんな彼が、日本代表をどこまで導いてくれるのか楽しみです。
なにしろ、宮本武蔵を愛し、ジャパニーズスタイルのラグビーを展開すると断言していますからね。
さて、ジーコ、カーワン2人の英雄。
2人の大きな違いは、日本代表になる以前の監督経験。
カーワーンコーチは、イタリアで代表監督の経験があります。
その経験を生かして、今回のワールドカップに臨んでいるようです。
そんな彼が、取っている戦略は、我々日本人にとっては驚きのもの。
なんと、チームを二つに分け、ワールドカップに臨む。
初戦と2試合めの間隔が三日間と短く、充分なリフレッシュが望めない。
初戦は優勝候補のオーストラリア(前回準優勝)。
ここには、2軍(チーム・オーストラリア)をぶつける。
戦う前から、既に敗戦を覚悟したメンバー構成。
一方勝てそうな2試合めのフィジー戦に、ベストメンバー(チーム・フィジー)を持ってくる。
それを、1ヶ月前から選手たちにも告げているというのです。
ここまで極端なターンオーバーはなかなかありません。
しかもこれを、ワールドカップの本戦で実行するのですから。
結果、初戦は予定通り?2軍チームの敗戦。
スコアは3−91(前半3−23)です。
内容は、明らかなレベル差をまざまざと見せ付けられるものでした。
正直、日本のベストメンバーが出てきても敗れていたでしょう。
ここまでは、開幕前に立てた戦略通り。
とはいえ、心情的に許せない部分もあるでしょう。
・どんな試合でも、持ち得る全てをぶつけて行く必要があるのではないか?
・2軍扱いされた選手は、国内ではトップレベルの選手たち、彼らのプライドはおさまるのか?
・そこまでして、勝利を得ることが出来なければどうなるのか?
1試合1試合を積み重ねると言うよりも、グループリーグ4試合で結果を出す考え方。
とても、現実的なもの。
頭では理解できますが、心情的に理解できない部分を感じる人間も多いようです。
どうですか、サッカーやフットサルでこう言った戦略は支持されると思いますか?
私は、次のように考えます。
フィールドで起こることは、我々は干渉することは出来ない。
どんなに力を持っている人間であっても。
そこで何かを出来るのは、コーチと選手、チームスタッフのみ。
我々に出来ることは、彼らを心から信じて応援すること。
実際にカーワンコーチは、イタリア代表監督時代にこの戦略を用いています。
見事、グループリーグ4試合で2勝を上げています。
今回もその再現を願って、見守りたいです。
最後にジョン・カーワンヘッドコーチの言葉を紹介しておきます。
「ラグビーは複雑なゲーム。それをシンプルにするのがコーチの役割です。」
「日本の文化をワールドカップに持っていく心積もりです。」
1つは、中国で開催した女子ワールドカップ。
今日いよいよ開幕戦です。
残念ながら注目度は、余り高く無いようです。
男子よりも、世界のトップには近い位置にいるようなのですが・・。(FIFAランキング10位)
展開している試合も、大橋監督の元で鍛え上げられた好チーム。
日本人の長所を前面に押し出しての戦いを目指しています。
男子の試合やチームと比べてみると、スピードやパワーは物足りないかもしれない。
ただし、戦術的な行動をとる力は、女子の方が上回っているかもしれない。
つまり、監督やチームの意図がピッチ上ではっきりと表現されているとも言えます。
是非、時間を見つけて応援しましょう。
もう1つのワールドカップは、主としてフランスで開催されているラグビーのワールドカップ。
日本代表は、第1回のワールドカップから参戦しており、今回で6回連続の出場。
残念ながら、世界の壁は高く日本の前にそびえ立ち、91年に上げた1勝が唯一の勝利。
そんな日本代表を率いるのは、ジョン・カーワンヘッドコーチ。
http://futebol.seesaa.net/article/39957335.html
現役時代は、祖国ニュージーランドの伝説的な英雄として活躍。
キャリアの終盤には、日本でもプレー経験があります。
ジーコ元監督と、重なるところがありませんか?!
そんな彼が、日本代表をどこまで導いてくれるのか楽しみです。
なにしろ、宮本武蔵を愛し、ジャパニーズスタイルのラグビーを展開すると断言していますからね。
さて、ジーコ、カーワン2人の英雄。
2人の大きな違いは、日本代表になる以前の監督経験。
カーワーンコーチは、イタリアで代表監督の経験があります。
その経験を生かして、今回のワールドカップに臨んでいるようです。
そんな彼が、取っている戦略は、我々日本人にとっては驚きのもの。
なんと、チームを二つに分け、ワールドカップに臨む。
初戦と2試合めの間隔が三日間と短く、充分なリフレッシュが望めない。
初戦は優勝候補のオーストラリア(前回準優勝)。
ここには、2軍(チーム・オーストラリア)をぶつける。
戦う前から、既に敗戦を覚悟したメンバー構成。
一方勝てそうな2試合めのフィジー戦に、ベストメンバー(チーム・フィジー)を持ってくる。
それを、1ヶ月前から選手たちにも告げているというのです。
ここまで極端なターンオーバーはなかなかありません。
しかもこれを、ワールドカップの本戦で実行するのですから。
結果、初戦は予定通り?2軍チームの敗戦。
スコアは3−91(前半3−23)です。
内容は、明らかなレベル差をまざまざと見せ付けられるものでした。
正直、日本のベストメンバーが出てきても敗れていたでしょう。
ここまでは、開幕前に立てた戦略通り。
とはいえ、心情的に許せない部分もあるでしょう。
・どんな試合でも、持ち得る全てをぶつけて行く必要があるのではないか?
・2軍扱いされた選手は、国内ではトップレベルの選手たち、彼らのプライドはおさまるのか?
・そこまでして、勝利を得ることが出来なければどうなるのか?
1試合1試合を積み重ねると言うよりも、グループリーグ4試合で結果を出す考え方。
とても、現実的なもの。
頭では理解できますが、心情的に理解できない部分を感じる人間も多いようです。
どうですか、サッカーやフットサルでこう言った戦略は支持されると思いますか?
私は、次のように考えます。
フィールドで起こることは、我々は干渉することは出来ない。
どんなに力を持っている人間であっても。
そこで何かを出来るのは、コーチと選手、チームスタッフのみ。
我々に出来ることは、彼らを心から信じて応援すること。
実際にカーワンコーチは、イタリア代表監督時代にこの戦略を用いています。
見事、グループリーグ4試合で2勝を上げています。
今回もその再現を願って、見守りたいです。
最後にジョン・カーワンヘッドコーチの言葉を紹介しておきます。
「ラグビーは複雑なゲーム。それをシンプルにするのがコーチの役割です。」
「日本の文化をワールドカップに持っていく心積もりです。」
2007年08月28日
継続は力
U−17ワールドカップでの、日本代表の冒険が終わりました。
どこまで、自分たちのスタイルをぶつけていくことが出来るのか?
同年代の世界レベルはどの位置にいるのか?
世代別とはいえ、ワールドカップだからこそ確認できる日本サッカー界の現在地。
アジアでの予選で、日本らしい方向性をはっきりと見せていたチーム。
世界大会で、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか?
結果、内容共に期待して見守っていました。
初戦ハイチ戦での1勝だけに終わり、グループリーグ敗退。
なによりも、もっともっと、世界との真剣勝負を経験して欲しかった。
親善試合やフェスティバルでは味わうことの出来ない緊張感。
この世代の世界のトップレベルとの3試合。
特に、持っている力の全てをぶつけてきたフランス代表との試合。
フットボール大国の持つ底力は、鬼気迫るものがありました。
それを精一杯ぎりぎりの所で耐えながらも、自分たちのスタイルを発揮しようとする日本。
明らかに、前の試合での反省が生きていましたよね。
90分間我慢するだけに終わったナイジェリア戦。
自分たちの良さを出すどころか、蹂躙され続けた90分。
それでは、世界と戦えない。
この失敗を糧に、次のフランス戦では、短期間に成長した姿が見られました。
この大会に参加しただけでは終わらなかったようですね。
今回のグループリーグでの敗退。
そして、U−20代表の敗戦。
期待に応えてくれるような結果ではなかったのかもしれない。
話が飛躍して、彼らの取り組んだサッカーに批判が起こるかもしれない。
ボールも人も動く、ムービングフットボール。
掛け声倒れだと揶揄する声も聞こえます。
本当にそんなことが出来るのか?といった懐疑的な見方。
今は、そのような批判よりも、何が通用して、何が足りなかったのかを検証することが何よりも必要。
通用したのは、やはり動いていた時間帯。
間違い無く、主導権を握って試合を展開できた。
動いていくことで、相手を後手に回すことができた。
たとえ、どんな強豪であっても!
足りないことも、数多く上げることが出来ます。
・ゴール前での落ち着きや、積極性。
・最終ラインからの確実な組み立て。
・攻守における、1対1での強さ。
・試合の流れを読む力、特にいつ仕掛けるのかを読み取れるかどうか。
中でも、特に引き上げ続けていきたいのが、技術。
止める・蹴る・運ぶ・見る。
動きの中で、プレッシャーが厳しい中でどれだけ発揮できるのか?
一人でのリフティングやボールタッチを繰り返すだけでは、絶対に身につかない技術。
試合の局面でこそ発揮される、このオープンスキル。
動きながらプレーすることは、難しい。
速い動きや当たりを受けての中で技術を発揮することはもっともっと難しい。
ここの部分がまだ足りないようです。
止まってボールを動かす、フランスやオランダのスタイル。
彼らのそのやり方を可能としているのは、図抜けた個人能力。
190センチ近い選手と、ぶつかり合いで勝てるのか?
しなやかでバネのある黒人プレーヤー。
ナイジェリア戦の2失点目は、衝撃でした。
ファールで止めたはずの選手が、1回転でんぐり返しをしてプレーを続ける。
信じられない光景。
実は、2年前のUー20ワールドカップでもオランダのクインシー選手から洗礼を受けました。
どんなに身体をぶつけても、びくともせずに数10Mをドリブルで独走していく姿。
そんな能力は、日本人である限り備わるはずも無い。
だとすれば、勝負していくポイントは、技術。
日本は人もボールも動かすならば、さらに技術を磨き続けないと。
このスタイルへの挑戦は始まったばかり。
何十年もの継続していき、それを力に変えて行こう。
どこまで、自分たちのスタイルをぶつけていくことが出来るのか?
同年代の世界レベルはどの位置にいるのか?
世代別とはいえ、ワールドカップだからこそ確認できる日本サッカー界の現在地。
アジアでの予選で、日本らしい方向性をはっきりと見せていたチーム。
世界大会で、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか?
結果、内容共に期待して見守っていました。
初戦ハイチ戦での1勝だけに終わり、グループリーグ敗退。
なによりも、もっともっと、世界との真剣勝負を経験して欲しかった。
親善試合やフェスティバルでは味わうことの出来ない緊張感。
この世代の世界のトップレベルとの3試合。
特に、持っている力の全てをぶつけてきたフランス代表との試合。
フットボール大国の持つ底力は、鬼気迫るものがありました。
それを精一杯ぎりぎりの所で耐えながらも、自分たちのスタイルを発揮しようとする日本。
明らかに、前の試合での反省が生きていましたよね。
90分間我慢するだけに終わったナイジェリア戦。
自分たちの良さを出すどころか、蹂躙され続けた90分。
それでは、世界と戦えない。
この失敗を糧に、次のフランス戦では、短期間に成長した姿が見られました。
この大会に参加しただけでは終わらなかったようですね。
今回のグループリーグでの敗退。
そして、U−20代表の敗戦。
期待に応えてくれるような結果ではなかったのかもしれない。
話が飛躍して、彼らの取り組んだサッカーに批判が起こるかもしれない。
ボールも人も動く、ムービングフットボール。
掛け声倒れだと揶揄する声も聞こえます。
本当にそんなことが出来るのか?といった懐疑的な見方。
今は、そのような批判よりも、何が通用して、何が足りなかったのかを検証することが何よりも必要。
通用したのは、やはり動いていた時間帯。
間違い無く、主導権を握って試合を展開できた。
動いていくことで、相手を後手に回すことができた。
たとえ、どんな強豪であっても!
足りないことも、数多く上げることが出来ます。
・ゴール前での落ち着きや、積極性。
・最終ラインからの確実な組み立て。
・攻守における、1対1での強さ。
・試合の流れを読む力、特にいつ仕掛けるのかを読み取れるかどうか。
中でも、特に引き上げ続けていきたいのが、技術。
止める・蹴る・運ぶ・見る。
動きの中で、プレッシャーが厳しい中でどれだけ発揮できるのか?
一人でのリフティングやボールタッチを繰り返すだけでは、絶対に身につかない技術。
試合の局面でこそ発揮される、このオープンスキル。
動きながらプレーすることは、難しい。
速い動きや当たりを受けての中で技術を発揮することはもっともっと難しい。
ここの部分がまだ足りないようです。
止まってボールを動かす、フランスやオランダのスタイル。
彼らのそのやり方を可能としているのは、図抜けた個人能力。
190センチ近い選手と、ぶつかり合いで勝てるのか?
しなやかでバネのある黒人プレーヤー。
ナイジェリア戦の2失点目は、衝撃でした。
ファールで止めたはずの選手が、1回転でんぐり返しをしてプレーを続ける。
信じられない光景。
実は、2年前のUー20ワールドカップでもオランダのクインシー選手から洗礼を受けました。
どんなに身体をぶつけても、びくともせずに数10Mをドリブルで独走していく姿。
そんな能力は、日本人である限り備わるはずも無い。
だとすれば、勝負していくポイントは、技術。
日本は人もボールも動かすならば、さらに技術を磨き続けないと。
このスタイルへの挑戦は始まったばかり。
何十年もの継続していき、それを力に変えて行こう。

