ヨーロッパで始まった、現代のフットボールは歴史が長いですね。
100年を超えるクラブがたくさんあります。
日本だと、明治時代の後半です。
南米も同じくらい歴史があり、100年を超えています。
例えば、先日のコパアメリカ、初開催は1916年。
いずれも、何世代にわたって、フットボールが身近にあり続けている。
南米では、男の子が産まれると、サッカーボールをプレゼントしてあげる。
珍しいことではなく、当たり前の光景です。
ブラジルで、歩き出してまもない子供が、ボールを蹴っている光景は、しばしば目にします。
周りも、それを、微笑ましい光景として、温かく見守っている。
特に騒ぐでもなく、日常よくある、そんな空気です。
さあ、やるぞ!とボールを蹴り始めるというより、ボールは蹴るでしょ、サッカーするでしょ。
息を吸うように、ボールを蹴っている。
ブラジルのクラブで働いているスタッフに、「あなたのサッカーキャリアは?」と聞いてみました。
ちなみに、一緒にボールを蹴ったのですが、かなり強いシュート力を持っている彼です。
返ってきた言葉に驚きました。
「サッカー選手で生計を立てることは難しい、
私は子供のころから勉強して、将来それを武器にやって行こうとしていた。」
さらに、重ねて聞いてみました。「アマチュアのキャリアは?学生時代は?」
「仲間とたまにボールは蹴るけど、チームに所属したことはない。」
キャリアは、未経験者の初心者に等しいレベルでした。
日本なら、部活で少なからず経験しているであろう、それくらいのプレーは見せていたのに!
フッチボウ(サッカー)の国、ブラジルの実力は、驚くほどに高いのです。
そして、贔屓にしているクラブについて、そんな会話になります。
私の友人が付き合っている彼女を紹介してくれました。
家族や恋人を大切にする彼らは、しばしば私に紹介してくれます。
彼女からの束縛は、かなり激しいのがブラジルではノーマルだそうで。
一日に10回は、メッセージのやり取りがあるそうです。
とても仲良さそうに、お互い尊重し合っている、いい関係に見えます。
ところが、「彼女は私のライバルクラブが好きなんだ。」
「この人は、好きなクラブさえ同じなら完璧なのに。」
冗談ぽく話してはいるのですが、そこは決して譲らないポイント。
恋人に合わせて、応援するクラブを変えることは考えられない。
産まれてすぐに、お父さんが応援するクラブのユニフォームでくるんであげる。
お父さんもおじいちゃんに、同じように。
家族代々、同じクラブのサポーターであり続ける。
まるで、何かの宗教のように、心の深くまで入っている、変わらない譲れない部分。
スタジアムや、バール、家のテレビで、サッカーの試合を観戦する。
大声で叫び、泣きそうな顔で落ち込む。
相手の汚いプレーや、ミスに対しては容赦ないブーイング。
味方を信じて、野太い声で後押しをする。
日本の応援も、かなり盛り上がっていますよね。
でも、南米の応援からは、もっと人生叫びのようなものを感じます。
この瞬間!と言う時の声の迫力や、タイミングがそれを表しています。
腹から、その音を感じます。
まるで、和太鼓の演奏を、すぐそばで聞いた時のような迫力です。
今、ブラジルに滞在しています。
ブラジルでサッカーの仕事をしていると、改めてその歴史を感じさせてくれます。
自分自身、俺はサッカーが好きだ!胸を張って言えます。
でも、それはブラジルでは、それほど特別に好きな部類ではないですね。
産まれた時から、フッチボウと共に生きている人々。
その歴史は、長く深い。
2019年08月04日
2019年07月25日
南米のサッカーて、そうなんだ…2
「南米は、利き足ばかり使うんですよね?」
サッカーに関する記事を、よく読んでいる、勉強している人に言われます。
最近も、特集されていました。
それは、一部正しく、一部違うと思っています。
昔は、利き足偏重の傾向が、今よりもさらに強かったのではないでしょうか。
特にレフティーの選手。
左利きの選手が、体をねじりながらでも、左足のアウトで。
さらには、右足側にあるボールを、足を交差させてラボーナでキック。
私も30年前に、マラドーナのラボーナを見た時は、目を疑いました。
「そこまでして、得意な左足にこだわるのか!」
南米からヨーロッパに行く流れは、昔からありますよね。
ジーコ、ファルカン、マラドーナ、フランチェスコリ。
当時は、南米でプロとして活躍して、何年も経って、キャリアを築いてから。
でも今は、10代のうちに、ヨーロッパにわたって行く。
人の流れが、活発になっています。
そして、情報の流れは、もっともっと活発になっています。
4年に1度のワールドカップが、世界のトレンドを作り上げる。
そんなにゆっくりとしたものでは無くなりました。
南米もヨーロッパも、目指す方向性やその手法に大きな違いが無くなってきています。
それは、選手のプレーにも現れています。
利き足しか使わない。
利き足を磨けば、それでいい。
その考えは過去のものです。
それは実際のプレーを見れば分かりますよね。
左右どちらの足でもコントロールする。
左右どちらの足でもシュートを打つ。
ドリブルでも、利き足だけでは運ばない。
ヨーロッパでプレーしている選手だけではありません。
ここで、気を付けなければならないことがあります。
南米の選手は、小さい時から、ボールをたくさん触っています。
誰に教わるでもなく、自然にボールと共に生まれ、育ち、大きくなりました。
彼らは、利き足で自在にボールを扱える。
利き足にあれば、ボールは、どのようにも運べ、隠せる、蹴れる。
その選手が、プロ選手となる過程で、苦手な側の足も磨いている。
最初から、両足を扱える選手は、ごくまれです。
(私は見たことがありません。)
利き足がスペシャルな選手が、自らの選択肢を増やすためにトレーニングで後天的に身に付けたもの。
この選択肢とは、プレーだけではありません。
自分がプレーするポジションもそうです。
そして、所属するクラブもそうです。
出来るプレー・ポジションが多いと、自分のフットボールライフが豊かになるはずです。
利き足だけにこだわるなら、それでも構わないと思います。
それは、その方の考えですからね。
でも、間違いなく言えるのは、限定された場所でしかプレーできない恐れがあるということ。
自分でわざわざ、可能性を狭める必要はない。
利き足だけにこだわっていると、プレーを遅く、狭くしてしまう。
私が関わらせてもらっている、ブラジルのクラブでも、左右差なくボールを扱うことを、育成年代から取り組んでいます。
利き足だけにこだわる指導は、過去のものになってきている。
サッカーに関する記事を、よく読んでいる、勉強している人に言われます。
最近も、特集されていました。
それは、一部正しく、一部違うと思っています。
昔は、利き足偏重の傾向が、今よりもさらに強かったのではないでしょうか。
特にレフティーの選手。
左利きの選手が、体をねじりながらでも、左足のアウトで。
さらには、右足側にあるボールを、足を交差させてラボーナでキック。
私も30年前に、マラドーナのラボーナを見た時は、目を疑いました。
「そこまでして、得意な左足にこだわるのか!」
南米からヨーロッパに行く流れは、昔からありますよね。
ジーコ、ファルカン、マラドーナ、フランチェスコリ。
当時は、南米でプロとして活躍して、何年も経って、キャリアを築いてから。
でも今は、10代のうちに、ヨーロッパにわたって行く。
人の流れが、活発になっています。
そして、情報の流れは、もっともっと活発になっています。
4年に1度のワールドカップが、世界のトレンドを作り上げる。
そんなにゆっくりとしたものでは無くなりました。
南米もヨーロッパも、目指す方向性やその手法に大きな違いが無くなってきています。
それは、選手のプレーにも現れています。
利き足しか使わない。
利き足を磨けば、それでいい。
その考えは過去のものです。
それは実際のプレーを見れば分かりますよね。
左右どちらの足でもコントロールする。
左右どちらの足でもシュートを打つ。
ドリブルでも、利き足だけでは運ばない。
ヨーロッパでプレーしている選手だけではありません。
ここで、気を付けなければならないことがあります。
南米の選手は、小さい時から、ボールをたくさん触っています。
誰に教わるでもなく、自然にボールと共に生まれ、育ち、大きくなりました。
彼らは、利き足で自在にボールを扱える。
利き足にあれば、ボールは、どのようにも運べ、隠せる、蹴れる。
その選手が、プロ選手となる過程で、苦手な側の足も磨いている。
最初から、両足を扱える選手は、ごくまれです。
(私は見たことがありません。)
利き足がスペシャルな選手が、自らの選択肢を増やすためにトレーニングで後天的に身に付けたもの。
この選択肢とは、プレーだけではありません。
自分がプレーするポジションもそうです。
そして、所属するクラブもそうです。
出来るプレー・ポジションが多いと、自分のフットボールライフが豊かになるはずです。
利き足だけにこだわるなら、それでも構わないと思います。
それは、その方の考えですからね。
でも、間違いなく言えるのは、限定された場所でしかプレーできない恐れがあるということ。
自分でわざわざ、可能性を狭める必要はない。
利き足だけにこだわっていると、プレーを遅く、狭くしてしまう。
私が関わらせてもらっている、ブラジルのクラブでも、左右差なくボールを扱うことを、育成年代から取り組んでいます。
利き足だけにこだわる指導は、過去のものになってきている。
2019年07月20日
南米のサッカーて、そうなんだ…1
コパアメリカ。
堪能出来ましたか?
南米のサッカーが、ここまで話題に上がる時期は、ここ最近無かったのではないでしょうか。
近年、世界のフットボールシーンと言えば、ヨーロッパ。
チャンピオンズリーグ好試合、クラシコ、各国のダービーマッチ。
誰が活躍して、どのような戦術で、審判のジャッジが、応援が。
世界のスタンダードは、ヨーロッパにこそある!
それが、世界も、日本も当たり前の価値観のようですね。
旧トヨタカップ、現クラブワールドカップ。
一昔前は、ヨーロッパと南米、どちらが勝つのか!?
手に汗を握る熱戦が繰り広げられていました。
まさに、クラブ世界一決定戦の名前にふさわしい、戦いでした。
戦績を見てみます。
80年代は、南米7勝、ヨーロッパ3勝。
90年代に逆転、南米3勝、ヨーロッパ7勝。
2000年代は、南米2勝、ヨーロッパ3勝。
ここまでは、ヨーロッパ有利になりつつある趨勢の中でも、南米勢が意地を見せる展開でした。
ここ最近は、クラブワールドカップと名前が変わり、レギュレーションも変わりました。
それ以降は、南米4勝、ヨーロッパ10勝。
ここ6大会は、ヨーロッパのクラブが連勝中。
圧倒的なクラブの力の差を、ヨーロッパ勢が見せつけています。
そのヨーロッパのクラブで、南米の選手がたくさん活躍しています。
アタッカーだけに限らず、DF、GKまでも。
今回のコパアメリカでも、各国のエース級や、主力のほとんどはヨーロッパのクラブに在籍していましたね。
その彼らが、見せてもくれたし、魅せてもくれました。
我々日本代表にいい経験の場を与えてくれました。
そして、ヨーロッパのフットボールか、Jリーグが基準の日本人サポーター。
ここに向けて、素晴らしい授業をしてくれた。
今回のコパアメリカは、そのように感じています。
正直、まだ力の差がありましたね。
20年前のコパアメリカでは、1分け2敗、勝ち点1しか取れず、グループリーグ敗退。
今回のコパアメリカでは、2分け1敗、勝ち点2で、同じくグループリーグ敗退。
20年で我々は、進歩したつもりでいました。
ワールドカップ常連国、たくさんの選手がヨーロッパで活躍している。
でも、増えた勝ち点は、たったの1。
実質U23代表だったとは言え、悔しさが残ります。
南米サッカーを観て、・・・・なんですね。
たくさんの感想や疑問を聞かせてもらいました。
その中から、幾つかを取り上げて、少しだけ解説していきたいと思います。
堪能出来ましたか?
南米のサッカーが、ここまで話題に上がる時期は、ここ最近無かったのではないでしょうか。
近年、世界のフットボールシーンと言えば、ヨーロッパ。
チャンピオンズリーグ好試合、クラシコ、各国のダービーマッチ。
誰が活躍して、どのような戦術で、審判のジャッジが、応援が。
世界のスタンダードは、ヨーロッパにこそある!
それが、世界も、日本も当たり前の価値観のようですね。
旧トヨタカップ、現クラブワールドカップ。
一昔前は、ヨーロッパと南米、どちらが勝つのか!?
手に汗を握る熱戦が繰り広げられていました。
まさに、クラブ世界一決定戦の名前にふさわしい、戦いでした。
戦績を見てみます。
80年代は、南米7勝、ヨーロッパ3勝。
90年代に逆転、南米3勝、ヨーロッパ7勝。
2000年代は、南米2勝、ヨーロッパ3勝。
ここまでは、ヨーロッパ有利になりつつある趨勢の中でも、南米勢が意地を見せる展開でした。
ここ最近は、クラブワールドカップと名前が変わり、レギュレーションも変わりました。
それ以降は、南米4勝、ヨーロッパ10勝。
ここ6大会は、ヨーロッパのクラブが連勝中。
圧倒的なクラブの力の差を、ヨーロッパ勢が見せつけています。
そのヨーロッパのクラブで、南米の選手がたくさん活躍しています。
アタッカーだけに限らず、DF、GKまでも。
今回のコパアメリカでも、各国のエース級や、主力のほとんどはヨーロッパのクラブに在籍していましたね。
その彼らが、見せてもくれたし、魅せてもくれました。
我々日本代表にいい経験の場を与えてくれました。
そして、ヨーロッパのフットボールか、Jリーグが基準の日本人サポーター。
ここに向けて、素晴らしい授業をしてくれた。
今回のコパアメリカは、そのように感じています。
正直、まだ力の差がありましたね。
20年前のコパアメリカでは、1分け2敗、勝ち点1しか取れず、グループリーグ敗退。
今回のコパアメリカでは、2分け1敗、勝ち点2で、同じくグループリーグ敗退。
20年で我々は、進歩したつもりでいました。
ワールドカップ常連国、たくさんの選手がヨーロッパで活躍している。
でも、増えた勝ち点は、たったの1。
実質U23代表だったとは言え、悔しさが残ります。
南米サッカーを観て、・・・・なんですね。
たくさんの感想や疑問を聞かせてもらいました。
その中から、幾つかを取り上げて、少しだけ解説していきたいと思います。
2019年06月21日
ブラジル留学
今から、30年ほど前の話です。
日本のサッカー界に、小さな流行がありました。
それはブラジル留学です。
その前は、ごく一部の選手がドイツに留学する流れはあったようです。
30年前、それは三浦知良選手のブラジルでの活躍、帰国、読売クラブ・日本代表での活躍。
ワールドカップも、オリンピックも全く想像できない、暗い日本サッカー界。
暗闇を照らしてくれる、一筋の光のように感じてました。
少なくとも、私は、その他とは違うカッコ良さに憧れました。
その憧れを持った少年が、サッカー雑誌の広告を見て、ブラジルに飛び込んでいったのです。
今ではそれが、スペインに行く流れなのでしょうが、当時は断トツでブラジルでした。
ブラジルでの刺激は、当時田舎の高校生だった私にとっては、強烈でした。
ワールドカップに出たこともない日本の、しかも田舎の高校生。
それが、ワールドカップを当時3回も制していたブラジルに行くのですから。
このような思いを持った中高生が、日本中から集まりました。(30人ぐらい留学生がいたのでしょうか。)
派遣先のクラブでのトレーニングを経て、サンパウロの様々なクラブと試合をしました。
州の2部や3部、三浦カズ選手が活躍した、ジャウーとも試合をしました。
何も分からずに、ただただガムシャラに試合を続けました。
当然、ブラジル人の方が圧倒的にレベルが高い。
それらならば、彼らのプレーをたくさん観察しよう。
そして、出来なくてもいいので、取り入れていこう。
初めて、相手に認められた瞬間がありました。
それは、右サイドバックで出場した時の試合です。
一つ前の試合の時に、ブラジル人のサイドバックの守備を観察してました。
すると彼らは、相手に前を向かさないように、相手の体に後ろから、低くガンガン押し当てる?ぶつける?
まるで、相撲の立ち合いのようにプレッシャーをかけ続けていました。
(今は反則の基準が厳しくなったので、後ろからのチャージに今よりは寛容だった当時とは違います)
これだ!
私は、左ウイング、黒人選手だったはず、を徹底的にマークしに行きました。
後ろから、低く、ガンガンぶつかり続けました。
何度も、クルっとかわされ、抜き去られました。
それでもスピードには自信があって、何とか追いつく時もありました。
間に合わず、そのままクロスを上げられもしました。
それでも懲りることなく、プレッシャーに行き続けました。
普段の倍?ほど疲れて、試合後は、芝の上に座りこんでいました。
すると、相手の左ウイングが私のそばに来て、何かを話しています。
(やばい、ぶつかり過ぎて、怒らせてしまった?!)
意味が分からないので、困っていると、先輩の日本人選手が訳してくれました。
「お前の守備をほめてくれているぞ、いいプレッシャーでプレーしづらかったらしい。」
南米の選手は、マークは厳しい。
そして、審判の基準が緩かったり、あいまいだったりします。
少しでもボールを持ちすぎると、足ごとボールを刈られたり、体ごと吹っ飛ばされたりは当たり前です。
そのような環境の中で、小さい頃から試合を積み重ねているのが、南米の選手です。
30年前の私のプレッシャーは、少しだけ、ブラジルの基準に近づけたようです。
だから、対戦相手が認めてくれた。
直に目にしたから気づけた。
体で体感したから、身をもって分かることが出来た。
あの基準を知れただけでも、私のブラジルでの時間は無駄ではなかった。
今でも、そう思います。
30年たって、ブラジルのトップクラブのトレーニングを目にするようになりました。
当時とは、少し変わっていますね。
でも、局面での厳しさ、球際の強さは変わりませんね。
ちなみに、攻撃面では、全く貢献できませんでした。
下手くその悲しいところです。
コパアメリカを戦う、日本代表。
彼らは、ブラジル留学中なのでしょうか?
この前のチリ戦。
南米の基準に、やられてしまいましたね。
勇気の無い試合。
勇気のないプレーの選択の繰り返し。
いいプレーもたくさんありました。
でもその多くは、チリの選手が強度を下げた残り約30分以降。
キックオフからそこまでは、何とも腰の引けた、接触を怖がっているように感じました。
はっきり言うと逃げのプレーを選択し続けていました。
唯一、中島選手だけが、堂々とボールを受け、勇気を持っていつも通りの仕掛けを見せてくれていました。
話題の久保選手。
18歳としては、素晴らしいと思います。
特に、残り30分で、相手がゆるめてくれてからは、ポジショニングもプレーの選択も相手に怖さをあたえてもいたでしょう。
それ以前は、なんてことはない、ただの普通の選手。
後半の途中から入ってきた、三好、阿部の両選手。
彼らのパフォーマンスと、久保選手を比べて、久保選手が上!と言えるでしょうか?
18歳には未来があるからと、期待値が高くなって、判断基準が甘くなるのは、プロ選手に失礼です。
ペレは、17歳でワールドカップに出場し、ゴールも決め、優勝しています。
エムバペは18歳でチャンピオンズリーグでゴールを決め、19歳でワールドカップで優勝しました。
若くて上げて良いのは、移籍金。
選手の評価は、年齢に関係なく公平な物差しを持たないと、おかしなことになってしまいます。
1国を代表し、日の丸を漬けている選手が、留学とはおかしな話です。
でも、とてつもなく、いい経験をしているはずです。
おそらく、一生に一度しか味わえない環境。
親善試合や、日本での試合では味わえない、威圧感。
母国の国民の前で、みっともない試合は見せれないと、本気でぶつかってくる、胸板の分厚い選手。
長い芝も、少し暗く感じる照明も、レフェリーの基準も、観客の反応も、全てが将来の糧になるでしょう。
本気で、それらに立ち向かうから、本物の体験となり、将来の血肉となる。
残り最低2試合は戦えます。
さて、若き日本代表は、南米基準にアジャストし、さらに凌駕することが出来るのでしょうか。
日本のサッカー界に、小さな流行がありました。
それはブラジル留学です。
その前は、ごく一部の選手がドイツに留学する流れはあったようです。
30年前、それは三浦知良選手のブラジルでの活躍、帰国、読売クラブ・日本代表での活躍。
ワールドカップも、オリンピックも全く想像できない、暗い日本サッカー界。
暗闇を照らしてくれる、一筋の光のように感じてました。
少なくとも、私は、その他とは違うカッコ良さに憧れました。
その憧れを持った少年が、サッカー雑誌の広告を見て、ブラジルに飛び込んでいったのです。
今ではそれが、スペインに行く流れなのでしょうが、当時は断トツでブラジルでした。
ブラジルでの刺激は、当時田舎の高校生だった私にとっては、強烈でした。
ワールドカップに出たこともない日本の、しかも田舎の高校生。
それが、ワールドカップを当時3回も制していたブラジルに行くのですから。
このような思いを持った中高生が、日本中から集まりました。(30人ぐらい留学生がいたのでしょうか。)
派遣先のクラブでのトレーニングを経て、サンパウロの様々なクラブと試合をしました。
州の2部や3部、三浦カズ選手が活躍した、ジャウーとも試合をしました。
何も分からずに、ただただガムシャラに試合を続けました。
当然、ブラジル人の方が圧倒的にレベルが高い。
それらならば、彼らのプレーをたくさん観察しよう。
そして、出来なくてもいいので、取り入れていこう。
初めて、相手に認められた瞬間がありました。
それは、右サイドバックで出場した時の試合です。
一つ前の試合の時に、ブラジル人のサイドバックの守備を観察してました。
すると彼らは、相手に前を向かさないように、相手の体に後ろから、低くガンガン押し当てる?ぶつける?
まるで、相撲の立ち合いのようにプレッシャーをかけ続けていました。
(今は反則の基準が厳しくなったので、後ろからのチャージに今よりは寛容だった当時とは違います)
これだ!
私は、左ウイング、黒人選手だったはず、を徹底的にマークしに行きました。
後ろから、低く、ガンガンぶつかり続けました。
何度も、クルっとかわされ、抜き去られました。
それでもスピードには自信があって、何とか追いつく時もありました。
間に合わず、そのままクロスを上げられもしました。
それでも懲りることなく、プレッシャーに行き続けました。
普段の倍?ほど疲れて、試合後は、芝の上に座りこんでいました。
すると、相手の左ウイングが私のそばに来て、何かを話しています。
(やばい、ぶつかり過ぎて、怒らせてしまった?!)
意味が分からないので、困っていると、先輩の日本人選手が訳してくれました。
「お前の守備をほめてくれているぞ、いいプレッシャーでプレーしづらかったらしい。」
南米の選手は、マークは厳しい。
そして、審判の基準が緩かったり、あいまいだったりします。
少しでもボールを持ちすぎると、足ごとボールを刈られたり、体ごと吹っ飛ばされたりは当たり前です。
そのような環境の中で、小さい頃から試合を積み重ねているのが、南米の選手です。
30年前の私のプレッシャーは、少しだけ、ブラジルの基準に近づけたようです。
だから、対戦相手が認めてくれた。
直に目にしたから気づけた。
体で体感したから、身をもって分かることが出来た。
あの基準を知れただけでも、私のブラジルでの時間は無駄ではなかった。
今でも、そう思います。
30年たって、ブラジルのトップクラブのトレーニングを目にするようになりました。
当時とは、少し変わっていますね。
でも、局面での厳しさ、球際の強さは変わりませんね。
ちなみに、攻撃面では、全く貢献できませんでした。
下手くその悲しいところです。
コパアメリカを戦う、日本代表。
彼らは、ブラジル留学中なのでしょうか?
この前のチリ戦。
南米の基準に、やられてしまいましたね。
勇気の無い試合。
勇気のないプレーの選択の繰り返し。
いいプレーもたくさんありました。
でもその多くは、チリの選手が強度を下げた残り約30分以降。
キックオフからそこまでは、何とも腰の引けた、接触を怖がっているように感じました。
はっきり言うと逃げのプレーを選択し続けていました。
唯一、中島選手だけが、堂々とボールを受け、勇気を持っていつも通りの仕掛けを見せてくれていました。
話題の久保選手。
18歳としては、素晴らしいと思います。
特に、残り30分で、相手がゆるめてくれてからは、ポジショニングもプレーの選択も相手に怖さをあたえてもいたでしょう。
それ以前は、なんてことはない、ただの普通の選手。
後半の途中から入ってきた、三好、阿部の両選手。
彼らのパフォーマンスと、久保選手を比べて、久保選手が上!と言えるでしょうか?
18歳には未来があるからと、期待値が高くなって、判断基準が甘くなるのは、プロ選手に失礼です。
ペレは、17歳でワールドカップに出場し、ゴールも決め、優勝しています。
エムバペは18歳でチャンピオンズリーグでゴールを決め、19歳でワールドカップで優勝しました。
若くて上げて良いのは、移籍金。
選手の評価は、年齢に関係なく公平な物差しを持たないと、おかしなことになってしまいます。
1国を代表し、日の丸を漬けている選手が、留学とはおかしな話です。
でも、とてつもなく、いい経験をしているはずです。
おそらく、一生に一度しか味わえない環境。
親善試合や、日本での試合では味わえない、威圧感。
母国の国民の前で、みっともない試合は見せれないと、本気でぶつかってくる、胸板の分厚い選手。
長い芝も、少し暗く感じる照明も、レフェリーの基準も、観客の反応も、全てが将来の糧になるでしょう。
本気で、それらに立ち向かうから、本物の体験となり、将来の血肉となる。
残り最低2試合は戦えます。
さて、若き日本代表は、南米基準にアジャストし、さらに凌駕することが出来るのでしょうか。
2019年06月14日
もっとこだわれ!
ワールドカップが開幕ですね。
フランスで開催されている、女子ワールドカップ。
我らがなでしこジャパンは、強豪国の1つに数えられていますよね。
2011年の優勝、2015年は準優勝。
その前は3大会連続でグループリーグ敗退ですから、この10数年の躍進は素晴らしいことですね。
初戦、アルゼンチン代表との戦いは、0対0の引き分け。
試合後、歓喜にあふれるアルゼンチンの選手とベンチ、スタッフ。
その一方で落ち込む、日本側。
そのコントラストは、対照的でした。
もし男子なら、開幕戦でアルゼンチンと引き分けれたら、逆の気味で大ニュースになりますよね。
さて、このアルゼンチン戦での引き分けで、「なでしこ、大丈夫か?!」
このような論調であふれています。
試合を観ていても、チーム力の差は歴然としていました。
グループとして、ボールを動かす能力は、日本が上。
常にボールを保持しながら、試合を進めて行きます。
アルゼンチンもそれを分かっていて、高い位置からボールを奪いには来ない。
ハーフウェーラインよりも後ろに撤退して、閉じこもる。
特に中央を固めようとしている。
入ってきたら、厳しく、激しく、プレッシャーをかけてきました。
日本は、ボールを回すものの、大きなチャンスにはならない。
相手の中に入っていくことが、出来ない。
上手いのですが、怖くない、それがなでしこの攻撃になってしまっていまいした。
アルゼンチンの選手たちは、個人としての戦う能力に優れていました。
男子と同じですね。
骨太の選手たちが、体ごと、ボールに寄せてくる。
至近距離だと、ガシガシ、ゴリゴリとぶつかってきます。
攻撃だと、体を使ってボールをキープする選手。
特に、お尻や背中を、先に相手にぶつけてきます。
ドシッ、ガン、と相手に先にコンタクトしてから、ボールをキープをしてくる。
90分を通して、柔道の乱取りや、相撲のぶつかりげいこをしているかのよう。
日本の選手は、気後れしているように見えました。
その証拠に、縦パスを受けた選手のアクションです。
高い位置でボールを保持しよう、そこでポイントになろうとすると、ぶつかられてしまう。
奪われる可能性が高い、プレッシャーが厳しいと感じたのでしょう。
縦パスを受けた選手が、逃げるように、ゴールから遠ざかりながら、離れていく。
そして、パスの出し手も、奪われるの恐れているのか、パスのずれが多く見られました。
アタッキングサードでのボールロストが多い。
結果、その周辺でのパス回しになってしまう。
統計を見ると、アルゼンチンのタックルの回数が、50回近くと多い。
そして、そのタックルを受けた日本の選手は、74%の確率でロストしてしまう。
つまり、4回に3回もボールを失っているのです。
FWでプレーした、菅沢選手は7回中6回のボールロスト。
横山選手は、6回中5回のボールロスト。
アタッキングサードでのパス成功率は、60%台。
中央の高い位置で、ボールが全くおさまらない。
そして、パスがつながらなっていない。
ボールを握っているのは日本でしたが、試合の主導権を実質握っていたのは、アルゼンチンでした。
これを観て、どう思うのか?
あのプレッシャーでは厳しいから、そこを避けて、試合を進めるのか?
それは、違うはずです。
日本の女子選手は、高いレベルでボールを動かすことを目標に、プレーを続けています。
相手のプレッシャーがあっても、タックルが厳しくても。
逃げるのではなく、その中でもブレない技術を磨いてきているはずです。
相手につかまらないように動きながら。
仲間とタイミングを合わしてパスを出す、ボールを受ける。
動きながら受けたボールを、さらに動かしてボールを止める。
相手に後手に対応させ、常に日本が先手を取るのが、日本のポゼッション、崩しのはずです。
これが出来なかったは、なぜでしょうか?
考えられるのは、経験不足からくる、修正能力の低さは否定できないでしょう。
緊張するワールドカップ開幕戦。
初めてのワールドカップの舞台。
そこで、思うようなプレーが出来ないのは、ある意味仕方のないこと。
澤、宮間といった、レジェンドプレーヤーがいない。
「大丈夫、落ち着いて」「いつも通りのプレーをするの」
言葉や、プレーで見せてくれる頼れる先輩がいれば、変わったのかもしれませんね。
今大会は、若いなでしこにとっては、つらい戦いが続くでしょう。
その中で、真剣勝負を繰り返すことが、選手の成長に必ずつながるはずです。
もっと、いつもの戦いに、身に付けている日本人らしい戦いに、こだわれ!
フランスで開催されている、女子ワールドカップ。
我らがなでしこジャパンは、強豪国の1つに数えられていますよね。
2011年の優勝、2015年は準優勝。
その前は3大会連続でグループリーグ敗退ですから、この10数年の躍進は素晴らしいことですね。
初戦、アルゼンチン代表との戦いは、0対0の引き分け。
試合後、歓喜にあふれるアルゼンチンの選手とベンチ、スタッフ。
その一方で落ち込む、日本側。
そのコントラストは、対照的でした。
もし男子なら、開幕戦でアルゼンチンと引き分けれたら、逆の気味で大ニュースになりますよね。
さて、このアルゼンチン戦での引き分けで、「なでしこ、大丈夫か?!」
このような論調であふれています。
試合を観ていても、チーム力の差は歴然としていました。
グループとして、ボールを動かす能力は、日本が上。
常にボールを保持しながら、試合を進めて行きます。
アルゼンチンもそれを分かっていて、高い位置からボールを奪いには来ない。
ハーフウェーラインよりも後ろに撤退して、閉じこもる。
特に中央を固めようとしている。
入ってきたら、厳しく、激しく、プレッシャーをかけてきました。
日本は、ボールを回すものの、大きなチャンスにはならない。
相手の中に入っていくことが、出来ない。
上手いのですが、怖くない、それがなでしこの攻撃になってしまっていまいした。
アルゼンチンの選手たちは、個人としての戦う能力に優れていました。
男子と同じですね。
骨太の選手たちが、体ごと、ボールに寄せてくる。
至近距離だと、ガシガシ、ゴリゴリとぶつかってきます。
攻撃だと、体を使ってボールをキープする選手。
特に、お尻や背中を、先に相手にぶつけてきます。
ドシッ、ガン、と相手に先にコンタクトしてから、ボールをキープをしてくる。
90分を通して、柔道の乱取りや、相撲のぶつかりげいこをしているかのよう。
日本の選手は、気後れしているように見えました。
その証拠に、縦パスを受けた選手のアクションです。
高い位置でボールを保持しよう、そこでポイントになろうとすると、ぶつかられてしまう。
奪われる可能性が高い、プレッシャーが厳しいと感じたのでしょう。
縦パスを受けた選手が、逃げるように、ゴールから遠ざかりながら、離れていく。
そして、パスの出し手も、奪われるの恐れているのか、パスのずれが多く見られました。
アタッキングサードでのボールロストが多い。
結果、その周辺でのパス回しになってしまう。
統計を見ると、アルゼンチンのタックルの回数が、50回近くと多い。
そして、そのタックルを受けた日本の選手は、74%の確率でロストしてしまう。
つまり、4回に3回もボールを失っているのです。
FWでプレーした、菅沢選手は7回中6回のボールロスト。
横山選手は、6回中5回のボールロスト。
アタッキングサードでのパス成功率は、60%台。
中央の高い位置で、ボールが全くおさまらない。
そして、パスがつながらなっていない。
ボールを握っているのは日本でしたが、試合の主導権を実質握っていたのは、アルゼンチンでした。
これを観て、どう思うのか?
あのプレッシャーでは厳しいから、そこを避けて、試合を進めるのか?
それは、違うはずです。
日本の女子選手は、高いレベルでボールを動かすことを目標に、プレーを続けています。
相手のプレッシャーがあっても、タックルが厳しくても。
逃げるのではなく、その中でもブレない技術を磨いてきているはずです。
相手につかまらないように動きながら。
仲間とタイミングを合わしてパスを出す、ボールを受ける。
動きながら受けたボールを、さらに動かしてボールを止める。
相手に後手に対応させ、常に日本が先手を取るのが、日本のポゼッション、崩しのはずです。
これが出来なかったは、なぜでしょうか?
考えられるのは、経験不足からくる、修正能力の低さは否定できないでしょう。
緊張するワールドカップ開幕戦。
初めてのワールドカップの舞台。
そこで、思うようなプレーが出来ないのは、ある意味仕方のないこと。
澤、宮間といった、レジェンドプレーヤーがいない。
「大丈夫、落ち着いて」「いつも通りのプレーをするの」
言葉や、プレーで見せてくれる頼れる先輩がいれば、変わったのかもしれませんね。
今大会は、若いなでしこにとっては、つらい戦いが続くでしょう。
その中で、真剣勝負を繰り返すことが、選手の成長に必ずつながるはずです。
もっと、いつもの戦いに、身に付けている日本人らしい戦いに、こだわれ!
2019年06月07日
作戦を立てて試合を運ぶ
トレーニングには目的があります。
全面的に伸ばすトレーニングは無ければ、それをすれば全て大丈夫という魔法のトレーニングもありません。
コツコツと、コツコツと積み上げて行く。
選手の、どの部分に刺激を与えようとするのか?
試行錯誤しながら、日々のトレーニングに全精力を注ぎこみます。
自ら考えて行動する選手にするためのメニューをご紹介。
選手の自主性を高める。
作戦を立てる。
試合の流れを読む。
選手の内面に刺激を与えるメニューです。
選手を2つのグループに分けます。
フットサルくらいの大きさのピッチで開催します。
ここからの数字は、選手の数や、年齢により、加減していきますので。
もちろんピッチサイズも。
全部で3試合。(1試合3分)
選手は各チーム7人ずつ。
3試合でトータル12人試合に出場可能。
ただし、どの試合に何人出場させるかは、各チームで考える。
(必ず1人1試合は出場すること、また3試合全てに出場するのは禁止)
例えば1試合目は4人、2試合目は3人、3試合目は4人。
このようにバランスよく出してもよいですし、最初の2試合は2人ずつにし、最終戦は7人で勝負をかけるのもOK。
この3試合1セットを、何度か繰り返し、勝ち点を競います。
さらに、考えさせる工夫として、一番小さい年齢の選手がゴールしたら10点。
女子が点を奪ったら5点など。
全ての選手がトレーニングに関われるようにするルールを加えることもあります。
少し、複雑なルールですが、慣れてしまえば簡単です。
小学校中学年でも、ルールを理解します。
そして、あーでもない、こーでもないと作戦を立案し、遂行しようとします。
考えが浅く、作戦倒れになることも多々あります。
でも、コーチは口を出すことなく、見守る。
試合がスムーズに進むように、運営する係に徹します。
そうでないと、コーチの顔色をうかがう選手が出てきてしまいますからね。
トレーニングの効率を考えると、あまりよくありません。
コーチが全てを仕切って、試合を進めれば、もっとたくさんの試合をすることが出来るでしょう。
選手同士が話している時間が、多くなってしまいますから。
でも、言われた通りに、ピッチの上でプレーを繰り返すだけの選手。
自分たちで考えた、拙いかもしれないけども、チーム戦術を作り上げ、戦う選手。
自主性を伸ばせるのは、どちらでしょうか?
自ら考えて行動できる選手を育てるためのメニューと考えれば、答えは出てきますよね。
全面的に伸ばすトレーニングは無ければ、それをすれば全て大丈夫という魔法のトレーニングもありません。
コツコツと、コツコツと積み上げて行く。
選手の、どの部分に刺激を与えようとするのか?
試行錯誤しながら、日々のトレーニングに全精力を注ぎこみます。
自ら考えて行動する選手にするためのメニューをご紹介。
選手の自主性を高める。
作戦を立てる。
試合の流れを読む。
選手の内面に刺激を与えるメニューです。
選手を2つのグループに分けます。
フットサルくらいの大きさのピッチで開催します。
ここからの数字は、選手の数や、年齢により、加減していきますので。
もちろんピッチサイズも。
全部で3試合。(1試合3分)
選手は各チーム7人ずつ。
3試合でトータル12人試合に出場可能。
ただし、どの試合に何人出場させるかは、各チームで考える。
(必ず1人1試合は出場すること、また3試合全てに出場するのは禁止)
例えば1試合目は4人、2試合目は3人、3試合目は4人。
このようにバランスよく出してもよいですし、最初の2試合は2人ずつにし、最終戦は7人で勝負をかけるのもOK。
この3試合1セットを、何度か繰り返し、勝ち点を競います。
さらに、考えさせる工夫として、一番小さい年齢の選手がゴールしたら10点。
女子が点を奪ったら5点など。
全ての選手がトレーニングに関われるようにするルールを加えることもあります。
少し、複雑なルールですが、慣れてしまえば簡単です。
小学校中学年でも、ルールを理解します。
そして、あーでもない、こーでもないと作戦を立案し、遂行しようとします。
考えが浅く、作戦倒れになることも多々あります。
でも、コーチは口を出すことなく、見守る。
試合がスムーズに進むように、運営する係に徹します。
そうでないと、コーチの顔色をうかがう選手が出てきてしまいますからね。
トレーニングの効率を考えると、あまりよくありません。
コーチが全てを仕切って、試合を進めれば、もっとたくさんの試合をすることが出来るでしょう。
選手同士が話している時間が、多くなってしまいますから。
でも、言われた通りに、ピッチの上でプレーを繰り返すだけの選手。
自分たちで考えた、拙いかもしれないけども、チーム戦術を作り上げ、戦う選手。
自主性を伸ばせるのは、どちらでしょうか?
自ら考えて行動できる選手を育てるためのメニューと考えれば、答えは出てきますよね。
2019年05月18日
5から29に。
5月15日。
この日付は、特別な意味を持ちますね。
私たちの世代は、特にサッカー部なら、全員が観ていたあの試合。
キラキラ光ったスタジアム、緑の芝、大勢の観客。
私たちが観ていたものとは、全く別物の試合でした。
日本でも、プロのリーグが出来る。
想像すらしていなかった、きらびやかなものでした。
日本でサッカーのプロと言えば、奥寺さんと木村和司さん。
でもそれは、特別枠。
子供の頃は、少年団と部活でプレーし、トップもアマチュア。
サッカーで飯を食うのは、部活の顧問である学校の先生くらい。
国際試合では、アジアでも勝てない。
観ていても、全く面白くない。
ボールが右に左に飛び交う、「パチンコサッカー」
そして、ゴール前にボールが、シュートは「宇宙開発」
空に向かって、ボールは大きく飛んでいきました。
中学生の時でしょうか、地元にあったJSL2部のチームを観に行きました。
スタンドはガラガラ、選手の家族と会社の同僚がパラパラ。
「いいよ、入りな」ゲートの係員に、入場料をタダにしてもらいました。
ちなみに、今、その試合はプラチナチケット化しています。
世界的スターがいる、あのクラブの前身のチームです。
違う日には、JSLカップを観に行きました。
現在なら、ナビスコカップ?にあたるのでしょう。
今でも、実家には入場券はあるのでしょうか?
読売クラブ対松下電器の試合の入場料は、500円でした。
それが、プロリーグである、Jリーグが生まれました。
当時は、10クラブ。
2019年シーズンは、55クラブ。
J1…18クラブ
J2…22クラブ
J3…15クラブ(U23の3クラブを加え18)
26年かけて、全国の様々な都市に、プロクラブが生まれました。
残念ながら、無くなってしまったクラブもありますが、着実に増えてきています。
47都道府県で10都市だったものが、5倍に。
希少価値は失われ、プレミアムな感じはありません。
それよりも、プロサッカーが日常にあることが、幸せですね。
週末に試合を観たくても、5試合しかなかったのが、1993年。
でも2019年では、29試合もあるのです。
一部の特権階級でなく、一般市民が、気軽にレベルの高い試合を楽しむことが出来る。
わが地域のクラブを応援することが出来る。
多くの方の努力が、形になっていますね。
次の25年で、何が出来るでしょうか?
Jリーグが出来た当時は、ワールドカップ未出場だった、日本代表。
1998年以降、6大会連続で出場を続けている。
ベスト16にも、3回進出している。
この成績を、さらに躍進してもらいたいですね。
そのベースとなるのは、日常であるJリーグ。
高いレベルの日常が、さらに高いレベルの非日常を生み出す。
プロ選手や、元プロ選手の待遇はどうでしょうか?
J3のクラブでは、潤沢な資金があるわけではない。
給与未払いの騒動も起きてしまっています。
アルバイトをしながらプレーする選手がいる、との報道もありました。
現役時代ですらそうなのです。
平均引退年齢は、25歳前後と言われています。
引退後の生活、セカンドキャリアも楽なものではありません。
サッカーが全ての若者が、ポンと世間に放り出されて、何が出来るのでしょうか。
サッカーを辞めてからの方が、生活は長いのです。
新たに、生活設計を立てるのは、楽ではありませんよね。
サッカー選手は、小学生のなりたい、人気の職業であり、憧れです。
憧れであり続けるためには、選手やスタッフが、幸せでないとなりませんね。
試合を構成する要素は、選手だけではありません。
レフェリー、指導者、試合を運営するスタッフ、サポーター。
それら全てのレベルが高まり、グッドゲームが行われる。
例えば、リバプール対バルセロナのチャンピオンズリーグ準決勝の2ndレグ。
大量得点を求められた、リバプール。
スタジアムとサポーターが、異様な最高の雰囲気を作り出しました。
リバプール以外の選手は、あの雰囲気で通常のプレーをすることは、出来るのでしょうか・・。
そして、ボールボーイ。
なんとも、ボールが出た後の配球が速かったこと。
ボール出しのトレーニングを普段積んでいるのでは?と思わせる能力の高さ。
あの配球の速さが、リバプールのハイテンポの試合運びを支えました。
それら全てが、フットボールの母国イングランドの力です。
日本では、今、1993年から26年の歴史を積み重ねました。
当時小学生だった子供が、今や社会人で、パパ・ママ世代。
親に連れてもらっていったスタジアムに、今度は自分が連れて行く番です。
社会人だったサポーターは、もうすぐおじいちゃん・おばあちゃん世代。
サッカーやフットサルを始めた孫と、一緒に試合を観て、盛り上がるのです。
もう少しで、親子3世代が、サッカーを介して会話が弾む光景が、当たり前になってきます。
南米や、ヨーロッパなら当たり前の光景が、日本にも広がる
そうなったら、日本はようやくサッカーの国になれるでしょう。
この大切な日常が、いつまでも続くように、我々も小さいながらも努力を続けていきましょう。
この日付は、特別な意味を持ちますね。
私たちの世代は、特にサッカー部なら、全員が観ていたあの試合。
キラキラ光ったスタジアム、緑の芝、大勢の観客。
私たちが観ていたものとは、全く別物の試合でした。
日本でも、プロのリーグが出来る。
想像すらしていなかった、きらびやかなものでした。
日本でサッカーのプロと言えば、奥寺さんと木村和司さん。
でもそれは、特別枠。
子供の頃は、少年団と部活でプレーし、トップもアマチュア。
サッカーで飯を食うのは、部活の顧問である学校の先生くらい。
国際試合では、アジアでも勝てない。
観ていても、全く面白くない。
ボールが右に左に飛び交う、「パチンコサッカー」
そして、ゴール前にボールが、シュートは「宇宙開発」
空に向かって、ボールは大きく飛んでいきました。
中学生の時でしょうか、地元にあったJSL2部のチームを観に行きました。
スタンドはガラガラ、選手の家族と会社の同僚がパラパラ。
「いいよ、入りな」ゲートの係員に、入場料をタダにしてもらいました。
ちなみに、今、その試合はプラチナチケット化しています。
世界的スターがいる、あのクラブの前身のチームです。
違う日には、JSLカップを観に行きました。
現在なら、ナビスコカップ?にあたるのでしょう。
今でも、実家には入場券はあるのでしょうか?
読売クラブ対松下電器の試合の入場料は、500円でした。
それが、プロリーグである、Jリーグが生まれました。
当時は、10クラブ。
2019年シーズンは、55クラブ。
J1…18クラブ
J2…22クラブ
J3…15クラブ(U23の3クラブを加え18)
26年かけて、全国の様々な都市に、プロクラブが生まれました。
残念ながら、無くなってしまったクラブもありますが、着実に増えてきています。
47都道府県で10都市だったものが、5倍に。
希少価値は失われ、プレミアムな感じはありません。
それよりも、プロサッカーが日常にあることが、幸せですね。
週末に試合を観たくても、5試合しかなかったのが、1993年。
でも2019年では、29試合もあるのです。
一部の特権階級でなく、一般市民が、気軽にレベルの高い試合を楽しむことが出来る。
わが地域のクラブを応援することが出来る。
多くの方の努力が、形になっていますね。
次の25年で、何が出来るでしょうか?
Jリーグが出来た当時は、ワールドカップ未出場だった、日本代表。
1998年以降、6大会連続で出場を続けている。
ベスト16にも、3回進出している。
この成績を、さらに躍進してもらいたいですね。
そのベースとなるのは、日常であるJリーグ。
高いレベルの日常が、さらに高いレベルの非日常を生み出す。
プロ選手や、元プロ選手の待遇はどうでしょうか?
J3のクラブでは、潤沢な資金があるわけではない。
給与未払いの騒動も起きてしまっています。
アルバイトをしながらプレーする選手がいる、との報道もありました。
現役時代ですらそうなのです。
平均引退年齢は、25歳前後と言われています。
引退後の生活、セカンドキャリアも楽なものではありません。
サッカーが全ての若者が、ポンと世間に放り出されて、何が出来るのでしょうか。
サッカーを辞めてからの方が、生活は長いのです。
新たに、生活設計を立てるのは、楽ではありませんよね。
サッカー選手は、小学生のなりたい、人気の職業であり、憧れです。
憧れであり続けるためには、選手やスタッフが、幸せでないとなりませんね。
試合を構成する要素は、選手だけではありません。
レフェリー、指導者、試合を運営するスタッフ、サポーター。
それら全てのレベルが高まり、グッドゲームが行われる。
例えば、リバプール対バルセロナのチャンピオンズリーグ準決勝の2ndレグ。
大量得点を求められた、リバプール。
スタジアムとサポーターが、異様な最高の雰囲気を作り出しました。
リバプール以外の選手は、あの雰囲気で通常のプレーをすることは、出来るのでしょうか・・。
そして、ボールボーイ。
なんとも、ボールが出た後の配球が速かったこと。
ボール出しのトレーニングを普段積んでいるのでは?と思わせる能力の高さ。
あの配球の速さが、リバプールのハイテンポの試合運びを支えました。
それら全てが、フットボールの母国イングランドの力です。
日本では、今、1993年から26年の歴史を積み重ねました。
当時小学生だった子供が、今や社会人で、パパ・ママ世代。
親に連れてもらっていったスタジアムに、今度は自分が連れて行く番です。
社会人だったサポーターは、もうすぐおじいちゃん・おばあちゃん世代。
サッカーやフットサルを始めた孫と、一緒に試合を観て、盛り上がるのです。
もう少しで、親子3世代が、サッカーを介して会話が弾む光景が、当たり前になってきます。
南米や、ヨーロッパなら当たり前の光景が、日本にも広がる
そうなったら、日本はようやくサッカーの国になれるでしょう。
この大切な日常が、いつまでも続くように、我々も小さいながらも努力を続けていきましょう。
2019年04月20日
ドッヂボールが出来ない
私が週に1度指導している、フットサルスクール。
今日、普段とは全く違う内容でトレーニングをしました。
トレーニングの半分を、ドッヂボールの時間に充てたのです。
ボールを投げる、捕る。
ルールの確認。
そして、戦略的に試合を進めること。
W-UPでボールを投げる動作をさせたのですが、全く出来ていなかったため、急きょ取り組みました。
聞くと、ドッヂボールをする回数が、少ないようです。
体育で少し、昼休みにたまに、。
私の小学生時代は、給食を急いで食べて校庭に飛び出して、スペースを確保に必死だった思い出なのですが。
30年以上経つと、小学生の流行は、変わりますよね。
私のスクールでは、いつも、小学生が、楽しそうにボールを追いかけています。
この時期に技術を身に付けさせること、技術の重要性を理解させることは、とても大切です。
ですが、その前に、もっと大切なことがあると考えて指導を続けています。
靴を揃える、荷物を整理整頓する、自分で準備・片付けをする。
床は、分担しながら雑巾がけ。
それが出来ていないと、トレーニングが始まりません。
小学校低学年の子供でも、自分で靴を揃えれるようになってきます。
失敗も、数回に1回はありますが、、、。
それが終われば、技術のトレーニング?
ではありません。
ボールを思うままに扱うことは大切です。
でもそのような専門的な技能を身に付ける前提になるのは、ベーシックな体の動かし方を出来るかどうか。
これがキーになると考えています。
立つ、走る、止まる、曲がる、飛ぶ、投げる、捕る、受け身などがそのベーシックな部分にあたります。
様々なステップワークも、ここに入ってきます。
つまり、自分の体を理解すること。
意のままに体を動かせることが出来るなら、フットサル・サッカーの専門的な技能の習得も早まるはずです。
鬼ごっこ、馬飛び、缶蹴り、昔遊びに代表されるような動き。
30年、40年前までは、どこでも当たり前のように目にした光景です。
つまり、毎日、コーディネーショントレーニングが自然と実施されていた。
でも、今は、そのような光景は、極端に減ってしまいました。
現に、毎年、文部科学省が行う新体力テスト。
子供の体力のピークは、昭和50年〜60年。
それ以降は、毎年低下傾向が続いてしまっています。
特に、低下傾向が顕著なのが、ボール投げです。
小学生はがソフトボール投げ、中学生はハンドボール投げを実施します。
子どもの体力水準がピークだった1985年度と今回の平均値を比べます。
小5男子が29・94メートル→22・52メートル、同女子が17・60メートル→13・93メートル。
中2男子が22・10メートル→20・51メートル、同女子が15・36メートル→12・88メートル。
明らかに下がってしまっています。
理由は、なんでしょうか?
考えられることは、我々のスポーツである、フットボール(サッカー・フットサル)が人気になったこと。
野球人気の低下の余波が、子供たちの記録にはっきりと表れている。
ドッヂボールが昼休みに流行っていないことも、その理由ではないかと推察されます。
とにかく子供たちは、ボールを投げるという動作を、身に付ける機会が減っているのです。
その根拠は、なんとなくのイメージではありません。
新体力テストの記録の中身を見ると、二極化が進んでいるのです。
つまり運動をするグループの点数は、ハッキリと、運動をしないグループを上回っている。
部活を始めとする運動習慣の有無が、記録の良し悪しを左右している。
ボール投げの点数が低いということは、ボールを投げる動作をしている人間が少ないことを意味していますよね。
ボールを蹴るのは、足だけではありませんよね。
腕も、体も、顔の向きも、軸足も。
ボールにパワーを伝えるように、全てが連動されていることが重要ですよね。
ボールを投げるのも、腕や、指先だけではない。
のですが、腕だけを振り回してボールを投げる子供たち。
ボールをつかめない(握力が無いと同時に、手が小さい)ので、投げる動作の途中で、ボールがこぼれてしまう。
うーん。
本当に、ボールを投げ慣れていません。
ボールの持ち方、軸の作り方、反対の手の使い方に、リズム。
少しずつではありますが、形になりましたが。
そして、いよいよドッヂボールの試合。
これも、大変でした。
1人1人がバラバラで、投げ合うだけ。
外野と連携しながら、相手を追い込んでいく。
どこで相手にぶつけるのか?
外野に何人配置して、誰を残しておくか?
全く、考えが及ばないようです。
少しだけ、デモを見せました。
外野と内野で連携しながら、ポジションを取りながら、試合を進める。
子供たちは、すぐに真似を始めました。
徐々に、戦略的に試合を進めていきます。
ボールの勢いが弱いので、ダイナミックな試合運びにはなりません。
それでも、子供たちなりに楽しみながら、熱く戦っていました。
ドッヂボールをしても、フットサルはうまくならないでしょう。
直接的な因果関係は、見つけづらい。
ですが、ボールを投げる動作、捕る動作の習得。
ひらりとドッヂングする動作。
そして、集団で試合を進める重要性。
これらを持つことは、今後の彼ら(彼女)にとって、マイナスにはなりませんよね。
2019年04月13日
トップレベルも学んでいる。
今年も、ブラジルのクラブとお仕事をさせていただきました。
選手育成に力を注ぐクラブ、クルゼイロECです。
彼らとのお付き合いも、早くも6年。
多くの事を学ばせてもらっています。
ブラジルが一番すごい。
日本が遅れている。
そんなことを言うつもりは、全くありません。
日本と違う価値観を持ち、日本よりもシビアな競争の世界で生きている国。
サッカーの国と、自分たちを呼ぶ国。
それがブラジルです。
何十年も、選手を育てようと取り組んでいます。
10年に1人、いや世界でもトップの素晴らしいタレントを見つけ、その良さを伸ばす育成があります。
優れた選手を、プロで戦えるレベルまで引き上げる育成もあります。
ブラジルの育成と言っても、一つではありません。
クラブの置かれている状況や、クラブの持つ哲学、トップクラブとの関係。
それらによって、大きく違います。
ですから、ブラジルの育成とはこれだ!と言い切ることは、少なくとも私には出来ません。
例えば、ブラジルや南米は、利き足にこだわった指導をしている!
このような意見を聞いたことはありませんか?
それは、その意見を語る方が、そのように感じたのでしょうね。
でも、それには賛同できません。
利き足だけに頼らない指導をしている南米のクラブを目の前で、いくつも目にしているからです。
一つ言えることは、ブラジルも大きく変わっているということ。
特にブラジルワールドカップでの、惨敗は、彼らに大きなものを突き付けたのではないでしょうか。
最初に、我々が、クルゼイロECとお仕事をしたのが、2014年の3月。
当時、と言っても、たかが5年前です。
かなりトレーニングに変化が見られます。
ブラジル本国のピッチ上での用具にも変化が見られます。
世界の流れを、彼らも強く感じて、学んでいるのです。
育成の選手にも、トレーニング中に、GPSをつけさせます。
そして、心拍数もとっています。
選手に、自分の状態を、自己申告させる試みもしています。
選手の負荷を、様々な角度からコントロールしようとしているのです。
名伯楽のコーチの目に頼るだけの指導ではありません。
それは、メニューにも現れています。
ブラジルは、昔からいわゆるドリルのメニューを多くさせていました。
アナリティックなトレーニング。
繰り返し、繰り返し。
動作を繰り返すことで、選手の技術の習得を目指す。
サッカー観は、国全体として保有しているので、技術と規律があれば良かった?
とにかく、意外と、地味なドリルトレーニングが定番メニューでありました。
ところが今回、彼らのメニューからドリルがほとんど消えていました。
総合的なトレーニングが、中心です。
ドリルのメニューは、ほんの僅か。
そのドリルも、工夫されたもので、完全なドリル、アナリティックなトレーニングとは言い難いものでした。
彼らにその意図を確認しました。
「世界のトレーニングは、ヨーロッパも、ブラジルも、そして日本も大差ないはずだ。」
「世界は進化しているだろう?」
実績もあり、結果も出しているクラブでも、たくさん勉強して、少しずつ変化をしようとしている。
当然のことなのでしょうが、改めて知ると、ショックを感じました。
続いて、教えてくれました。
「でも、ヨーロッパと全く同じことはしない。」
「ブラジルの良さは、残していきたいんだ。」
「ドリブルでフェイントを入れて突破していく選手は、ブラジルでも減っている。」
世界から学びながら、自分たちの良さを残そうとする。
一つの理想の形を見せてもらいました。
ここで、彼らから学んだことを、少しずつご紹介していきます。
選手育成に力を注ぐクラブ、クルゼイロECです。
彼らとのお付き合いも、早くも6年。
多くの事を学ばせてもらっています。
ブラジルが一番すごい。
日本が遅れている。
そんなことを言うつもりは、全くありません。
日本と違う価値観を持ち、日本よりもシビアな競争の世界で生きている国。
サッカーの国と、自分たちを呼ぶ国。
それがブラジルです。
何十年も、選手を育てようと取り組んでいます。
10年に1人、いや世界でもトップの素晴らしいタレントを見つけ、その良さを伸ばす育成があります。
優れた選手を、プロで戦えるレベルまで引き上げる育成もあります。
ブラジルの育成と言っても、一つではありません。
クラブの置かれている状況や、クラブの持つ哲学、トップクラブとの関係。
それらによって、大きく違います。
ですから、ブラジルの育成とはこれだ!と言い切ることは、少なくとも私には出来ません。
例えば、ブラジルや南米は、利き足にこだわった指導をしている!
このような意見を聞いたことはありませんか?
それは、その意見を語る方が、そのように感じたのでしょうね。
でも、それには賛同できません。
利き足だけに頼らない指導をしている南米のクラブを目の前で、いくつも目にしているからです。
一つ言えることは、ブラジルも大きく変わっているということ。
特にブラジルワールドカップでの、惨敗は、彼らに大きなものを突き付けたのではないでしょうか。
最初に、我々が、クルゼイロECとお仕事をしたのが、2014年の3月。
当時、と言っても、たかが5年前です。
かなりトレーニングに変化が見られます。
ブラジル本国のピッチ上での用具にも変化が見られます。
世界の流れを、彼らも強く感じて、学んでいるのです。
育成の選手にも、トレーニング中に、GPSをつけさせます。
そして、心拍数もとっています。
選手に、自分の状態を、自己申告させる試みもしています。
選手の負荷を、様々な角度からコントロールしようとしているのです。
名伯楽のコーチの目に頼るだけの指導ではありません。
それは、メニューにも現れています。
ブラジルは、昔からいわゆるドリルのメニューを多くさせていました。
アナリティックなトレーニング。
繰り返し、繰り返し。
動作を繰り返すことで、選手の技術の習得を目指す。
サッカー観は、国全体として保有しているので、技術と規律があれば良かった?
とにかく、意外と、地味なドリルトレーニングが定番メニューでありました。
ところが今回、彼らのメニューからドリルがほとんど消えていました。
総合的なトレーニングが、中心です。
ドリルのメニューは、ほんの僅か。
そのドリルも、工夫されたもので、完全なドリル、アナリティックなトレーニングとは言い難いものでした。
彼らにその意図を確認しました。
「世界のトレーニングは、ヨーロッパも、ブラジルも、そして日本も大差ないはずだ。」
「世界は進化しているだろう?」
実績もあり、結果も出しているクラブでも、たくさん勉強して、少しずつ変化をしようとしている。
当然のことなのでしょうが、改めて知ると、ショックを感じました。
続いて、教えてくれました。
「でも、ヨーロッパと全く同じことはしない。」
「ブラジルの良さは、残していきたいんだ。」
「ドリブルでフェイントを入れて突破していく選手は、ブラジルでも減っている。」
世界から学びながら、自分たちの良さを残そうとする。
一つの理想の形を見せてもらいました。
ここで、彼らから学んだことを、少しずつご紹介していきます。
2019年03月15日
ユーチューバーになりたい。
「ユーチューバーになりたい。」
数年前、博多華丸大吉の漫才でありました。
認知はされているけど、まだまだ、ポピュラーになりきっていない。
観客側をグッと引き寄せるための、つかみの言葉で使われていました。
ユーチューブを観ることは、当たり前になりましたね。
小学生、中学生が当たり前のように、パッドやスマホを用いて楽しんでいます。
テレビの人気タレントやアイドルよりも、人気ユーチューバー!
そんな時代が、目の前に来ています。
小学生のなりたい職業ランキング。
昔は、プロ野球選手。
ここのところは、プロサッカー選手でしたね。
そして、ついに、ユーチューバーが小学高学年で1位になりました。
様々な会社が発表しているので、一概には言い切れませんが。
子供たちに大人気の職業で、憧れの存在であることは間違いありません。
アスリートでなく、テレビタレントでなく、社長でも博士でもなく。
ユーチューバー。
それが、今の世相なのです。
面白いこと、興味を引くこと、楽しいこと。
楽しそうに仕事をしている姿が、目に映ります。
そして、稼ぎもよくて、お金持ちにもなれそう。
彼らは、子供たちのハートをつかんで離しません。
同じことが、昨年の後半に起こりました。
ダパンプのUSA。
「カーモンベイビー、アメリカ。」
最初は、若者を中心に、ださかっこいいと言う評価で、広がりましたね。
未だに、耳にします。
何とも長い流行です。
そして今や、社会現象。
知らない人の方が、珍しいですよね。
近所の2・3歳の子供まで、舌足らずに歌っています。
彼らも、子供たちの心をつかみました。
ユーチューバーにUSA。
子供たちは、楽しいことが大好きなのですね。
「将来、役に立つぞ。」
「君たちのためだから。」
100の言葉を重ねても、楽しさには勝てませんね。
子供たちの心を動かすには、自然と楽しめるものでなければならない。
遊びの中で、学びが自然にある。
でも、学びが先に出てしまうと、それは子供たちにばれてしまう。
子供たちが、自ら、まねして動きたくなる。
感情を揺さぶり、心を動かす。
そんなトレーニングやコーチングが、彼らにはピッタリなのでしょうね。
数年前、博多華丸大吉の漫才でありました。
認知はされているけど、まだまだ、ポピュラーになりきっていない。
観客側をグッと引き寄せるための、つかみの言葉で使われていました。
ユーチューブを観ることは、当たり前になりましたね。
小学生、中学生が当たり前のように、パッドやスマホを用いて楽しんでいます。
テレビの人気タレントやアイドルよりも、人気ユーチューバー!
そんな時代が、目の前に来ています。
小学生のなりたい職業ランキング。
昔は、プロ野球選手。
ここのところは、プロサッカー選手でしたね。
そして、ついに、ユーチューバーが小学高学年で1位になりました。
様々な会社が発表しているので、一概には言い切れませんが。
子供たちに大人気の職業で、憧れの存在であることは間違いありません。
アスリートでなく、テレビタレントでなく、社長でも博士でもなく。
ユーチューバー。
それが、今の世相なのです。
面白いこと、興味を引くこと、楽しいこと。
楽しそうに仕事をしている姿が、目に映ります。
そして、稼ぎもよくて、お金持ちにもなれそう。
彼らは、子供たちのハートをつかんで離しません。
同じことが、昨年の後半に起こりました。
ダパンプのUSA。
「カーモンベイビー、アメリカ。」
最初は、若者を中心に、ださかっこいいと言う評価で、広がりましたね。
未だに、耳にします。
何とも長い流行です。
そして今や、社会現象。
知らない人の方が、珍しいですよね。
近所の2・3歳の子供まで、舌足らずに歌っています。
彼らも、子供たちの心をつかみました。
ユーチューバーにUSA。
子供たちは、楽しいことが大好きなのですね。
「将来、役に立つぞ。」
「君たちのためだから。」
100の言葉を重ねても、楽しさには勝てませんね。
子供たちの心を動かすには、自然と楽しめるものでなければならない。
遊びの中で、学びが自然にある。
でも、学びが先に出てしまうと、それは子供たちにばれてしまう。
子供たちが、自ら、まねして動きたくなる。
感情を揺さぶり、心を動かす。
そんなトレーニングやコーチングが、彼らにはピッタリなのでしょうね。

