2007年12月28日

プレーヤーの視点から

 3日間の指導者講習会が、無事終わりました。
ひたむきにトレーニングに励む、全国から集まった少女たち。
 慣れない環境にもめげることなく、課題に積極的に取り組んで行きます。
 彼女たちの姿を見学させて頂き、新たなパワーをもらいました。

そんな指導者講習会ですが、オフィシャルの行事は、夕食前までしかありません。
が、その後に自主的に開催される、親睦会。
宿舎を同じくした指導者同士のコミュニケーションの場になるのです。
お酒も交じるので、一気に打ち解けていきます。
旧知の方との再会もあり、和やかな雰囲気で時間が過ぎていきました。

 そんなメンバーの中に、現役プロプレーヤーの小林成光選手もおられました。
主に、FC東京で活躍。
今は、JFLの栃木でプレーされているそうです。

 彼と様々な話をする時間に恵まれました。
 ・指導者のライセンスは選手会の補助で取得したものの、あまり活用出来ていないこと。
 ・29歳と言う年齢になり、コンディションの維持が難しくなったこと。
 ・30歳を過ぎて現役を続けている選手を心から尊敬していること。
 ・本当は甘いものが好きだけど、シーズン中はガマンしていること。
 ・太りやすい体質なので、体重管理には気が許せないこと。

ふと、彼の席に目をやると、その言葉にはウソがありませんでした。
揚げ物には全く手をつけていません。
さらに、お酒も乾杯程度にとどめているのです。
10年以上プロの世界で生き抜いていくには、こういったことが必要なのか。
改めて、思い知らされました。

 そんな小林選手と、今回のナショナルトレセンU−15女子について語り合いました。
そこでの論点、内容はやはりプロのプレーヤーならではのものが多く含まれていました。
私も彼も、2人とも南米のサッカーに関心があることから、話は深く進んでいきました。
その一部をご紹介します。

・インサイドで止めて、インサイドでパスの繰り返し。
このプレーが果たして、高いレベルの試合で通用するのかどうか。
守備側も読みやすいプレー。
いくらボールと人が動いても、追い込まれてしまうのではないか?
小さいフェイントを入れる、アウトや浮き球を駆使する。
そういった工夫が入らないと、厳しくはないか。

・身体を自由にコントロールできない。
今!という瞬間にキュッと止まる、方向を変える。
この動きが出来ていない選手が多い。
筋力不足、ステップワーク・調整能力の未熟さなど。
いくつかの理由が考えられる。
ただ、この動きが出来ないとサッカーにならないのではないか。
いくら、ボールコントロールが上手くても、・・・・。

・目の前の選手にいかにして打ち勝つか
どんなに技術が向上しようと。
どんなに戦術理解度が向上しようと。
目の前の選手に打ち勝っていく。
この積み重ねがサッカーの前提なのではないか?
今回はそういう部分を、残念ながら感じることが少なかった。

 そんな小林選手。
指導者同士での試合形式のひとコマです。
参加者は、熱く真剣に取り組んでいました。
そうは言っても、彼は現役のプロ選手。
回りに気を配って、引き付けてはパスを繰り返していました。

ところがです。
1点差で負けて、残り5分。
どんどん、ドリブルで仕掛け始めました。
身体を自在に動かしなら、前に進んでいきます。
ボールタッチに強弱や方向、イン・アウトの変化をつけ続けます。
DFは成すすべなく、何人も抜かれていってしまいます。
最後は、GKまでも手玉に取り、ゴールを決めてしまいました。

その時の話をすると、少しはにかむ様なそぶりで、
「やっぱり俺は負けず嫌いだからね」
「ああいう試合でも負けたくないと思うよ」

負けず魂を持った熱い小林選手。
まだ、プレーヤーとしてこだわっていくそうです。
彼なら将来いい指導者になれるだろうな。
そちらの方面もいい資質を持ち合わせているな。
そう感じました。

 小林選手と交わした意見。
自分の中に、新しいフォルダとして保存することが出来ました。
いつか、私の現場で発揮することがあることでしょう。
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2007年10月30日

必ず壊れる

 スポーツをすると、身体は壊れる。
スポーツでなくても、重たいものを持ち上げたり、同じ動作や姿勢を続けるだけで身体は壊れる。
毎日のように運動の習慣があっても、たまに身体を動かす程度でもそれは同じ。
筋トレを始めとしてトレーニングは、身体を壊して修復する作業の繰り返し。
これは、概念的な話でなく、身体の内部で実際に起こっていること。

負荷をかけて(重たいものを動かしたり、持ち上げる動作)トレーニング。
これによって、筋肉が破壊されます。
それから「24〜48時間」かけて徐々に修復されます。
トレーニング後は筋肉が破壊されてしまうので、トレーニング前よりも筋肉の総量 は減少します。
ところが、適切な時間休息を与えることで修復され、トレーニング前よりも大きな筋肉になるのです。
このように、運動→休息→運動のサイクルを作り上げる。
このサイクルが、フットボールプレーヤーの身体に作り上げられていくでしょう。

もう1つ大事な要素は、運動の後出きるだけ早く(30分!!以内に)栄養を補給すること。
このように、壊れた筋肉や骨の原材料を身体に送りこむ。
身体の原材料となる、たんぱく質(アミノ酸)や各種ビタミン、カルシウムなどのミネラル。
運動→栄養→休息→運動・・・・。
このサイクルがきちんと回っている間は、身体が自由に動くでしょう。
体を動かすのが楽しい、ボールを蹴るのが楽しい。
そんな充実の時間を送ることが出きるはずです。

 ところが、このサイクルにひずみが出てくることがあります。
充分な休息をとることなく、次の運動に入ってしまう。
または、運動後の素早い栄養補給が出来なかった。
もしくは、休息を取りすぎて、サイクルが間延びしてしまい、運動効率が落ちてしまった。
これらの原因が考えられます。
どれ一つ欠けたとしても、身体は悲鳴を上げていきます。
急激に来るかもしれないし、ゆっくりと身体を蝕んでいくかもしれない。
この時に、自分のサイクルを見つめ直す必要が出て来るのです。
運動量は適正か?
栄養は摂れているか?
休息時間はどうなのか?
もしかすると、そもそもこのサイクルを意識していない方も多いのかもしれません。

週に数度身体をいじめる人間は、このサイクルが上手く行っているかどうかをチェックするべきだと考えます。
そうしないと、楽しいはずのフットボールやスポーツが、身体を痛めつける作業に変質してしまうからです。
若い内には無理がききます。
それも、今のうちだけです。
歳を重ねていくと、無理がきかなくなり、古傷に悩まされる結果となりがちです。
一番簡単なチェック方法は、体重を毎日量ること。
しかも決まったタイミングで。
太った、やせたではなく、自身の変化を知ることが目標。
他のチェック法も挙げておきます。
全身のストレッチして、身体の変化を知る。
便の回数や量、質を確認して、体調を推し量る。
他にも、食事の量や、寝起きによっても自分をチェックすることが出来るでしょう。

 私の身体も、悲鳴を上げているようでした。
体重が減少し、身体の右側に固さがみられました。
さらには、原因不明の頭痛まで数日続いているのです。
今日思い立って、身体のメンテナンスに出掛けて来ました。
初めて診てもらう治療院でしたので、不安を抱えての通院でした。
どこの誰とも分からない人間に身体を触られるのは、抵抗がありませんか。
まずは、自分の症状や生活をしっかりと伝えることで、特性を分かってもらおうとしました。
同じ年代の院長は、真摯な姿勢で私とのコミュニケーションを図ってくれました。
90分以上に及ぶ、問診と治療。
治療院を出たときには、体調も改善していました。
ただ、ここでの治療が本当に自分の身体に合っているかを知るには、少しの時間が必要。
治療の後には、反作用のようなものがしばしば出てくるからです。
もう、2・3日自分の身体を普段よりも細かくチェックしてみようと思います。
皆さんの身体のサイクルは壊れていませんか?
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2007年10月09日

体 技 心

「体 技 心」
プロゴルファー青木功氏の言葉です。
40年以上もプロゴルフの世界で戦いつづけている青木功。
世界のAOKIとも呼ばれる青木プロ。
長年の功績が見とめられ、世界ゴルフの殿堂入りを日本人ではじめて果たしています。
最近は、プレーよりも解説などで登場することが多いようですが。
まだまだ、現役のプロゴルファー(1942年生まれ)です。
フィジカルのコンディションを整えるために、厳しいトレーニングを実行。
プロで戦える身体をキープしているようです。
そんな彼が、常々言いつづけている言葉がこの「体 技 心」なのです。

その真意は、いくら健全な「心」があっても、「体」が丈夫でなければ、「心」を活かせれない。
健全な「体」を作る努力が出来れば、自ずと健全な「心」が宿ると信じているからだそうです。
体を作るための努力は確かに大変です。
トレーニングの時間を作るためには、何かを犠牲にしなければならない。
恋人や友人との楽しい時間や、家族とのくつろぐ時間かもしれない。
また、ウェイトをキープするためには、食べるものにも気を遣わなければならない。
ビールや炭酸飲料では、健全な体は作れない。
揚げ物や味の濃いものを摂りすぎると、これまた体を作れない。
分かっていても、自分を甘やかしてしまう。
こうした欲を乗り越えて、健全な体を作る努力を続けて行く。
確かに青木プロの言う通り、健全な心も共に形成されそうです。

 2006年度の青少年を対象とした運動能力テストの結果が発表になりました。
調査が開始された20年前と比べると、児童の運動能力は大幅に低下しています。
ただ、ここ10年の低下は鈍化しているとのこと。
「子供達に運動の少ないライフスタイルが定着した」
「運動量は昔に比べると少なくはなったが、ゼロになるわけではない」
「様々な取り組みもあり、現在はこれ以上は大きく下がらない可能性がある」
とはいえ、50M走は0.2秒遅くなり、ボール投げは4M短くなっています。
足は遅くなり、ボールは投げれない。
ところが、身体だけは大きくなっている日本人。
11歳の男子で当時より身長は2センチ高く、体重は2・5キロ重くなっています。
大きな身体を自由に扱えず、もてあましている様子が伺えます。

先生方に現場の声を聞くと、児童の運動能力には2極化が進んでいるようです。
サッカーや野球のクラブチームや少年団で活動する児童。
彼らは、体を動かすのも得意で、運動も大好き。
数10年前と比べても、劣ってはいないとのことです。
その一方で、いわゆる「もやしっ子」
ドッジボールや鬼ごっこで骨折してしまうような児童。
つまづいて転んでも、手すらつくことのできない。
つまり、普通の児童が減っていってる。
こんなところでも格差があるようです・・・。

それは今回の統計にも表れています。
毎日運動をする児童と、運動をほとんどしない児童。
彼らの運動能力テストの結果の差は、明らかにこの20年で広がっています。
ボール投げ(約3M→8Mの差に)
50M走(約0.3秒→0.6秒の差に)
そして、運動部やスポーツクラブに所属している児童と所属していない児童。
この二者を比べると、全ての項目で所属している選手が上回っているのです。
数値だけを見て、低下傾向に歯止めが掛かったと浮かれていてはならない。
運動習慣のない児童の状態は、危機的状況なのではないか!?

つまり、日常生活を送るだけでは健全な身体を形成できないのです。
私にも、4歳になる息子がいます。
やはり、周りの運動環境は貧しいものです。
3歳になる前から、スポーツクラブが主催する体操教室に通わせています。
そうでもしないと、テレビやおもちゃとしか遊べれない。
おかげさまで、息子は楽しそうに走りまわって、活き活きと身体を動かしています。
お金を払って、体を動かす「場」に入れる。
私の子供のころなら、考えられない。
時代に合わせていかなければならないとは言え、寂しさを感じます。

この傾向は、何歳になっても変わらないようです。
50、60,70歳台になっても同じ。
スポーツクラブなどで定期的に運動しているかいないかが、運動能力を決めるのです。
ただ、この年齢層では、運動能力テストの点数は向上しているのです。
スポーツクラブなどを利用して、週に1度以上運動するようになってきているのです。
そして、運動する習慣が定着していっているのと比例するかのように運動能力も向上しています。

 身体を動かす喜びを小さいころから当たり前のように持っている幸せ。
何歳になっても身体を動かすことが出来る喜び。
ここが土台にあるからこそ、日本でフットボールが発展していく。
その土台作りのお手伝いをさせてもらっていると思えば、さらに自分の仕事を誇りに感じられました。
明日からも、身体を動かして行きましょう!!




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2007年07月31日

骨に異常なければ。

 フットボールで起こる行動は、走ること、蹴ること、跳ぶこと。
それに加えてぶつかり合うこと。
非常に激しいスポーツですよね。
フットボールによる怪我は下肢、つまり下半身に集中します。
実に、怪我の7割も占める割合。
フットボールは成長期の若者の怪我ランキング、常に3位以内に入っています。
プレーする人口も多いことも原因の一つでしょうが・・。

プレーヤーは、様々な怪我を抱えているものです。
足首の捻挫、ひざの半月板・靭帯の損傷。
さらには、グロウインペインも含まれる、太ももの内側付け根の痛み。
多くのプレーヤーは、これらの怪我と、付き合いながらフットボールライフを送っているようです。

 皆さんもご存知のフットサルネットに、4コマ漫画が掲載されています。
http://www.futsalnet.com/
内容を簡単に紹介します。
医者「ハレてるね、レントゲンとろうか」
主人公「レントゲンに何かうつるのかな?」
医者「(レントゲン写真を見ながら)なにもないね、シップ出すから貼っといて」
主人公「(心の声で)すっごく心配したのにそれだけ?」
主人公「ピキッといったんですよ、何かもっとこう・・」「シップてそんな」
医者「何もない!」「なんで不満なんじゃ」
作者の方は、軽症なのに心配しすぎる主人公を面白く描いているだけなのですが・・。
これを読んで、皆さんは何も思いませんか?

問題なのは、本当にこういった医者が存在することです。
レントゲンでは主に、骨に異常があるのかどうかを調べます。
もちろん一番に疑うのは骨折しているのか!?でしょう。
ただ、骨に異常がないからといって、本当にシップそれだけでいいのでしょうか?
ここまで言うのは、私自身こう言った思いを何度もしているからなのです。
私のクリニックの受講生がトレーニング中に怪我をしました。
対人プレーの最中に、もつれながら倒れ、ひざを押さえてうずくまって起き上がれません。
痛がり方が尋常でなかったので、急いで私の車で病院の救急窓口に向かいました。
都内でもかなり大きめの大学病院です。
さんざん待たされましたが、夜も遅いので仕方がないとあきらめました。
22時過ぎに運び込んで、2時間余りすぎたでしょうか、ようやく当直医に診てもらえる事に。
すると、先ほどの漫画と全く同じことが。
「(レントゲン写真を見ながら)骨に異常がないようです・・・。」
それだけで、シップを渡して家に帰そうとするのです。

私は、その当直医に強く反論しました。
「怪我したのはひざですよ!骨にレントゲンに異常が無ければ、靭帯の損傷を疑うべきじゃないのですか!!!」
「それする全く診ずに、シップを貼って様子を見ろ!?何を考えてるんですか!」
おそらく、この字面の十倍以上もの強さで、反論したでしょう。
私の大事な教え子が、適当な処置をされたのですから。
結局、すぐさま当直医のボスが出てきて、再診断。
ひざを固定し、翌日に再び来るように、となりました。
翌日の診断は、ひざの前十字靭帯断裂!
全治6ヶ月、元通りプレーできるまでには、1年以上かかりました。
それをシップ1枚で済まそうとする医者が世の中に本当に存在するのです。
私の同じような体験は、一度や二度ではありません。

 さらに1つのデータを紹介します。
下肢の怪我の3分の1強は、足関節の捻挫。
つまり、足首や、ひざの靭帯損傷もしくは断裂。
骨に異常が無ければ、次に疑うべきは靭帯の損傷ということですよね。
その時の処置は、R・I・C・E。
R(REST・・・休息)
I(ICEING・・・氷!で冷やす)スプレーやシップではアイシングにはなりませんよ。
C(COMPRESSION・・・局所を圧迫させる)
E(EREVATION・・・患部を心臓より高く挙上)
これらの頭文字を取って、ライスと覚えてください。
特に、受傷後48時間以内のRICE処置が、怪我からの復帰の時間を大きく左右するようです。
プレーヤーも、指導者も最低限これぐらい知識を持っていたほうがいいでしょう。

 明日は、我が身です。
多くの人間を指導させてもらっていますが、怪我の予防をしている人間はごく少数です。
誰もが、怪我をして始めて、体の心配を始めます。
装具を買って身につけたり、病院に通ったり。
充分な準備運動と、活動前後のストレッチ。
足首に巻くバンテージ。
これらを習慣化するだけで、多くの怪我を防げるはずです。
怪我に対する、最高の対処法は予防ですよ。
先ほどの漫画を笑って飛ばせるだけの、知識と予防を。
心が痛い方は、再発予防。
怪我をしていては、フットボールを心からは楽しめないですからね。
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2007年04月27日

もっと太らないと。

 UEFAチャンピオンズリーグ、ベスト4の戦いが始まりました。
さすがにここまで残るチームは、レベルの高さ、チームの歴史を感じます。
テレビを通しても、テンションの高さが伝わってきます。
真剣度が、自国のリーグ戦とは違うとでもいいましょうか。
あれだけの実力者たちが、ハイテンションで激突しあう。
観ていて、面白くないわけがないですよね。

比喩表現でない、本当の意味での激突。
身体のぶつかり合い。
これも、テンションの高い試合だと、その数も迫力もケタが違うように思いませんか。
肉のきしむ音、ぶっとい骨のぶつかる音が聞こえてきそうです。
常人なら、ふっとんで大怪我をしてしまいそうな激突。
彼らは、当たり前のように、その後も平然とプレーを続けます。
「痛いよー」なんて泣き言は聞こえません。
鍛え上げた身体と精神が可能にする激しいプレーです。
それを許している審判のレフリングも助けになってはいるのですが・・。

 ここに、我々の代表である日本人プレーヤーが入ったらどうなるのか?
五分五分でぶつかれば、まず間違いなく、当たり負けをしてしまうのではないか?
そこで、対処法を考えるでしょう。
代表的なものは、次の2つ。
当たる技術(コンタクトスキル)を身につける。
激突しないように、プレースタイルを変える。

もう一つ、大切な考え方があります。
太ることです。
もちろん、ただ太るだけではだめです。
走れなくなりますからね。
脂肪を除いた体重を増やすのです。
これを除脂肪体重といいます。
そう簡単に骨を太くは出来ません。
必然的に、筋肉の量を増やさなければならないでしょう。

 面白いデータをご紹介します。
2005年ワールドユース(20歳以下の世界大会)に出場した日本代表。
ランキングは、23チーム中17位。
もう一つはのランキングでは、23チーム中最下位です。
17位とは、平均身長のランキング。
最下位となったのは、平均体重のランキングです。
これでは、なかなか当たり勝つのは難しそうです。

チャンピオンズリーグベスト4に出場している選手たち。
細身に見える選手でも、体重はしっかりあるのです。
マンチェスターユナイテッドのクリスティアーノ=ロナウド選手。
彼で、184センチ75キロ。
ACミランのインザーギ選手。
かなり細く見える彼でも、181センチ、74キロ。
チェルシーのドログバ選手。
彼に至っては、188センチ、84キロです。
彼らの動きが重たいなんて、思ったことすらないですよね。

そもそも、ヨーロッパ、南米、アフリカの彼らと、私たちでは身体のつくりに違いがある気がします。
彼らは、骨が太く、筋肉もつきやすいのではないか?
たいして、筋トレもしないのに、筋骨隆々のプレーヤーはたくさんいます。
もちろん、民族の持つ遺伝子もあるでしょう。
他にも大事な要素があります。
それは、食事です。
身体の材料となる食事を、いかに充実させるか。
日本人固有の食生活は、健康的に生活するには、素晴らしく適したものです。
ところが、フットボールのアスリート向きかと言えば、そうとは言えない。

 昨年数週間、ドイツワールドカップを観戦してきました。
フランクフルトのホテルを、常宿にしていました。
そこで、素敵な出会いがありました。
その前に住んでいた、ある日本人の家族との出会いです。
毎朝、私がホテルの前で、ボールを蹴っているうちに、仲良くなったのです。
そこには、かわいい男の子がいました。
あまりに身体が大きいので、
「4〜5歳ですか?」
と、お母さんに聞きました。
「まだ2歳なの、数ヶ月で3歳になるのよ。」
笑って、お母さんは教えてくれました。

どうみても、私の感覚では幼稚園に通っているくらいの大きさでした。
「ハムとチーズが大好きでね〜、後はパンかしら。とにかく、たくさん食べるのよ。」
「そしたら、ドイツ人サイズになっちゃったわ。」
身体を作る材料となる、たんぱく質とカルシウム(マグネシウム)、そして炭水化物。
活発でわんぱくな運動。
そして、家ではゆっくり寝ているのでしょう。
これが、ワールドスタンダードな身体を作っていく。
運動・栄養・休息。
このサイクルの充実こそが、衝突に耐えうる身体を作っていくのです。





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2007年04月17日

未来のフットボール。

 世界のフットボールのトレンドとは何か?
4年に一度開催される、ワールドカップ。
UEFAチャンピオンズリーグ。
こういった、大きな大会を通して、今のフットボールの流れを掴むことが出来ます。

そこから映し出される現在のトレンドとは?
「甘えの許されないフットボール」
「攻守共に、誰もがハードワークを求められるフットボール」
一昔前の主流は、チームのスーパースターを活かす戦い方。
1人の王様と、10人の働きアリ。
たった1人のラッキーボーイの出現が、チームを優勝に導く。
ここまで言ってしまっても、極端では無かったでしょう。
ところが、今では、そんな王様はピッチに君臨できなくなってきています。
たとえ王様だろうが、相手からボールを奪うために走りまわり、汗をかく。
そして、長い距離を走ってでも、ゴールを目指していく。
それが、今のトレンドであると言われています。

その結果、未来のフットボールの形はどうなるのか?
桁違いのフィジカルの能力。
優れた戦術遂行能力。
こう言った部分がさらに強く求められるのではないか。
もちろん、技術軽視に警鐘を鳴らす指導者や元名プレイヤーも多く存在します。
ボールを止める・蹴る・運ぶの技術はベースとして必要なものでしょう。
それでも、より高い体と頭とがさらに重要になっていくのではないか。
これが、現在の共通の認識と言えるのではないでしょうか。

 その一方で、私は、先日ある仮説を立ててみました。
未来のフットボールのトレンドについての大胆な仮説です。
今のトレンドとは、真反対とも言える結論が出てしまいました
「技術レベルの高いチームが優位に試合を進める」
「かつ、暑さへの耐性を持った人種を多く抱えるチームは、さらに有利に進める」
逆の言い方をすれば、今のトレンドは、過去のものになるのではないか?
「攻守共にハードワークすることは求められない。」

この仮説に至ったのは、あるニュース番組からです。
根拠となったニュースを簡単にご紹介します。
スーパーコンピューターに、未来の気象をシュミレーションさせた。
その前提となるデータは、極端なものでは無い。
様々な予測の平均値を採用したとの事。
さて、2040年の東京。
年間の平均気温が、現在よりもさらに+3℃。
年間の5ヶ月(143日)が夏。
熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以下にならない)は57日間を記録。
最高気温35℃以上の日が、21日間も記録される。
35℃という気温は、人間にとって体温調節が難しくなる気温だそうです。
血液の濃度が濃くなり、熱中症にかかる人間。
さらには、脳・心臓といった、循環器系の病気にかかる人間が多発する。

本当に、そんな現象が起こるのでしょうか?
実は、2003年のヨーロッパで起こっているのです。
未曾有の熱波が襲いました。
特に被害がひどかったのは、フランス。
連日、35℃を超える日が続きました。
最初は甘く見ていたようですが、日にちを重ねる内に、想像を超える事態に。
暑さのせいで人が次々と亡くなり、ピークである9日目だけで2000人もの死者が。
遺体安置所が足りない、それほどの悲劇。
20日間続いた熱波で、1万5000人もの方が、フランスだけで亡くなった。
ヨーロッパ全土での死者は、5万2千人!!だそうです。
今回のスーパーコンピューターの予測は、この2003年を遥かに上回っていますよね。
一体どうなるのでしょうか・・・。

暗い話になってしまいました。
2040年がどうなっているかは、実際のところは分かりません。
ただ、気温が上昇しているのは、間違い無いでしょう。
そんな30℃を越える中で、まともなフットボールは出来るのでしょうか?
少なくとも、走り回り続けるのは不可能。
結果として、ボールに対するプレッシャーは甘くなる。
いや、プレッシャーを与えたくても、体がもたない。
ボールへのプレッシャーが緩くなるのであれば、技術を発揮しやすくなる。
さらに、暑さに対して耐性を持っていないと、連戦を乗り切る事はできない。
これが私の仮説の根拠です。

もう1つ加えるならば、
「キックの能力とヘディングの能力がゲームを左右する。」
暑いピッチの中では、前線から守備を続ける事は難しい。
ゴール前を固める守備が多くなってくる。
そこで求められるのが、サイドアタックとミドルシュート。

この仮説がどうなっているか?
検証は30年後になってしまいます。
まずは、少しでも地球に優しい生活を。

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2006年10月03日

ケルンでの衝撃

 高い身体能力。
ブラックアフリカのチームを語る時に、必ず出て来る枕詞です。
高い身体能力とはなんなのか?
人によって、違う感じ方をするでしょう。
例えば、足が速いのもそうでしょう。
接触プレーに強いのもそうでしょう。
ただ、足が速いと言っても、マラソンランナーもいれば、100Mの短距離ランナーもいます。
5M・10Mが速いアメフトのランニングバックもいます。
また、何回100Mを走ってもスピードが落ちない、スピード持久力を持った選手もいます。
サッカーが上手い。
ドリブルが上手いのか?キックが正確なのか?
それとも、ポジショニングに優れているのか?
この言葉も、人によって感じ方が違いますよね。

私は、ガーナの真剣な試合をケルンで観戦しました。
ドイツワールドカップグループリーグ、チェコ対ガーナです。
チェコが前の試合で、素晴らしいパフォーマンスを見せました。
ダークホースとも呼ばれた、アメリカを3対0で圧勝したのです。
サイドアタックあり、華麗なパス回しあり、ミドルシュートあり。
さらには、前線から中盤にかけて、守備から攻撃の切り換えの速いこと。
戦術・技術が高いレベルで融合され、完成されたチームだなと印象を私も持ちました。
誰もが、チェコが大会のメインキャストの一員に名乗りをあげたと思った試合でした。

そのチェコを、簡単に撃破したガーナ。
私は、この時のガーナのパフォーマンスに衝撃を受けました。
素晴らしいのは、ボールへの執着心です。
相手ボールに対する、異様なまでの寄せの速さ。
ルーズボールに対して、トップスピードで競り合っていく執念。
空中での競り合いでの強さ。
チェコは、ガーナに対して恐れを抱いたに違いありません。
中盤でのパス回しをほとんど放棄してしまったのです。
1トップのログベンツにロングボールを入れ、セカンドボールを狙う。
こんな展開ばかりでした。

 ガーナのボールへの執着心・競り合いの強さを体現させていたのは、身体の使い方がポイントでした。
彼らは踏ん張って動いていないのです。
スライディング、ショルダーチャージ、ジャンプヘッド、ダイビングボレー。
不安定な状態でも、身体を上手くコントロールしてプレーしているのです。
特に、空中での身体のひねり方、伸ばし方。
空中に飛び出してから、もう一度上体を動かし、新たな体勢を作り直すことが出来るのです。
体幹を鍛え、身体のバランスを整える。
そして、腕、足、を使って、空中での2次動作を行なう。
口で言うのはたやすいですが、実際にプレーするのは非常に難しいものです。

いわゆる、身体能力を身に付けるためのトレーニングは、フィジカルトレーニングで行なわれます。
最近の流行りは、ボールを常に使った状態でのフィジカルトレーニングです。
その理由は、フットボールは、陸上競技ではない。
ボールを使ったスポーツなので、ボールを使ってトレーニングをするのは当然。
こういった考え方に基づいています。
この種のトレーニングでは、プレーヤーを飽きさせる事無く、体力の向上を図る事が出来ます。
ただし、欠点もあります。
残念ながら、このトレーニングを通じて、身体を巧みに動かす能力を向上させることは難しいのです。
もし、ガーナ選手の動きを身に付けたいのならば、器械体操に取り組む必要があるでしょう。
器械体操の世界では、当たり前のように行なわれています。
自分の身体を意のままに操る。
地面でも空中でも、思ったとおりに身体を動かしていく能力。
これを巧緻性といいます。
ケルンでの衝撃のポイントは、異常に高い巧緻性でした。

そんなガーナの弱点を幾つか。
・中盤の守備は非常に強い。ボールを中心にした守備は素晴らしい。
 が、最終ラインでは、ボールへの意識が強すぎて、マーキングのミスを犯しやすい。
・ドリブル突破に対して、意外なもろさを見せる。
・攻撃に迫力はあるものの、シュートの精度が低い。
逆にガーナの強さは。
・相手ボールを奪ってからの速い攻撃。  
 攻守の切り換えが本当に速い。
 マイボールだと油断していたら、あっという間にゴール前まで襲い掛かられている。
・ボールに対する強さ、執着心



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2006年05月05日

衝撃のスパイク。

 ワールドカップを前にして気になるニュースが入ってきます。
活躍が予想される選手の怪我のニュースです。
中でもイングランド代表が心配です。
主力の、オーウェン・ルーニー・Aコールら3選手。
彼らが、足の甲を骨折してしまいました。
http://www.tahara-seikei.com/977.htm
日本代表、柳沢選手も同じ箇所の骨折。
http://www.tahara-seikei.com/977a.jpg
ちなみに、この部分だそうです。
いずれの選手も足にタックルを受け、中足骨骨折。

 私の手元に、2006年最新スパイクモデルのカタログがあります。
ナイキ・アシックス・プーマ。
トップ5に入るであろう、メーカーの一番の売りはスピード。
スピードを出す為、軽量化を図ったモデルです。

私も、軽量化されたスパイクを試し履きしてみました。
確かに、軽いのです。
履いて動くと、素足に近く、驚くほど軽いのです。
ただ、ボールの衝撃は大きく伝わってきました。
キック・ボールコントロールの瞬間、叩かれたような衝撃。
軽量化と引き換えに、足を保護する機能を失ったのでしょうか。

朝日新聞では、今日のスポーツ欄で次のコメントを掲載していました。
「中足骨骨折は最近増えているようだ。
 因果関係を証明するのは難しいが、
 シューズの軽量化や靴底の形状と無関係とは思えない」
国際サッカー連盟スポーツ医学委員の慈恵医大、大畠襄客員教授。
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2006年01月27日

コーチの権限

 今月29日から、サッカー日本代表が、宮崎合宿に入ります。
1月29日〜2月9日まで。
いよいよ、ワールドカップイヤーの今年も本格始動です。
召集された選手たちは、天皇杯終了後、基本的にはオフでした。
ただし、完全休養をするのは、ほんの数日です。
少しずつ体を動かしながら、体のメンテナンスをしていきます。
こういった考え方を、アクティブレストとも呼びます。
長期間に渡って、完全に体を休めてしまうと、
再始動に、時間が掛かりすぎてしまう為です。

宮崎合宿に呼ばれた選手は、22名。
現在シーズン真っ最中の海外組は、もちろん呼ばれていません。
鈴木隆行選手が外れ、小野伸二選手が入るでしょうが、総数は22名です。
この人数を見て、何を思いますか?
GK3名を含めての22名。
「紅白戦が出来ないのでは?」
と思った方は、残念ながら、目の前の事しか見えていません。
開催時期によって、合宿の目的は変わっていきます。

 この時期、シーズン始動時の最大の目的は、フィジカルです。
様々なフィジカルトレーニングを行ない、
シーズンを戦いぬく下地を作っていきます。
選手にとっては、コンディションを高めていく絶好の機会です。

ジーコ監督を始めとするコーチ陣は、それらを観察する事が大きな仕事です。
「全体として、これが出来ていない」
「この選手は、ここの部分が弱い」
と言った現状を把握していき、年間プログラムに修正を加えていくのです。

 この合宿メンバー22名は、昨年末の26日に発表されました。
私は、Jヴィレッジで指導者講習会に参加していました。
現日本女子代表監督に感想をうかがうチャンスに恵まれました。
 もし私だったら・・・、の前置きの後に、興味深い話しをして下さいました。
「22名と言わずに、30人くらいは召集するよ」
「この時期から、一緒に始動しないと、個々の選手のコンディションが把握できない」
「この時期の合宿は、呼ぶ可能性が少しでもある選手は呼びたいね」
との事でした。

現日本女子代表監督は、最後にこう付け加える事を忘れませんでした。
「ただし、代表において、メンバー構成の権限は監督にある。
 ジーコ監督がする事に、口を挟める立場ではない」
「彼には、彼の考えが、私には私の考え方がある。
 それを尊重せな、ダメだよね」
明るく、優しい関西弁でのコメントでした。

ワールドカップまで、後、半年です。
さらに、目が離せなくなってきましたね。
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2005年07月21日

大地をつかむ

 軽くDF当たられただけで、バランスを崩す選手を見ました。
試合中につまずいて、こけている選手を見ました。
雨の中でツルツルすべる選手を見ました。
そうかと思えば、当たられてもびくともしない選手、
土砂降りの雨の中でも普段通りのプレーをしている選手もいます。

もちろん、筋肉の鎧を身につけれれば、相手を弾き飛ばすことすら可能でしょう。
ただ、いくら相手選手とのぶつかり合いに強くても、
しなやかさ、クイックネスと言ったものを失ってしまえば、
プレーの輝きは衰えてしまいますよね。

 大相撲や、柔道の選手、あんなに大きな選手ですが、
滑ってこけるような事は少なく、かなりバランスが良いですよね。
彼らに共通するのは、そう裸足で居るということです。
裸足での感覚が体に染み付いているため、
地面の感覚、体の感覚のちょっとした変化を感じる事が出来るのです。

シアトルマリナーズで大活躍を続けるイチロー選手。
彼が、子供の時分に、父親から足裏のマッサージを毎日1時間ほど受けながら、
眠りについていたのは有名な話です。
また、プロゴルファーの丸山茂樹、金メダリスであるスピードスケートの清水宏保、
西武ライオンズの松坂大輔、・・・等等、例を挙げればいくらでも上がってきますが、
彼らは、幼少の時分より、裸足で毎日遊んでいた経験や、
裸足で居ることを奨励していた幼稚園・保育園に通っていたり、
など、裸足になった経験を持つ選手なのです。

 足の裏を、裸足か裸足に近い状態で過ごしていると、
二本足で立つことに必要な筋力をが発達していきます。
地球の重力に逆らって、立っているのは、辛いものなのですが、
彼らは、人よりもこの部分が発達しているのです。

また、裸足で居ることで、足底筋が刺激され、
足の感覚が鋭くなっていくのです。
もともと、人間の祖先はサルなので、足も手と同じように機能していたのです。
この感覚が、蘇っていくといわれています。

 ただ、幼少を裸足で過ごしていない方々はどうすればよいのでしょうか?
子供であっても、裸足で走り回ったりなどが出来ない環境にある子供は多いでしょう。
そのための割と手軽な方法を紹介します。

まずは、裸足になってタオルを手繰り寄せるのです。
この時、一本一本の指を意識して手繰り寄せることが重要です。

もう一つは、足の指でじゃんけんをする事です。
大きく、はっきりとグー・チョキ・パーとしていくのです。
この大きく、はっきりと言うのがポイントです。

さらには、疲れたときに、足の裏から全ての足の指のまたに指を差し込みます。
つまり、足裏と手の平が出会っている状態です。
そこで、揉んであげるとかなり疲れがすっきり取れるはずです。

 少しでも大地を掴めるようになったでしょうか?
体の動きが、違ったものになっていくはずです。
靴の中からでも大地をつかむこの感覚が持ちたいですね。
posted by プロコーチ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月16日

身体能力のひとつ・・・・ボディバランス                                             ワールドユース(日本代表対オランダ・ベナン)から

今日の深夜,サッカー日本代表のコンフェデレーションカップ(開催国ドイツ),
対メキシコ戦が始まりますね。
どういった戦いを見せるのでしょうか?楽しみですね。

その前に、隣国オランダにて,20歳以下の世界選手権,
ワールドユースが開催されてます。
予選2試合を終わって,1分1敗と、苦戦を強いられてます。
試合を見て最も感じる事が、普段なら取られない形でボールを奪われる。
普段ならやられない形で,やられてしまう。
世界標準との差と言ってしまえばそれだけなのですが・・・。

相手2チームに共通していえることは、
アフリカ系黒人のパワーが核になっているという事です。
2002年ワールドカップでは、ベスト8進出国のうち5チーム、
ユーロ2004年ポルトガル大会では、ベスト4進出国のうち2チーム、
今年のヨーロッパチャンピオンリーグ,ベスト4進出国に至っては4チーム全て、
にアフリカ系黒人がメンバーとして活躍していました。
アフリカ系黒人のパワーが、原動力の1つになっているのです。

 では、簡単に身体能力と言いますが、何が違うのでしょうか?
スピード・パワー・跳躍力。
様々な点がありますが、特にアフリカ系の黒人は
バランス感覚,つまりボディバランスに優れています。
サッカーのように動きが激しく、相手との接触があるスポーツでは、
身体の重心移動が激しく,重心位置が捉えにくいです。
相手との競り合い,ボールコントロール後、
次のプレーに入る前に、とっさに重心の位置を判断して
体勢を整えなければなりません。

しかも,この動きは1度や2度でなく、
繰り返し,繰り返し断続的に行なわれます。
この重心の位置を速く判断する事が出来れば、
スムーズにプレーを行ないつづける事が出来るのです。

このボディバランスの良さが、
「思わぬところから,足が伸びてくる」
「一気に加速され,置いて行かれた」
といった事につながっていきます。

止まった状態でバランスを保てる事(ボディバランスの維持)
動きながらバランスを修復する事(ボディバランスの修復・修正)
こういった視点でトレーニングに取り組んでいく事が必要になってくるでしょう。
・身体能力の差があるから1対1を避ける
・身体能力の差を埋める為にグループで動く
世界でベスト10を目指すのなら、これでは必ず足りません。
日本チームが競り合いで凌駕する,そんな光景を想像したいものですね。

posted by プロコーチ at 14:29| Comment(0) | TrackBack(1) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする