2022年11月25日

ドイツ戦の前半。

 歓喜の日本対ドイツ戦

日本は2つの守備プランを用意していました。

あまりにも当たり前ですが、高い位置での守備と押し込まれた時の守備。

それがうまく行かなかった理由は、次のように考えられます。




まずは、高い位置での守備。

相手の布陣を4バック+2CMFと読む。

2センターバックには、1トップ前田とトップ下の鎌田を横並びにして当てる。

両サイドバックには、久保と伊東の両サイドハーフが当たる。

CMF(セントラルMF)には遠藤と田中蒼が当たる。

マンツーマンとは言わないものの、責任をはっきりさせて、同数で守備。

狙いとしては、奪うというよりも前進させたくない?

もちろん奪って速い攻撃はイメージしているでしょうが、簡単に前に進ませないことを優先したようにみえました。




 これが上手くいかなかった理由は、ドイツが左肩上がりの変則の4バックだったから。

そして、空けておいたスペースを中盤の選手が活用したから。

右サイドバックは上がらずに、センターバックのように振る舞う。

逆サイドの左のサイドバックは、左サイドハーフのように。

そして、変則的にポジションを取ることにより、

空いた右サイドバックがいるであろうポジションにミュラーが、入ってくる。

ミュラーがズレを作ると、周りが連動して、ボールを受けに来る。

一番抑えたい、キミッヒやギュンドアンの中央すらもフリーになってしまう。

全くと言っていいほど、プラン通りにはハマりませんでした。












 もう一つのプランは押し込まれた時のプランです。

まずは、4バックが中央を固める。

その前にボランチの2人が立ち、ブロックを形成する。

相手のサイドバックが上がってきたら、サイドハーフが下がって対応する。

前線の2人は、相手のCMFを監視する。

まあ、定石通りの方法でしょうか。




これが破綻してしまったのは、守備陣の人への意識が強すぎたことではないか?

ゾーンのように配置はするものの、人の動きに付いていっていました。

これは指示によるものだと考えられます。

相手のレベルが低く、出し手と受け手の関係だけでサッカーをするチームには有効です。

ただ、3人目の動きや、スペースを作りスペースに入ってくるような動きには弱い。

ポジションチェンジをする相手にも、釣られてしまいますね。

人への意識が強く、後手に回ってしまった。

PKを与えたシーンは典型でしょう。

正しくゾーンDFで守っていれば、あの位置に、あのタイミングで人がいないことは考えにくいです。









高い位置での守備、低い位置での守備。

どちらも、上手く機能していませんでした。

この状態で、前半のうちは2失点目をしなかったことが、大きな勝因と言えるでしょう。

全員での気迫こもったボールへの執着心ですね。

ただ、これをどこまで計算していたのかは、私には分かりません。


後半は、1-9(5-4)-1に変更し、勝利したのはご存知の通り。

良い守備が、良い攻撃を生み出していましたね。


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2022年11月22日

1-9(5-4)-1かな?

 カタールワールドカップが開幕しました。

熱戦が続いています。

アジア勢などの欧州・南米以外が苦労しているようです。

特にヨーロッパがシーズン中の大会。

例年なら、長く厳しい戦いを終えた選手たちは疲弊しきっている。

ところが今大会は違います。

ヨーロッパのトップリーグで活躍している選手がそのまま活躍しそうです。







 そう考えると、日本が相対する、ドイツ、スペインというのはアンラッキーでしょうか?

グループリーグの3試合。

一番可能性が高いのは、ドイツ戦だと思います。

それは、ドイツが優勝候補であるからです。

ドイツは当然決勝戦まで意識して、準備を進めているでしょう。

決勝戦は12月18日。

約1か月も先です。

こんなにトップコンディションを維持できない。

優勝候補の国々は、ベスト8の12月10日前後に照準を合わせているはず。

日本と対戦する11月23日は、まだまだピークとは言い難いコンディションでしょう。

ここに日本が付け入るスキがあると思われます。









 そして、日本代表のメンバーを見た時に、森保監督はどのような試合展開を意識しているのか?

勝手に、これを想像してみました。

ヒントは、広島時代の戦い方。

3バックの両脇を下げて、5バックにし、両サイドのスペースを埋めてしまう。

中盤もボランチ2枚に加えて、シャドーの2枚も下がる。

そして、9人で(5-4)のブロックを形成。

低い位置で粘り強く守る。

相手を引き込んで、カウンターアタックでゴールを目指す。

失点の少ない、計算できる戦い方で、広島時代は優勝を重ねましたよね。








 大会前に相手チームをスカウティング。

ボールを保持して、コンビネーションでゴールに迫る方法は成り立たない。

それなら、守備と守備から攻撃の2局面が戦いのカギを握ると考えたのでしょう。

つまり、相手を引き込み、低い位置でボールを奪い、相手の背後にスプリントしてカウンターアタック。

そのために、長い距離をスプリント出来るアタッカーを選んでいます。

大迫でなく、原口でなく、浅野や前田に伊東。

そして、3バック出来るようにCBの人材も豊富。

長いボール一発でゴールに迫れる、柴崎も残しています。

1-9(5-4)-1。

昨年の欧州王者チェルシーが、引きこもる時の戦い方がイメージしやすいでしょうか。







 この戦い方で勝つ、もしくは引き分けで勝ち点を得るためには、絶対条件があります。

それは、先取点を与えないこと。

出来るだけ0-0の時間を長くすることです。

全員が体を張って、守備をする。

もちろんGKのビッグセーブも欠かせない。

そうすれば、勝ち点獲得も見えて来そうです。





 つまらない戦い方なので、選手から不平不満の声が上がるかも?知れません。

ベンチ・スタッフも含め一体となり戦う必要もあるでしょうね。

試合中にベンチが映し出されます。

ベンチの姿が、一つの目安になります。

その時に、「お!ベンチも戦っているな!」と感じるのか?

それとも、「?」ベンチに座り込んで談笑している選手が一人でもいたら厳しい。

引いて守るのは、難しい。

レベルが高い相手だと尚更です。

スペース無くても、こじ開けてくるのが、トップオブトップの国々。

大量失点での敗退も十分が考えられます。









 ご存知のように、W杯は初戦が大切。

日本代表も、初戦を引き分け以上ならば、グループリーグを突破しています。

2002年日韓引き分け、2010年南アフリカ勝利、2018年モスクワ勝利。

一方、初戦で敗れた年は、必ず敗退しています。

1998年フランス、2006年ドイツ、2014年ブラジル。

初戦で勝ち点1をなんとかもぎ取りたいのです。

我々、サポーター、JFAファミリーも一体となって戦いたいですね。

posted by プロコーチ at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月01日

代表メンバー26人を選ぶ

 カタールW杯に向けた、日本代表メンバーがもうすぐ発表されます。

どのようなメンバーが選ばれるのでしょうか。

ブラジルでは国民の数だけ代表監督がいる、と言われるくらいに全員がフットボールに対して意見を持っています。

日本でも、徐々に一人一人が意見を発信するようになってきていますね。

ネットやSNSが当たり前になったのも、それを助けているとは思います。






 誰が選ばれるのでしょうか?

ここで考えなくてはならないのは、W杯はオールスター戦ではないということです。

エキシビションマッチであるオールスター。

フットボールではあまりありませんが、野球やバスケでは一般的ですね。

これは興行ですので、人気のある選手や、華がある選手が多く呼ばれます。

ファン投票も実施されますよね。

多くの人の関心を集め、興業として成功させるためには、当然だと思います。

でもW杯は、オールスター戦ではありませんよね。

そこを勘違いしてはならないのですが、ついつい混同しがちです。








 では、代表メンバーに必要な選手とは?

レギュラー格と言えるコアなメンバーが15人前後いると思います。

これは、今の森保監督の選手起用を見ていれば、富安、吉田、遠藤、鎌田、伊東選手、、、。

そこに誰を加えていくのか?

それは役割で考えるといいと思います。

・複数のポジションが出来る、困った時要員

・パワープレーなど特殊な戦い方をする要員

・チームに勢いをもたらす、今、勢いのある要員

・試合にはほぼ出ないものの、1ヶ月の長い期間、チームの雰囲気を整える要員

・4年後8年後を踏まえ、大舞台を経験させたい要員

これらを踏まえて、考えていく必要があります。







例えば、過去の成功例や失敗例で考えます。


控えの選手として重宝されるのは、複数のポジションが出来る選手。

控えではないですが、CBもSBもハイレベルでこなす富安選手は、監督としてはありがたいでしょうね。

ボランチもリベロも出来る長谷部選手。

左右のサイドバックが出来る、長友選手。

賢く組織のために動ける明神選手もいましたね。

今の代表なら、旗手、中山雄太選手なども、複数ポジションを高いレベルで務めれますね。

限られた人数しか呼べない大会では、このような選手の価値は、一段と高まります。






 今、勢いのある選手は?

得点を量産している選手。何をやっても上手くいく感覚のある選手。

選手も人間ですから、当然、好不調の波があります。

説明ができないくらい、好調な時期というものがあります。

今なら、鎌田、久保、横浜FCの小川選手でしょうか。

1990年のイタリア代表のスキラッチ選手は、勢いを評価され代表入り。

ギリギリ選ばれたサブの扱いから、一気に大会得点王まで登り詰めました。







 2014年のブラジルW杯。

この時は、パワープレーをする準備ができていませんでした。

ハーフナーマイク、豊田陽平選手という適任の選手がいたのですが、最後に外してしまいました。

そして、大会本番では、劣勢の場面でパワープレーをする場面が出てきます。

ここでCBの吉田麻也選手に急にその役割を与えます。

あの瞬間、あー、どちらかがいれば違う結果になっていたかも!と考えたサポーターも多かったのではないでしょうか。

同じようなに特殊な役割としては、得点を狙うスーパーサブ。

試合を終わらせるための守備職人、流れを変えれるドリブラー、などが考えられますね。




2002年のワールドカップ。

出場機会のなかった、2人のベテラン選手、秋田、中山選手。

彼らがチームを盛り上げ、励まし、叱咤激励し、落ち着かせていました。

2人のベテランが、自分の役割を理解し全うすることで、自国開催のプレッシャーに打ち克つ集団にしていきました。

1998年では第3GKの小島選手でしょう。

逆に、2006年のドイツ大会では、その役割を果たしていた三浦淳選手を外しました。

伝え聞くところでは、大会期間中のチームは空中分解していたとのこと。

ここにいい兄貴分である三浦淳選手がいれば、変わっていたのかも知れませんね。




 未来のための投資。

ブラジル代表は過去に、ロナウドやカカー選手を10代で大会メンバーに入れました。

仮に出番が無くても、この舞台を経験させておきたい。

そうすると彼らが、将来活躍するための大きな経験値となる。

大切な一枠を使ったとしても、それだけの価値がある!と認めれば、それもありかと思います。

未来への投資ですね。

1998年のフランス大会の小野選手は、この枠だったかと、勝手に考えています。









 さて、もうすぐ26人の発表です。

誰が選ばれるのでしょうね。

少しこのような視点で見てくださればと思います。

じっくりと見守りましょう。
posted by プロコーチ at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月22日

高校選手権決勝から

 少し前になりますが、高校選手権の決勝を観戦することが出来ました。

毎年のように観戦していましたが、昨年はご存知のように観戦出来ませんでした。

(今もかんせんと入れて変換しようとすると観戦ではなく、感染と出てきてしまいます。。。)

高校選手権は、単なるサッカーファンというよりも、選手権と言うものそのものを大切にしたい。

そんな気持ちが随所から伝わってきました。

新国立のスタンドは、4万人を超える大観衆でしたが、静寂に包まれていました。

ボソボソという話し声は聞こえても、歓声は上がりません。

良いプレーヤ、応援のための拍手だけが響き渡ります。

静寂の中で選手の声や、ボールを蹴る音、体のぶつかり合う音が聞こえてくる空間。

以前に観戦に行ったブラインドサッカーを思い出しました。








 試合は、青森山田高校が、大津高校を圧倒し、優勝しました。

内容以上の差を感じました。

何よりも、大津高校の良さが全く出てこない。

パスを受けるためのアクションが皆無。

サポートポジションについたり、マークを外す、体の向きを作り続ける。

そんな動きがあまりにも少ない。

大津の選手たちが、臆病に見えてしまいました。

それくらい、青森山田のプレッシャーが強かったのでしょう。

スタンドから観ていても、その差は歴然。

50/50のボールは常に青森山田のもの。

いつも、ボールに対して先に動き、体をぶつけ、積極的にボールに向かう。

多少不利な体勢からでも、体を捻じ込んでマイボールにしてしまうのです。

その迫力!

大津は、青森山田の起こす、大きな渦に巻き込まれているかのようでした。








 この試合を観ていて、少し昔の高校選手権の決勝戦を思い出しました。

2008年の86回大会。

流通経済大附属柏対藤枝東の決勝戦。

この試合を旧国立で観戦していました。

古豪である藤枝東の応援団のバスが、大挙して押しよせ、国立は満員。

立見が出るほどの大賑わいでした。

私も仲間と国立に行ったのですが、席が無く、立ったまま観戦していたのが懐かしいです。

藤枝東の古豪復活を期待する空気がスタンドにはありました。

試合が始まると、流経柏の中盤へのプレスと激しいマークが印象的。

藤枝東の中盤は、のちにエスパルスで活躍する河井陽介が何もさせてもらえない。

パスが全く繋がらない。

寄せられてはミス、パスを出した先で失うことが繰り返されていました。

まさに流経柏が、藤枝東を大きな渦の中に巻き込んでしまったのです。

ちなみに、高校3冠を勝ち取った流経柏には、同じくエスパルスなどで活躍している大前元紀がいました。








 時代や、スタジアムが変わっても、高校選手権は引き継がれている。

それが源になり、100回の歴史を刻んだのでしょう。

次の冬も、さらにその次も、選手権が続いていますように。

第150回大会の観戦に行きたいものです!
posted by プロコーチ at 01:40| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月07日

運が悪い?

 全国高校サッカー選手権大会。

ベスト4が出そろいました。

短期間の集中開催。

1発勝負のトーナメント。

そのせいで、試合内容がつまらなくなっている!等の批判もあがります。

でもそれ以上に、サッカーを日本中に広め続けている功績は、他に代えがたい。

コンテンツがあふれる現在でも、テレビで全国放送され、ニュースでもたくさん流れている。

この影響力は、とてつもなく大きいですね。





 
 ベスト8の注目カード、関東第一VS静岡学園。

PK戦まで持ち込まれる、熱い試合となりました。

結果はご存知の通り、関東第一が勝利し、国立への切符を勝ち取りました。

J内定者を揃える静岡学園が敗れる!

さも、波乱のように伝えられています。

PK戦の内容を見ると、PK戦に入った時点で関東第一の方が勝率が高いように感じました。

それは、試合の展開で、最後に関東第一が同点に追いついて、勝利への流れがあったのでは?

という話とは別の話です。


関東第一
1人目…6秒
2人目...2.5秒 >交代出場選手
3人目…15秒(失敗)
4人目…6秒
5人目…9秒

静岡学園
1人目…1秒
2人目...1秒(失敗)
3人目…1秒(失敗)
4人目…2秒
5人目…1秒

この数字は、それぞれ、ホイッスルが鳴って、キックのために始動するまでの時間です。

ルール上、毎回毎回、キッカーとGKとが準備が出来たら、レフェリーがホイッスルを鳴らします。

そのホイッスルが始まりの合図です。







 関東第一の選手は、2人目を除いて6秒以上経ってから、助走を開始しています。

これは、何のためでしょうか?

それは、選手のメンタルの状態を整える時間を作るためだと考えられます。

大観衆の前で、テレビ中継の中、平常心を保つのは、とても難しいものです。

PKの距離、11Mをフリーで蹴るのは、簡単です。

でも、PK戦となれば、急に難しくなります。

それは、様々なプレッシャーとの戦いです。

6秒はこのプレッシャーの中でも、技術を発揮するための時間。








おそらく、関東第一の選手は、前もって、トレーニング中から取り組んでいる。

ホイッスルが鳴って、数秒の時間が経ってから、助走を始めるように。

それを本番でも同じようにしたのではないでしょうか。

そうすることで、心理的に適度なプレッシャーの中で、キックに臨めた。

良い準備が、良い結果を導いた。

トーナメント戦なら、PK戦は当然考えなくてはなりませんからね。

PK戦は運に頼るゲームでは無いということです。
posted by プロコーチ at 17:08| Comment(0) | メンタル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月01日

今年の目標

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

ここ2年、思いっきりフットボールを楽しむことが難しい状況ですね。

それでも、少しでも、なにか出来ることを探しながらフットボールの世界を楽しめているといいですね。

なかなか、明るい展望が見えてきませんが、フットボールファミリー皆で、力を合わせて乗り切っていきましょう。

そのお手伝いを少しでも出来れば、とてもうれしいです。

このことが、最大の私の目標です。




 昨年、睡眠の質、呼吸の改善、ブログの更新を目標に掲げました。

呼吸の改善は、毎晩取り組むことにより、少し良くなっていると感じています。

呼吸が変わってくると、自律神経が調い、疲れがたまりにくいようです。

ですが、睡眠の質、ブログの更新は、いまいちでした。

改めて、その二つも取り組んで行きます。

皆さんの目標は何ですか?

少しでも、良い方向に変化するような目標を立て、それに取り組めるといいですね。

私も、今年こそは!!

それでは一年、よろしくお願いいたします。
posted by プロコーチ at 23:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月03日

可能性はある。

 オリンピック男子サッカー。
いよいよ、準決勝のスペイン戦です。
国際タイトルへのファイナリストがかかった大きな試合を体験出来る。
しかも、相手はスペイン。
それだけでも、日本サッカーにとって、意義のある試合だと思います。

 相手は超強豪のスペイン。
勝ち目はあるのでしょうか。
そもそも森保監督は、真剣にメダルを取るためのメンバーを選んでいます。
強い相手、主導権を握られ押し込まれる展開を想定しています。

・オーバーエイジ枠の全てを最終ラインで使用。
もし圧倒して勝ちたいならば、FWの大迫や攻撃的な南野を招集していたでしょう。
吉田、冨安、酒井宏樹を並べたことで、後ろが安定し、締まった試合展開が可能になっています。
そして、押し込まれたとしても、崩壊することなく、粘り強く耐えられるでしょう。

・上田綺世、前田大然、三笘薫。
相手が攻めてくれば攻めてくるほど、彼らの力が発揮されるでしょう。
ボールを奪う、相手の背後のスペース。
カウンターアタックの局面では、彼らが輝きます。
つまり、ボールを保持しながら攻めてくるであろうスペインとの相性は、抜群です。



 これらの武器を活かすための条件としては、早い時間帯で先制点を与えないこと。
少なくとも前半は失点をしない。
ロースコアの展開を続けながら、カウンターのチャンスをうかがう。
セットプレーで失点をしない。
そうすれば、勝利の可能性は高まると思います。

 そして、日本開催の恩恵が受けられるます。
戦い慣れたスタジアム。
高温多湿への適応。
コンディション調整のアドバンテージ。
何よりも、我々の声ならぬ気持ち。
テレビ観戦ですが、信じて熱く楽しみましょう!
posted by プロコーチ at 16:09| Comment(0) | 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月22日

アドバンテージを活かして

 東京オリンピックが、開幕しますね。

それに先んじて、男子サッカーの初戦がキックオフされます。

コロナ禍において、開催されることは賛成、反対の両方の意見があると思います。

コロナウイルスの感染症は、まだ収まっておらず、ほぼ無観客での開催になりました。

出来ることなら、たくさんの人に見守られ、応援される東京オリンピックを見たかったですよね。







 男子サッカー競技のU24日本代表チーム。

金メダルも!?と期待が集まっています。

海外組が、ほとんどのメンバーを占め、なおかつ経験豊富なオーバーエイジ組が後ろから支える。

攻守において、バランスの取れたチームだと思います。

唯一、心配されたのが、大迫選手を呼ばなかったFWの人選。

中盤には多彩なメンバーがいますが、FWは2人だけ。

しかも2人とも、相手の背後にスペースがあると、より力を発揮するタイプの前田・上田選手。

押し込まれることを強く想定していたのでしょうか?

逆に相手が引いた時に、切るカードが無い、と心配していました。

でも、林選手も出場できるようになったので、その課題は、ある程度解消されたものと考えられます。













 日本で開催されることで、幾つかのアドバンテージがあるはずでした。

ホームでの大観衆が、苦しい時でも後押ししてくれれば!

この大きな大きなアドバンテージは消失してしまいました。

でも、まだ、アドバンテージは残っています。


まずは、オフでも、オンでもよく知っている環境でプレーできる。

見知らぬ異国で長い時間生活してストレスを受けることはありません。

旅先では、ふとした時に、思わず疲れが出てしまうのは、人間ですから、彼らも同じです。










 そして、何よりもこの暑さ。

日本の夏は、暑く、湿度も高い。

この高温多湿の気候は、選手の足を止めるでしょう。

ユーロで繰り広げられていたような、ハイインテンシティな試合は、あり得ません。

ユーロでも、前半残り10分、後半残り20分になると、いずれも足が止まり始めていました。

そして、選手間の距離が開き、コンパクトではない状況が生まれていました。

例えば、本日のロンドンは、18時の気温27℃、湿度は48%。

日本の東京の18時は、気温30℃、湿度は62%。

足は思ったよりも動かない、コンパクトでない時間が、もっと早く訪れると予想されます。

そうなると、活躍するのは、アジア・アフリカ勢、そして中南米のチームです。

2002年の日韓W杯は、ヨーロッパの強豪が予想よりも早く敗退しました。

日本、韓国、セネガルが躍進し、優勝はブラジルでしたよね。






 


 このアドバンテージを活かして、日本代表が男女ともに大活躍してくれることを信じています。

スタジアムには足を運べませんが、テレビの前から、気持ちを送りたいと思います
posted by プロコーチ at 17:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月17日

3つの要因

 関東では梅雨が明けましたね。

ここ数日、少しずつ寝苦しくなっていっているような。

となると、これから気をつけるべきは熱中症です。

命を落とす危険すらある、熱中症を予防しましょう。

毎年、6万人もの方が救急搬送され、1000人以上もの方がお亡くなりになっている。

皆さんがコロナウイルスの対策をされているように、熱中症対策も万全で行きたいものです。






 環境省の情報によると、熱中症になる3つ要因があるそうです。

・環境(気温が高い、湿度が高い、風が弱い)

・からだ(体温調節が苦手な高齢者や乳幼児、二日酔いに寝不足など)

・行動(激しい運動)

これらの要因で、体が体温調節が出来なくなり、熱中症を引き起こしてしまうのです。

社会人の方が、エアコンの効いた屋内から、急に外に飛び出してプレーする。

寝不足や、深酒の翌日に、激しくプレーする。

自分では平気なつもりでも、体は悲鳴をあげています。








 特に、梅雨明けの今が、要注意の期間だそうです。

長雨で、気温がそれほど高くなかった数日前。

梅雨明けと共に、気温は高まり、湿度は高いまま。

体は、急に対応できません。


「暑熱順化」

暑い季節に体を慣らしていくことです。

体を徐々に、暑い季節に慣らしていきます。

そうすると、汗をかきやすくなり、皮膚の血流が増加していくそうです。

そうして、体から熱を逃して、体温調節の能力が上がっていきます。









 でも、この「暑熱順化」ができるまでの目安は2週間!とのこと。

つまり、まだ皆さんの体は暑い季節に対応できる体にはなっていないのです。

それは、私も同じです。

少なくとも7月いっぱいは、無理なく暑さに慣らして行かなくてはなりませんね。

まずは、前日の夜から、それは始まっています。

当日は、こまめに水分補給をしながら、フットボールの会場に向かう。

もちろん、活動中も、水分、塩分の補給を。

そして何より、無理をしないこと。

体に異変を感じたら、休む勇気を持ってください。





「3つの要因」に目を配りながら、夏を乗り切りましょう!
posted by プロコーチ at 00:15| Comment(0) | フィジカル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月01日

ドーピング

「俺が知っているドーピングは努力だけだ」

 90年代に活躍し、日本でも熱狂的なファンが多数いる、ロベルトバッジョの名言です。
天才的な発想と、それを実現させるテクニック。
大きくない体、スピードも抜群とは言い難い。
怪我にも泣かされた。それでも抜群の決定力を誇り、チームを牽引していました。
栄光も挫折も両方とも知っているバッジョは、イタリア代表のエースとして大活躍していました。
天才的なテクニシャンであった、その彼が、努力だけが自分を高めてくれると言います。

 繰り返し、繰り返しトレーニングすることだけが、プレーヤーとしての能力を高めてくれるのでしょうか?
言い換えれば、それ以外のことは、選手としての能力向上に役立たないのでしょうか?
「サッカーはサッカーをプレーすることのみで上達する」という言葉もあります。
ちなみにこれは、走り込みなどの一昔前のトレーニングを否定する時に用いられる考え方です。



 私は、100%合法なドーピングとも言える、選手を必ず成長させる方法があると考えています。
それは、フットボールを観戦することです。
試合を観ているか観ていないかで、選手の成長スピードや、最終到達点すら変わると思います。
その理由は、どれだけトレーニングしたとしても、どれだけ試合に出場したとしても、
フットボールそのものを理解できるとは言い難いからです。
最近、言語化という言葉をよく耳にします。
言語化する能力は選手・コーチともに必要な能力だと思います。
でもそれは、簡単なことではありません。

 そのような難しいことは言わなくても、OKです。
なんとなく試合というものは、どのように成り立ち、進んでいくのか?
相手選手とどのような駆け引きが行われているのか?
実際に試合で使われているテクニックはどのようなものか?
これらは全て、試合を数多く観ていれば、自然に理解できてくるはずです。
最初は、分かりやすい部分だけで構いません。
例えば、あのトラップうまいな〜。
すごいシュート!あのフェイントしてみたい!と言う目に飛び込んできたプレーを楽しめばいいでしょう。
それを繰り返しみて、コピーするように真似をしようとすることは素晴らしいトレーニングです。

 そしてさらに、そのプレーを5W 1Hで分析してみると、プレーを深く知ることが出来るはずです。
「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」と考えてみてください。
すると、同じ選手で、一見同じようなシチュエーションでも、実行されているプレーが違っていることに気づけるはずです。
ネットやSNSで目にするゴールシーン。それを何度も観て、自分なりに5W 1Hを用い分析してみる。
その繰り返しです。たった数秒のプレーですが、そこには大量の情報があることに気づくでしょう。

 試合を90分観戦していて、全てのプレーをこのように分析するのは大変です。
通して試合を観る時は、そこまでする必要はないと思います。
大量の情報を処理し続けるのは骨が折れる作業です。
まずはシンプルに試合を楽しんで観戦してください。
自然と頭の中に、たくさんのシチュエーションでの成功例や失敗例が飛び込んできているはずです。
それが、自分がプレーしたり、試合に出場する時に助けてくれます。

 一方、自主トレでも、チームトレーニングにしても、ピッチの上だけで頑張っている選手は、ある時から成長が鈍くなります。
育成世代の選手でしたら、歳を重ねれば重ねるほどに厳しくなります。
それは、フットボールそのものを理解できていないから。
厳しい局面において、どのような解決法があるのかの引き出しが少ないからです。


 ロベルトバッジョの名言は、その通りだと思います。
でも彼が生まれ育ったイタリアはカルチョの深く長い文化が根付いている。
試合を観るのが当たり前の環境で育っているのです。
でも我々日本においては、まだまだ試合を観るのが当たり前の環境にはありません。
7月 1日現在、ヨーロッパでも、南米でも、大陸のNo.1を決める大会が開かれています。
ただし、有料チャンネルに加入しないと観れない。
契約してまで観戦を楽しんでいるのは、ごく少数だと言うことが分かりました。
フットボール好き200人ぐらいに聞きましたが、 試聴しているのは1割以下だったのです。
Jリーグを観ているとなれば、もっと増えそうですが、ユーロとコパアメリカは、観ていないが大多数。
それが日本の現状なのです。


 バッジョの名言を日本の現状に合わせて言い換えるならば、
「私が知るドーピングは、努力と観戦だ」となります。
まずは、ゴールシーンからでも構いません。
出来れば大きな画面で楽しんでください。
必ずや、皆さんを成長させてくれるはずでしょう
posted by プロコーチ at 17:45| Comment(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする